大河の一滴

大河の一滴

まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

MENU

(9731)白洋舎/東証ST/サービス(分)

スポンサーリンク
f:id:kamomenotoushi:20230104215655j:plain

基本データと取り上げた理由

株価:2301円(人々は、長年住み慣れた土地から追い出させれるも気合で戻ってきてる。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
9731 白洋舎 東証ST/サービス 89.74 2023/12予
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
427 14.5/3.4% 0.6%/16年 5.61 1.17
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
-0.84%/16年 32.58%/16年 -1.32%/15年 25.53% 5%/16年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
206/16年 -94/16年 113/16年 7.04/16年 5.38%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
313.69 60.73 19.4% 1.74% 9.75%

 今日は分析。2016/2/12と2023/11/17のKABU+データを市場統計推移記録表等にかけて、2016年からROE上昇、ROE双方で10%以上かつ2016年からPBRを下げている銘柄(該当60銘柄)からきになったものをチョイスして分析します。チャイナショック(2016年)最安値時より状態を維持しながら当時より評価をさげているものを拾う意図。白洋舎。クリーニング。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年11月21日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「復活?」

クリーニング屋さんってイメージですがセグメント。

(銘柄スカウターから)

レンタルというものがありますね。

ユニフォーム貸したり

ユニフォームレンタル | 白洋舍 | Hakuyosha

ホテル向けのサービスも。

リネンサプライ | 白洋舍で上質なクリーニングを

ほかも洗濯とか掃除っぽいサービスはいろいろ。

 

業績。長期横ばい感ある。2000年くらいからおおよそ売上規模が変わってないし、その中で、1%~2%台の営業利益率で長期に停滞してたような雰囲気。ついでに薄利で。

まあこれはクリーンング全部感ありますが。

5年営業利益全部マイナス。10年にするときょくとうと白洋舎だけになるけどそれも赤字とそもそも薄利。

それが2020、2021で赤字に落ちて(営業赤字は1998年以降初)たのが20022で黒字で、2023の計画で、1998年以降最高益となりそうで、雨降って地固まる感もあり何が起きた?という話になりそう。

ROEなど。ROEなどは意外にひくいかんじでもなく二桁もでたり、一方でROAは低く、つまりレバレッジによる高ROEですね。なので赤字になると赤字にもレバレッジがかかり、2011とかはBPS減で、2020,2021はぐっと減ってますね。

わりとこの二年で2008-2019の蓄積をふっとばしたともみなせる推移。

 

で、薄利の2019「クリーニング事業において、企業における服装のカジュアル化の進展や消費税増税の影響等により、クリーニング集品が減少したことに加え、レンタル事業において、ホテル客室数増加に伴い既存得意先ホテルの稼働が減少したことや、新規ホテルとの取引成約に伴う先行投資に係る償却負担等が増加」クリーニングの不調とホテルも好調ではないですね。と、もともと渋そうな中で

2020「新型コロナウイルス感染拡大による業績への影響は甚大であり、外出自粛や在宅勤務等の普及に伴ってクリーニング需要が大きく減少したことや、リネンサプライ事業において得意先ホテルの稼働率が大幅に低下」でコロナぶりあたりでクリーニングもホテルも厳し目で双方赤字。

2021「外出自粛・在宅勤務等を背景とするクリーニング需要の低迷等による集品の減少や、レンタル事業における法人得意先の稼働減等」で引き続き不調。双方赤字。

も、「不採算店舗の閉鎖を通じて店舗部門を縮小すると共に、集配部門等の収益性の高い営業チャネルに売上構成比率をシフトさせるチャネルシフト計画を進める等、事業の収益性を改善するための構造改革を推進」とかレンタルで「コロナ後における需要の回復を見据えた体制整備を推進」で、ホテルも復調が始まった感も。

2022「2022年4月からのクリーニング料金改定に伴う増収効果が見られたことや、得意先ホテルの稼働率が回復した~不採算店舗閉鎖等構造改革による効果もあり」で双方黒字回復。特にクリーニングで雨降って地固まる感はあるかもです。

 

今年は3Qまで。回復が本格化した感じで、かなりの増益で、「レンタル事業において、ホテル等取引先の稼働が予想を上回ったこと、構造改革による固定費圧縮や適正な経費管理に努めたこと等」で、双方売上も利益もかなり回復してますね。

と、目先はなかなか順調そう。

一方で、決算説明資料などもなさそうで、開示なども積極的でもなさそうとか留意点かも。

あとは4Qは例年赤字であったり利益はわりとぶれる一方、売上はわりと安定してるので、Qごとで売上で測るのがよさそうには。

 

財務

2021で利益剰余金がギリでした。自己資本比率もかなり後退。から回復感。

(IRBankから)

