僕らはいつまで投資をするのでしょう?
人それぞれでしょうね。
その中で自分は今の自分の答えがある。
それを思うときに自分が欲しかった勲章の・・そして諦めてもう届かない勲章の。
そんなとても私的なお話。
僕らはいつまで投資をするのでしょう?
それは人それぞれでしょう。
今年中にipadがほしいからそのためとか。
住宅ローンを返しきればそれでおしまいって人もいるかもしれない。
あるいは額を決めてたとえば老後のために5000万とか定めてそれを達成するまで。
もしくは期間とか考えてなくて、クオカードがもらえたらいいなとかかもしれない。
中には一生とかあるかもしれない。
もっと子孫に一財産を残したいとか自分の一生を超えて・・とか思う人もいるかもしれない。
たぶんいろいろ。
その中であなたにはあなたの答えがあるはずです。
それで自分の話をするならば。
そのことを考えたきそれはとても長い期間なんだ。
自分は死ぬまで投資は続けようと思ってるし、できれば死ぬその時に一番持ってたいと思うわけです。
これは資産という意味でもあるし、知識という意味でもある。
このブログの名前は大河の一滴であり、この大河は資産という意味での大河もあるけど知識の大河であり大河な自分という意味でもあります。
そしてある意味大河になるというのが自分の人生目標で、そのために長い時間をかけて一滴一滴垂らしていき大河を作っていくという意図を込めた名前です。
そして死んで海に辿り着くときに枯れる川など大河ではありません。
資産も知識も自分も。
と、そのときその期間は長い。明日死んじゃうかもしれないけど、そういう不慮の事故とか病気でもなければまだ数十年は生きることになるでしょう。いや、わかんないけどね。
と、すると自分はまだまだ長く投資を続けるはずです。
例えばRPGゲームがあって。
それは長いゲームです。
なんでそんな話に飛ぶんだ?って思われるでしょうがまあ聞いてください。
長いゲームで本来は少しずつレベルアップして強くなると同時に手にする武器も竹槍から銅の剣、鋼の剣、ドラゴンスレイヤーなんてものも使うかもね。それで最後は勇者の剣とか神々の剣とか。
兎にも角にも武器も少しずつレベルアップするなんてイメージがありまして。
本来はそうなんだけど、じゃあゲームを始めてLv1から最強の武器があったらどうだろう?Lv1からから神々の剣です。
そうしたらその後のゲームはかなり楽になるはずです。苦労する中ボスもワンパンかも知れません。
自分が考えたのは低レベルの時から終盤まで通用する強い武器を掴もうという発想でした。
長いRPGゲームで最後にたどり着く武器に序盤の時点で手に入れて、それを長いゲームで存分使い倒そうという発想でした。
すなわちある投資をそれを自らの武器にするまで育て上げ、その後はその武器を使いこなせたという実績をもってそれを自らの勲章とし生涯続くであろう自分の投資ゲームでその勲章を掲げその武器をずっと振るっていこうという発想でした。
ある銘柄で実績を出すことでそれを自らの勲章として武器としてより長くその武器を振るっていこうという発想です
自分はどういうものを武器とし勲章にしようとしたのか?
