基本データと取り上げた理由
株価:501円(人々は、長い下り坂が終わったと張り切ったら急ぎすぎて息切れしている。)
基本データ
コード | 企業名 | 市場/業種 | 時価総額(億) | 決算期 |
3187 | サンワカンパニー | 東証GR/小売 | 96.1 | 2024/09予 |
予想売上(億) | 予想営業利益(億)/利益率 | 長期平均営業利益率/年 | PER | PBR |
175 | 13/7.43% | 4.6%/12年 | 10.79 | 3.09 |
売上成長率(年複利/期間) | EPS成長率(年複利/期間) | BPS成長率(年複利/期間) | 予想ROE | 平均ROE/年 |
11.7%/12年 | 14.03%/12年 | 15.85%/11年 | 28.57% | 15.8%/12年 |
長期営業CF(億)/年 | 長期投資CF(億)/年 | 長期FCF(億)/年 | 長期平均FCF(億/年)/年 | 実績ROA |
38/12年 | -32/12年 | 6/12年 | 0.5/12年 | 6.27% |
総資産(億) | 自己資本(億) | 自己資本比率(%) | 配当利回り(%) | 配当性向 |
91.02 | 29.73 | 32.7% | -% | #VALUE! |
今日は分析。しばらく忙しめなので負担軽めの分析で。今週は某所で挙げた銘柄から適度にチョイスして分析。サンワカンパニー。建築資材・住宅設備機器のネット通販。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2024年01月09日取得。
業績財務CF推移とそれに対する分析
業績
ざっくり業績推移をみてひと言「あげ」
引き続き某所の投資系規格の銘柄として挙げたやつ。
チョイス方法はこれはKABU+のデータを市場統計推移記録表にかけて2023年初と年末で株価下落率高いやつから業績眺めていってこれ成長続いてるじゃんって見えたものを拾った感じ。
2000年に「インターネット通販を開始多めに発注した商品の余りを処分するために、自社のウェブサイトで商品を販売したことがきっかけでインターネット通販を開始。ここ
から「誰でも買えて、誰が買っても同じ価格」のワンプライスを建材業界に導入。」だそうで、以後建築資材・住宅設備機器のネット通販に発展で以下のようになったと。
売上的にはかなり右肩で、その中で2018/2021あたりに薄利できてたのが2022以降はかなり利益が出てきてる感じです。売上成長を複利で取ると11.7%/12年で二桁。
ROEなどもここでジャンプアップで2022年以降は20%前後で、利益率7%前後にROE20%とかで売上成長二桁は小売でみるとかなり優秀な印象。
銘柄スカウターで、サンワカンパニーに属するセグメントに小売まとめて追加した190銘柄でROICソートすると15位に付ける感じで上位10%内となるし、ちょい近そうな交換できるくんあたりからも利益率などは突き放すくらいの位置で比較PBRも低いと。
(IRBankから)
薄利な2018-2021あたりですが販管費が増えてますね。
それを踏まえて2018「当社商品の企画・開発・品質面の強化を目的に、当事業年度より外部顧問を招聘し、新商品の企画段階における市場調査から製造時の品質管理、発売時の商品戦略に至るまで、各過程についての抜本的な見直しを行いました。併せて、既存商品につきましてもクレーム発生原因の分析やクレーム削減に向けた対策~持続的な成長を見据えた新卒採用、また、事業拡大に向けた即戦力の確保といった、経営基盤強化のための人材への投資にも注力」でこのへんでコストがかかってた感じでしょうか。
2019「原材料価格や配送運賃の高騰に加え、人件費や倉庫費等の販管費が増加」
2020「物流の効率化を目指し倉庫移管を行った影響で一時的に倉庫費が増加するなど販管費が増加したことで営業減益」
2021「人員増加により人件費が増加したが、広告宣伝施策の見直しや倉庫移管の完了等により販管費の増加が抑えられ、営業利益、経常利益は前期を大幅に上回った」とはいうも絶対的には薄利の水準でここまでかなりコストが掛かり続けた感じが・・
2022で大きく増益。ここで資料がバージョンアップしてますね。
これまで打った様々な施策かどうかは不明ですが増収で素直に増益に出た印象。
そして2023は増収で他のコスト増を補えたになりそうでここ二年で軌道にのったか?感はあります。まあまたコストかかるやもですが。
等々もあり、目先は小売としてみてもかなり優秀な感じの数字も出てきてるな当印象。
9月決算で1Qもまだ。増収増益の計画がでてますね。過去計画見ると上振れも下振れもあるけどどちらかといえば強気な目標を立ててる傾向でしょうか。
財務
資産増で財務悪化。
(IRBankから)
2022年から資産増加速で、有利子負債も増えてますね。
