大河の一滴

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日本株市場と米国株市場の比較(2011~2019)

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普段ツイッターなどをしていると

米国株アゲの日本株ディスなんてものがよく流れてきます。

ある日はこんなものも

 

 

いずれにせよ米国株投資が盛り上がってるところは認めますし、米国株なんか駄目だなんていう気は毛頭ありませんが、果たして日本株市場は”右肩上がりではない縮小均衡の難しいマーケット”なのだろうか?というならNOでああるし好調な米国株もここらはデンジャーだよね?とおもうところをデータから試算しまとめる話。

 

おそらくは日本株は停滞してて冴えなく米国株は成長してて素晴らしいなんて定説っぽいものがあると思いますが、それを覆す内容(事実と言っていいかもしれない)になるのかなあって思ってます。

 

 

その他日本株は別に縮小してないよね?みたいな記事。

kamomenotoushi.hatenablog.com

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

 

自分は市場全体の動向とか展望を語るなら数字があるべきだと思うのです。

以下のような記事を書いてます。

kamomenotoushi.hatenablog.com

端的には株価とは企業であり点数をつけてるのは企業に対してて企業に点数をつけられたものが株価だというのが自分のスタンスです。

 

これは個別企業であってもそうですし、それらをまとめた株価指標というレベルでも原理的には変わりません。

株価が企業を指してるのであるなら、それらをまとめた株価指標であっても企業をまとめたものであることに変わりません。

故に株価を語るならそれは企業を語る行為でないといけないというか説得力に欠けるとおもうわけです。

株価とは経済じゃない。社長でもない。為替でも。金利でもともかくなんでもなくて企業であり企業状態でありますから。え?株価が人口動態とかビジネス慣行のわけないでしょ。経済がわるいから企業状態が悪くなるだろうはわかるけど、企業と経済が別であり株価は企業であるのだからいずれにせよ企業の話にならなきゃ説得力に欠けるわけで、それは株価なら何より企業を見るべきなのです。

と、思いますがいかがでしょうか。・・みたいな記事ですね。

 

そして株価は以下のようにに分けられます。

 

株価=PER×EPSあるいはPBR×BPS

 

これは言い換えれば以下です。

 

株価=企業評価(割安割高度)×企業状態(企業価値

 

あるものの株価が上下したときにはそれが評価の変動なのか?状態の変動なのか?は知ったうえでその是非や展望は判断されるべきだと思うんですよね。

 

あるものが株高してるのならそれが評価(PER、PBR)の向上なのか?それとも価値(EPS、BPS)の向上なのか?

 

これは評価(PER、PBR)は無限に上がり続けないあるいは下がり続けないという発想から来ています。実際に個別の企業でも指標レベルに置いても実際に数年くらいは大きく変動しても20〜30年もすればPERにしろPBRにしろ循環あるいはレンジを取るような傾向があり上がってもまた下がるし、下がってもまた上がるといったり来たりすることがほとんどです。

一方、EPSとBPSはあまり循環性がありません。EPSはものによるところがありますが、BPSの変化はかなり一方的です。というか、長期の大きな株価変動はおおよそEPSやBPSの基準値の変動です。特に30年以上レベルの指標変動だとそうです。

 

あとはちょっと難しくなりますがROEがかなりその評価(PER、PBR)水準決定に影響を及ぼします。

端的にはROEがEPSとBPSの変化スピードに決定的に影響しており、おおよそROEがあがるほど、高いPER及びPBRが許容される傾向はありそうです。というよりあります。捉え方としてはROEは要するに”質の高さ”であり質が高いのだからより高い評価(高PER、高PBR)になる傾向があるってことですね。ただこれは個別銘柄の話で指標というか市場全体レベルでのROEの恒久的な変動は難しいというか、例えば製造業なら少数の優秀な企業が高いROEを出したりはありますが業種平均ではほぼ出そうなROEに収まります。すなわち指標レベルのROE水準の変化は産業構造の変化でも起きないと難しく一時期上がっても元に戻る場合が多そうですというか日本の指標レベルだと長期に大きくROEが変動したことはなさそうです。

 

まとめますとここは株価の基本知識として以下くらいの傾向があるとはいえます。

・株価とはPER,PBR(評価)×EPS,BPS(企業状態)である。

・PER、PBRは循環性があり無限にあげ続けることはないし上がったら下がる下がったらあがるような性質がある。

・それに対してEPS,BPSには循環性はなくこれは無限にもあげうるものでもあるというか長期の大きな株価変動とはPER、PBRの変動というより遥かにEPS、BPSの変動である。

ROEが高くなると高PER、高PBRも許容されがちになる。

 