それはひとつの会社に大きく寄り添い、その成長を見守りPER、PBRの伸びと言うよりはEPSBPSの伸びをもってテンバガーに到達するというものです。
大きくは常にとまでは言いませんが、最主力と言えるその他のものより突き抜けた主力をもって自らに負荷もかけ続けその過程を歩み切るというものです。
最主力といえる大きなウェイトを課したものでPERPBRがというよりEPSBPSの成長で株価10倍まで時間をかけてでも歩み抜くです。
言い換えればゼロサムゲームで誰かから奪い取るではなくプラスサムゲームによる積み上げによってそこまで到達する。
そこで起こるだろう障害もトラブルも真正面に受け止め続け歩き続ける。
そして自分はそれで10バガーまで到達した暁にはその実績をもって自らの武器とし誇りとして、すなわち自らの勲章として掲げるつもりでありました。
なぜそれが勲章になるのか。
それをクリアすることで証明できる資質があると思うのです。
・・
最主力で長期間持ち続けEPS、BPSが大きく成長するまで待つです。
その間、ボラティリティは大きなものになるかも知れない。それが高成長を示すものなら余計にです。長い期間それが一番いいものであるとは限りません。もっと良いとする選択・・その場は売ったほうがいいだろうとか他にもっといいと思えるものに乗り換えたほうがいいだろうとか。
そういうのを投げ捨てて、ある意味合理性など投げ飛ばして貫く行為です。
そして、そんな無茶苦茶をしてやりぬくからこそ、それは簡単には得難い勲章になるのであり、そしてだから・・・
その無茶苦茶なことをしてまで、勲章を取りに行ったほうが長くなるだろう投資キャリアの中で武器になるし自信にもなる勲章として、長い投資キャリアとなるならそれを取りに行ったほうがむしろ早いというか大きなところにたどり着けるのではないか?として取りに行こうとしたものが勲章でした。
そしてPERの上昇で大きく取ることも、そしてあまりに早い成長も勲章としては不適切だと考えてました。
なぜならPERが上がり続けることも、高いEPS成長が続くことも継続し続けるものではなく、というか老いて自分の能力が落ちると使いこなせない武器になるだろうと思うからです。
長く使い倒せる武器は自分が老いても使いこなせる武器でなくてはなりません。
老いても使う武器なのだから。
まあでもゼロサムゲームでの勝ち(つまりPERの上昇)は認めないわけじゃなくて塩梅としてはPER倍でEPS5倍なら許容範囲かなくらいのイメージでしたね。
そのような話なんですが今回のタイトルですが「届かぬ勲章」です。
届かなかったわけです。というか今回この計画を諦めたというエントリーです。残念無念。勲章欲しかった。
もう引っ張る必要もないですかね。
この自分は自らの勲章に仕立てようと企てた銘柄は6161、エスティックです。
今回諦めた勲章であるエスティックは自分の投資で凡そ2015年から2023年のほぼ7年半くらい自分のポートフォリオの1位に君臨し続けました。
ほぼというのはラクスが狂いあげしてた最終局面で瞬間1位を譲ったことがありますね。
というのはあるけど比率にして投資資産比率20%から45%強くらいで7年間ずっと1位でした。半分超えたときもあったかも。
正確には・・2015年6月から2023年1月まで一位でしたね。うち2022年8月にこの勲章を狙うのを諦め売却もはじめましたが、流動性が低いためのんびり売ってポートフォリオ一位を陥落したのが2023年1月です。
で、一位陥落したのでこの記事を書いてると。
途中2017年2018年にあまりにPF比率が大きくなってさすがにリバランスする必要を感じ他の銘柄に乗り換えるため減らしたこともありますが常に一位は維持で40%前後を続けた記憶です。
それで40%程度を維持してましたが2020年以降の株安でピークから株価がおよそ半分程度になった影響でPF比率が40%から20%に落ちたという感じです。
とにもかくにも自分は7年ほど、このエスティックをPF比率40%で程度で抱え続け、それが半分ほどに株安して20%ほどになっても持ち続け、2022年夏にこだわるのをやめるとして売り始め2023年1月にPF一位を陥落したとう流れです。
自分はこの間、これは株価が下がりそうだと判断しても売ることはせず実際に大きく株安してそれにまるまる付き合ったり、他にもっと良いと出来るものを見つけても乗り換えするために売ることもしませんでした。
いや、あったんですよ。このまま持ってればきっと株安になるだろうねってタイミングも、色々銘柄見る中でこっちのほうがいいだろうなと判断するタイミングも。
これは株安しそうだ。あるいは半分くらいになるかも・・?と判断しつつも持ち続ける判断とかしてます。
わりとトチ狂った判断だったと思います。
しかし自分はこの投資を勲章として掴み取る行為をより上位に、それこそ年単位の投資パフォーマンスをより高いものとするべく目指すことよりも上位に置き長い間かなり重いPF一位に置き続けました。
この行為
この1銘柄、それもある時点では最良とも考えてなかったものをかなり強固にポートフォリオ最上位にかなり長く据え続けたことを愚かな行為だとみなす人は多いでしょう。
