基本データと取り上げた理由
株価:963円(人々は、いつもは穏やかに過ごし時々突然怒り出している。)
基本データ
コード | 企業名 | 市場/業種 | 時価総額(億) | 決算期 |
6497 | ハマイ | 東証ST/機械 | 71.49 | 2023/12予 |
予想売上(億) | 予想営業利益(億)/利益率 | 長期平均営業利益率/年 | PER | PBR |
110 | 10/9.09% | 9.1%/16年 | 6.77 | 0.42 |
売上成長率(年複利/期間) | EPS成長率(年複利/期間) | BPS成長率(年複利/期間) | 予想ROE | 平均ROE/年 |
1.22%/16年 | 5.59%/16年 | 2.39%/15年 | 6.66% | 4.1%/16年 |
長期営業CF(億)/年 | 長期投資CF(億)/年 | 長期FCF(億)/年 | 長期平均FCF(億/年)/年 | 実績ROA |
126/16年 | -48/16年 | 78/16年 | 4.91/16年 | 4.98% |
総資産(億) | 自己資本(億) | 自己資本比率(%) | 配当利回り(%) | 配当性向 |
197.88 | 142.89 | 72.2% | 3.12% | 21.1% |
今日は分析。今週は体調が悪い気がしたので軽い分析を二週連続。2023/11/24に銘柄スカウター10年スクリーニングで売上営業利益過去10年最高更新かつ、PBR総体水準で5年で0-10のものから(対象123銘柄)気になったものをチョイスして分析。今年で好調なのにここ5年間であまり評価されてない場所にあるものを拾う意図。ハマイ。バルブ専業メーカー。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年11月28日取得。
業績財務CF推移とそれに対する分析
業績
ざっくり業績推移をみてひと言「びあげ」
こういうの。液体気体が流れるバルブを作ってる。
セグメント。だいたいバルブと副業不動産。ついでにしてる不動産で底上げされちゃうくらい本業の利益が渋いとみてたほうがいいかなあ。
(銘柄スカウターから)
業績以下。もっと以前の1998年からみて営業赤字はないですね。2008年に純損失はあり。
それで、過去の売上ピークは2006年にあるけど目先はそれを破ってきてますね。利益に関しては過去にもっと上があり過去最高益とかじゃないけど、ここ10年最高益ってのっはその通り。一方で、1998年から2020年までおおよそ売上規模が変わらず延々足踏みしてる感じで、2006年前後にちょっと上振れしてたくらいでこれは停滞じゃないですかね。それで目先はまた上振れしてきて停滞が最近調子いい・・・くらいでしょうか。
あるいは、これはこれまでの傾向を覆す成長軌道にのったのか?みたいな視点。
蓄財。基本利益出てますからね。BPS成長取ると 2.39%/15年で、堅実だけど低蓄財ペースですね。ついでに平均ROEみると4.1%/16年でまあ低ROEですね。
と、ここまでみて長期にほとんど赤字も出さない堅実さはあるけど業績は足踏みしてて、蓄財はできるけど貯金は地味で要するに低ROE停滞蓄財ですね。堅実に日々働いて500円玉貯金をし続けているような印象。
それがなんか目先好調だ。
増収がみられる2021は、原材料費上昇に伴う値上げはできてる感じで、好調は好調でちょいのですが、値上げ以外は引っ張ってきたというより顧客の状況っぽいような・・
もっと伸びた2022は、顧客業界が好調そうってことはあるけど、値上げや新規顧客獲得してたりとか利益面では「堅調な受注を背景に効率的な生産活動が行えたこと、コロナ禍を契機に企業活動の効率化やコスト削減努力を図ったこと、主要な原材料である黄銅材等、材料価格の高騰を受けて一部製品の販売価格の値上げにご理解を頂いたこと、並びに連結子会社・ハマイコリアの収益状況に改善がみられたことなど」であるいは結構な企業努力もあるようなないようなで、まあでも目先の好調は会社が変わったより環境が変わった寄りだとはみなしてたほうが・・とはおもうところですがさて。
あとは、開示姿勢は渋いです。あまり開示熱心でもないし、決算説明資料とかもなさそう。
でも一応中期計画とかビジョンとか。
一応中期目標で数値目標だしてそれに伴い伸びてきてるという面もあります。
