大河の一滴

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個別株投資家が勧めるインデックス投資

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最近インデックス投資の勧めみたいな本を読んだんですよ

それで言わんとすることはわかったんだけど、個別株投資をやる自分としてはいろいろここはこうじゃないか?とか思うことがあったりしたわけです。

自分は以下のような記事も書いてる手前(ポジショントークじゃなくてそういうことを調べ知識をつけ以下の記事のように思考してるから)経済成長するからインデックスがいいというのも日本のインデックスはどうだろうね・・?みたいな意見も別の考えだったりして、そのへんにも言及してほしかったんですよ。

kamomenotoushi.hatenablog.com

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

 そんなわけで自分ならこう勧めたいなみたいな感じでインデックス投資を勧めてみるなんて試みな話。

 

投資をなぜするべきなのか?

端的には損しないためです。

投資をしないというのは損なのです。

ピケティさんという人が事実を調べました。

資本主義社会は「r>g」なんです。

 

「r」は資本収益率を示し、「g」は経済成長率を示すます。

www.bank-daiwa.co.jp

経済が成長してお給料や社会の豊かさが伸びるスピードより、投資による収益の伸びの方が早いのです。

だから資本主義社会において投資をする人に比べ投資をしない人は豊かになるスピードが遅いわけです。これは投資をしない人にとっての損です。

故に投資をすべきなのです。

 

投資のなかでは株式投資が有利

株式投資(会社への投資)のリターン(端的には儲け)は、様々な投資手段の中で傑出しています。これは長期の統計上のデータで示される事実です。

 

それはなぜかと言うと・・

会社への投資は他の投資ではあまり見られない特徴があります。

会社に投資するということはその会社のオーナーになるということです。

このとき会社を保有することになりますが、同時に会社は儲けるための仕組みで多くの会社は儲けを発生させます。

そして会社が儲けた場合、その儲けたものもオーナーのものになります。

 

つまり会社は新たな富を産み出す仕組みでまさにお金のなる木で、これが順調なら普通にお金を生み出し続けそれが蓄積され、またその木がもっと育つのに活用されるという仕組みがあり、それが長期にすごく差を生むわけです。

そして大切なことは木だけではなく実だけでもなく木と実両方がその企業に投資をしたオーナー、株主のものになるわけです。

 

それに対し金属の金などは金から金が生まれたりしないし絵画なども同等です。貨幣も利子はありますが根本的に貨幣は儲けるための仕組みではなく儲ける力は株式より小さいです。

不動産は家賃などで儲ける力があり、これもお金のなる木としての力があるかもしれません。不動産からの収入をさらに不動産に投じてその木を育てていくなら長期に株式に匹敵するリターンはありえると思われます。

なので基本的には長期になるほど投資は富を産み出すものに投資するのが有利で、その中の特に代表的なものが株式投資になります。

 

ここで覚えて欲しい式があります。

株価=EPS(BPS)×PER(PBR)

というものです。

端的にはEPSBPSが価値でPERPBRは評価です。

この中で利益はEPS(BPS)あるいはPER(PBR)の増加。損失はそれらの減少と考えられます。

 

長期に株式投資が儲かる理由は評価の向上によるものではなく価値の向上があるからです。というかそれは実際にあり今日まで続いています。

今までの長い歴史の中で株式のリターンが優れてきたのは企業利益の蓄積でEPSBPSが長期には伸びてきたからです。

 EPSBPSは、基本的に企業が儲かるなら長期には増える数字で故に企業が儲け続けるなら株式投資は高いリターンを示し続けるでしょう。

 

ただし株式投資には強烈な特性があります。

 これまで話してきたことは、株式投資のプラスサムゲームの面です。

企業の儲けが長期には蓄積しまたは企業によって活用され、EPSBPSの向上となるからが長期の株式投資の利益の根拠です。

企業が儲けられない・・赤字ならマイナスサムゲームです。ただ企業は根本的には儲ける仕組みなので一部を除いた多くはあまり長期赤字になったりはしないです。

 

