大河の一滴

大河の一滴

まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

MENU

(9890)マキヤ/東証ST/小売(分)

スポンサーリンク
 
f:id:kamomenotoushi:20221221220409j:plain

基本データと取り上げた理由

株価:1066円(人々は、祭りでどんちゃん騒ぎもしたりするけど普段は堅実に足元を固めつつ進んでいる。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
9890 マキヤ 東証ST/小売 112.36 2025/03予
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
869 22.6/2.6% 1.7%/18年 7.09 0.55
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
1.43%/18年 9.55%/18年 3.09%/17年 7.75% 4.5%/18年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
355/18年 -176/18年 179/18年 9.92/18年 4.06%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
380.93 193.69 50.8% 2.35% 16.64%

 今日は分析。某投資系イベントで出てた銘柄で気になったものをチョイスして分析。少々あまり時間が取れなさそうなので比較じゃなく分析が続くかも。マキヤ。いろいろ小売。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2024年06月28日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「びあげからあげ?」

静岡地盤で、ディスカウントストア「エスポット」ほか、小売っぽいフランチャイズをいくつかの印象。

 

マキヤとは/マキヤ

 

まあローカルな小売業という感じでしょうか。

主力っぽいエスポット。わりと安めの印象のあるお店を入れてる小型モールくらいな感じでしょうか。

エスポットとは - エスポット|食品から日用品までエンジョイライフを提案するディスカウントストア「エスポット」。

 

業績。

2000年からみて、営業赤字も純損失もなしでわりと堅実。

長期でみれば成長もなくもないけど、後退も多いというか、2006‐2013年くらいの後退から以降は伸びる感じで特に目先は好調感もあります。

一応長期売上成長率1.43%/18年くらいで高成長ではないですね。2013以降実績で3.07%/11年でこれはそんなに低いってほどもなく目先計画では加速のものがでてますね。

一方利益率で3%以下ない程度は小売では凡庸くらいですが過去より伸びており近年は成長し利益率も改善してきてるはそうなりそうです。

ROEなど、2020年まではわりとEOE4%もなかなかつかず低ROEだったのが以降は二桁にはいかないも8%前後ついてBPSも加速してきてるとはなりそう。


正直なところ、コロナ前は赤字もなく底堅く成長してなくもないも利益率収益性も微妙で正直さえない小売が良化し成長も加速してきてる感じにもなり目立つほどではないけどまともに企業価値も伸ばせるようになったくらいにはなりそうで、この良化が一時かずっと続くのか?が焦点となるところでしょうか。

やはり利益率ではないかと。前後で原価率が低下してますね。

(IRBankから)

 

利益が改善2021は営業利益で「売上高の増加の他に、折込チラシ等の自粛により販売費率が減少したことと、当連結会計年度より全社で取り組んでいる「中長期経営改革プロジェクト『MAP3』」の各種改善施策の推進により、大幅に増加」

それで「経営改革プロジェクト『MAP3』(Makiya-group Advancing Profit3)を実施し、各経営改革目標数値として、①値引き・廃棄の「ロス額」の削減、②プライベートブランド・ファーストチョイスの販売強化による「値入率」の改善、③バックルーム運用ルール・作業改善等による「生産性」の改善を柱に推進いたしました。特に「ロス額」の削減により当連結会計年度の売上総利益率は、前連結会計年度より0.36%改善」

と、コロナ後はスーパーなどの環境もいいですがそこにちゃんと施策をうって実績につながった感も。

2022は売上で「昨年に新型コロナウイルス感染症の影響で「感染対策」需要が高まった反動減と、天候不順により夏物及び冬物季節商品が低調に推移し、前年同期を下回る結果」で「営業利益は1,891百万円となり、値入率の低下に伴う売上総利益額の減少と、販売費の増加やエネルギーコストの上昇による水道光熱費の増加等により、前年同期を下回る結果」

このへんは環境に左右される部分がありそうで、強さは感じませんね。とはいえ、コロナ後よりはかなりマシで進んでいるはいるとは。

2023もエネルギーコストに苦戦した感じ。それで利益横ばいはえらいかもしれませんが。

2024は「営業収益は〜前期比8.1%増)〜食品等の値上げ、EDLP(エブリディロープライス)の実践による価格戦略、PB・LB商品の販売強化等によるものであり、「フード(食品)」部門につきましては〜全ての業態で増収となり、生鮮食品、日配食品、加工食品のいずれも引き続き好調に推移した結果、前期比9.7%増〜「ノンフード(非食品)」部門につきましても、HBC(ヘルス&ビューティーケア)商品及びリユース事業が順調に推移し、前期比2.1%増〜営業利益は〜(前期比30.3%増)となりました。経費面においては物流コストの上昇や給与のベースアップ等による人件費コストの増加があったものの、売上高の増加に伴う売上総利益額の増加、「作業改革」により生産性が向上したこと、電力消費量の削減対策及び政府の激変緩和措置等による電力料金単価の引き下げにより水道光熱費が減少したこと等により経費率が0.6%改善」

