FPかもめとしては特に印象に残ったよね?と言えそうな投資案件をつらつらとその振り返りをしていくというエントリー。
これは成功事例にはなりますが不満点もありみたいな事例。
ちなみにその他の事例は以下
事例:ラクス(3923)
自分はラクスをもっていました。
ざっくりとした売買履歴をあげようか。
①:まず2018年5月に買いました。わりと少量です。
②:それで2020年7月に買い増し。
③:2021年9月に上の2020年に買い増した分を売却。
④:2022年1月にすべて売却。
買った持ってた売った理由
①は直前に投資勉強会でラクスの社長による会社説明会の参加する機会がありまして。
そのとき自分がかつて見た社長さんの中でも抜けて優秀だと感じたので。
極めて優秀な方が狙って数字を作ってきたという企業に見えたんですよね。
そしてその優秀な人・・狙って成長する数字を作ってきたと思われる人が、その場でも年30%以上の成長を目指すとおっしゃってました。
そしてそれを自分はできる見込みは高いとして買った感じです。実際に出来てますね。
それで当時からPER90程度をつける超高評価企業でありましたが・・・
以下のグロースはタイミングを問わないでも書いたとおり・・
「PER90ほどで極めて他の投資家に殴られる余地を大きく残していると承知つまりは高いとしながら、ラクスが年30%程度以上成長すると信じて、PER半分にしたければしろ2年ちょい待てばきっとラクスが取り返してくれるって発想」で買った次第です。
自分は年30%ほどの複利成長が続くなら。それも30%程度の高成長であるのなら。
その複利効果が非常に高くなることを理解していましたので、社長のいう年30%程の成長を出すという言葉を信用するのであるならPER90程も許容しようではないかという発想もすることができ買った感じです。
参考
ただ同時に、PER90程はその成長が途切れるのならどういう目に合うのかも理解していましたので・・・端的にはすべて飛ぶだろうと考えてましたし。
そしていくら社長が優秀でも出来ないことは出来ないと思ってました。(いくら信長が優秀でも江戸時代の飛騨に生まれた信長に天下統一ができるだろうか?)
故に最悪で全部飛ぶけれどもうまく言うなら数倍場合によってはもっと行きうるものとして、自分の資産状況やとれるだろうリスクを勘案した上で買えるとする量を算出して買ったのが2018年5月となりそうです。
そのあたりは以下ですね。
答え合わせをするのなら、そのとき自分が許容するとした購入量は当時の資産の2%でした。全部飛んでいいとするものがそこだと考えてましたので。
しかしこれは・・ってこれは後述の反省点で述べます。
それでもってたのはだからずっと社長がするとしてた30%程度以上の成長が続いていたからです。
30%程度以上成長するとして買ったものが実際に30%成長し続けているのだからそれについていく以外の要素などありません。
で、②は2018年の時点で社長が基本広告などを多めに突っ込んで成長を追うが3年に一度は利益を大きく出して利益を出せることも示すと仰っていて、2020年はその年だって知ってましたので、利益計画が発表されて大幅増益を確認して買い増した感じです。
市場の雰囲気なども勘案してこれはかなりいけるだろうとは感じてましたが、やはり高バリュエーションだったので警戒は解かず①で買ったものとあわせ株価が半分になっても通算損にはならない量を計算してその範囲内で買い増した感じです。
③それでずっと持ってたのですが、株高が続きとうとうPBR100(PERじゃなくて)まで付けるに至り。
ホントは成長が続く限りバリュエーションは許容して成長を狙うという方針だったのですが、「PBR100は流石にねえよ」って思ったので、上の②で買った分は処分しようとして売った感じです。量としては結局処分したのは3分の一ほどですね。
で④。その後特にマザーズなどの成長株が大きく株安する展開となりまして。
自分もめっぽう被弾しましたがその中で、成長はしてるけど今に至ってラクスのこのバリュエーションは肯定されるとみなすべきではないとして、全部売却の判断をしたという感じです。
