大河の一滴

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まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

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(4996)クミアイ化学工業/日記(比)

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投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。

比較銘柄

クミアイ化学工業とその他

株価

807円(人々は、行き過ぎてしくじったのでじっくり着実に再挑戦をしてきてる。)

各企業の数字と比較しての感想

コード 4996 4992 4979 2148
企業名 クミアイ化学工業 北興化学工業 OATアグリオ アイティメディア
市場 東証一部 東証一部 東証一部 東証一部
業種 化学 化学 化学 サービス
時価総額(億) 1074.8 259.7 104.6 312.3
株価 807 866 945 1499
決算期 2022/10予 2022/11予 2022/12予 2022/03予 I
予想売上(億) 1,239.0 410.0 232.6 78.8
予想営業利益(億) 90.0 29.0 21.6 26.2
営業利益率 7.26% 7.07% 9.26% 33.25%
予想純利益(億) 78.0 26.5 13.3 17.7
売上成長率(年複利/期間) 7.9%/15年 -0.7%/15年 8.5%/10年 6.8%/15年
EPS成長率(年複利/期間) 20.7%/15年 8.5%/15年 20.8%/10年 13.4%/15年
BPS成長率(年複利/期間) 7%/14年 4.7%/14年 13.2%/9年 11.9%/14年
PER 12.94 8.85 7.50 16.78
PBR 0.97 0.69 1.2 4.06
ROE 7.5% 7.8% 16.0% 24.2%
ROA 4.6% 5.1% 4.7% 19.5%
配当利回り 1.86 2.42 3.17 1.53
配当性向 24.1% 21.5% 23.8% 25.8%
総資産(億) 1691.7 519.9 283.2 90.7
自己資本(億) 1038.9 342.2 83.0 71.2
自己資本比率(%) 61.4 65.8 29.3 78.4
一言感想 あげ 停滞蓄財 あげ 成長加速?

 今週は比較。2022/3/4に銘柄スカウター10年スクリーニングで10年売上利益成長率10%以上のもの(対象152)でKABU+データをみて低PBRっぽいものをチョイスして比較します。10年成長してるけど低評価なのを拾う意図。比較の会社と数字は上記の通り。各データは2022年03月04日取得。クミアイ化学工業。農薬。比較に同業っぽい。ゲストにクミ”アイ”仲間の”アイ”ティメディア。

クミアイ化学工業

業績

農協系農薬メーカー。

セグメント。農薬中心。

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農協系とかいかにも衰退か停滞っぽいイメージを持ちそうですが実は長期成長。

売上成長複利7.9%/15年とかで普通に成長企業というか今回は10年売上利益成長率10%で伸びてるものでないとおかしいのですが。で、営業利益は売上以上に伸びていて7.9%/15年とかです。

長期に地味に販管費を落としている感じ。

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過去は2009年辺りまで薄利で減収傾向ですが、2010年あたりから増収の利益率増にきてますね。2010年は特に通常の努力の範囲内になりそうです。

あとはめぼしい年。

増収の2017「平平成29年5月1日をもって旧イハラケミカル工業株式会社と経営統
合し、新生「クミアイ化学工業株式会社」としてスタート」って経営統合ですね。背景に「日本の農業を取り巻く状況は、農業生産額の大幅な減少、農業従事者の高齢化、耕作放棄地の増加など厳しさを増しております。こうした課題の解決を図るべく、政府の「農業競争力強化プログラム」を中心とした様々な施策が進められ~国内の農薬市場は、近年3,300億円規模で横ばい状態が続いております。政府主導による農業生産資材価格引き下げの指針など低コスト化の流れは加速し今後も厳しい状況が続く~世界の農薬市場は拡大基調にあるものの、穀物市場価格の下落に伴う流通在庫の増加やブラジルなど新興国の需要鈍化など伸び悩みをみせております。しかしながら、世界人口の増加に
より、中長期的には市場は拡大する」という感じで国内はやはり厳しいが世界はまだ伸びるとしての統合ってことでとりえず以後は統合して正解かな?という推移で来てますね。

