基本データと取り上げた理由
株価:1140円(人々はふらふら進めないでいるようで足場は少し固めている。)
基本データ
コード | 企業名 | 市場 | 業種 | 時価総額(億) |
7827 | オービス | 東証ST | その他製品 | 20.0 |
決算期 | 予想売上(億) | 予想営業利益(億) | 予想営業利益率 | 予想純利益(億) |
2023/10予 | 119.5 | 4.6 | 3.82% | 4.0 |
売上成長率(年複利/期間) | EPS成長率(年複利/期間) | BPS成長率(年複利/期間) | 長期平均営業利益率(平均/年) | 長期平均ROE(平均/年) |
0.9%/16年 | 6.7%/16年 | 1.5%/15年 | 1.9%/16年 | 26.1%/16年 |
PER | PBR | 予想ROE | 実績ROA | 配当利回り |
4.98 | 0.5 | 9.24% | 4.04% | 3.95% |
総資産(億) | 自己資本比率 | 長期営業CF(億) | 長期投資CF(億) | 長期FCF(億) |
129.96 | 33.3% | 87/15年 | -92.1/15年 | -5/15年 |
今日は分析。投資家バクさん(@firelife_blog)が作られたツール(現在更新停止中)で10年減配なしかつ平均増配率15%以上のもの(該当160銘柄)を市場統計推移記録表に突っ込んできになったものをチョイスして分析します。オービス。木材。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年02月22日取得。
業績財務CF推移とそれに対する分析
業績
ざっくり業績推移をみてひと言「あげっぽい蓄財」
木材。太陽光とか施設運営とかもあるけど主業は木材でセグメントは以下。
ちなみに一般的に言われるオービスといえば速度違反自動取締装置とは無関係の模様。
で、セグメント。売電頑張ってるけど、主業はだから木材。
長期業績。ウッドショック絡みかもしれませんが、目先が一番売上でてそうな雰囲気はあるのですが、2021年までなら長期に成長感もなく、停滞してる感じで、2009-2010に営業赤字、2013に純損失などあり普通に停滞なシクリカルという印象。その中で目先の業績をこれまでなかった成長とみるか一時的に調子いいだけとみるかでしょうか。
それで10年減配ないのですが2011-2013はしっかり減配無配してるので、業績次第で減配は飛んでくると見てた方が良さそうな。
あとは利益率も高くはなく、ROAも高い感じでもなく競争優位性の類があるとはみなし難いかなとは。
そんな感じですが2014年以降はBPSは伸ばしてますね。
2013は減損切ってますね。減損切って以後は比較的に堅調に蓄財できてるになります。BPS成長も1.5%/15年と渋いですが2014以降だと13.87%/8年でこれは全然悪い水準ないですね。ROEも調子良ければ二桁ですね。まあこれは順調だとROE下がっていきそうなところはありそうですが。
それで業績加速の2022「「脱・梱包用材」として取り組みを行った国産スギの背板を活用したCLT材(クロス・ラミネイティド・ティンバー)や建築用ラミナ材の受注が好調に推移し、一年を通じて福山工場が高い稼働率を維持したことから、収益性が大きく向上」ウッドショックで原価率は高止まりも価格転嫁はできてそうで、いろいろ好調な感じですが環境所以って印象はうけますね。
でまだ1Qでてませんね。前期は目先まで好調ではありますね。過去の計画は下振れ多いですね。前期は上振れ。というより普段は厳しくて計画未達になりがちだけど目先は環境よくて上振れ。普段の厳しさと正確な予想を出すことの難しさは感じるところです。
総じて、厳し目な環境に置くシクリカルな低ROE企業。その中で2013の膿をだして以後は割と好調くらいで特に目先は環境に恵まれて来ているという印象。
財務
前期末総資産129億で、総資産は増加は見られません。純資産は2013に切って以後は伸びてますね。
有形固定69億で、一応有形固定より。2017に投資して以降減ってますね。2016「現在生産を行っている本社工場(広島県福山市)は、設備の老朽化が進んでいることに加え、更なる生産 効率の向上を目的として広島県福山市に工場用地を取得し、新工場の建設(移転)を決定」で、2017に福山移転して以降は投資してないって感じですね。
流動59億2016年以降増えてますね。
負債86億。2017以降減ってますね。有利子負債61億。自己資本比率低めで有利子負債比率も高めで財務は劣悪な部類になりそうです。まあですが有利子負債中心に負債返済は進んでますね。
総じて、2017年に工場移転決めて以降は投資を抑え負債を返す形でリストラが進んでるという感じですね。その中で目先は儲かって負債返済が加速して良かったねってところでしょうか。
で、まだまだ負債返済は道半ばですね。
CF
2016、2017に大型投資で2017年に大きく借りて以降は負債を返す流れ、営業CFが伸びてくると負債返済を加速させてる感はあり。
目先財務は-1.4億ってところで配当は0.35億ってところで多くは負債返済。配当性向は雑魚いですね。還元はやる気ないというか負債返したいって感じじゃないでしょうか。まあそれでも増配してますが。
月足週足日足の値動き判断
月足でもみあいになりそうだけど、安値はあげてる感も
週足でコロナ以降はあげ感ある。
日足でもみあいかさげ
確認。
評価・売買判断
テクニカル的には、長期に安値は切り上げ感もなくもないけど高値は2017につけてそれは越えられなく、時折吹上げすぐ落ちるとかいかにも過疎っぽい動きしてる。
一応週足ではあげ感ありトレンド出てるといえばでてるので行くのも。ただここでも高値は微妙なところにあるのでやっぱり値動きみてどうのこうのって種ではないなとは。それでも基準を置くなら例えば2021年以降安値816を見ながら1340とか1466越えみていく感じでしょうか。
ファンダ的には、副業もあるけど木材屋。速度違反のやつは無関係。木材というイメージ通りに長期に低収益で停滞で、端的にはシクリカルな低ROE企業。その中で目先は需要もあるのか活況感はありますね。
それで2013年に特損切って膿出しに2017年に工場移転でわりとフレッシュになった感は。仕切り直し感はあり2013年以降はわりと堅調で蓄財が進む。
それで財務が劣悪なんですが劣悪が故に伸びしろがあるというか、この程度の堅調でも財務レバレッジがかかりROEは低くもなく(ROAは低いです)工場も新しくして投資を抑えつつ負債を返す形でリストラが進みBPS増で蓄財が進んでます。負債はまだたっぷりで負債返済は道半ばですね。
評価。
PER5のPBR0.45。低評価。まあシクリカルな停滞低ROE企業がちょっと環境に助けられ調子いいだけってみるとこの評価もやむなしか。・・・ってところはありますが、財務劣悪なので財務レバレッジもかかり意外にROEが高くそしてまだまだ負債多いのでまだ改善余地がある一方で、かなり低評価なのでやる気のない還元姿勢でもそこそこの配当利回りが実現してて、意外に投資妙味を見れるところがありそうな気も。
生産設備は移転したばっかでわりと新鮮味あるし、大きな膿をだしてもいて目先好調が続くなら案外悪くないというか、2014年以降BPS成長13.87%/8年は割り引いて10%に配当利回り4%として14%程度をPBR0.4台は破格とも見れなくもないです。負債返済を進められる程度に堅調ってのは条件に入りそうだけど、こんな企業でも案外案外・・とは思ったりします。
リンク
KABU+:https://kabu.plus/
銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=7827
株探:http://kabutan.jp/stock/?code=7827
IRBANK:https://irbank.net/7827
その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)
オクトラ楽しい(さ)来週も分析です。すいませんね。
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記事補足してます。
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