基本データと取り上げた理由
株価:2697円(人々は、ふらつきながらもなんとか進んで来たがとうとう大きくよろめき盛大に倒れたところ。)
基本データ
コード | 企業名 | 市場/業種 | 時価総額(億) | 決算期 |
9533 | 東邦瓦斯 | 東証PR/電気・ガス | 2838.76 | 2024/03予 |
予想売上(億) | 予想営業利益(億)/利益率 | 長期平均営業利益率/年 | PER | PBR |
6700 | 220/3.28% | 4.65%/18年 | 15.75 | 0.67 |
売上成長率(年複利/期間) | EPS成長率(年複利/期間) | BPS成長率(年複利/期間) | 予想ROE | 平均ROE/年 |
2.91%/17年 | 1.46%/17年 | 3.16%/16年 | 4.47% | 5.68%/18年 |
長期営業CF(億)/年 | 長期投資CF(億)/年 | 長期FCF(億)/年 | 長期平均FCF(億/年)/年 | 実績ROA |
9163/17年 | -7284/17年 | 1879/17年 | 110.52/17年 | 5% |
総資産(億) | 自己資本(億) | 自己資本比率(%) | 配当利回り(%) | 配当性向 |
6935.19 | 4025.02 | 58% | 2.22% | 35.04% |
今日は分析。2023/9/22に銘柄スカウター10年スクリーニングで5年売上営業利益成長率10%以上のもの(379銘柄)から気になったものをチョイスして分析します。東邦瓦斯。中部辺りのガス屋。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年09月22日取得。
業績財務CF推移とそれに対する分析
業績
ざっくり業績推移をみてひと言「停滞蓄財が好調」
ガス屋。愛知県・岐阜・三重県(54市21町1村、ガス174万件、LPG60万件)で家庭用・業務用・産業用のガス製造・供給・販売、配管工事、ガス器具、電気(60万件)の販売。
ガスっぽいのを工事もいれてPBRソート。いろいろほどほど。東京ガスがやはり優秀だなという印象は。広島北海道が数値的には優位感もなくもないけど今回は東邦瓦斯。
(銘柄スカウターから)
ちなみに東京瓦斯はやってる。
(9531)東京瓦斯/東証PR/電気・ガス(分) - 大河の一滴
なにげに伸びてるところがある。2015年までそうだし、2017あたりの後退をへてまた過去の売上越えて一応成長で、過去1999年からみても伸びてる感じですね。毎年伸びるかんじではないけど。
減収の2016。売上減少だけど需要減の販売量低下はあるけど、それ以上に原価率低下による価格減がありそう。販売量の低下より売上の減少が起きいので。でも原価下がったので増益にきてますね。
2017。「売上高は、原料費調整制度により売上単価が下落したことなどにより、前期比18.6%減少」そのたコストも下がってたけど、減収のインパクトでまかないきれず減益という感じですね。
で、この中でも客数は増えてそうです。客数がふえるけど原材料費などの気分で業績が動くという印象。このへんは他のガス系も一緒ですかね。
ということもあるんですが、赤字自体は1999年からみてもなく、BPSなら右肩感あります。
BPS成長率は3.16%/16年で平均ROEも5%台で早くはないですね。配当2%台なので総合いろいろROEなみのリターンって感じはいたします。
という感じで原材料費に左右されながらも、地味に顧客増やして成長?で、振り回されるけど赤字はなく地味に蓄財しているという感じ。
まあ停滞蓄財の文脈でみてるとそう遠くなさそうな。
1Qで増益で好調っぽいですが「ガス販売量の減少があったものの、原料費調整制度による原材料費と売上高の期ずれ差益の影響などにより、前年同四半期と比べて増益」とかで計画減収減益なのであまり調子よくないほうではないか。
過去計画は上振れ下振れあるけど、どちらかと言えば保守傾向かな。
あとはこれはテクニカルっぽいものだけど年足チャート。
目先は2010年以降でもわりと低PBRなみたいだね。
長期に赤字もなく顧客とBPSを地味ながら増やしてきてるものが一応低PBRってのはあります。
財務
地味に資産増。地味にあげている感じ。自己資本比率が上げ止まった感があるので、出来上がったとなるかもしれません。
有形固定だけみると前期で3044億で有形固定よりも、ずっと増えてはいなく設備投資するターンではずっとないとはなりそう。
ほかは別にみないでいいのではないか。
(IRBankから)
CF
営業CFは安定で的。基本的に設備投資は必要で毎年やってますね。これくらいで、原価償却が勝るくらいの水準でしょうか。
長期平均FCFで110.52/17年とか。PCFRで28前後で還元すると余り残らない程度とはなりそうだけど余裕みて自社株買いも突っ込んできてますね。
(銘柄スカウターから)
月足週足日足の値動き判断
月足であげから崩壊
週足でさげてよこよこ
日足であげ
確認。
評価・売買判断
テクニカル的には、わりと2011くらい2020まであげて1595から7180まで。以降はかなり落ちて2023年1月に2314までですが以降は下げ止まり感あり、日足レベルでは上昇トレンド、目先はわりと大きな株安が終わり反転感ある推移なので、反動が長くなると見るのなら入るのも。いろいろ2314。
あと上の年足のように長期株高の中で大きく年足ドローダウンとはなるので、日足反転が続くと2314は長期の大底になる可能性がある。まあなので2314が基準になるわけですが。そのへんを踏まえ。
ファンダ的には、中部のガス会社。原材料費などに振り回され業績は上下するも、長期には顧客像で成長っぽい流れで長期に赤字もなく、この辺はさすがにインフラ。それで地味にBPS増とはなっている。成長ないわけじゃないけど停滞蓄財でみてる方が妥当な気はいたします。蓄財力自体はほどほど。
財務は仕上がった感ありで、目先は稼いだら投資して残ったものを還元のスタイルっぽく。余裕あれば自社株買いも。
総合シクリカルなようでなにげに地味に蓄財している停滞蓄財企業。華があるとは到底だけど地味に地道に。
評価。
PER15のPBR0.66ほど。利益は結構上下するのでPERでみるのはどうか。BPSくらいは右肩っぽいのでやはりPBRでみるのが。
そうみると前年よりは落としているが長期に特にROE落とした感じでもないのが、PBR0.6台はなにげに東邦瓦斯としては歴史的に低PBRだったりします。
過去はPBR1以上がわりと定位置であったとかで、これが再現するとするなら拾うのも。けっこうよいかもしれません。上の年足を再現する形に進みうるって話ですね。ここを狙うのはありかもしれません。
一方低PBR化が不可逆とみると、この程度のROE(年5%近辺で、BPS増+配当でおよそ年5%)がPBR0.6台はこんなもんとも見れて、長い時をへてようやくフェアバリューに落ち着いたとも見れないこともなく、そうすると妙味は薄いかもですね。どう考えるかですね。まあこの妙味薄いシナリオでも年5%程度は、悪いものではない気もしますが。
リンク
KABU+:https://kabu.plus/
銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=9533
株探:http://kabutan.jp/stock/?code=9533
IRBANK:https://irbank.net/9533
その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)
とくにないでござる。
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