そういうかんじで統合して増収増益に利益率も改善という感じです。

ちなみにシェアードリサーチのレポートでは目先の海外比率は47%ほどみたいです。

「2021年10月通期実績ベースで、主力事業である農薬及び農業関連事業(売上高構成比で約75%)、化成品事業(同18%)、その他(同7%)となる。海外売上比率は約47%」

「2017年5月に原体を製造する持分法適用関連会社であったイハラケミカル工業株式会社と経営統合し、経営基盤を強化するとともに、中核となる農薬事業では新農薬の創製から原体調達、製剤販売に至るまでのプロセスを一体化」とかもいってますね。

https://sharedresearch.jp/ja/companies/4996#:~:text=%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E6%A7%8B%E6%88%90%E3%81%AF2021%E5%B9%B4,%E7%B4%8447%EF%BC%85%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82

記事作成時点で前期通期でて1Qもでてないところ。前期は堅調な通過で計画もそれを持続するとするものがでてますね。計画は保守傾向ですね。  

 

 

財務

2017年に資産増。経営統合効果ですね。がなくても以前から資産増傾向ですね。2017年以降は純資産より総資産が伸びる形で自己資本比率が落ちてきてるのは留意。

前期末で総資産1690億で有形固定372億で特に2017年以降は伸びる傾向です。建物当たり増えてますね。

流動は1052億これも2017年以降伸びてます。現金197億でその他諸々2017年以降に増えてる感じですね。

2019年にのれん。以下みたいですね。

コルテバの水稲用除草剤「ベンスルフロンメチル」事業を買収 クミアイ化学|ニュース|農薬|JAcom 農業協同組合新聞

あるいは。

クミアイ化学工業〈4996〉、緑化資材販売の理研グリーンを子会社 | 山田コンサルティンググループ

他にも以下などあったりわりと近年買収などもして拡張的です。

クミアイ化学工業<4996>、シンガポールの農薬メーカーAsiatic - M&A Online - M&Aをもっと身近に。

まあのれん自体はまだ50億で資産に多く占めるわけではないですが。

負債はまとめて592億。有利子負債は223億で現金とちかいところで自己資本比率なども絶対的には高い方なのでまだ危険とかそういうことではないですが、近年は財務悪くして拡張方向にきてるってのはそうですね。

 

CF

営業CFはおおよそでてるがでてない期も。売上債権などの影響とかになりそうでそれほど問題はないかなとは。FCFは赤字も多く。2019年以降は毎年大きめの投資計上でFCFマイナスが続いてますね。財務で補う形です。

という感じで特に2019年以降はリスクとって攻めてきてる感はうけます。

 

北興化学工業

業績

セグメント。祖業?の農薬は赤字もしくは薄利でファインケミカル(有機リン化合物、各種アルコール、誘導体 芳香族化合物、スチレン系機能性モノマー、グリニャール試薬、有機ホウ素化合物、金属アルコシキド、金属複合酸化物)が利益を引っ張る構造。

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長期に減収傾向でその中で近年は利益は安定してBPSくらいは伸びているという構造。

コストダウンで戦っていますって感じ。

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近年はROE減少傾向。ため過ぎではないか。

という感じで停滞(衰退?)の中でコスト削って蓄財してますって感じ。

11月通期決算でて同様の傾向。増収で反転?ともみれるけど過去もこの程度の増収はあってトレンド転換とみるのも現状難しいかなという印象。

 

 

財務

資産増。

借り入れ減ってますね。負債は2018年まで減らして以降は横ばい感あり、処分できる負債の処分は終わってる感。ここで自己資本比率の変化が緩やかになってる感ですね。

ずっと負債を返してきたけど2018年以降はやることなくなって資産積み出したという印象。

有形固定は2017年まで減って以降はちょっと増えてる。2017年まで投資を絞ってたけど更新時期になったという感じでしょうか。

 

