基本データと取り上げた理由
株価:2931円(人々は、波に揺られて漂うもあまり前に進めてない。)
基本データ
コード | 企業名 | 市場/業種 | 時価総額(億) | 決算期 |
6457 | グローリー | 東証PR/機械 | 1727.48 | 2024/03予 |
予想売上(億) | 予想営業利益(億)/利益率 | 長期平均営業利益率/年 | PER | PBR |
3650 | 480/13.15% | 7.7%/17年 | 5.82 | 0.79 |
売上成長率(年複利/期間) | EPS成長率(年複利/期間) | BPS成長率(年複利/期間) | 予想ROE | 平均ROE/年 |
4.8%/17年 | 9.01%/17年 | 1.56%/16年 | 14.61% | 4.9%/17年 |
長期営業CF(億)/年 | 長期投資CF(億)/年 | 長期FCF(億)/年 | 長期平均FCF(億/年)/年 | 実績ROA |
2798/17年 | -2021/17年 | 777/17年 | 45.73/17年 | -2.56% |
総資産(億) | 自己資本(億) | 自己資本比率(%) | 配当利回り(%) | 配当性向 |
3812.73 | 1931.66 | 50.7% | 3.41% | 19.86% |
今日は分析。市場統計推移記録表で2016/2/12と2024/2/22比較で、ROE高くPBR低く配当利回りが高くなっているもの(対象160銘柄)から気になったものをチョイスして分析。日経バブル越えしたタイミングでもチャイナショック時より効率してるのに評価を下げているものを拾う意図。グローリー。貨幣処理機。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2024年02月22日取得。
業績財務CF推移とそれに対する分析
業績
ざっくり業績推移をみてひと言「停滞が加速?」
貨幣処理機の世界最大手。金融・流通・交通・遊技市場向けに通貨処理機・紙幣入出金機、貨幣端末機器、つり銭機、自動販売機、自動サービス機器、カードシステム、セキュリティ機器を製造・販売。
セグメント。売上海外向けが多く利益は遊技場向けが大きめ。
(銘柄スカウターから)
業績は基本足踏みというか1999年からみて赤字もないくらいだけど成長性は微妙な推移が続いた中、目先ははねてきているのはなぜか。どうみるか。
利益はずっとでてるけどBPSも増えてるか怪しい。 実際BPS成長1.56%/16年程度で微妙。平均ROEも4.9%/17年と高くもないというか、4%以下もちらちらでわりと低ROEに突っ込んでるほうに見える。
セグメントに目を向けると目先伸びているのは海外。
(銘柄スカウターから)
一方利益は微妙。
(銘柄スカウターから)
で、
海外ですが伸びてるのは「米国レボリューション社の連結組み入れ等により」で買収効果でしょうか。
グローリー、米の通貨処理機メーカーを買収|経済|ひょうご経済+|神戸新聞NEXT
とはいえこのレボリューション社の売上は140億規模みたいで今期増収2550億→目先計画3650億には届かずこのへんは「、2024年度上半期に予定される新紙幣発行に伴う更新需要や、改造作業の実施により、大幅な増収増益となる見通しです。海外市場においても、セルフ化ニーズが継続すると予想しており、開発した新製品やサービスの積極展開により、金融市場、リテール市場ともに増収増益を見込んで」で、かなり新紙幣効果っぽく。
そんな感じですが今期は好調。1Qで上方入ってますね。「部品入手難や部材価格高騰に伴う生産影響が緩和され、国内外における製品・サービスの販売が順調に推移〜新紙幣発行に伴う更新需要や、改造作業の実施件数が想定より増加する見通しとなりました。加えて、生産の回復に伴い製品出荷が進むことや遊技市場において、スマート遊技機向けカードシステムへの堅調な需要の継続が見込まれる」
新紙幣効果もありそうですが、その他も順調そうな感じでもありますね。
3Qまできて大幅な増収増益。前期赤字だったのもありわりとインパクトのある四半期がきてますね。上方も入ってますね。
新紙幣関連は一時な感はありますがそれにしても、好調そうってところもありますね。
この新紙幣効果がいつまでどれだけ影響あるか?が見定めポイントでしょうか。
あとは今期も買収してる。ちょっと買値高い気もしますがどうなのでしょう。
グローリー<6457>、小売業向けソフト開発の英国Flooid Topcoを子会社化 | 株式会社M&Aベストパートナーズ | 製造、建設、不動産、医療・ヘルスケア、物流、IT業界専門
財務
