大河の一滴

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(9022)東海旅客鉄道/東証PR/陸運(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:2864円(人々は、押される中歯を食いしばって耐えるも折れそうになっている。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
9022 東海旅客鉄道 東証PR/陸運 29499.2 2025/03予
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
17620 6240/35.41% 25.7%/18年 7.19 0.64
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
0.93%/18年 6.01%/18年 10.15%/17年 9.4% 11.8%/18年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
84440/18年 -81861/18年 2580/18年 143.31/18年 3.95%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
99418.96 41696.6 41.9% 1.05% 7.53%

 今日は分析。銘柄スカウター10年スクリーニングで3年売上成長率かつ利益率15%以上、かつ5年PERPBR相対水準で双方0-10の範囲にあるもの(対象25銘柄)からきになったものをチョイスして分析比較。普通に成長し利益も出てるけど、比その会社としては低くみられているものを拾う意図。利益は成長率のつもりが選んだあとに気が付きました。東海旅客鉄道東海道新幹線。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2024年12月20日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「結果停滞蓄財」

東海道新幹線

実際にJR東海の本体は東海道新幹線

“新幹線一本足打法” JR東海、収益構造の特殊性(THE PAGE) - Yahoo!ニュース

2019年決算のデータですが。東海は東海道新幹線に極端に収益が偏る構造しています。

 

あ、基本情報ですが、東海道新幹線の東京-新大阪がJR東海の持ち分。新大阪博多はJR西日本、博多鹿児島中央が九州で、東京から北に向かうのがJR東日本の持ち分。上越妙高から西はこれもJR西日本ですね。

そして新幹線は非常に儲かる訳で、東海の利益率が高いのは新幹線比率が高いからで、新幹線比率高いのにあまり利益率低いJR西はやっぱり少々収益性に怪しいとなってきてそうですが、コロナ後はなんだかんだ似たような水準になってるかも。

鉄道各社でROE、ROIC、ROA、PBRでフィルタROICでソート。

JR各社さしょど

ROEROICで差がなさそうでJR東はちょい低いですが単年ですしわりと団子になってる感で、その中で東海が目立って低PBRなところはありこれをどうみるか。

あとは鉄道全体で過去より低PBRな傾向はあるかもです。

(銘柄スカウターから)

 

 

2021-2024の落ち込みはすなわちコロナ。

外出規制や渡航制限などでわりと大ダメージを食らってましたが今期の2024の実績でほぼコロナ前の水準は回復して今期も増収増益の計画。ただコロナ前ピークの業績は越えられてないですが、事実上業績は回復してますね。

BPSなど。コロナで後退はありますが、すぐ戻してきて過去の値は越え、資産的にはコロナのダメージは回復。ROEもこれも落ちましたが二桁も回復。

ただROEに関してはコロナ前の水準を回復しきってないというか、利益率は戻して自己資本比率もちょっと上がったはあるけどおおよそ水準変わらないので、ROE低下の理由は純資産が増えたからみたいなところがありそうで、この辺をどう考えるというか後述。

前期。2024年決算資料。

company.jr-central.co.jp

前期は回復が進む。

コロナ以降わりとサービスの多様化を目指す方向性はあるようです。

 

こういうのもあり。

www.tv-tokyo.co.jp

今期2Qでも増収増益で堅調以上な感じには。

あとはこのへんで底堅くも企業価値向上も還元も忘れないですよみたいなスタンスは。

 

以前の堅い感じからソフト?な方向性でいろんなサービスにも出てきてるみたいなところはありながら、目先の業績は堅調で過去のピークに近いところまでできて総合目先は堅調ですねって感じですね。

問題ないのでは?ってなりますが、上の資料ででてますが、東海で焦点になりそうなのはこれですね。

中央新幹線

 

財務

自己資本比率、総資産あたりは横ばいに近く。

(IRBankから)

2016-2018年増えたもの。

中央新幹線建設長期借入金でこれが3兆円ほど。これを中央新幹線建設資金管理信託につっこまれてそれが年々減ってる感じですね。建設仮勘定が一方で増えてて、つまりこのへんで3兆円を借りてそれを中央新幹線建設資金管理信託に突っ込み工事をして建設仮勘定に移すムーブをして、2018年からおおよそ信託3兆円のうち2024年で1.35兆で半分以上を使った形です。

これはもちろんリニアの工事に使っていてリニアは開通するまで事実上全く収益を産まないとなりそうで現状は総資産のうち三分の一ほど死に資産だとは言えそうです。このへんが過去よりROE下がってる理由にもなりそう。無駄な資産持ち。

