大河の一滴

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(8273)イズミ/東証PR/小売(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:3559円(人々は、攻めあがりから反撃されていたがまた押し返しつつある。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
8273 イズミ 東証PR/小売 2550.56 2024/02予
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
4766 310/6.5% 5.1%/16年 13.32 0.93
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
0.08%/16年 2.11%/16年 6.33%/15年 7.21% 11.6%/16年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
5244/16年 -3080/16年 2164/16年 135.25/16年 4.9%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
4785.41 2650.36 55.4% 2.5% 33.32%

 今日は分析。2024/5/2にPERあるいはPBRでトリガーを満たしているもの(対象463銘柄)からきになったものをチョイスして分析します。イズミ。広島本拠地のスーパー。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2024年05月02日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「蓄財」

業績見ると2023の減収が気になりますが「「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)等を当連結会計年度の期首から適用」なので会計基準変更。

以下のようで旧基準でも減収減益くらいですが、旧基準700824は2021年以降では伸びててコロナ前からは復帰ですが、2017年以降で足踏みにちかいくらい。

事実上2017以降足踏みに近い。

一方旧基準利益率5%前後の新基準7%ほどは食品スーパーとしてかなり高めな水準とはなりそうで成長よりはしっかり利益を取るスタイルは推察できるだろうとは。

実際問題1999年から赤字もなく長期に成長感も。ただ2017年以降はだから足踏みですね。


ROEなど。BPS成長で6.33%/15年はなかなか悪くない水準な一方、近年とくに2018年以降は低ROE化が進んできてるようにも。

このへんはやはり成長鈍化があってそれで低ROE化が入ってきてるところはありそうな。

利益率など。2023は会計基準変えてるので参考外長期には安定ですね。

(IRBankから)

食品スーパー総合スーパー33社でフィルタ。

10年売上成長率、利益率、ROIC、PBRで利益率ソート。セブンはセブンだし、サンエーはFC色強いので事実上のスーパー利益率首位となりそう。

売上はマイナスですがこれは上記のとおりに会計基準変更のせい。ROICですと15位で中堅まで。PBRだと22位ですね。

ということでスーパーで特に利益率とってきたが成長鈍化でROE低下傾向もみれるが、ROICではまだ中位でそのわりには相対的評価は低い方に入ってきてるくらいでしょうか。

(銘柄スカウターから)

それで、もう通期決算がでてる時期のようでうが、決算延期がきてますね。

「、2024年2月22日(木)に公表いたしました「第三者によるランサムウェア感染被害および経過に関するお知らせ」のとおり、2024年2月15日(木)に当社グループの一部サーバーへのランサムウェアによる不正アクセスが行われ、経理関連データへのアクセス障害等により決算手続きに遅延が生じております。そのため、2024 年4月9日(火)に予定しておりました 2024 年2月期の決算発表を延期」

3Qでは増収減益ですがほぼ横ばいですかね。月次見てもちょい上くらいですね。成長というよりは足踏みに近いようには。

3Q資料みてても好調だとは言ってるのでまあ堅調以上にはなりそう。

あとは決算補足資料でかなり細々数字をだしてますね。例えば以下。

2019比較も。これみると人員後退とちょっとひとりあたりの売上後退とかありますね。

財務

資産増に財務改善。

(IRBankから)

2017年位以降で総資産横ばい感ありますね。

前期末総資産4785億で有形固定3282億は2017年3335億であり後退でやはり、2017年以降は固定資産を増やしておらず大枠ではリストラ局面。

流動1000億で現金103億、手形474億商品237億など。こっちは2017年880億で増えてないこともない。

負債はが2004億でこれは2017年3049億以降減る方向で以前は増えてたのでやはり大きくは2017年以降は拡大を抑え負債を返す方向でそして自己資本比率も向上なので、ROE低下の主な理由は財務レバレッジ後退とはなりそうです。

このへんをどうみるか。財務改善をどこまでするか?反転はあるのか?とか。

財務的には問題ないですね。

ちなみに目先3Qでは自己資本比率低下に有形固定資産増が見られますね。

 

CF


FCF。だいたいFCFでているでありスーパーはわりと現金商売でCF安定性たかめですがここもやっぱり高いしそうでないと上記のように財務改善できないですね。

それでFCFは財務改善に向かってたとはなりそうです。

(IRBankから)

還元は足踏み感でてるけど10年くらいは減配もなく。過去にはないこともないくらい。

長期平均FCFは135.25/16年くらいで前期配当60億ってところなので還元余力は結構あるぞとはなるね。だから現状は負債返済にまわってる。有利子負債ゼロはまだ先。

(銘柄スカウターから)

 

月足週足日足の値動き判断

月足でさげてあげっぽい
週足でさげてあげ
日足でさげてもみあい
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、年足。長期に伸びる感じではありその中で2011-2018に上昇があり以降ドローダウン。それで2023年は陽線ということで、2018-2020あるいは2018-2022の調整を終えてまた上に向かうか向かわないかの視点でしょうか。

それで、コロナ安値2061あるいは2022年2651あたりが基準になるでしょうか・・・といってももう結構遠いので

2651以降高値4066から週足ドローダウン安値3336がやはり基準には使いやすいでしょうか。ここをきらずに4066越えていくようなら月足反転、年足上昇継続感がでてくるのでやはりこのへんをみながらでしょうか。


ファンダ的には、広島地盤で西日本に結構広めに展開してる食品スーパー。長期には成長で業界でも上位の方の利益率を誇りかなり底堅い経営をしてそうな印象。ですが、2017年以降は業績足踏み感ありコロナも無難に越えた感も足踏み。みれば投資も抑えてて、負債を返す方向で近年は負債返す停滞蓄財感。ROEも低下傾向あるけど財務改善によるところも大きそうです。その中で目先3Qでは有形固定増やすなど投資もしてそうですね。これを負債返したからの方向転換とみるか。あと、決算がトラブルで延期してる。ウィルスとかの影響ですがどうみるか。

財務CFは盤石というか2017年以降で有利子負債なら1800億が半分以下になるくらいのCF。還元に振り切るとなかなか景色変わりそうですがどうでしょうか。

評価。

PER13のPBR0.9ほど。いかにもほどほどというかイズミとしては比較低評価といえてPERなら2014年以降平均的な推移をきってるし、PBRでも1切は2014年以降では低い方ですね。まあ低ROE化もありで低評価になる理由もありますが総合的に結構優秀感もあり、低ROE化も理由あるところでどうでしょうねみたいなところは。さらに低ROE化進むとしぶい気もしますし、また投資加速で成長向かうと結構景色変わる気も。わりと低そうな評価(もっと下はあるが)だってのをみながら加速期待で拾っとくのも悪くもないかもとは。まさかの還元大盤振る舞いとかあるかもしれないし。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=8273

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=8273

IRBANK:https://irbank.net/8273

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

とくになんかあるかんじでもありません。

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

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