ラクス側という理由よりは、市場の論理で退却した感じで自分にとっては成長する限りを持つを捻じ曲げた感じでわりと敗北感あります。その後株安続けてますけどね。
以上が2018年5月−2022年1月で行ったラクスに対する投資でございますと。
だから現在持ってません。
反省点
まずは自分のリスク許容度を過小評価してましたというのが一点。
①の時点で自分は正直ラクスが成長するだろうことにはかなりの自信なり確信がありました。
しかし破綻の可能性を消すことはできない。
ならばリスク許容度は破綻したときに大丈夫とできる範囲内に収めることが賢明である態度であり、その態度をとるべきだ。とることが投資において真摯な態度であるとみなしていたところがあります。
しかし自分はもっとリスク許容度があるらしい。自分は自分が考えるより大きなボラティリティに耐えることができそうだというが今思うところで。
ならば資産2%はないだろう・・ってのが一つの反省点。
30%以上はどうかなあ・・?って思いますが2%はない。10%とか20%とか行くべきだったはそうだと思います。
これは結果論でもなくて信じれるとしたなら10%20%程度は損をする可能性を引き受けるべきだったという反省です。
自分の信じるものによりリスクとることは賢明でない態度ではない。
加えて、自分は市場は信用できないという相場観が強いかもしれないとおもうところで、つまりはラクスは成長しEPSを伸ばしてくれることは信じられるけど、市場がPERを落とさないとは信用できないというスタンスというかこれも市場を信用するという態度をとるのが賢明ではないし、故に信じれるという態度を置くことが真摯でない(つまり手を抜く行為だってことです)という価値観があると自認してますが・・・
超絶好調企業に対しては市場はいうほどPER落とさないわってのがその後の諸々の反省で、もうちょっと自分は市場というか他の投資家を信用するべきってのは一つの課題と認識する・・といいつつ、その方向に進もうとして2021年末からは傷を広げてるところがありますので痛し痒しなのですが。
まあ総じて。会社を信じられるとしたなら市場ももうちょっと信用してより踏み込もうよ。リスクを取ろうよ。ってのは自分の課題です。
あとは2020年の②の買い増しですが、これは通期決算の大幅増益計画をみたあとに買ったもので、自分は社長の成長は狙うが3年に一度は大きく利益を出して利益を出せることを示すと言ってたのを知ってましたので、これは事前に仕込むことが可能であったのにそれができなかったのが反省点です。買った量であるそれまで買ったものと合わせ半分になっても損にはならない量ってのはまあそんなもんかな?って思いさほど反省点ではないですね。
あとは③の売りの時点で一部売るらいなら全部売れは言えることですけど、基本方針が高成長が続く限り保有って方針で、あの時点ではマザーズなどのハイグロース大崩壊も起きてない時点なのでこれはどうのこうの言うのも。
同時に④の撤退も判断遅いではないかは言えますが、だから自分は成長するならより引っ張るという方針でだからこそ、このラクスもこれくらい取れた所はあるので、これもかなり難しい課題。まあ課題としておこうと思いますが。
まあでも総じては自信があるとしたものはもっと踏み込めのほうが正しい処方箋な気がしております。
以上です。
以上ですがラクスという会社に対する評価は全く下がったわけでもなく
以前絶好調であるし、それに対して市場でも傑出した優秀な企業そして社長であるは変わらなく、楽楽明細は楽楽精算より破壊力高いのではないか?という疑いもありで自分はかけらもラクスに対する評価は下げてない・・まあ規模も大きくなったし社長さんも売上30%以上から25%程度に成長目標も下げてるってこともある中で、さすがに現在つけているPER360とか(地力としては倍の利益出せるとみてもPER180)は、昨今のグロースバリエーションの冷え込みも勘案してとても許容されないよなあ・・という
ラクスに対する信頼<市場に対する不信
という状態になったがゆえの撤退なのでこの不等号が逆転するとまた買うのではないかとは思うところです。
そんな感じです。
以上の以上。