CF

だいたい営業CF安定。投資は必要だけど通常ならばFCF出るって感じだね。で多分はだいたい債務返済になってた感じだけど負債も返すものがなくなってきてわりと還元に向かってきてるところはありそうです。ただ還元だけだと余裕ありそうで現金積んでますね。ROEに影響がでてそうですね。このあたりをどうみるか。

 

OATアグリオ

業績

2019年に大幅増収。

2019「2018年に買収したスペインのLIDA Plant Research S.L社、CAPA Ecosystems S.L.U.社、オランダのChrysal Internationa B.V.社の売上高が寄与した結果、肥料・バイオスティミュラント分野の売上高は115億78百万円(前連結会計年度比66億47百万円増加、同134.8%増)」ってことで買収効果。

【OATアグリオ】好業績を背に、社運かけて蘭クリザール買収 - M&A Online - M&Aをもっと身近に。

OATアグリオ、スペインの農業資材開発会社2社を買収 | M&A仲介、会社譲渡や売却のことならコーポレート・アドバイザーズ

これで売上規模があがってますが以後も順調ですね。

原価率も落ちてます。販管費はのびてますが

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目先は通期でて好調。ただ好調は肥料・バイオスティミュラント分野で好調はこれが引っ張る形ですね。

計画は上振れしたり下振れしたりですが上振れのほうが多いかな?前期も上振れ決着。

 

 

財務

2018年に大幅資産増。流動も有形固定も増えてるけど、のれんもですね。

総資産120億から306億のうちのれんが100億とかです。上の買収ってことになりますね。以後は総資産はのれん償却を進めながら総資産は減少で純資産増ですね。

目先通期で総資産283億で流動144億は2018年以降伸びてなく有形固定37億もあまり水準が変わらなくのれんを含む無形固定が減ってる感じですね。

一方負債を減らしてきてるかんじですね。全部で191億。うち借り入れが121億。

つまりは20018年に大勝負かけてきたけど以後は業績も伸ばしつつも資産の伸びは抑え負債を減らす足場固め?をしている印象。

借り入れはたっぷりつくったので業績傾くとまずいですね。いや目先まで順調ですが。

 

CF

おおよそ営業CFでてます。特に2019年以降は水準があがったところは。

2018年に大きく投資CF。おなじくらい借りてますね。つまり借りて買収。

それで意外に普段は設備投資してないですね。よって普通はFCF出る感じです。

実際に2019年以降でてますがだいたい返済にまわってそうですね。

余裕があるとなったのか2021年に買収以後としては初の増配で計画ではまた増配としてますね。

 

 

日足週足月足の値動き判断

日足でさげからもみあい?
週足で大きくはもみあいで目先さげ
月足であげてさげてあげ
確認。

評価・売買判断

クミアイ化学工業

テクニカル的には、2016年までに上げがあり、その後2016年で一気に落ちるも以後は大きくは上昇で安値高値切り上げ気味だけど2016年の高値は超えれてないという感じ。

目先は1166から下落気味にきてますね。2016年以後の上昇継続を見込んでどこかで入るのもありかもしれない。基準は目先759かここを切れると571になりそう。離れてますが503をみるのもいいかもしれない。ここらをみながら1166超えで上昇継続を狙う感じでしょうか。


ファンダ的には、農薬メーカー。国内はやはりしぶくて海外に活路感は。目先で半分ほど海外。

で、2017年にイハラケミカルと合体して規模増、2019年以降は買収などもからめ攻勢を強めている印象。増収増益し利益率あたりも伸びてて目先も伸びてて各施策うまくいってるとなりそうですがFCFマイナスで財務も悪化させてきてるのをどうみるか。

そんなところですがROEや利益率などをみても高収益ではなさそうで、競争優位性みたいなものを備える優秀な企業か?というなら疑問符。ずっと堅調ですし真面目?に販管費落としてきてるところもありだから順調ですが。

