大河の一滴

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株式投資にGDP成長も企業成長も要らない

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長期の株式のリターンは優れていると言われます。

事実そうです。

長期・・100年単位での投資パフォーマンスにおいては他の債権や金とかなどの比較で金融資産としては株式投資のパフォーマンスはぶち抜けてます。

不動産投資あたりはもしかしたらいい勝負ですがこれは投資パフォーマンスの集計が難しいのでしょうね。たぶん集計できるなら結構いい勝負かもです。 

 

そんな優れてるといえる株式投資

それに対してなぜそうなんだ?ということに対する自分の考え的なエントリー。

 そしてそうなると言えるんです。

株式投資にはGDP成長も・・もっと言うなら企業成長も要らないと。

株価はPBR✕BPSです。

これはとても基本的な式です。

基本的だし間違いようがないプリミティブな式でもあります。

だって株価からBPSを割るとPBRだし。

これは算数上の原則に則ってるものです。

 

そしてBPSとは何でしょう?

それは一株あたりの純資産です。

企業の純資産を株式数で割ったものです。

そしてポイントはここですが、BPSとは上限があるものでしょうか?

 

これは株式数で割るところは置いといて、純資産というものはざっくり言うなら・・

すなわち財産です。企業の財産というべきものです。

となると、このBPSに上限があるのか?という質問は以下に近い。

 

財産とは上限があるものでしょうか?

 

これないよね?上限。

財産というか企業純資産に上限などない。それは蓄積しうるもので条件次第では無限に積み上がりうるものである。

 

まあでもBPSが上がってもその分PBRが下がるなら株価は上がりませんね。 

個別企業ではありえます。BPSが増えてはいるけどPBRが下がる形で株価が下がるあるいは横ばいなものが。

ないかといえばありそうですね。

よくあるのはかつてすごく成長したものだったし、今もBPSを増やしてるけどPBRが下がる形で株価があまりパフォーマンス出てないもの。

 

しかしどうでしょう?

PBRとは無限に下がるものでしょうか?

 

これはNOなんじゃないでしょうか。

なぜなら市場を見る限りPBRが下がり続けPBR0.1以下になってるものだと見当たらないし、そもそも市場の加重平均でも取るならPBRって0.8程度が下限で今の所無限にPBRが下がり続けるなんて事は起きてないからです。

 

以上からこう言っても間違いがないんです。

PBRが無限に下がるものでないなら株式リターンは青天井だ。

なぜなら株価=PBR×BPSでかつBPSは青天井なものであるから。

これは当たり前の結論なんです。

 

ちなみにBPSならどうやら市場の平均くらいなら長期にはずっと伸び続けているようです。インデックスのリターンの根拠にもなると思います。

自分は日経平均BPSなら1959年からだとBPSはだいたい減らないで増えてるかなあっていうデータを持ってたりします。

 

で、このBPSとはどういうときに増えるのか?

どういうときに増えるのでしょうか?

言い換えると財産はどうやったら増えるのか?と同義ですね。

 

かんたん、かんたん。

収入があるなら。EPSがプラスなら。です。

 

これGDPが成長するからでも企業成長があったからでもないですよ?

あなたは収入から貯金したけどGDP増えないならその貯金が消えてなくなるとか、あなたの年収が増えないから貯金したものが消えてなくなるとかおかしいでしょ?

あなたに収入(売上)がありいろいろ使って(経費)なお残るもの(EPS)があるなら財産(BPS)が増える。

それは企業だって同じです。

 

 当たり前ですよね?

