大河の一滴

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(4091)日本酸素ホールディングス/東証PR/化学(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:3750円(人々は、丘を登り続けてあった壁も一気に登ってきている。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
4091 日本酸素ホールディングス 東証PR/化学 16240.98 2024/03予 I
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
12300 1630/13.25% 8.4%/17年 16.73 1.9
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
5.98%/17年 9.71%/17年 7.86%/16年 13.39% 9.9%/17年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
13944/17年 -18007/17年 -4063/17年 -239.01/17年 3.53%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
21589.5 7243.14 33.5% 1.07% 17.85%

 今日は分析。銘柄スカウター10年スクリーニングで、連続増配9期以上かつ10年営業利益10%以上のもの(対象72銘柄)からきになったものをチョイスして分析します。堅実に還元を増やしかつそれを裏付ける増益もなしているものを拾う意図。日本酸素ホールディングス。ガスメーカー。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年12月11日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「あげ」

大陽日酸が中核の国内最大の産業ガスメーカー(世界4位)、三菱ケミカルHDの子会社。

セグメント・・って思ったけど地域なので春の止めた。

「工業ガス(酸素・窒素・アルゴン等)、LPガス、医療用ガス、半導体関連特殊ガス、ガス関連機器・装置の製造・販売。各種産業ガス、各種機器・機材・システム類、各種空気分離装置、設備の設計・施工・請負、燃料電池自動車水素ステーションのエンジニアリング等を営む。」

ガスを売るよりはガスを作る装置を売るかんじでしょうか。

業種化学ですが機械寄りなところもあるかもと。

ガスサイト。

HOME - 大陽日酸ガス関連機器サイト

 

長期業績。製造業っぽい数字というか、わりと設備投資よりで景気後退とかの影響をうけそうなもんですが、意外に長期安定で営業赤字なら1999からみてないですね。純損失は2013年にありますが。この安定性は化学メーカーっぽいイメージ。

もっと長期業績。1999年から。設備投資需要よりの製造業とみるとめっぽう安定的。化学メーカーだとそこそここれくらいの安定性を示すのもちらちら。

(銘柄スカウターから)
安定的ですが2009-2017あたりは足踏み感強く、停滞みたいなところもあるのですが近年は伸びて好調で、今年はシクリカルっぽい製造業が好調なの多いですねってなかの一つだと思う。

この好調が一時で後退するものか、足踏み停滞に向かっていくか、成長が続くのか?の見極めというかそれを測る感じでしょうか。

 

長期にROEで伸びてないこともない。2017年くらいで二桁乗せてきてるところもあり、好調。BPS成長率みると 7.86%/16年で結構高水準。これは2013くらいまでの足踏み期間も含んでるので現在はそれ以上でしょう。となるけど、同時に好調が途切れればBPSも増やせない程度にもなりうるでもありそうです。

原価率など。長期に原価率地味に減ってるようには。スケールメリットもありそうですが。

(IRBankから)

もともとは停滞気味で蓄財も渋い感じが、だんだん稼げるようになってきて利益率もあげてきて、BPSとかはそこそこ伸びるようになったところで、環境も恵まれてるのかさらに一段上の業績になってきてるような印象。

増収している2019「2018年12月3日に米国Praxair, Inc.の欧州事業の取得を完了」全体的に好調ですがこれが大きそうですうね。

2020は米国堅調、欧州の買収効果とかでそこそこ。2021はコロナ後退。

2022「堅調な経済回復に支えられ、すべての事業セグメントで改善しました。その結果、セパレートガス(酸素、窒素、アルゴン)の出荷数量は、前期に比べて大きく増加~電力、原油液化天然ガスの価格上昇、サプライチェーンの混乱、及び全世界レベルで諸物価の上昇が継続しコストが上昇しましたが、各セグメントでの販売価格の見直しや原価・諸経費の削減努力により対応」各セグメントかなり伸びてますね。

2023もそれを引き継ぎという感じですが、「主力製品であるセパレートガス及びLPガスにおいて出荷数量は減少したものの、コスト上昇に伴う販売価格の上昇により増収」という色が強そうで、数が出るよりは単価の影響が強そうでこの辺をどうみるか。

今期は「主に鉄鋼、化学、石油精製向けにオンサイトで供給するセパレートガス(酸素、窒素、アルゴン)の出荷数量は、前期比で減少しました。一方、特に欧米で、エネルギーコストは一時期の高値圏に比べ下落基調に入り、セパレートガスの製造原価に多く占める電力コストの負担は前期に比べ緩和」変わらず数は後退もコストがさがり増益という感じですね。2Qで上方も入り「主に円安による為替影響のほか、各地のガス事業において主力のエアセパレートガスの需要は足元で弱含みであるものの、欧米を中心にエネルギー価格が想定を下回って推移していること、各地域で価格マネジメントと生産性向上活動を継続して推進していることによるもの」で同様ですね。