これになるのかな。
「2022年5月20日付で株式会社ベストブライトの全株式を取得し子会社化」
株式会社ベストブライトの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ -株式会社 サンワカンパニー|BtoBプラットフォーム 業界チャネル
工務店の買収で、これで工事ごと商品が売れるようになるとう狙いがあったようです。
それで前期末総資産91億。有形固定も2022でぐっと増えて2023で12億ほど。流動62億で現金23億棚卸し資産28億売掛9億とか。
負債60億。上の買収を有利子負債も使って決めてて有利子負債が33億。それを除けば10億ほどの買掛がでかいくらいですかね。
財務は良くはないけど、攻めた結果とはなりこのへんどうみるか。
CF
営業CFは出る感じですが上記の買収もありますが長期の平均FCFも0.5/12年くらいになり基本かなり細い印象。ですが見方変えれば買収も含めてCFで賄ってるにはなりそれで近年財務CFでがんがん調達してますが、それはかなり現金で積まれた感。
そのへんもありわりと前のめり感はありそう。
目先配当予想はだしてませんが、増配もしており自社株買いも絡めて還元自体はそこそこ。ですが還元利回りなどは前期で2%程度にとどまり高還元の部類ではなく、このへんからも還元よりは投資の局面感あります。「利益還元と内部留保のバランスを総合的に判断」で悪く言えばどうなるかわかりません。
(銘柄スカウターから)
月足週足日足の値動き判断
月足で下げてきてあげるもさげ
週足であげてさげ
日足でさげ
確認。
評価・売買判断
テクニカル的には、上場2013年で2014年まであげて1828も、以降は2020まで続落上場値を割って、いかにも上場ゴールな推移でコロナ安値で165まで。も以降はやっと反転というか上昇みたいな推移で来ており特に2022年で本格化で319から1437までで随分挙げた感じも2023ではあげたものをかなり戻して年末428まで。おおよそあげたものリセットですが、2020年からの上昇は崩れたともし難く、長期上昇を測りつつ付き合うのも。やはり2022以降の上昇の起点319あたりが基準になりましょうか。目先の安値428とかも基準にできそうで、これらをみながら。319は目先の500くらいからはかなり遠いですが。このへんをみながら2020年以降の上昇を続けて565とか1437越えをできるか測る感じで。
ファンダ的には、建築資材・住宅設備機器のネット通信販売。工事とかするTOB向けですね。長年成長してきてるけど2018-2021くらいでコストがかかり薄利だったのが、2022年以降販管費が下がる形でまともに利益で、工務店買収で純粋な小売とか卸でもなくなってますが市場全体みても小売としてかなり優秀な数字を叩くまで。またコストかかるやもですが目先はかなり順調そうな。
財務などは買収決めたこともありかなり悪め。CFはでるもかなり投資に向けててギリFCF出るくらいだし還元弱めだし還元よりは投資という方向は感じます。
評価。
PER11のPBR3ほど。優秀な小売で目先好調でPER10程度は好調なわりには評価されてないなと言う印象だしこれくらいのPERはサンワカンパニーとしても上場来最低水準みたいです。絶対的にみてもめっぽう優秀な小売ででも卸でもいいけど好調なわりには低PERだなと言う印象。一方でPBR3ほどでここは普通に高評価で減益とか低ROE化に向かえば全然下はあるとなりそうで、そしてここはコストかかる形で薄利にも落ちたいわば戦犯でその辺踏まえると、業績悪化警戒も含んでるけど目先の業績予測から低めに評価が落ち着いているという感じにはなりそう。
ということで、今後の業績次第。好調が続けばそのぶんとか、あるいはもう後退はなさそうだろうというのが飛んでくるならもっともっと上を目指すのも有り得そうにみえるけど、警戒したとおりにまたコストかかって減益とかなるとかなりの惨事とかなりそうで、ハイリスクなやつですね。そのへんも見極めつつ付き合うならいい結果にもなるかもハイリスクだし。ハイリターンにもなるかもね。
一年で倍になるか?なら、可能性はないとはできないですね。あるやもしれない。惨敗かもしれない。くらい。
リンク
KABU+:https://kabu.plus/
銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=3187
株探:http://kabutan.jp/stock/?code=3187
IRBANK:https://irbank.net/3187
その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)
通常運転ですよ。
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