評価。

PER13のPBR1前後とか。まあこんなもんという印象はうけます。好調ですが傑出というかんじでもない企業がそれっぽい評価されてるというふうには。

ですがクミアイとしてはPER13ほどはわりとある中では低い方のPERで加熱という感じではなくよくあるPERより下はつけられているようですね。同様にPBRでもわりと低いほうです。よくある程度でもっと下がないかといえばあるではありますが。

ないわけじゃないってのが手を出しやすいかもしれません。好調な企業がわりと低い評価にされてるってことで順調さが続くなら報われることもあるでしょう的なスタンスでいくのはべつにありなのではないか。 

 

 

北興化学工業

長期に停滞かゆるやかに衰退となりそうな農薬及び化学メーカー。冴えない祖業を副業?が支えるわりとよくみるタイプのメーカー。

近年は利益は安定して蓄財が進む。負債も返しきった感があり現金積み出して還元強化も入ってきた感はある。その意味では還元強化は期待できそうだけど基本停滞以下の業績傾向をどうみるかですね。

評価。

PER9のPBR7。業績後退傾向がないとわりとそんなもんかなって気もしますが。だからこのあたりをどうみるかですよね。色んな意味で上も下もって水準です。

下だとPBR0.4台もありますね。やはりもう一声とは言いたくなる感じは。あるいは業績反転をエスパーしてるならこれぐらいでもいいやもしれませんが。

 

OATアグリオ

堅調な農薬肥料メーカーという感じですが2018年に大勝負かけてきた感じで借りて海外企業買収のムーブで規模増。

以後は業績的には顕著も財務CFは悪くなった財務を整理してる感じで負債を返す感じで総資産減。とはいえ絶対的にはまだだま財務は悪く、業績が崩れるとまずそうではありますが、現状通常あまり設備投資はいらなさそうでFCF自体は余裕がありそうでこのままなら財務改善は進みそう。というか進んで増配に出る余裕はすでに見せてますね。

評価。

PER7.5のPBR1.2ほど。みせている好調さとかROEとかからは評価低めには見えますね。ただ減益などももあるので好調の範囲内である程度の警戒も織り込んでそうです。

過去をみると上も下も。PBR0.8くらいはあるようです。上は2.7とかもありますが。その意味ではニュートラルかなとは。順調が続くとみるならいくのもいいのではないかとは覆います。

 

アイティメディア

近年好調。

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こんな感じ。

 

リードジェンはネットでのみこみ顧客のf:id:kamomenotoushi:20220306150640p:plain

以下でもみて。

リードジェネレーションのご紹介 - YouTube

メディア運営してアクセスがわかる強みを利用してビックデータつくってそれを提供刷る感じですかね。

コロナ恩恵組となりそうで業績加速ですかね。

 

目先特需警戒もしたくなりますが、販管費に加えて原価率も下がってきてますね。高利益率の高ROEROAの高収益企業となってきてます。計画だともう市場でもピンの方の傑出した高収益企業と言っても差し支えないレベル。目先3Qでできそなペースですね。ただリードジェンが鈍化と見れなくもないところはありますが。

資産はほぼ流動の典型的なネット企業という印象。営業CFの水準があがり現金の積みっぷりが加速してきてます。

すごく順調な用に見えますがすでに高PBRになっていて要するに成長できますか?って評価にはなってます、PERでは17ほどまできてて成長には軽快含みってかんじでしょうか。でも高PBRなので減益などは許されないって感じですかね。

成長に自信ありとなるならいくのもいい塩梅な気がします。好みだと思いますが可能性はありそうには思えます。目先リードジェンは鈍化っぽくなってるので行けないかもしれませんけどね。だからどう見るかですね。

 

 

参考データリンク

 銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html

 株プラス:https://kabu.plus

 IRBANK:https://irbank.net/

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

もう三月も中盤でそろそろ一年の終わりが迫ってきてるという・・決算的にね。

発表は5月とかからですしその意味ではまだですが。

 

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記事補足してます。

用語解説(日記比較編)

この記事の表とデータは以下のツールで作成しました。

銘柄スカウターで銘柄比較表