大河の一滴

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まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

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(4755)楽天グループ/東証PR/サービス(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:903.6円(人々は、長い下り坂のはてに少し上を見る気分にもなっている。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
4755 楽天グループ 東証PR/サービス 19441.37 2023/12 I
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
20713.15 -2128.57/-10.28% 8%/16年 - 2.26
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
15.25%/16年 #NUM! 10.05%/15年 -41.66% 1.8%/16年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
30755/16年 -32095/16年 -1340/16年 -78.83/17年 -1.58%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
226255.76 8365.72 3.7% -% #VALUE!

 今日は分析。ある投資イベントに出た時に聞いた銘柄からきになったものかブログでやってないなってものをチョイスして分析。次週忙しくなりそうなのとロマサガしたいので分析さらに二周継続。楽天グループ。楽天としか。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2024年11月01日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「増収赤字から・・?」

あまり詰めるつもりもなくですが、総合ネット企業。

楽天市場を軸に会員を囲い込みいろいろなサービスを提供しさらに囲い込むって感じでもう楽天市場も軸とも言えないのかも。

たぶんないサービスを探すほうが難しいかものサービス一覧。

楽天グループ サービス一覧

わりとあらゆるサービスを提供し、それを会員、ポイントで絡み取って逃さないようにして拡大。いわゆる楽天経済圏。

楽天自ら経済圏と言ってますね。

保存版!楽天経済圏とは?楽天ポイントでお得に暮らす完全ガイド | 【楽天市場】 Mama's Life

 

それで長期に拡大してきたのですが2020年以降が赤字連発。それも千億以上級の大赤字を連発となります。1999年からみて2019年まで営業赤字もなく期もありますが、営業利益率二桁基本でなにげに結構優秀な推移でしたのが赤字落ち。

一方で1999年以降で減収なしと上記のような様々なサービスを加えつつ経済圏で絡みとるという戦略は実に機能してたとなりそう。


BPSなど。純損失はとか結構ありでBPSなども結構ありで、BPS推移などは意外に伸びてなく。ROEでいえば2018年までは赤字もあるけどわりと高い二桁のROEも出てたりしてこれまた改めてみると2018年とかまでは結構見れるという感じではありましたが・・・

これですよね。2020年以降の赤字。

ほぼモバイルのせい。

2020年のデータ。

携帯キャリアはNTTにしろKDDIにしろソフトバンクにしろ、通信回線を軸に経済圏的なものを築いているので、経済圏を構築維持するのに携帯キャリアは大きな武器で、楽天はこれが死ぬほど欲しかったんでしょうね。なにせ簡単には乗り換えが開くそして回線を押さえれば他の自社サービスにも誘導もかなり楽です。何より豊富で安定的なCFを生み出す。事実携帯キャリア各社はそれを有効に使っている。

しかし同時に携帯キャリアは代表的な堀のある事業といえて参入には多大なる設備投資が必要で、その設備投資の大きさが極めて高い参入障壁であり時々は新規参入しては、赤字はいて他社に吸収される形で今の三大キャリアが支配する市場構造になっています。

ソフトバンクボーダフォンの一世一代の買収でその三大に入りましたが基本そんな方法でもないと新規参入は難しいのですし、既存のNTTもKDDIソフトバンクもとても買収できるものではなくなってる中で、新規からぶち抜こうとして大赤字を出した感じにはなりそうです。

ということで、モバイル参入、携帯キャリアに新規参入でわりと洒落にならない赤字をはいてシェアを取りにいったというのがこれまで赤字もなかったのが赤字落ちした理由になりそうです。

この赤字は凄まじく、とりあえず創業以来蓄積した利益剰余金は吹っ飛ぶ・・まあ利益剰余金は2009年あたりも赤字でそも利益剰余金を伸ばそうとしてない気はしますが、わりと会社自体も揺らぐやべえ赤字だったはそうですね。

(IRBankから)

それが・・・

今期2Q。

2024年度決算短信・説明会資料|楽天グループ株式会社

”新規獲得等を除く”の注釈付きですが、楽天モバイルが黒字というかCF貢献側に。

社員総出で営業しまくるとか泥臭い努力とか、会社としても大赤字叩き続けてまさに地獄の苦しみをしながらも楽天モバイルが軌道に乗りつつあると。

ある意味で大量の血を流しながら堀を乗り越えてきた事例となりそう。

 

売上はのび。

利益はまだ赤字も黒字が見えてきてるのではないか。

あとは楽天全体というか経済圏は拡大傾向。

あるいはモバイルを軌道に乗せてこれから反撃だの局面になってきてるはそうかもしれないと。

あとはいろいろ資料でも。

とかはあるんですが、まだ赤字。四半期だと2019年10-12から黒字ないです。一時は営業利益率-26%とかいったみたいですね。そこからもどしてきて目先四半期-3.4%。だからまだ赤字。

 

(株探から)

 

財務

銀行持ちですからね。

(IRBankから)

前期末で総資産22兆ほどで大きな資産は現金等5.1兆、証券業金融資産4.1兆銀行貸付3.9兆、銀行有価証券1.2兆、有形固定1.2兆、無形1兆あたりが大きめ。で、有形固定はほぼ楽天モバイルの設備っぽく。2012年有形固定183億がみるみる増えて2022年に1.2兆ほど。つまり携帯キャリアはここまでお金がかかるもので一兆円注ぎ込める企業がどこまでいるのかってところですが楽天はやってしまったと。