しかし僕は勲章が欲しかった。
そしてその行為を愚かとも認識しつつも突き通す事が勲章としての価値を増す行為となると見なしてました。
合理の帰結で投資を積み上げることに価値なんてない。それは合理で行き着けることだから。つまり誰でも出来る。そして一見有利とするものに乗り換え続ける合理は投資の世界であまり微笑まないようにも思えるわけです。
ならば突き通せ。という思いで。
まあだから今回は勲章を諦めたという話なんですけどね。
なぜエスティックだったか。
エスティックはいい会社だと思いますけどね。
なぜエスティックに自分にとっての勲章とする責務を負わせようとしたのかならそれは偶然でエスティックが勲章に近いと思われるところに居たから。
元々エスティックは2016年あたりの工場増設をみて、ファブレス寄りであまり投資リスク負う必要もない会社が工場を増やす判断をするほど、旺盛な需要があるんだなという見込みのもとにわりと大きな量をもってました。その見込みがあたり業績は加速してその間増やした分も合わせて、4倍ほどの株高も取りPF比率40%ほどにもなってあと、2.5倍ほどEPSが伸びるならPER倍でEPS5倍の10バガーになると見込めて、当時その地点に行くのに最も近いと思われたから。この時点でやり直して他のものでこの勲章を狙おうとなるとエスティックまるまる売ってまた最初からこの計画をやりなすことになる。さすがに当てに出来ないし時間もかかりすぎるだろうと思った。
という理由です。いや、エスティックはとてもいい会社だと思うし、今この時点でEPSがグリグリ伸びる環境ではなさそうだけどROEも落とす感じでもなくBPSは今後も伸びるのではないかと思うところです。BPS伸びてROE落ちないならEPSも増えるしかないし。
それで結局の所7年ほどで、BPS2.5倍でPBR1.2倍のおよそ3倍でイグジットした形ですね。
となると成長加速もあまりないとして年複利10%程度EPSでもBPSでも伸びると見込んで3倍ほどに到達すると出来るのは12年後くらいですかね。
自分は投資成績目標を配当を除いて年複利10%程度以上としてますので続けても良かったかも知れません。12年待てば…もっと余裕見て15年とか待てば勲章に到達したかもですね。
諦めた理由?
市場環境も変わり、まわりにさすがにもっといいと思える選択肢も増えたから。
それに7年突き通した。7年しばりプレイしてたようなもんだからね。いやまじで。まあ2019年の決算前くらいまでは縛りでもなかったのでそれからだと3年半くらいはわりとしばりプレイですね。PFの40%から20%を動かさないしばりプレイしてた。
でももういいでしょ。金色の勲章には届かなかったけど、その間はPF一位にそれも抜けた一位に一番いいとしてるわけでもない、あるいはこれから下がるかもしれんなあとするものを据え続け、大きなボラリティもある中でもたぶん自分は自分の決めた意志の通りに冷静に振るまい続けられた。
少しくらいの悪要因でも足元がブレず、信じるとした企業と共に長い間歩み続ける、そしてそうするとした自分の判断にも冷静に従い続けることもできるという金とは言えないまでも銅くらいの資質があることも確認できたのではないかと思ったので。
金には届かなくても銅くらいには届いた。金と銅の差は大きいかも知れないけどね。
それに7年に15年足して10倍なら複利11パーってところで悪くは無いけどエースとしては少々物足りないかなぁとは思うけど、5億から22年で50億ならまあ許容かな!みたいな思いもあり。銅の勲章だって十分な成果に届きうる。
まあ今は5億ないけど60から82でやればいい。そして104まで生きれたら500億に届くわけだ。
駄目ですかね?
大河になれる可能性、その資格の証書はこれでは頂けませんかね?
きっと自分は長く長く投資を続けていくことになる。
ならばその長い過程においてずっと頼みとできる頼もしい武器を作ることに専念にする時間もあるだろう。
なんならその武器をつくるために一時の遠回りくらいしても構わない。
もしかしたらその方が長い果てのゴールはその回り道をしたほうが結局は遥か遠くに行けるかもしれない。
そうすることが出来ることを実績で示しそれを勲章としたいという思いがありました。
長く続く・・・きっと数十年続く投資の道のりで数年くらい遠回りしても、自分のアイデンティティとなる実績をだし、それを勲章とし武器にして戦うことで最後にはより大きな河。すなわち大河になれる。
そう考えた自分の目論見、その勲章には届きませんでした。
勲章欲しかった。それを手にしてその勲章を高らかに掲げたかった。
でも諦めました。
今後は自分はもう少し普通のあるいは凡庸な投資家に近づくことでしょう。
狂ったことはやめたのだからね。ならば普通に近づくよね?
でも金には届かずとも銅くらいには届いたのではないかとなぐさみつつ、まだまだ投資は続けその中でいつか銀くらいはね?とか思う昨今です。
以上。
このへんは今回の発想に連なる部分の発想。
このようなことを考えてた末にこのようなことになった。
あなたの投資にとっての勲章とはなんですか?
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