しかし株式投資は上のプラスサムゲームの加えてゼロサムゲームの一面もあるというか、ゼロサムゲームの比率がとても高いものとなっています。

 

比率が高いというか企業利益の蓄積するスピード(EPS、BPSの変化)に対して遥かに企業評価に対する変化(PER、PBRの変化)のほうが早い。

一年でBPSを20%程度伸ばせる企業はあまりないですがPBRが一年に同程度動くことははるかに多い頻度でありますし、倍になるあるいは半分になることもそこそこな頻度で起こります。

 

このPER、PBRの変化は他の株式投資家との奪い合いという側面があるというか奪い合いそのもので競争です。

株式投資には参加者が他の参加者と騙し合い競い合い限られたリターンを奪い合うという側面が大いにあるのです。

 

すなわち競争の特性です。

その競争の特性には大きく分けて2つのものがあるように思えます。

 

より良いものを選べるか?という競争

より安い値段で買いそれより高く売りつける競争

です。

 

この競争はとても激しい様に思えます。

そしてやっかいなことにこのふたつの競争は別の種目でなくつながってます。

より良いと思われるものにはより高い値段がついています。

いずれにせよ他の参加者より優れた判断をする必要があり、それができないと他の参加者に成果を奪われてしまうんです。

 

とても頭の良い優秀な人、生来の相場師で勝負強い人、人を騙して喰らうのに抵抗のない人、百戦錬磨で様々な市場環境をくぐり抜けてきた人、鋼の精神力で一時の損や利益に惑わわされず尋常じゃない我慢を続けられる人。

そんな人達がしのぎを削って争いあうような競争です。

簡単には勝てないという言説なら探せばたくさんあります。

 

この競争に自ら飛び込み勝ち抜いていくのには実際いろいろなもの要求されるというか勝ち抜いている人はその人なりの優位性を手に入れ活用するに至ってるように思えます。そしてそうなれなかった人はそうでもない人からいくらかは知らないけど奪われている。

これはおそらく事実としてありそうです。

 

しかし、この競争から降りて投資のプラスサムだけを享受する方法があります。

熾烈な競争は2つの争いを持って行われます。

・他の人より良いものを選べるか?

・より安く買いそれを他の人により高く売りつけられるか?

 

この競争からは降りることが許されてます。降りると株式投資の持つ本来のリターンが享受できるという寸法です。

 

それは平均を買うという方法です。

人よりより良いものを探そう。

人より安く買おうという競争を放棄して平均を買うことを目指すわけです。

 

そしてこの平均は投資商品として用意されています。

それをインデックスファンドといいます。

投資の世界では投資指標というものがあり、例えば日経平均株価とかトピックス。米国ナスダック株価指数とかS&P 500などです。

これは構成銘柄が決まっていてそれら全部の株価によって決まってきます。

構成銘柄が真似できるので、これを真似した投資信託が存在します。

それがインデックスファンドです。

 

指数ごとの特徴はあったりもしますが、多くの指数はいろんな銘柄を組み合わせ総合的で平均的なものになり、これを選ぶ限りは人よりより良いものを探そうという競争から開放されるわけです。

 

ただ残念ながらより安く買おうという競争からは完全には開放されません。

端的な例だと日本のバブル期で日経平均39000円で買って現在23000円程度というのはこのより安く買うという競争に大敗北した結果と言えます。

この競争で負けて他者に奪われるということはありえます。

 

この競争からも開放されるには買い方に工夫する必要があります。

その代表的例は、ドルコスト平均法です。

 

これは買う時期をずらし、また買う量を同じにして安くなったらたくさん買い、高くなるなら少なく買うという買い方の工夫です。

これを続けることによって、他者よりより安く買うという競争においても平均を目指すことができます。

 

ただこれ目指すという行為でそれをすればイコール開放されるというわけではありません。

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積立は時期分散の側面はありますが同時に後半時期への加重されるやり方でもあります。故に後半の株価推移の重要度が高くなるという性質があります。

