基本データと取り上げた理由
株価:2935円(人々は、劣勢が続きとうとう崩れてしまいそうになったが急転直下立て直しがうまくできつつある。)
基本データ
コード | 企業名 | 市場/業種 | 時価総額(億) | 決算期 |
9074 | 日本石油輸送 | 東証ST/陸運 | 97.53 | 2024/03予 |
予想売上(億) | 予想営業利益(億)/利益率 | 長期平均営業利益率/年 | PER | PBR |
355 | 15.5/4.37% | 2.9%/17年 | 8.83 | 0.41 |
売上成長率(年複利/期間) | EPS成長率(年複利/期間) | BPS成長率(年複利/期間) | 予想ROE | 平均ROE/年 |
0.41%/17年 | 8.05%/17年 | 1.82%/16年 | 4.87% | 3.8%/17年 |
長期営業CF(億)/年 | 長期投資CF(億)/年 | 長期FCF(億)/年 | 長期平均FCF(億/年)/年 | 実績ROA |
718/17年 | -407/17年 | 311/17年 | 18.27/17年 | 3.39% |
総資産(億) | 自己資本(億) | 自己資本比率(%) | 配当利回り(%) | 配当性向 |
368.03 | 225.89 | 61.4% | 3.41% | 30.07% |
今日は分析。2024/3/22に銘柄スカウター10年スクリーニングで売上営業利益の最高値更新(716銘柄)を市場統計推移記録表にかけ2016/2/12比較で低PBRなものになってるもの(149銘柄)から気になったものをチョイスして分析します。長期に成長してるけど目先2016チャイナショックより低評価に置かれているもの拾う意図。日本石油輸送。エネルギー輸送。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2024年03月25日取得。
業績財務CF推移とそれに対する分析
業績
ざっくり業績推移をみてひと言「停滞蓄財」
石油・高圧ガス輸送会社、通称JOT、ENEOS系列。鉄道コンテナ・自動車タンクローリー輸送(石油製品/燃料油、高圧ガス/LNG・水素、石油化学製品・化成品)、輸送用コンテナのリース・レンタルを営む。
こういうの。石油とかガスの輸送で特化型物流だね。
物流37社で利益率フィルタ。利益率で22位で中堅以下ではあるけど評価(PBR)は下から8位でROAは15位で同業内相対的には状態の割には評価とも見れるかも。南総通運三率あたりも相対的には評価のわりには冴えるかもですね。
どんぐりのせいくらべやもしれませんが。
ということで業績横ばい。とはいえ1999年から営業赤字なし。純損失は2009年に。時期は時期だしかなり昔なので不問じゃないでしょうか。
それで利益率地味にあげてますね。地味に原価率を減らしてる。
(IRBankから)
それでいちおう長期にBPS右肩感ある。
とはいえROEは6%にもとどかない程度で低ROEな雰囲気はありBPS成長にしても、過去の後退はあれど 1.82%/16年で実績とはしては渋いかなとは。
長期に安定的だし地道なコストダウンもしているけど成果としては歩みは遅いくらいでしょうか。
それで決算説明資料もなさそうですね。
ということで前期短信。
「中期経営計画(2021年度~2023年度)の達成に向け、感染症の予防を図りながら、安全・安定輸送を継続しつつ、基盤事業における収益の維持・確保や生産性向上、海外輸送の収益力の向上、脱炭素社会に向けた輸送需要への対応等に取り組みました。」で横ばいに近い増収増益。あまり細かいことを言わないで定型文に実績だけ出してるタイプで、一般的にはIR塩なやつではないか。
中期計画。
経営計画/コーポレート・ガバナンス | JOT 日本石油輸送株式会社
2023年までは安定して財源を確保して「2024年度以降には、これらの事業活動を大きな安定収益源、成長の柱として事業ポートフォリオを再構築し、成長事業へのさらなる投資、積極的なM&Aを実行」とかいってますがどうでしょうね。PBR0.4が言うことですし。
3Qで減収減益ですが事実上の横ばいではないか。もう2024年度だと思うけど、有形固定でリース資産が少し増えてるね。有形固定とかのれんとか増えたとかないです。