と、目先はかなり好調感ある感じ。

それで、計画の増収は強気感ありますがこれのせいですかね。

「2月には、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングのインターネットモールにてEC事業を営む㈱ユージュアル(東京都台東区)等の株式を100%取得し、完全子会社化」

で買収決めてるので。過去計画は下振れもあるけどどちらかといえば保守傾向。

1Qまで。月次はでてるけどとりあえず計画増収の二桁には及ばない水準ですかね。

 

財務

よこばい感あったところから増加に転じてきてる感は。

(IRBankから)

前期末、総資産380億で有形固定183億でこれは長期にほぼ横ばいで、BS的には現状維持が続いていると。

無形は26億でこれは前期9億から大幅増でのれん大きめで上記の買収ではないか。

流動119億。現金39億、売掛19億商品57億とか。近年は商品維持で売掛現金が増えてきてますね。

負債187億、有利子負債55億に買掛64億未払金18億あたりが大きめ。

いいってほど財務はよくないけど、良化してきてるはそうで、その良化も有形固定とか在庫を増やさず回転率を上げてきてる感じもあり、そこからECに進出した感じでリストラから攻めに現状維持から拡大に変化して仕出してるようにも。

 

CF

 

営業CF安定でだいたいFCF。2024は久しぶりに財務がプラスになってますね。投資も大きめでここからも上記買収のムーブかな。

還元。配当性向低めでやる気ない方となりそう。保有現金的にもCF的には余裕なので還元踏めばかなり強化はできる余裕はありますね。踏む気があるのかは不明。

優待銘柄。10%引きで食品多めなのでユーザーなら便利かもね。

目先単元で配当足して利回り4.6%ほど出るのでユーザーならって感じ。

 

月足週足日足の値動き判断

月足であげから吹いてさげてまたあげっぽく
週足でさげてよこよこからあげ
日足でさげっぽいけどもみ合いか
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、なにげに年足みると、2011年340から陰線もほぼなく、2020までで600円台くらいからコロナで1508まで突き抜けるもまた600円台に戻り、2023後半からあがってきて目先1060円ほどまで、コロナ後の急騰急落はあるけど、なにげに長期に上昇トレンドはそうなりそう。とはいえ値幅で2011年から2024年で安値340はあれどおおおそ400円台が1000円くらいになった感じなので値幅では大したことはない。

・・・ではあるが、意外に堅調でたまに急騰があるかもしれないとそれを待つスタンスはありかもしれない。いろいろ週足や寸950みてればいいんじゃないかなとは。これみながら1173、1200超えをのんびり待つか、一気に来るならそこで撤退とかみたいな狙いとかで。


ファンダ的には、ローカルな主に食品小売。フランチャイズより。

堅実だけど成長力もしぶく利益率収益性も微妙でいかにもローカルな凡庸な小売ってところがコロナ後には環境がいいのか目覚めたのか好調で良化も進みつつある。環境を覆すような力強さはなく、抜けた収益性や成長性を見せるわけでもないが、いうほど凡庸ともできなくなってて目先はしっかり企業価値をあげられるほど良化が進みつつあり。

規模は大きくなってる感じでもないけど、回転率とか上がってそうであまり伸びなったBSも拡大の方向性でその中でECに成長を求めたのか目先買収もはいり、会社も現状維持から拡大に舵取りが変わってきてるようには。環境が悪くなれば元の木阿弥ってのも考えられるが、堅調が続き良化が続くようなら注目してみるのも。

評価。

PER7のPBR0.55。渋い評価。凡庸だという評価に思える低PBRでROE7%以上の小売だと銘柄スカウターで91社というところですがその中で下から三番目の低PBRってのは留意点になりそう。正直低評価なのでは?ってところはあります。

(銘柄スカウターから)

一方でPBR0.5ほどはマキヤとしては定位置くらいで、過去はPBR0.3とかもあるのでどうみるか。だからまた低ROEとかになると厳しいとは思うとこでやっぱりこの好調がいつまでか?ってのが焦点になるのかなとは。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=9890

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=9890

IRBANK:https://irbank.net/9890

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

とくにないですかね。

 

 

記事を気に入ってくださった方は↓をクリックしてくれると嬉しいです。
 にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ

 

記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

銘柄スカウターで銘柄比較表

 

投げ銭。この記事やブログが役に立ったとかあったら投げてくれると嬉しいです。codocのアカウント登録とログインが必要でクレジット支払いコンビニ決済ができます。

投げ銭機能つけてみました - 大河の一滴

※有料部分の中身はありません。

この続きはcodocで購入