大河の一滴

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(4967)小林製薬/東証PR/化学(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:6152円(人々は長い登道にとうとう飽きて引き返してきている。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
4967 小林製薬 東証PR/化学 4801.64 2024/12予
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
1856 263/14.17% 13.9%/18年 22.31 2.24
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
-1.79%/18年 5.15%/18年 5.9%/17年 10.03% 11%/18年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
3074/18年 -1298/18年 1775/18年 98.63/18年 7.77%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
2674.73 2043.7 76.4% 1.67% 37.35%

 今日は分析。市場統計推移記録表で2016/2/12と2024/2/22比較で、ROE高くPBR低く配当利回りが高くなっているもの(対象160銘柄)から気になったものをチョイスして分析。日経バブル越えしたタイミングでもチャイナショック時より効率してるのに評価を下げているものを拾う意図。小林製薬小林製薬としか。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2024年02月22日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「びあげ」

たぶんここ見る人に知らない人はいないだろう小林製薬

製薬だけど、製薬は一応してるけど、医療向けはほぼなくてだいたいドラックストアにおいてる医薬品を含む多種多様な商品群。

セグメントは国内海外。国内でやっぱ強い。

(銘柄スカウターから)

商品見るとやっぱり幅広い。有名な商品からそうでもないものもたくさん。

OTC医薬品・口腔衛生品・食品・衛生雑貨品・芳香消臭剤・家庭雑貨品・スキンケア・カイロの8カテゴリーからなる約160のブランド。」

カテゴリー・悩みから探す│製品情報│小林製薬株式会社

 

典型的な消費財メーカーですね。繰り返し使う似たような商品メーカー。

この手の企業はシェアをとると底堅いことが多く、わりと堀持ちチックな業績になりがちですがここもそう。

2000年あからみても赤字もなく。わりと利益率高い。でも成長感はさほどないですね。

気になる2009年減収。

「庭用品卸事業を営む(株)コバショウは、(株)メディセオ・パルタックホールディングスの完全子会社となったため、平成20年3月期第4四半期以降は家庭用品卸事業が連結対象から外れ」

これだね。

パルタックとコバショウが来春に合併|物流ニュース|物流ウィークリー|物流・運送・ロジスティクス業界の総合専門紙

パルタックの希望が強そうだけど、小林製薬配下の卸売をパルタックに譲渡し、以降メーカー専念ということで減収で利益増となったと。選択と集中味はあり、これで増益になったかというと微妙なところはありますがまあそうだと。

以下営業利益推移。2009からコバショウ分離。

(株探から)

 

ではあるけど、BPSくらいは右肩でかなり順調な推移。BPS成長をとると5.9%/17年ほど。

総合して安定堅調な蓄財企業という形で、堀持ちの疑いもあるので蓄財の安定度はかなり堅いやつではないかなとは。ここでは蓄財と言ってますがEPSで連続増をずっと続けておりかなり堅い蓄財くらいに読み取ってください。

というところですが、2021年くらいから増収も利益率低下でROEも下がるような動きがあると。

EPS成長ちょい鈍化。とはいえROEはさほど下がってないですね。

利益率も実数みたらいうほど下がったとするのもどうかなくらいか。

たぶん海外伸びてるのだろうな・・と思ってみると、やはり伸びてますね。

利益率低い海外が伸びてるので全体としては利益率低下傾向もみれると。

(銘柄スカウターから)

それで、利益安定だけど伸びはしない国内と利益率低いけど伸びる海外・・で全体としては増収、利益率低下、ROEの低下が起きてると。

ただ利益率、ROEの低下はいうほど大きくないのと、それにしてもEPS増などは鈍化感もあるのをどうみるか。

というところですが、海外が利益出てきてるところはありそうです。

(銘柄スカウターから)

まだ不明ですが、海外が伸びるか?利益がでるかでかなり景色が違ってくるのでは?というところで国内の安定性をみつつ海外が焦点になりそうだなとは。

 