故にというか長期大枠の株価推移を論じる際はそれらの推移は確認したのちに論じられるべきだと思うんです。

その対象のEPS、BPS及びPER、PBR推移。さらにはROE推移。

これは指標レベルであってもです。いやだって株価指標レベルでも企業の集合であってそれらがありますからね。というか個別銘柄ならかなり例外やブレがありますが大枠の指標レベルは平均であるがゆえにかなり素直にそうだと言えます。

これらの数字をもとに米国株が語られてるのほぼ見たことないですけどね。

 

でね。自分はわりと日本企業の状態は調べていたりします。

図書館にいって過去からの日経平均の大雑把なそれらを確認し1959年くらいから(以前はデータがないかあっても正確か怪しそうだった)の長期のBPS成長率及びだいたいのPBRPERレンジとかだいたいのROE水準は確認しました。(EPSは結構難しくて赤字とかになるとマイナスになるので計算する期間でかなり数字が動くので日本はBPS&PBRで測るほうが間違いがないと思ってます)

 

また以下のページで2005年以降ならもっと正確そうなデータが計算できます。

nikkeiyosoku.com

加えて2015年以降は市場全銘柄のデータを入手できるようになったので独自により詳しく市場統計をとれるようになって以下のツールで統計集計したりしています。

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

これらのことをして自分が何を知ろうとしてるかと言うなら・・

日本企業が長期に企業価値を上げているあるいは下げているのか?そしてそれにどう評価されてるかを把握するためです。

そして調べた結果自分は長期の日本市場で日本企業がおおよそどのようにして・・・

企業価値をあげてきたのか。

そしてそれがどのように評価されてきたのか。

それを把握するに至ってます。2015年以降ならかなり事細かに。

故に自分が大きな意味で日本市場を語るならこれらの前提を持った上での話ということになりますね。

 

でも米国のそれはわりと知らなくてね。

日本市場と米国を指標レベルでも比較したいのなら、それらを知らないといけません。

日本はわかるのでいいのですが米国はだからしらなくてね。

今回比較したいと思ってなにか良いデータないかなと調べてたら良いデータがありました。

 

野村のリポート。

週刊米国株式展望

https://www.nomura.co.jp/es/lp/retail/fstock/usmarket/pdf/usmarket.pdf

リンクは消えるかもしれないのでそしたら「週刊米国株式展望」でまた検索してください。

(追記:消えたと言うか口座持ってないと見れなくなったようです)

 

以下のようなグラフがありました。

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S&P500の2011年から2023年のEPSの推移。2023は予想値ですね。

 

とはいえEPS推移があるなら成長率が計算できます。

右のより新しいデータで算出してみましょう。予想値はありますがここでは株価とも比較したいので実績値で2020年はコロナで減ってるとなりそうなので2019年の数値を使います。

2011年から2019年のでの8年間でEPS97.82から162.93まで上がったときの複利成長率。

ついでに予想値の2011年から2023年ので12年間でEPS97.82から236.44まで上がったときの複利成長率も計算してみます。

support.microsoft.com

また株価は以下のサイトで拾えます。

株価もあるのでPERも算出できるのでこれも計算してみましょう。

計算には2011/1/3と2019/1/3の終値を使いました。

finance.yahoo.com

 

結果は以下です。PERは複利で算出する意味がないと思ったので計算していません。

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8年の変化はおおよそEPSの増加ですが、PERも増加して191%と166%の差分25%あるなとは読み取れますね。仮にPERの調整があるとするならPER15から13まで落ちると-14%程度なのでその程度は株安もあるかもしれないというか、仮にPERがもっと落ちれば2019年より評価が低くなった(割安?)ともみなせる・・

とかはできるわけです。

 

あ、ちなみに2011年から2023年までの12年間の複利成長率(予想値)は7.6%ほどですね。成長加速してますね。良いことだと思いますがあれと比較すると・・・後述。

 

加えての補足ですが

以下の本に長期の米国市場のPBR推移が載っています。

チャートで見る株式市場200年の歴史

チャートで見る株式市場200年の歴史

  • パンローリング株式会社
Amazon

以下のグラフはチャートで見る株式市場200年の歴史のチャート6からの引用です。

これはダウ平均でS&P500ではないところは留意ですが、大枠では大きな違いはないでしょうということで参考資料としました。

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これでみるかぎりやはりPBRは伸び続けるあるいは縮み続けるもではなくレンジの中で循環する種のものとみなせます。

世界恐慌前にPBR4.5ほどまでいった以外はおおよそ、2から1の間で推移すると。

そしてこの間にも大きくは株高してるのでなんで株高したかというならPBRの上昇ではなくBPSが上昇したからだとは確定的に言えるわけです。

上の株価の基本知識のとおりですね。

 

また以下の資料を挙げましょう。

PBR(S&P500)の推移とチャート(米国・アメリカ) さんからの参照です。

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現状S&P500はPBRで4.5前後でこれは同水準にさかのぼると2000年前後。つまりドットコムバブルに準ずる水準であるとは言えます。