 

EPSが出るならそれを全部配当とかで配るとかでないならBPSは増えます。

というかそもそも配当だって株主のリターンなんですけどね。BPS増えないならそれはそれでリターンがあるということです。

言い換えるとEPSが出るならBPSが増えるか配当になるかでいずれにせよ投資リターンとなる。

 

企業価値と言える一つの数字であるBPSが増えるあるいは配当が出る・・

つまり株式投資でリターンが出るか否かというという条件は・・・

EPSが出ることなんです。

 

つまりです・・・

企業成長も要らない。GDP成長も必要ない。

要らないのです。

 

株式投資のリターンの根拠は本質的にはEPSが出ることです。

EPSが出てしまうならそれは基本的にはBPSになるか配当になるしかありません。

そしてこれが株式投資におけるプラスサムです。

このプラスサムが出ている部分においては株式投資は皆が利益を出せるのです。(ゼロサムゲームで負けるとちゃらかプラスサム分を補ってあまりあるくらい負けるかもね)

 

あとある年に出たEPS以上EPSの損が出ることもありますので長期にEPSがプラスになるか?ですよ。


企業が儲け続けその利益が積み上がることが必要。
ドコモが利益出すならそれは配当になるかBPSになるしかない。GDP増えないとドコモが利益出せなくなるもそのBPSが消えてなくなるもおかしいでしょう。PBRは減るかもしれないけどさ。

 

GDPとの比較ならROEという数字がありますがこれBPSに対してどれだけEPSが出てるか?という数字ですがこれGDP成長率に一致しませんからね?大抵はROEの方が高いでしょう。

で、GDPと長期株価リターンは一致するというふうに思ってる人は考えてください。

ドコモがROE10%くらい出てGDPが1%成長するとしてその差9%はどこに行くのか?消えてしまうのか?と。

 

どこにも行きません。それは基本的には配当かBPSになるしかありません。

そしてGDPROEは一致してないしだから長い時間経てば経つほど乖離します。

 

その乖離がプラスサムでありまたすなわち長期株式リターンです。

 

というかこれは証明されてます。

ピケティさん名前くらいは知ってますね?その人が式を作りました。

 

r > gなんです。

 

「r」は資本収益率で「g」は経済成長率だよ。

www.bank-daiwa.co.jp

 あ、GDPの増える環境だとよりEPSが出る、Rは加速、つまりよりBPS成長は増えると思います。もちろん。いやだってそうじゃないとr > gにならないでしょ?

 

もちろん企業成長もいりません。

だから成長しないと株式リターンが増えないとするなら、ドコモの稼いだEPS180円はどこに行くのか?って話です。

これもどこにも行かず配当になるかBPSになる他ありません。(将来のマイナスEPSと相殺はありえるね)

まあ成長性が落ちると評価PERPBRが下がるかもしれないし成長するならEPSBPSの増加スピードは早くなるしPERPBRも上がるかもしれないので成長するに越したことはないですけどね。

でも成長しないということは株式リターンがないということを示しません。

 

というわけです。

 これを知っておいた方がいいと言うか、腑に落とすことは大切だと思うんだ。

腑に落としてほしいから何回も同じこと言ったよ?

大事なことなので二回いいましたってやつ。(もっと言ってるかも)

ともかく!

 

株式投資は有利である。

そういう仕組みを持っている。

 

この理解は例えばちょっとくらい損した程度で冷静さを奪われることに対する処方箋にもなると思うんだ。

 

長くやるなら基本的に損しようがない。

 

もちろんその企業が今後EPSを出し続けるかどうかは定かじゃないし、PERやPBRの変動は大きいのでその投資がマイナスにならなく長期間にでも十分な結果になるかも定かじゃないけどね。

 そのあたりは他の諸条件も踏まえながらせいぜい考えて善処してよ。

 

その結果あなた個人の投資がうまくいくかいかないかはわからない。

もちろん自分のそれだってわからない。

でも自分は大枠ではこのような「株式投資は儲かるものだ」という理解が自分の投資に好影響を与えると考えているのです。

 

補足。自社株買いが入ると利益が配当にもならずBPSが減るということにはなりうるね。ただその場合はEPSが増えるわけで株式価値としては向上というか、今回の話もEPSとPERでしようとも思ったけどEPSは単年なら赤字にもなってめんどくさそうだったとかでこんな展開に。察して。

 

株価はPBR✕BPSです。

そして企業が儲け続ける限りはBPSは右肩上がりです。

故に企業が儲け続ける限り株価は右肩上がりです。

株式投資は儲かるものなんです。

それをどのように利用しますか?

 

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