大河の一滴

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会社のミカタ

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株安というものがあります。

ないと思ってる人は反省してください。
と、いきなりずれましたが、ここは今後株安は起きるのです(ただしいつになるかはわからない)という話ではなくて株安という事象があるよねというところから始まる話。

株安とは何なのか?

株価がさがるっちゅう事です。
それってどういう事なのでしょう?

時折見ますよね?
ここまで下がったら買うとかおっしゃっている人。
それが近いところならまあいいんです。
それが遠いところのとき、いまの数分の一とかね。大きな大きな株安ね。
それってどういうことか?
今回はそういう疑問から始まります。

 

大きな大きな株安とはどういうものなのか?

 

そういうときが来ると致しましょう
実際可能性としてはあるとしか言いようがないです。

ここまで話してみてうーんわかりづらいかな?
ということで、実例を出して考えてみましょう。

JR東海の場合で考えてみましょう

この記事書いている時点でJR東海の株価は19,380円です。
それがリーマンショック後最安値、2009年3月と同じ株価4910円にとなったとしましょう。
さてこの時、JR東海のPBRはどの程度でしょう?(PERは赤字かもしれないので今回は除外するけど今のEPSで出してみると素敵な数字になると思うよ)

それがこれを書いている今の2017年1月時点のBPSを採用するならそれは・・

PBR0.41ですね。
実際にその値段をつけたときと比べてみましょう。
その時の対実績値で見ますとそれは・・
PBR0.96ですね。

随分違いますね。
理由は簡単で、株価もBPSも変わるものだからです。

会社は変化するものなのです。
いい方向に・・・あるいは悪い方向に。

仮にJR東海が4910円の株価をつけるとするなら

今の状態でと仮定するなら、それはリーマン・ショック以降最安値時の遥か下のPBRにならなければならないのです。
そんなの起きないなどというつもりはないです。しかし起きるとするなら相応の環境になっているはずです。今の利益と財産を積み上げてきた健全ともいえる数字を持った企業がそのまま、そこまで評価を落とすんだから。
例えば戦争でも起きて端金で国にでも強制買収される可能性がありそうだとか。世界が超経済危機になって証券市場の存続性も危ぶまれているとか。ジンバブエみたいにハイパーインフレにでもなってるとか。そこまで深刻じゃなくても致命的な事故などを起こして世論も敵にして巨額の賠償金を払わなきゃいけない状況になってるかもしれませんね。

ありえないとは言いませんが、今の状態のまま4910円になるというのはそういう意味です。
聞きましょう。

 

そうなったときにその株価で買うことができますか?

あるいは状態は変わると致しましょう。

うーんリーマン・ショック以降最安値時と同じ株価とBPSになるとしたら、BPSは4539でそれのPBRは上で出したとおり0.96ですね。
なるほど、たしかにこれでも今のPBR1.5程からは結構安く見えますね。
しかし考えましょう。JR東海ののBPSが4539になるという意味を。
それは今からならBPSは11770で6割減ほどになります。
つまりは、6割財産をふっとばすような大型赤字がないとそこまではBPSは下がらないんです。
そのようになるという意味がわかりますか?
JR東海の事業は収益を出すことどころか大赤字を出して財産を大きくふっ飛ばした状態のはずなんです。

BPS6割減なら会社結成以来延々積み上げたきた財産を6割飛ばすです。
当然、それから今後の事業が明るいものになるなんて保証はないはずです。更に大赤字を続けて財産をもっと毀損するかもしれない。それはもちろんさらに株価は安くなる可能性が濃厚と言える状態となりそうです。
聞きましょう。

 

そうなったときにその株価で買うことができますか?

自分はそんなのできねえよって思います。

そういうことにならないとその株価にはならないんです。
未だかつてない超低評価になるまでの環境悪化がないと。
今まで蓄積したものをぶっ飛ばすまでの被害を受け状態が悪くならないと。
あるいは双方現実のものになっているかもしれません。

 

そのときに株価だけ見てても買えない。買えるわけがない。
株価が下がるとはそういうことなんです。

 

だから大きな大きな株安になるときそれでもその会社を掴める人は信じられる人だけなんです。

 

その会社を。あるいはその会社を信じるとした自分の判断を。
会社を信じられる会社のミカタじゃないとそんなことできない。

会社のミカタ

そんなの株価だけみててもなれっこない。
持ってる株が下がったら糞株とか言ってすぐほっぽり投げる人もなれっこない。
会社を見て、見続けてこの会社ならばと思えるまでに至った者だけが会社のミカタになれる。

そういう人だけが会社を信じて会社のミカタになれる。


裏切られるというリスクを承知でそれでもその会社と共に歩もうと覚悟を持てた者のみがミカタになれる。


血の雨が降る中、会社を拾えるのはそういう人だけだと思うのです。
株価だけ見てる人には多分わからないと思うけど。
一応言っておくけど、共に歩むんだからその企業が傷つくのなら自分も傷つくんだよ。
当たり前だよね?ともに歩むんだから。

 

そんなことを思って自分はピンチのときにはこの会社ならミカタになりたいかなあという会社に出会うために日々いろんな会社を見ているのです。


会社のピンチに拾ってみせる
会社のミカタ
株価だけ見ててもなれません
なりたいですか?
ピンチの会社と共に歩む覚悟は持てますか?

 

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