最近は米国株ブログが話題のように思えます。
投資ブログという意味では、はてなとかTwitter見てると米国各ブログが話題になることも多く勢いあるのかな?感しているわけです。
さすがに、投資ブログ全体からすると短期の方とか優待系とかあがる株紹介?系などの方がアクセスありそうなところも多そうですが、ファンダ系で自分で考えて投資するぞ系のブログだと日本でありながら日本株を扱うブログより米国株ブログの方がアクセスや話題を集めている感はしているわけです。はてブでもあまり日本株ブログのブックマークも出てこないし。ファンダ系日本株ブログ情けないぞ自分も含めて。
さすがに、日本で投資を行う人全体に対しては米国株投資をしている人はマイノリティな気がしますが、情報発信力としては米国系ブログの方が高そうで、これから投資をやるぞとか、または今までしてた人も米国株買おっかなーなんて考えている人も多そうですね。
そんな中で自分は日本株式オンリーな投資家となりそうですが、なんで自分が米国株に踏み入れてないかという理由を話してみようかというエントリー。
一つめの理由
なんで日本じゃなく米国か。
米国を選んでいる人の多くの理由はこうだと感じるところです。
日本の将来は明るくない。
その根拠はいろいろあろうと思いますが、たぶんこれらが主な理由っぽいと感じてます。
過去を見て例えば日経平均株価は右肩上がりでもない。
日本の人口は減り始めている。
いろいろあるとは思うけど特に多いと思うのは上記の理由だと思うんだ。
そして日本の将来は明るくないとなって日本は避けておこうとなってると思うのです。
なのですが、自分の一つ目の理由は・・
別に日本(というか日本企業)の将来は明るくないとは考えていない。
になります。
ここでも見てほしいのですが
ここで色んな国の人口推移とGDP推移見てみましょう。(アルバニアとかいいと思いますよ)
たくさん見れば、たぶんそれらはあまり相関がないという意見になる人が多いんじゃないかと思えるところで。(一人あたりGDPならより)
ただ問題は株価なんですが、ここらあたりでいろいろ見れたりしますが、株価の長期推移データはなかなか探し難いのですが、以下ぐらいで見る限り人口とあまり相関してないなと感じるところです。
これはいまのところ推測レベルですが
経済と政治が安定してるなら株価(というか企業価値)は伸びるもんだと考えているという感じです。
以下あたりはそう思う根拠。
しかしながら、日本においては確かにバブル以降長期株価は停滞してるとはいえます。
これに関しては自分は仮説を持ってます。
バブル発生から崩壊そしてリーマンショック前まで、企業状態(主に財務・不良債権)かバリュエーション(要するに値段つけ)が壊れていたというものです。
バブル時点ではバリュエーションがアホみたいになり、無謀な投資の精算つまり不良債権の処理に足を取られ日本企業は身動き取れなかった。不良債権処理にお金を吸い取られ自らの価値を上げる行為にお金を使えなかったということです。その調整、精算にリーマン前までかかることになった(文字通り失われた20年)という仮説です。で、リーマンを越えた時点で日本企業は身軽になって、自ら稼いだCFで自らの価値向上をなし、バリュエーションも無理がなかったので、価値向上に応じて評価されてきたがリーマン以後の株高の本質と考えています。
上記などの統計を確認すると不良債権を処理しバブルの精算を終えてリーマンショックをすぎると日本上場企業の業績及び財務は総体として右肩上がり傾向となりそうで2017年現在この記事を書いている時点で史上最高水準の利益を出しているということになります。つまり日本企業の価値(株価じゃなくて)は直近最も高くなっている。人口減だろうが構わず。そしてそのバリュエーションは過去のバブル、ITバブル、リーマン前に比べて高くもなく過剰とも言えないと判断しています。
人口減だろうが、日本企業は自らの価値を伸ばしてきているわけです。
人口推移と企業利益≒企業価値は相関してないんです。
そんな感じで、自分は日本企業の未来が暗澹としているには賛同する立場ではなく、そもそも企業というものは安定的な政治経済の地盤があれば価値を高められるシステムだと考えているわけです。