2019-2022で総資産減で一方で純資産は減って回復。これは図らずなのかコロナ危機でリストラが進んだ感も。

前期総資産313億は、有形固定146億は2019億まで170億くらいで維持から減ってますね。

流動100億は2019年131億でこちらも減。100億は棚卸資産41億売掛41億くらいも売掛維持で棚卸資産が68億とかから減った形ですね。

その他有価証券とか繰延税金資産とか、まあ普通。

負債は252億で、これも2019年287億から圧縮は圧縮ですね。主な負債は有利子負債120億に手形25億退職給付に係る負債40億あたりが主。

負債の質は悪いし自己資本比率も低く財務は悪めですね。ではあるけど、前後で自己資本比率は回復してきており、有利子負債比率も過去の水準くらいで一応目先上がり目。

頓挫すると厳しいこともあり得る感じではありますが。

 

CF

 

 

2020,2021は営業CFマイナス。この二年はすごく厳しかったということになりますが2022は回復。それで、2019まで投資CFマイナスからプラス。お尻に火がついて手持ち資産を投げたという感じでつまりリストラ。

設備投資も低調ですね。

還元は無配までから回復も渋いが今年コロナ前50円から40円で配当はおおよそ戻しましたね。

そんな感じでリストラ局面だったのが今期3Qで有形固定資産は減り止まりというか建物はわずかに増えて減価償却とかリース資産減とかで若干減るきくらいで、ひとまずリストラ終わった感も。

 

月足週足日足の値動き判断

月足でさげたのがもどしてよこよこ感
週足であげ
日足でさげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、週足くらいでは順調感ある。2022年1077から2023年3045まで。以降日足では下落で2249で、週足上昇の日足調整という感じですがー

もっと2010年くらいからみると下落(2011年1760)とか上昇(2017年4675)もありながら2022年に1077まで下げるも2010-2016くらいでよくあったレンジ2000円台に戻ってきた感じで、いろいろあったけど帰ってきたくらいで、目先の週足上昇は月足上昇などにつながるかはどうでしょうか?ってのを測る感じでひとまず日足下落を覆して3045超えの週足上昇を継続できるかですね。日足絶賛下げなので目先の基準は2249とか。切れそうにもおもえますがさて。

 


ファンダ的には、クリーニング屋とユニフォームとかホテルサプライのレンタルとか。

長期に薄利で足踏みで停滞感あり、その中で財務レバレッジがかかるかたちで低ROEでもなくBPSくらいは増えてるかな?ってところに不調もあり減益もあった中からコロナ突入で、クリーニングもレンタルもわりと壊滅的な打撃をうけて、おおよそ利益剰余金をふっとばすところまでで、財務も悪いのでわりと危機だったようには。

・・・という中からさすがにやばいとなったのか不採算店舗とかの撤退などの施策、BS上では資産の投げ売りも入り、コロナで危機で返ってリストラが進んだ印象。コロナが終わり、クリーニングは復帰でレンタルもホテルなどの好調におされ目先はCFは、元に戻ったかあるいは帰って改善。BSも自己資本比率はまだ後退もそろそろ戻りそうな塩梅で、回復する業績が残った感で、総合して雨降って地固まるの印象。このまま順調な業績が続けば、ずっと足踏みしてた業績も攻勢にはいるやも?なところは。

ただ業界でしんどそうなところはあり、コロナで同業全滅だし長期でみてもコロナ足せば赤字になる程度の筋の悪さなので、あまり期待するのもどうかみたいなところもあり、これらの塩梅でしょうか。

評価。

PER5.6のPBR1.2ほど。PERでは過去からなかった水準であるし、コロナ後ROE20%程度以上前の10%前後でも十分見れる水準となりそうで、業績崩れなきゃ安いと見ていいんじゃないの?感。業績崩れなければ。一方PBRではリストラ入ったのもあり・・まだそんなに高PBRでもないですね。さすがに2022年初あたりにPBR0.8くらいはありますがコロナ以前みても意外にPBR1とか切っておらずそこそこ評価されてる印象。優待あたりのせいでしょうか。さすがに絶対的に財務悪いしバリューには思えないので、こんどこそ正当?なもっと低めのPBRつけられるやもしれませんが。このへんはやっぱりもっと下のROEとかに落ち着いた場合のつもりで言ってますが。

11/30追記)オフ会で聞いたけど、リストラは銀行主導とは聞いた。今検索してもらしいニュースも見当たらなかったけど、過去開示などをひっくり返せば出てくるかも。銀行主導だと還元は負債返済のあとになりそうですね。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=9731

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=9731

IRBANK:https://irbank.net/9731

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

今年もあとひとつ気になりました。それぐらいでとくになにもない。

 

 

 

記事を気に入ってくださった方は↓をクリックしてくれると嬉しいです。
 にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ

 

記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

銘柄スカウターで銘柄比較表

 

投げ銭。この記事やブログが役に立ったとかあったら投げてくれると嬉しいです。codocのアカウント登録とログインが必要でクレジット支払いコンビニ決済ができます。

投げ銭機能つけてみました - 大河の一滴

※有料部分の中身はありません。

この続きはcodocで購入