それが現状で早くとも2034年まで開通がかかると。

リニア中央新幹線、2027年の開業断念へ 早くても34年以降か:朝日新聞デジタル

現状も静岡で揉めて工事が進まないとか、おそらくはもっとかかるのではないか。

という状況のなか、3兆で済むの?って疑問も出てこようと思うところというか、最悪は3兆円以上お金かけて結局開通できませんでしたになる懸念まで。

という爆弾を抱えてる感じにはなりそうでこのへんでコロナから復活しても低PBRにでてるのではないか?とは思うところ。

一方、有利子負債などは1.3兆ほどにとどまり、これは中央新幹線建設長期借入金3兆以下なのでリニア関連の負債は有利子負債ではなさそうですね。

この辺もありリニアなければとても健全というか、健全だからこそ東海がリニアを独力で作ると決断した背景にもなりそうですが。この辺諸々踏まえて。

 

CF

 

2017-2017で大ききく資金調達に投資。財務が「中央新幹線建設資金管理信託の設定」による支出で投資が「中央新幹線建設長期借入金による収入」です。

あとは、2021-2022年はコロナで営業CF弱かったねと、2023年以降は営業CF回復で、FCFもプラスですねって感じ。

 

還元は利益並みというか、配当性向低めで優待もあれどJR東西より渋い優待でそもそも還元は弱め。もとより投資家還元よりは社会インフラとしての役割をまっとうする方に興味がありそうな会社には思えます。

(銘柄スカウターから)

 

月足週足日足の値動き判断

月足でさげてもみあいですかね
週足であげてさげ
日足でさげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、2009年くらいあるいは2013年かたコロナ前まで上昇もコロナで一気に引き戻され、コロナ前高値5251からコロナといっても8月だが2476まで落ちて以降あげ気味に調整してる感じで2024年4027までも以降週足以下レベルでは崩れて、目先2843はコロナ以降の安値を割った形。

いかにも週足レベルでは弱そうな展開でそして底値割った形で今はいるといろいろ逆張り。今なら基準は2476とかがいいのでないか。それで中期以下のトレンド反転を伺うような。

これはファンダの視点ですが特にリニアで異変がない、財務諸表にまでいく異変がないなら結構基準にできるとは思う実際問題。あとは、乱高下といってもコロナで半分程度なのでボラは低い方でやっぱりこのへんは安定のインフラ大企業って感じ。

 


ファンダ的には、東海道新幹線。在来線もあるし不動産業とかもしてるけど、他の私鉄、他のJR比較で収益構造は鉄道よりでそして新幹線比率が高く事実上の東海道新幹線で、リニアも含め東名阪都市圏移動インフラ屋。

もとより新幹線が強く他のJR比較でに比べ利益率ROEなどで差をつけてた感が、コロナからのダメージで収益悪化から回復してきておおよそコロナ前の業績ですし、いぜんよりいろいろするようになった感もあるけど、ROEとかが低下で、総合の収益性は他のJRを含む鉄道各社と遜色もないくらいにはなってそうです。もう並べると特に優秀だともみれない。

その理由の多くを占めそうなのは中央リニア新幹線。大きく財務負担をかけ建設に向かってますが、BS負担なども大きいなかでリニアは建設終わるまで収益貢献しなく規模が大きいだけにこれをどこまでマイナスにみるか?にはなってきそう。現状は順調ともいい難く最悪もっとコストかかってさらに開通もできないまであり得るような。

開通できても開通はまだまだ先そうで長期的におおいに収益改善すると見込んでもまだ先の話しすぎるところもありでやはりこれはマイナスにみるべき要因かなと。

どのくらいマイナスにみるかですね。
ひとまず目先は業績は過去最高に準ずる水準になってきてて、リニア負債自体は有利子負債ではないですね。
評価。
PER7.19/PBR0.64ほど。実は上場鉄道会社で広電、秩父鉄道に続いてワースト3位の低PBR。リニアは爆弾でどうみるかなんですが、リニア除けば堅調でありそして鉄道各社でなんだかんいいながらROEやROICで低くもない割には低PBRで以外に妙味があるかもしれない。リニアは先ですが先故に今の状況も続くなら業績がいいわりに評価低すぎだともみられるかもしれませんし。とはいえ、リニアにもっと悪いニュースが飛んできて爆発する可能性も考えないと行けないと思うのでそのへんも踏まえて。

あとは鉄道全体が低評価ですね。これも業界自体今は評価下げ過ぎだとかなるなら、全体が持ち治る中東海がより恩恵をうけるは考えられなくもありません。これは鉄道自体がもっと低くみられないといけないという流れが進んでるやもしれませんのでこれもどう見るかですが。

 

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=9022

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=9022

IRBANK:https://irbank.net/9022

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

今年も終わり。

2024年お疲れ様でした。

NISAとか8月暴落などありましたがあなたにとってはどんな年だったでしょうか。

 

このブログは年末年始は12/31から1/3の間くらいに恒例のデータで振り返り記事と1/4に土曜日記事。1/6以降は通常運転の予定です。

1/10まで銘柄は今日のテーマの続きですね。

それでは良いお年をそして気が早いですが(来年も)よろしくお願いします。

 

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

銘柄スカウターで銘柄比較表

 

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