そこまでみて中期計画の2023‐2025。

PDF直なのでリンク貼れないので

小林製薬 2023-2025年 中期経営計画」とでも検索してください。

国際ファースト。

総じて、きれいな感じに洗練とかはされてないけど、しっかりやるべきことを定めてるなという印象は受けます。

数値目標。

増収するも増益はわずかであり、ROEなども今より下の目標でわりと保守的な計画となりそうで同時に海外は伸ばし増益増配は続けるとする堅い内容。

速度は遅いけどしっかり進みはするという内容には。

あとはこのへん。CFにかかるところですが、投資もするけど、還元も自社株買いを機動的実施であまり余計な内部留保を残さない姿勢とはなりそうで、このへんでROEのわりには近年はBPSの増が甘いとはなりそう。それでROE低下目標なんでわりと今は利益を取るきなく、海外を取りに行く気で結構踊り場なタイミングかも知れないとは。

実際会社もそう言ってますね。

そういう中で目先通期で増収減益。(純利益は増)

計画は増収も増益は微妙でこの辺はやっぱり踊り場。1Qまだ。

 

財務

見る必要なくね?感はある。

(IRBankから)

そしてみない。

 

CF

 

 

で、上でBPS増が甘いのは自社株買いのせいではないかとはしたけど実際見るとそうですね。このへんでBPS増が微妙な推移になってる。同時にEPSは効果あり業績の増益は微妙も連続増が続いてると。

それをふまえて強いCF。盤石感ありやっぱり堀持ちじゃないか感あります。

 

月足週足日足の値動き判断

月足であげてさげ
週足でささげ
日足でさげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的に年足。

2008あるいは2002くらいからずっと上昇トレンドできてたのが2020年以降下落の展開。目下週足レベルでは絶賛下げですが、これを反転しまた上昇があるとするか否か。

というか目先は絶賛下げで月足2018年の血のクリスマスの安値割ったくらいなんで目先は底なし感あるのでどうみるか。目先はもう基準ないとはなりそう。目先安値5978に置いてもいいかもだけど。


ファンダ的には、おくすりとか衛生用品とかの一般消費財メーカー。繰り返し使うものを販売でシェア取ると堀持ちな感じにもなりやすいけど、ここの国内はそういう味があります。その中で国内は成熟し成長感はなかったなかで、近年国際ファーストとして海外を取りに行く動きで、目先は海外は伸びてるけど利益率が低く、それは全体の利益率やROEを抑えてるところはありそのへんをどうみるか。ここの国外が伸びるか?利益をだすかでわりと景色がかわってくるだろうねとは。目先はまだ利益を出す局面としてなさそうでROEなら実績より低い目標が出ています。このへんをどうみるか。

財務は中身見てないけど問題ないとしか。CFはもっと問題ない。堀持ちの疑いがある。

その中で自社株買いを連発してあまりBPSためてなくそのへんでROEのわりにはBPS増が近年甘め。一方で連続純利益増、増配目標は捨ててなく達成中。

評価。

PER22.3のPBR2.2ほど。絶対的な状態をふまえるとやっぱり評価高いようにはみえるというか、今の状態ならより低PERでもっと高ROEなものとかありそうではあるけど、堀持ちっぽいところとか目先の業績足踏みなども理由がありそうでやっぱりこの会社優秀だなというのが率直な感想。

小林製薬としてはPER22ほどはめっぽう低いとなりこれは拾うのも。とは思いますが、増益するのはもっと先と会社もしてるので、それを信じるか?もありますが、まだ先なので今拾うのがいいかはどうでしょうかというか人次第となりそうですね。いまの絶対的状態だとやっぱりちょい高評価な気はしますし。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=4967

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=4967

IRBANK:https://irbank.net/4967

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

とくになにかあるわけでもなく。

 

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

銘柄スカウターで銘柄比較表

 

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