で、楽天市場のものは売上債権0.4兆くらいが本体でしょうか。

とまあ、ここは楽天銀行楽天証券とかあって金融あるととかく資産が膨らむと。

負債は21.5兆で相当自己資本比率低め。うち半分近く9.7兆が銀行預金。証券事業の金融負債が4.2兆。ここが大きめ。

有利子負債ぽいのが社債及び借り入れ金1.6兆カード事業の社債及び借り入れ0.6兆銀行事業の借入金2.4兆と、わりと大きそうですが同時にややこしく各ものの重要度がいまいち計り難い面はありそうです。とりあえず自分もそれらの重さはよくわからない。

自己資本比率あたりは低いですがこれは金融抱えればあるあるなところで、絶対値は気にせず変動を見るのが妥当そうな。その意味で2023年まで後退。

今期2Qもまだ後退。とはいえ、自己資本比率の落ちるペースは落ち着いてきておりそろそろ停止あるいは反転もあるかもしれないなとは。

 

そのなかで、実際問題モバイルからのわりとやべえ赤字で財務もCFもやべえでわりとまじで倒産はどうかですが事業売却まつりで会社四散の危機だったと思うけど、生き残る目処をついてきてる感は。

2Q資料。

 

財務はすんごく悪いとなりそうなんだけど、その悪さをしてた主因のモバイルが一服してきて目先のFファイナンスも目処がたちと。地獄は出口も見えかけてきてるはこのあたりでも。

 

CF

 

 

意外に営業CFは死んでもなくで、営業CF赤字は意外に2022年のみ。FCF自体も2022年は1兆円マイナスでやべえんですけど、長期平均FCFは -1340/16年であり、1340億ほど。これは目先の営業CFレベルからは余裕で特にモバイルに目処がついてきてる今だと余裕かも。さすがに1兆円マイナスとかあるので大丈夫とするのはどうなのかですが、モバイルの投資規模でもあるけど、もうわりとFCF普通に出そうな雰囲気も。

ただし有利子負債などはしこたまありFCFでても相当は負債返済に向かいそうな感じはありますが。

あとは現金ですが銀行なども絡んで預金などもあるし自由には使えないでしょう。額自体は参考外かなと。

無配。

「現下の当社における財務状況等を踏まえ、その財務健全性の確保を目的とし、総有利子負債額を増やさないという方針の下、足もとにおいては、各種の資本性調達を積極的に進め、有利子負債のみに頼ることなく成長事業への投資原資を確保し、また、有利子負債残高の削減にも取組んでまいりました。このため、当期につきましては、配当による資金流出を抑制することが、当社の財務基盤の安定、ひいては株主価値の向上に繋がると考え、誠に遺憾ながら」

とかいってる。CFの状態を踏まえ配当を出せる余力は出てきそうだなあとはと思うけど、でても少しっぽいし、負債返済に回すのも普通にありそうで不明。

あと優待が楽天モバイル一年。大盤振る舞いの方の優待ですが、続けてくれるかは不明。どちらかといえば継続しない気はするところ。かもめがそのような気してるだけですが。

 

 

月足週足日足の値動き判断

月足でさげ。まださげかな。
週足でさげてもみあってあげ
日足でさげもあるけどまだあげかな
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、まずは年足。会社はインターネットの勝ち組っぽいけど株価的にはあんまり長期に勝ってないところはあり。まあ高値安値では46円から1270円とか2395はありますけどね。

それで、月足レベルでは2015年から2395からコロナ636とかまでありますが、このへんでモバイル始めてさらに株安進み2023年で466まで。ここからは反転し伸びている感じですね。目先としては週足レベルで上昇トレンドはそうですね。基本この週足トレンド継続を期待する感じでしょうか。基準はやはり8月ショック安値649.6となりそう。ここをみながら。日足レベルでは目先下落。ここでは868.5が基準ですがわりとすぐ切れそうですが、これらみながら1069.5超えの上昇継続を測りながらとか。

 


ファンダ的には、楽天経済圏。わりとあらゆるネットサービスを提供し、そこで会員にしポイントで縛りつける経済圏モデル。銀行証券カードなどは用意したけど、携帯キャリアは持ってなかったのところで、ある意味最後の大きなピースである携帯キャリアに独自新規参入をし血反吐を吐く赤字を続けて食い込もうとしてた膨大の赤字を積んでいたのが、そのモバイルも等々黒字もちらついて来てる局面。まだ赤字。縮小はしてますが全体でまだ赤字です。経済圏自体は拡大っぽい。

財務は悪い。悪いのですし目先までまだ悪化してますがなんとか目処はついて生き残れそうな感じはでてます。CFは意外に営業CFは安定感ある。投資が多くてさすがにFCFも長期マイナスだけど投資が目処つけばFCFプラスに回りそうな雰囲気も。

評価。

PBR2.2ほど。赤字なのでPERなし。もうわりと楽天モバイルの黒字も見えてきてる中で全体黒字化は結構堅そうな雰囲気もありで、経済圏の大きな柱となる携帯キャリアを地獄の果についに打ち立てた感もありで、今後の躍進も期待できる・・・みたいな見方もできなくもないですが、評価踏まえてどうでしょうかとは。

例えば経済圏打ちたててもいる先輩といえるKDDIがPBR1.9ほど、NTTが1.3ほど。この辺に比べてまだ赤字財務などにも大きな傷もある楽天を上(PBR2.2)に置くの妥当かみたいな視点ですね。さてどうでしょう。このへんではNTTはドコモは微妙な雰囲気もでておりどうかってところもあるけどKDDIは普通に堅調ですし財務やCFに傷もあるわけでもなくで、まともというか状態と評価のバランスとして妙味を出しにくいはありそうでこのへんどうみるか。

まあ長い?トンネルをぬけ明るい未来も見えかけて来てる中で、その期待で実態以上に・・ってのは有り得る話だと思うのでそういう視点を取るのはありだとは思いますけど。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=4755

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=4755

IRBANK:https://irbank.net/4755

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

 

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

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