基本データと取り上げた理由
株価:1975円(人々は、天を目指し堕とされたようでずっと鳥かごの中にいる。)
基本データ
コード | 企業名 | 市場/業種 | 時価総額(億) | 決算期 |
4559 | ゼリア新薬工業 | 東証PR/医薬品 | 1049.1 | 2024/03予 |
予想売上(億) | 予想営業利益(億)/利益率 | 長期平均営業利益率/年 | PER | PBR |
730 | 91/12.47% | 7.4%/17年 | 12.44 | 1.15 |
売上成長率(年複利/期間) | EPS成長率(年複利/期間) | BPS成長率(年複利/期間) | 予想ROE | 平均ROE/年 |
1.93%/17年 | 7.44%/17年 | 5.08%/16年 | 10.7% | 7.3%/17年 |
長期営業CF(億)/年 | 長期投資CF(億)/年 | 長期FCF(億)/年 | 長期平均FCF(億/年)/年 | 実績ROA |
993/17年 | -947/17年 | 46/17年 | 2.71/17年 | 4.78% |
総資産(億) | 自己資本(億) | 自己資本比率(%) | 配当利回り(%) | 配当性向 |
1350.34 | 654.5 | 48.5% | 2.23% | 27.71% |
今日は分析。今週は体調が悪い気がしたので軽い分析を二週連続。2023/11/24に銘柄スカウター10年スクリーニングで売上営業利益過去10年最高更新かつ、PBR総体水準で5年で0-10のものから(対象123銘柄)気になったものをチョイスして分析。今年で好調なのにここ5年間であまり評価されてない場所にあるものを拾う意図。ゼリア新薬工業。大手製薬会社としか。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年11月24日取得。
業績財務CF推移とそれに対する分析
業績
ざっくり業績推移をみてひと言「停滞蓄財できず」
医療用・一般用医薬品の製薬会社。医療用医薬品は消化器疾患領域を重点に製品ラインアップ、コンシューマーヘルスケアの一般用医薬品はセルフメディケーションの関節痛・神経痛・滋養強壮薬の開発・販売。
医療用とコンシューマのバランス。
(銘柄スカウターから)
大手製薬もおくすり開発しての云々かんぬんあると思うんですが、トータルでは長期に営業赤字もなく、業績は結構安定していて普段赤字で製薬できるかできないかで伸るか反るかみたいなバイオあたりと景色が違うし、ディフェンシブに分類されてたりします製薬っぽい業績推移。
ざっとは1999からみて2014まで売上足踏みで2015‐2020は一段上げた印象で2021は後退も以降は回復しまた一段上がっった感じで成長といえば成長ですが足踏みもおおいので停滞とみてたほうがへんな期待せずに済みそうな。1999年からみて赤字なし。2009、2010あたりはそこそこ薄利。
BPSは伸びているともしがたく。2013‐2015で伸びてるけど以降足踏み。この大きな伸びは買収等でもあったのか?と疑いましたが普通に好調くらいみたいですね。ROEもはねてますし。
な感じですが、長期トータルでBPS成長率などは5.08%/16年ほどでいうほど高くもなく、これはROEのボリュームゾーンと近い水準でトータルではやっぱROE並って印象になりそう。
減収2021は医療用もコロナというより個別理由で減収ですが、コンシューマが「新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛措置やインバウンド需要の落ち込み、他社製品との競合激化などの影響を受けて苦戦」
2022は医療用がかなり好調っぽくでかなり回復で・・
2023は医療用に好調な商品が多くコンシューマが回復してきてる感じですね。今期はそれに準ずる水準の見込みで2Qで増収減益。引く続き医療用好調でコンシューマ堅調も「営業利益につきましては、イギリスの医薬品価格規制制度の一部見直しによる経費の増加、さらに販売促進費及び減価償却費などの増加」でコストは掛かってる感じですが、総合して順調な気は。一応最高業績に準じる感じですが成長というよりは停滞が好調な印象をうけますがさて。
あとは安定的ですが、ROEなど二桁に殆ど言っておらず別に高くもないし利益率も目先は高めですが、過去はだいたい二桁にいっておらずここでも高利益率ではなく、安定性は高いも高収益とか高成長とかでもないし高成長もどうでしょうって感じで、やっぱり総合停滞よりではないか。
財務
なんとなく総資産が伸びる感じで純資産は伸びてるのか伸びてないのか。ではあるがBPSあたりは一応伸びていますね。
(IRBankから)
有形固定は前期末245億で長期にジワ伸び。2008年で196億ってところなのでじわ伸びくらい。
無形固定419億。こちらは定期的に大きくなってまして
2010にデンマークの会社あ。
ゼリア新薬がデンマーク製薬会社を買収へ、経営姿勢に専門家も評価 - Bloomberg
2016年には以下もありこれらが大きいやつですね。
ゼリア新薬、消化器系難病薬の販売権取得 260億円で英社から - 日本経済新聞
2020年にもしてますね。
【ゼリア新薬】日水販売子会社を買収‐肝臓加水分解物の確保へ|薬事日報ウェブサイト