BPSくらいは増えてそうですが。
(IRBankから)
前期末総資産3812億で有形固定425億でこれは横ばいに近かったけど、2020年くらいから上昇がみられますね。で、無形が大きく917億。のれんが大きく現状ないけど大きな減損とかも可能性あるなとは。あとは投資有価証券145億に退職給付に関わる資産147億。
退職給付に係る資産 | 用語集 | 企業会計ナビ | EY Japan
流動2030億で手形597億商品531億材料類400億現金367億など。
負債1852億でこれは流動資産以下であるし、自己資本比率もさほど低くもなく問題ってほど問題じゃないけど目先は有利子負債増やしてて、買収もあり今年も買収などでわりと停滞から攻撃的なスタイルに軸足が来てそうなところはありますね。
CF
そのへんの加速が見れるのが投資CF。2014年位から2022年まで水準あげてきてそうなところも。営業CFの2023のマイナスは棚卸資産の増あたりの影響が大きめ。それがないとわりと安定ですね。
あとは、2014‐2021はFCFプラスなのが以降マイナス。これは営業CFの水準が低いのもありますが、アクセルを踏むところはありそうです。
あと2013の大型投資は買収。
グローリー、英貨幣機大手を買収 負債含め総額800億円 - 日本経済新聞
これぐらいから海外に成長を求めて買収を散発してるところありますね。
いちおうこういう記事も。
グローリーが通貨処理機で世界最大手になれた訳 世界トップブランドを実現した買収戦略に学ぶ | 企業経営・会計・制度 | 東洋経済オンライン
まあそれで売上はあまり伸びてないところありますね。利益率はあがったので悪くはないとはできそうですが。
還元。わりと自社株買い絡む。
このへんもありあまりBPS成長率が高くないのが自社株も踏まえたIRBankの数字で計算すると3.95%/13年まで改善するけどやっぱりそんな高くもない水準ではありますね。
月足週足日足の値動き判断
月足でさげてあげ
週足であげ
日足でもみあい
確認。
評価・売買判断
テクニカル的には、2018年くらいまでに4430まであげて以降はコロナも超えて2022年までに1894までさげるシクリカル系によくある動きの後に以降は戻す展開。1894からは上昇でひとまずこれが続か?を測るのがいいのではないか。
その週足レベルでは2023年初から一気に上げてもみ合いというか調整してる感じで、調整を終えて上に向かうか否か。調整安値2597あたりをみながら3232声の週足上昇継続を狙う感じでしょうか。
ファンダ的には、貨幣処理機の世界最大手。世界に成長を求めて久しくわりと買収もバンバンやってる。増収にあまりつながってる感ないけど利益水準は上がってますね。のれんが大きくなって減損とか怖いところはありますが、過去からみて通期の赤字は見当たらないくらいは堅実でそのへんも踏まえてどうみるか。
総合して停滞蓄財感はありますが、その一方で目先はFCFマイナスで投資を強めてそうな中で今期の大幅業績向上をどうみるか。新紙幣特需感もありますが、他の面でも色々順調で新紙幣特需がさっても結構残るかもしれないとみることもできるかもです。
評価。
PER6のPBR0.8ほど。PER6ほどはグローリーとしては最低レベル。目先の好業績は続かないくらいは織り込んでそうは一点で、ならば続けば面白そうはあります。
同時にPBR0.8はグローリーとしてはよくある程度のPBRでここもあまり好業績が続くともみられてなさそうな水準であるし、なんだかんだ言いながら赤字もない世界シェア1位企業の製造業でFCFも通常期は安定など踏まえるとこれはこれで選べるみたいなところも普通にありそうだとは。
冷えるとPBR0.5台くらいはあるので油断は禁物だと思いますが、好業績の割には評価が上がってない。後退してもあまり傷も大きくならない続けば結構妙味もあるなんて感じにみるのもいいやもしれません。思った以上に業績後退してのれん爆発とかしたら知らないしそうならないとは全然言ってません。
リンク
KABU+:https://kabu.plus/
銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=6457
株探:http://kabutan.jp/stock/?code=6457
IRBANK:https://irbank.net/6457
その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)
とくにないかなあ。
ふつう。
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