それは多くの国の長期株価(50年以上)にも示されているところだと思うわけです。
自分が米国株に投資をしてない理由のひとつは別に日本企業が将来価値を上げられないとは考えていないからです。
(日米でインデックスを比較するなら米国のほうが有利だには異論がないというかわからないです。この件に関してはたぶん米国の方が有利かな?とは少し思います。根拠は米国のほうがROEが高いから)
二つめの理由
単純な話で情報の壁です。
投資では様々な情報を見て判断する必要があると思います。
その情報を得て判断するという意味で日本に住み日本語を扱う自分には日本企業への投資をしたほうが有利というか米国株を扱うのが不利だろうという判断です。
実際問題米国株投資をされている日本人の方はほぼインデックスあるいは大型企業に限られるように思えます。
なぜそうなるかといえば、米国に中小企業という選択肢がないというわけではなく(実際問題上場企業数は米国のほうが多い)情報の壁があり他がどうなっているかは調査も理解もし難く選択肢とならないのでしょう。
しかし、日本人が日本企業に投資するなら、企業が出すIR、またメディアが出す情報やニュース、SNSやブログ等の様々な媒体から様々な情報収集が容易です。株主総会や説明会に参加することだってハードルが高いとは言えません。企業IRにだって日本語で尋ねられますし日本語で返してくれます。
情報が豊富で収集も容易なお陰で知名度の低い中小企業への投資も選択肢になりえます。
中小企業への投資は大企業へのそれより確かにリスクは高いでしょう。
しかし、船の操作方法がわかり荒波も乗り越える覚悟も持てるならその果実もより大きいものが得られるだろうと考えるところです。
また余談ですが選択肢が多いというのが有利な点と考えています。(単純な選択数ではなく性格の違う選択肢を選べるということが)
自分が米国株に投資をしてない理由のひとつは言語の壁などの情報の壁がなく、それを集めコントロールする意思を持つ者にとって必要な環境と選択肢があるのは米国ではなく自国である日本だからです。
三つめの理由
これは情緒的な理由だね。
投資をして儲かるならば、自国企業で儲かるほうが嬉しいからです。
Xboxが売れるよりswitchやプレステ4が売れるほうがやっぱり嬉しいわけです。
同じ儲けましたならマイクロソフトで儲けましたより任天堂で儲けましたの方が喜びが大きいからです。
自分は日本人だし、アイデンティティも日本人だからです。
情緒的とは言いますが、たとえば任天堂がすごく利益を出すなら、メディアからニュースが出たり、SNSで細かな考察をする人とか出て来るはずです。企業側だってこうして利益が出たと決算短信や説明資料で説明するわけです。
ああ、この会社、この人がこのように頑張ってこのような利益が出たんだね。みたいなことに行き着くのが容易なんです。
情緒的とは言っても、そこには経験値があり自分のレベルアップにつながるんです。まあでも情緒が3つめの理由の主な成分ですけど。
同時に自分は投資家でもあるから日本企業への投資が儲からないと判断すれば投資はやめますけどね。でも今は上であげた理由の通り日本企業の投資は儲からないとは考えていません。そして実際に利益が出てます。
ならば自分は日本企業へ投資し、日本企業とともに儲けたいのです。
自分が米国株に投資をしてない理由のひとつは、米国企業に儲けさせてもらうより、自分は日本人であるし故に自国企業とともに利益を得る方の喜びが勝るからです。
そんな感じです。
自分はそんな感じです。
上のように言いましたが、あなたが何を考え何に投資するかは自由です。
もちろん投資をするからには利益を出せると思えるものに投資することがより重要だとおもうところです。
ただ、漫然となんとなく投資対象を選んでいるなら、なんでそれを選んだのか?を見直し考えてみませんか?
それを考え再確認することも、長い投資との付き合いにおいて有益だと思うんです。
なんとなく投資しているのなら。
投資する理由をを見つめて再確認しませんか?
はっきりこれこれこういう理由でこれに投資してる。
そう言えることが大事だと思いませんか?