一方で原価低減とかの戦略?とかでてますが、原価減ってないよね?はありますね。
(IRBankから)
まあこのへんできるならいい感じになるとは思いますので。ここができそうかじゃないですかね。すごくいい感じではなくて今の延長線上くらいのいい感じですが。
あまり夢はないですが、今期でもうわりと近い水準なのでこれが安定的にでるならわりといい感じかもしれません。
ちなみに過去計画見ると上振れも下振れもあり保守的とも強気ともどっちともし難いでです。
3Q減収減益。冴えない感じですが例年4Qはわりと好調で進捗的には計画はできそうな。まあ今伸びる感じとしては微妙ですね。
財務
財務いいですね。高自己資本比率維持して500円玉貯金感。
(IRBankから)
有形固定くらいみますか。51億で2017年から一定。あまり毎年設備投資する感じでもなく。現金44億に対し負債は55億さすがに高自己資本でも現金>負債にはならないと。
でも流動負債なら現金>流動負債。固定負債も借り入れない程度なので財務はとてもいい部類。
CF
営業CFでてFCFもでてるやつ。長期平均FCFみると 4.91/16年でPCFRだしても15程度で製造業としては低めに出てると思うけど、この低PBRでそうなので製造業自体があまりFCF有利ではないな感はある。
さすがに増配したみたいだけど、長期に配当も横ばいに近い。中で現金増えてるのか微妙。このへんはやはりCF有利でもなく故に財務にあまりリスク取りたくないってところに繋がってくるかも感。
月足週足日足の値動き判断
月足でよこばい時々噴火。
週足でさげてよこよこ。
日足でさげ。
確認。
評価・売買判断
テクニカル的には、おおよそ2009年からあまり株価水準が変わらず長期よこよこ。その中で2015年とか2020に噴火。小さいのならもうちょっとありますねって感じ。
おおよそ長期のトレンドにのってという感じじゃなくて典型的なバリュートラップな値動きっぽいですが、ヨコヨコで掴んでくるかわからない噴火を待ってそのとき利確するなんて手もできるかもですね。それぐらい。目先週足ではヨコヨコ。日足ではレンジの下の方に向かってる感じ。レンジ下限850とかをみてひろうのもいいかもですね。850割ったらどうするかはしらない。
ファンダ的には、バブル製造。長期に足踏みでその中で地味に蓄財。も、低ROEでありBPS成長率などみても微妙。という感じに低ROE停滞蓄財企業。財務はいいしCFもまあ安定的。も、安定的でも高収益とかCFリッチな感じでもなさそうで、そのへんで財務を守りつつ貯金するスタイルにもなってそうな。その辺にリスクをとると環境悪化の際に危機になるかもしれないかも感。まあ営業赤字とかもないですが。
その中で目先は割と好調で業績上向いている感。環境に助けられてる感はあれど、いい環境が続き中期計画とかで出してる数字が続くなら妙味にもなるかも。と、いっても抜けて成長したりROE改善する感じでもないので、あまり大きく期待する案件でもなく。評価。
PER0.43ほど。低ROEだし、守りながら500円玉貯金してるような保守的なものでやむなし感ある。ではあるけど業績安定的で財務も健全でちょい業績いいなかでPBR0.4台はハマイとしても低PBRで、ちょい高ROEにでると抜けてはないけど堅調で財務もいい安定的な製造業ですねって感じになるとPBR0.7くらいでもいいじゃんかとはなりそうで、そうなるとBPS増などもあり倍くらいなんて皮算用もできなくもなく、これはこれで下を限らせた上で、そこそこを狙うってスタイルだと選びようも。
そのあたりはスクリーニングで抽出した通り目先好業績なのがその企業としても低PBRですので。
リンク
KABU+:https://kabu.plus/
銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=6497
株探:http://kabutan.jp/stock/?code=6497
IRBANK:https://irbank.net/6497
その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)
とくになんかない。年末だけど。
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