これで定期的に有利負債とか増えてるのをどうみるか。
自己資本比率あたりは一定のレンジで利益剰余金あたりは積み上がってるので一定の成果があるといえるし、業績あたりだと横ばいですねになるし、(しないともっと下とはみれるが)だからどうみるか。
等々の買収散発もあるが、有利子負債≒流動資産くらいだし、当然負債は現金より大きめで、財務の質はあまり良くないですね。さすがに業績からこれが危機みたいになるのはなかなか考えにくいですが。
CF
営業CFはさすがに安定より。なにもしないとFCFも出そうですが、だから上記のように不定期に大きな投資(だいたい買収か?)が入ってるかんじで長期平均FCFは 2.71/17年までおちる。年3億なくPCFRでみると300越えますね。どうみるか。
まあ一応営業CF伸びてるとか業績もも一応伸びてるとかBPSとか伸びてるので効果ないとはし難いですが、総合やっぱりROEそんな高くないしあまりこの辺の買収とか上手くない懸念は感じたりはします。
一方で還元見るとなかなか熱心なところが、配当性向が比較的高い上に自社株買いも多め。
(銘柄スカウターから)
自社株買いとかみると還元性向突き抜けてます。このへんで利益がずっと出ながらBPSの伸びが渋いとかの面があると。
月足週足日足の値動き判断
月足で横横ってかんじ。
週足であげてさげ
日足でさげ
確認。
評価・売買判断
テクニカル的には、週足ではあげてさげ、日足ではさげ感あるが月足では2013年位からヨコヨコ感ある。2016年あたりに1200円台にいくも、2018年以降くらいはずっと2000円台くらいのレンジっぽい推移。その中で2022年1837からレンジ高値に向かった感じで2600までつけるも、2023年8月から1880レンジ安値に引き戻された感。ということで週足くらいでは下落だが、2019年以降ではコロナ安値を除けば1790が安値くらいでレンジ安値に来たとはなり、レンジ下で拾い上でうるは機能するかも。1790かコロナ安値1471がやはり底としていいんじゃないですかね。1281はさすがに遠いし。それをみながら2309、2600、2677、3170の各節目を超えて上を目指せるか測る感じで。
ファンダ的には、製薬。医療用とコンシューマ。長期に赤字もなく。目先は医療好調にコンシューマもコロナ越えての回復で一応最高業績に準じるところで好調ちゃあ好調。ではあるが長期業績は安定も横ばい感強く、ROEや利益率も抜けた感じでもなく凡庸な印象も受ける。
一方で、過去には買収を散発で、財務でも有利子負債が多く無形固定資産が多く、なかなかきれいじゃないBS。BSに負担をかけてこの程度か(成長性やROE)と思わないまでもない。BPSの伸びもしぶそう。
さらに一方、還元熱心。わりと配当性向高めで、自社株買いも豊富。長期的に還元性向は100%越えてそうでなかなか大盤振る舞い。
財務悪いとかBPS増えないとかはこの辺がかなり影響してそう。
総合して、投資も還元も熱心でアグレッシブだけど、それを支える業績からは過剰な感があり、財務に結構傷跡が残ってる感。業績いいのでひっくり返るやもしれないけど。
評価。
PER12.4のPBR1.15ほど。このPERは一応ゼリアとして2013年以降では最底辺っぽいPER。PBRでも2016年あたりは近い水準だが、それ以外では2010年以降でも低い水準。ということで、ゼリアとしてはかなり低い水準となりそう。一応業績目先よくて投資に還元に頑張ってるゼリアが。とはなりますね。過去見ればPER25とかも当たり前につけていたので、どうみるかでしょうか。ゼリアとしてはたぶん安いのではないか。
一方絶対的には、安定的だけど財務は傷が増えてる。BPSであんまり伸びてないし、高配当利回りでもないつまりそんな年10%いかなさそうとリターンも高くなさそうで、買収とか頑張ってもROE二桁も難しいのが目先調子いいとかでPBR1.2ほど。この視点を取るとそんな妙味ないというかPBR1程度でもっといいものもあるよね?とはなりそうでだからこのへんどうみるかでしょうか。
まああまりグリグリ下がってPBR0.8とかは考えにくいようには思えるので扱い様はあるかもしれません。
リンク
KABU+:https://kabu.plus/
銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=4559
株探:http://kabutan.jp/stock/?code=4559
IRBANK:https://irbank.net/4559
その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)
年末に向かってきてますが、今年はもう配当ないかなあってところだとおもったのが直近ボロボロ入って、いい勝負だった給与所得と配当所得が明確に配当所得が上回ってきてそうで、一応給与所得内で暮らしていけないこともないって感じなので、これは経済的自立できてきた感もある昨今。
もっとも自分は仕事ちゃんとフルタイムしてなくて低所得で慎ましい生活ならっていう感じの中の話なんですが。
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