財務
微妙に資産増。
(IRBankから)
前期末有形固定は190億はいいとして長期によこばいもしくは減少傾向て設備投資をしてるかんじでもなく。
流動111億。これはふえている現金64億手形38億。現金は増えてて一応財務体質強化となってて、投資に向ける余力はあるっちゃああるとなりそう。
負債142億でリース債務や手形が大きめ。有利子負債少なめ。
問題ないというか、投資を抑えながら現金積んで蓄財してるやつで問題あるわけがない。お金を積むというのが問題だとするなら問題しかないですが。
一応ROE下がってるともしがたいので溜め込み過ぎか?は人によって意見が違いそうだなとは思いますが。
CF
常にFCFでて現金積んでる。
還元あまりやる気を感じない。配当政策は「株主の皆様に対する安定的な配当の継続を経営の基本方針」と事実上なにも言ってないですね。
(IRBankから)
それで目先3Qで現金58億投資有価証券59億に対し時価総額97億とかで、還元をなんとしてでもやるという意思決定がまさかされると大型還元が飛んできうる財務背景自体はありますがさて。PBR0.4ですしまさかそんな意思決定されるとは自分には想像できませんが。
月足週足日足の値動き判断
月足であげてさげてもどし
週足でさげてあげ
日足であげてよこよこ
確認。
評価・売買判断
テクニカル的には、2017年に給湯で2018年までに2016年安値2110から4075まで。
以降は続落で2500ぁら3000円程度までもみ合いというか続落でコロナ2091、2022後半により水準をさげ2023の2114までつけるも以降は上昇で、おおおよそ2019年あたりの水準まで。2019年以降のもみ合い水準まで戻してきたでもあるし、2023年以降上昇トレンド転換でもみれるしどうみるか。
やはり2018年以降高値の3255超えができると、かなり上昇転換感でるので、まずはそこに行けそうかでしょうか。
週足レベルでは上昇っぽいなかで2023安値2462とか目先安値2802あたりをみながら3255超えを窺う感じで。
ファンダ的には、石油とかガス系運送屋。長期に成長してなくもないけど本質的には停滞蓄財ではないかなと。地味に増収増益に利益率改善などもありBPSくらいは伸びてなくもないけど、低ROEな部類でBPS伸び率自体も低いねとしかで、地味だし実績もしょぼいとはなりそう。ながらく投資もしてる感じでもなくのなかで現金積んで財務体質改善は進んでるしFCFも常にプラス感。とかく安定性はたかいけど、スケールとしては慎ましい感じあります。
あとは現金積んでるけど還元はやる気なさそうだし、決算説明資料ないし短信の説明も定型最低限感であまり投資家とか株主を大事にするという発想はもってなさそうな。
還元振り切ると大型還元できる体質・・と、低評価さはありますね。
評価。
PER9のPBR0.4ほど。PERはそんな低くないけど低ROEもありそして低PBRなので評価は極めて低いとは。
いちおう配当3.4%でBPS増1.5%で年5%弱をPBR0.4は状態の割にはバリューだと見れなくもないですが、PBR0.3あたりにされると30%減で5%なら6年ほどロストみたいな話になるので結局このへんは他の投資家がより高PBRでお買い上げしてくれるか?みたいな色が強くなる所ある中で、一応、PBR0.4ほどは日本石油輸送よしてはPBRな方なので、こんな地味なやつでも戦いようはあるかもしれません。会社はあまり投資家に関心なさそですが、業績安定性はあるので企業価値をさげて投資家の戦いの足を引っ張るなんてことは考えにくいですし。
リンク
KABU+:https://kabu.plus/
銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=9074
株探:http://kabutan.jp/stock/?code=9074
IRBANK:https://irbank.net/9074
その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)
とくにないぞ。
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