売上も上方入っていて好調とはなりそうですが、ちょっと目先は上振れしてそうな雰囲気は感じますね。

そのへんもあるのでしょうか。中期計画もでてますが。2026の目標数値はもう達成レベルで成長というか維持が目標くらいです。というか後退を織り込んでそうな。

 

財務

資産増。IFRSきらい。

2019に大きく資産増。

これですね。上記ででたけど。

jp.reuters.com

これでのれんが1200億から4400億級に伸びるとか総資産自体8000億伸びるなどかなりの大型投資。
以後欧州事業を乗せて業績も伸びましたが、前期末で、総資産2.15兆で非流動1.6兆。のれん0.5兆、有形固定資産0.77兆で2019年に増えてさらに増やしてるというか、もともと伸ばす感じで継続した設備投資は要りそうですね。無形資産0.24兆。これで非流動1.5兆ほどでだいたい買収と有形固定感。

流動0.5兆。営業債券半分くらい。流動あたりも継続して伸びてますね。

負債は2019年で5200億から13300億まで増加で以降はほぼ維持くらい。有利子負債をどかんと増やして買収から、負債は維持しながら業績好調で総資産が増えて自己資本比率、有利子負債比率などが下がって来てる感じですね。

財務は良くはないですが回復してるし流動負債<流動資産くらいでもあるし好業績であることも踏まえて大丈夫ではないかと。

逆に業績渋くなると厳しくなるかもねってところは。

CF

 

2019に6649億調達して7549億投資に突っ込む大勝負。上の買収ですね。これが大勝負で見えにくくなってるのでIRBankから。買収して営業CFは伸びてるしFCFもプラスで業績好調だからってのもあるけどとりあえず大勝負は勝ちになりましたっぽい推移。

それで豊田通商は流しましたが今回は連続増配9期以上で拾ってますね。ということでここも増配が続いてますね。いい感じですが配当性向は比較的低めで、財務も有利子負債がたっぷりで、あまり大きな増配は期待できないのではないかとは。

一方で配当性向も低めで現状CFからはさほど配当が負担になってないのでまだ増配続けそうなところはありますね。

 

月足週足日足の値動き判断

月足であげ
週足で調整してあげ
日足であげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、2012年からドローダウンはあるけど、長期に順調な印象・・としていいのかってところはあり、ドローダウンが1950-791に2712-1165とか半分以下のドローダウンはあるのですがそういうも乗り越え、上昇は続いていると。

そんな感じですが年足でみると今年はいかにも大きく伸びてる感じですね。1905から4319まで倍取った形でちょい今年は上がり過ぎで調整を警戒すべきかも感は。

そういう感じかは不明ですが目先4319から日足レベルで調整はいってきてますね。

とりあえず3572とか3337あたりをみながら日足レベルの調整が週足調整に発展しないのを測りながら4319を超えるのを期待くらいでしょうか。ここあたりきると、さすがに今年は上昇大きいので調整が深くなりうるとみて引くのが正解な気はしますがそのへんも踏まえて。


ファンダ的には、ガスを作る機械メーカー。たぶんガスも売ってますね。

長期に業績は安定的。これは足踏みもあるしそうなっても堅実に利益出すくらいのニュアンスで元来停滞蓄財的な感じの印象をうけます・・のが近年利益率やROEなどを高めてきて、買収も決めて規模増からの環境の良化もあり目先は過去にない好業績を叩いているような印象。

一方で、2019の欧州事業買収はかなりの大勝負で財務はかなり後退も、業績好調からの資産増で財務改善が進み、CFも増えてバランスがまた取れてきた感じですね。

増配続いてますが、わりと還元は控えめで配当利回りも低め。これはその分増配が続くハードルを下げるので痛し痒しなところはありそうですが。

評価。

PER17のPBR1.9ほど。好業績である中で、環境に助けられてる部分もあるし、買収やコストダウンなど努力で勝ち取った部分両方ありそうですが、あまり成長が続くとみるのは楽観的か。というところで会社もそのようなニュアンスの数値目標もありやはり停滞蓄財くらいのニュアンスでみるのが正しい気が。

となると、ROE7-10%くらいをおいて現状のPBRなどは安定性も加味してもちょいたかかなあと思ってみると、実際過去からもちょいたかくらいかなあと言う感じで、PBR2くらいあるので上がないとは言えないけど、PBR1程度もあり展開次第ではもっと下も普通にあると見ておいたほうが無難かなあとは。という感じで上も下もですがちょい上よりくらいではないかと。それにしても順調なので高評価維持しながら業績向上分も取り込む株価形成するやもしれないから悪いってわけではないけど。まあどう考えるかですね。逃げ道は考えておいたほうがいい位置な気はしますが。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=4091

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=4091

IRBANK:https://irbank.net/4091

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

とくになんにもございません。

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

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