上のダウ平均とS&P500は違うもので期間も違いますので絶対値は真に受ける必要はないと思いますが、S&P500もPBRでは1.5から3くらいのレンジとは読み取れそうでこの視点でも4.5から3まで落ちるならおよそ34%の下落になりますね。

 

以上で今回出す米国関連ではおおよそリーマン以降の数字は挙げましたが

で、ひとつ残ったパーツがありまして。

 

ROEが高くなると高PER、高PBRも許容されがちになる。

 

PBRとPERがあればROEも算出できます。

してみましょう。

各種の計算式は以下です。

株価÷PER=EPS/株価÷EPS=PER

株価÷PBR=BPS/株価÷BPS=PBR

PBR÷PER=ROE

参考

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

あとそうですね。ここのサイトで同時期の日経平均データを揃えることができます。

indexes.nikkei.co.jp

株価、PER、PBRいずれもありますのでEPS、BPSROEすべて情報が揃ってます。

 

というわけで、情報が揃う部分で計算し比較してみましょう。

 

計算結果は以下です。

参照データ

週刊米国株式展望

https://www.nomura.co.jp/es/lp/retail/fstock/usmarket/pdf/usmarket.pdf

米国ヤフーファイナンス

S&P 500 (^GSPC) Historical Data - Yahoo Finance

株式マーケットデータ(S&P500 PBR)

PBR(S&P500)の推移とチャート(米国・アメリカ)

日経平均プロファイルヒストリカルデータ

ヒストリカルデータ - 日経平均プロフィル

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以上なのですが、まあかもめの所感としては~

・期間はこれだけですが日経平均の方がEPSもBPSも高成長じゃん。まあROEは日本の方が低いですが。

・米国はPBR上がり過ぎではないか。ROEも上昇してるが株高に見合う上昇かといえばどうだろう・・・

ここに予想PERあるね。(実績はないみたい)

PER(ナスダック100・S&P500・ラッセル2000)の推移とチャート

それによると2017年末16.1%の2020年末で予想ROEは15.1%だね。上がってないじゃん。

・あまりS&P500は構造的変化でROEが向上してるとはみなしにくい。ただのPBRの向上で循環性の高いものである可能性が高いのではないか?

・それに引き換え日経平均はほぼ株高をBPS増で成しているというかPBRなら下がってる。これはPBRの下落は限定的になりそうな。

・これは2019年までの日経平均だね。ではトピックスはないけど東証一部等のEPSは市場統計推移記録表で算出できるので2015年~2021年の東証一部BPS成長率は9.81%だね。東証二部だと4.12%だね。東証一部S&Pに勝ってるね。東証二部でもいい勝負。(とはいえEPSは二部はほぼ横ばいなのできっと二部よりS&Pの方がマシ)

 

まあ・・・

この期間だけのデータであるけど。

日本株市場・・例えば日経平均なら当該期間で日本株は米国株より高成長であるし、日本市場が”右肩上がりではない縮小均衡の難しいマーケット”かといえばそれは事実とは違う。

東証二部なら右肩上がりではない縮小均衡の難しいマーケットかもしれない

 

くわえて、現段階に置いては米国S&P500は歴史的高PBR圏(2021年11月の今で見たら4.8ほどでした)であるのもありインデックス投資の対象としてはS&P500より日経平均(トピックスでもあまり状況は変わらないと思いますが)の方が投資妙味があるのでは?とは思いますね。

いやだって、日経平均のほうがBPSもEPSも高成長を見せてる上にバリュエーションが遥かに低いし。

 

まあ一点集中はシナリオ外すと残念なことになるしインデックスなら国際分散がより無難な選択だと思いますが。

 

かもめからは以上です。

 

まあ、各人思うところもありましょう。

でもいいたいことを言う前にいろいろ調べて数字を確認し、その上で考えを整理することをおすすめしますよ。

あるいはあなたがしらなかったような知識に出会い考えることでそれまでに至らなかったよりよい見識にたどり着けるかもしれませんし。

 

と、いうより投資家ならばいろいろ調べて根拠。それは多くの場合には数字であるはず・・をもって投資するものだと思うわけです。

そしてもちろんあなたの知るその根拠・・その数字が変わるのならば。

 

あなたは今までの意見を捨てて新しい別の意見を採用してもいいと思うのです。

 

あなたに調べて新しきことを知りそれによって新たな意見に代わるよき回転を。

固定観念に縛られ意見を固定するような混迷に陥らないためには努力がいると思うんです。

わたしはそう思うわけです。

 

 

あなたも調べて新たな知識をえてその意見が正しいか考えてみませんか?

 

 

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参考。

kamomenotoushi.hatenablog.com

kamomenotoushi.hatenablog.com