そしてこの記事で挙げられている日経平均においてはBPS×PBRのPBRが世界金融史上からみても異常に高かったという事情があります。このケースは史上まれに見るゼロサムゲームでの敗北だったりします。積立期間で重要な後半が日経平均ゼロサムで負け続ける期間だった感じでこの期間PBR5から1くらいにまで落ちてます。しかしそれでも被害がこれで済んでいるのは時期分散の効果及び株式のプラスサム効果な故です。

 

とはいえ30年単位以上の企業利益の蓄積によるプラスサムがあってもここまでゼロサムゲームで負けてしまうと厳しいというのは知っておくべきです。

その中でこの記事を書いている2019年時点では日経PBRなどは歴史的に高いと言えるわけでもなくゼロサムゲームで大惨敗となるのは考えにくく状況で今現在ならゼロサムゲームで影響を薄めるために積立をするというのは有効だろうとは考えられます。

 

これらをすることによって投資で極めて高い確率で長期には利益を出せます。

インデックスファンドを買うことによりよりよいもの、より安いものを選ぶ競争から降り

それをドルコスト平均法で投資することによりタイミングを見てより安く買うという競争からもできる限り降りる。

その結果、長期には企業が稼ぎ出す利益の蓄積からくるEPS、BPSの増加、つまりプラスサムの結果を享受できる。

 

これで損になるシナリオはロジック的には、長期に市場全体平均の企業利益が出なくなり利益の蓄積が進まずEPSBPSが増えないあるいは毀損されていくこと、あるいは長期に(数十年単位で)PER、PBRが低迷し他の時代の参加者にゼロサムゲームで敗北が続くこととなります。

 

そうでなければ長期的に儲かりますと自分はかなり自信を持って言えます。

 故にインデックス投資は個別株投資をしている自分からも勧められるというか個別株投資の大変さも感じる自分だから勧めるならインデックス投資だよねという感じになってます。あるいは優待株投資

 

ただし成果は企業が稼ぐ程度です。

 

 歴史的推移や、この記事を書いている2019年の今からの日本市場のそれを振り返る限りはそれは、年5~7%程度に準じそうです。複利で配当込みです。ある時期はもっといいパフォーマンスになるでしょうし、ある時期は悪いというか減るでしょう。ときには半分くらいになるかもしれません。

長期にあとで平均でもとればきっと5~7%程度に収まるだろうなってくらいです。

根拠はなにか大きな理由がなければ企業はそれくらいを稼いできたし、稼いでいるからです。

 

それ以上はインデックスファンドのドルコストではきっと無理です。

企業が稼ぐところがプラスサムでそれ以上の利益は他の参加者から奪うしかないです。

他の参加者から奪うことを放棄するのだから利益は企業が稼ぐ程度までです。

あなたがもしそれより多くを望むならあなたは優位性を身に着け他者よりより良いものを選ぶか、他者よりより安く買うかで他者から奪わないとその利益は実現しないでしょう。

 

そんな争いはめんどくさい。

そう思うとき、それでも投資をしなきゃ損だって思うなら。

オススメです。インデックスファンドの特にドルコスト平均法投資は。 

 

以上です。

今回は下の過去記事を踏まえての実験的なこころみ。

いろいろ肉付けしたらわりと今まであまり言われてない視点からのインデックス投資のすすめになるんじゃないかと。

実際インデックス買うならどれがいいだとか?

手数料抑えなきゃね?とか。

 

とかいいつつ、自分はインデックスファンド買ってないんですけどね。

個別株投資家だからね。

なので今回は試みですね。

 以上閑話休題。このブログは通常運転に戻ります。

 

個別株投資家がインデックスファンドを勧めてみる試みです。

インデックスファンドをどう考えますか? 

 

以下辺り書いた知識で今回の記事はできました。

kamomenotoushi.hatenablog.com

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