(2685）アダストリア/東証PR/小売(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:3425円(人々は荒ぶってきたけど、ようやく堅実に一歩を重ねて進み出している。）

基本データ

コード	企業名	市場/業種	時価総額（億）	決算期
2685	アダストリア	東証PR/小売	1671.4	2024/02予
予想売上（億）	予想営業利益（億）/利益率	長期平均営業利益率/年	PER	PBR
2700	180/6.67%	7.9%/16年	12.97	2.34
売上成長率(年複利/期間）	EPS成長率（年複利/期間）	BPS成長率（年複利/期間）	予想ROE	平均ROE/年
8.43%/16年	2.99%/16年	6.73%/15年	20.23%	15.2%/16年
長期営業CF（億）/年	長期投資CF（億）/年	長期FCF（億）/年	長期平均FCF(億/年）/年	実績ROA
1846/16年	-1086/16年	760/16年	47.52/16年	7.2%
総資産（億）	自己資本（億）	自己資本比率（％）	配当利回り(%)	配当性向
1113.92	594.07	53.3%	2.34%	30.29%

今日は分析。2016/2/12と2023/11/17のKABU+データを市場統計推移記録表等にかけて、2016年からROE上昇、ROE双方で10％以上かつ2016年からPBRを下げている銘柄（該当60銘柄）からきになったものをチョイスして分析します。チャイナショック（2016年）最安値時より状態を維持しながら当時より評価をさげているものを拾う意図。アダストリア。SPA。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年11月17日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「いちおあげ」

アパレル製造小売（SPA）。銘柄スカウターではレディースに分類されてますね。

大きな業績視点としては、まず長期に売上は延びているといるということと、でも利益率はかなり下がり、過去20％近くあったの5％前後まで、さらにはそれ以下の薄利も散髪してる傾向をどうみるか。

営業赤字はないですね。純損失だと2014、2021にあります。

ROEなどの推移。高いときは20％近くで絶対的高いけど、低いときはだから赤字までで、BPSも2016-2022で足踏み感が強かったのが一応2023で延びていることは確認でき、BPS 複利でとると、6.73%/15年と悪くもないペース。

と、増収も薄利になってきて、赤字も突っ込んできてるが、そうでもなければROEもわりと高く、BPSもなんだかんだ延びてて、不安定ながらも企業価値はしっかり延びているという感じでしょうか。

2014の赤字は「業績悪化等による関係会社株式（株式会社N9&PG等）の減損処理に伴うのれんの一時償却として61億96百万円を特別損失に計上」

2021「店舗等の減損損失13億22百万円、ASEAN市場進出に向けたパートナー企業への資本参加を前提とした貸付金に関連して貸倒引当金繰入額８億74百万円、韓国子会社（Adastria Korea Co.,Ltd.）の清算に伴う事業整理損１億37百万円を特別損失に計上」

という感じで、拡大を追って買収とか店舗増したのでうまくいかなかったのを処理したようには。

そんな感じで積極的な姿勢・・それも利益よりは売上追ってそうな感じで膿もだしながらというふうでしょうか。なんだかんだそういうのなければだから結構高ROEだったりで、一応目先アパレル96社でROICとかでスクリーニングかけると、ROICで12位とかでアパレルでは（いいときは）結構上位とはなりそうです。

それで増収増益揃った前期。

以下のように明るい言葉が並んでるんですがー

業績が厳しかった2021年あたりもみてみると、厳しい中でも前向きな言葉が出ててわりとそういう社風ではないかと。

褒めてるというより業績は悪くなりそうでもいってることからあまりそれが読み取れない類ではないかと言ってます。

と思って過去計画とか強気な方だろうなあとみても、これは案外強気ってほどでもないですね。2021，2022などは利益上振れ。とはいえ大きく外すときもあるし売上は強気な面もありますが。

目先2Qで大きく増収増益。情報修正も「2024 年２月期上期には新型コロナウイルス感染症の影響から経済活動が緩やかに正常化していく前提で見通しを策定しました。また為替の変動、エネルギー価格の上昇、地政学リスクの増大など事業環境の不透明さを織り込んでいました。当期は見通しを超えて経済活動が正常化し、また当社の商品企画や商品価格の見直しなどが奏功したことで、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれについても、当初の想定を上回る見込み」

と、好調ですが、2Qの決算説明などみるに、売上重視から利益に傾けてきてる雰囲気はあるやもとは。

売上とるよりは利益率に重点が向いてるような印象は。

このへんも。販管費抑制もあるが、原価率の悪化も値引きの抑制とか価格の見直しで総裁とか。

という雰囲気を感じるだけではありますが、同時に2800億の売上で営業利益率8％は224億であり、目先2024計画180億から2026年224億の利益は年10％増ほどで、そんな高成長ではないのでこのへんをどうみるか。

人によって見立てはちがいそうですが、地に足がついてきた印象はうけるところです。

だから目先好調。

財務

資産増。自己資本比率は下がる嫌いもなくもないけど、有利子負債も増えてる感じでもなく。

（IRBankから）

前期末でで総資産1113億は有形固定資産220億は、長期増えてて建物とか店舗内設備とか増えてるので、店舗増の雰囲気。流動557億。なんとなくふえてる。

現金163億でこれは維持くらいでしょうか。棚卸資産が246億ふでこれは増えてて、このへんも店舗増なところ。コロナ以降が増加加速してる感じですね。

無形固定は119億ほどですが以外にのれんなどは少なく13億で主なものはソフトウェア67億で増えてます。EC強化に関連かもです。

負債506億で、固定負債はリース債務53億と固定負債比率低めで、主な負債は121億未払金、手形類200億どで、自己資本比率は高くもないけど資産も買収とかで汚れた感じでもなく、負債の質もいいですね。

意外に財務健全。

CF

営業CF安定。そして投資は意外に抑制的でだいたい毎期FCFでてますね。長期の平均とっても47.52/16年で普通にプラス。

それで還元とかリース債務とかの負債返済で現金維持くらい。

還元は配当性向はそんなでもないけど、時折自社株買いも入り、現金も貯めないところはありますね。ROE高いしその辺の資本効率も気にしてるのかも。

月足週足日足の値動き判断

月足であげてさげてあげ
週足であげ
日足であげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、大きくはリーマン前に急騰し、5230から2015年まで1027、2016年にまた延び4210つけるも、コロナまで1118まで上がっても下がるを繰り返してコロナ以降は1500-2300くらいでもみあってたのが2023年に入り上昇トレンドを形成し3525まで。長期株価形成は歪であがったり下がったりが、一応コロナ後は調整をこなして上昇に向かってる感じで週足レベルではわりと素直な上昇トレンドには。ながくみると過去の高値は越えておらず、週足の延びが過去の4210とか5230を越えてもっと長期の株高につながるかを測る感じでしょうか。それはそれとして週足は順調なので2917あたりをみながら上昇が続くか？を焦点にして4210を目指す感じでみるといいのではないかとは。

ファンダ的には、SPAの女性向けアパレル。M&Aも時折入り入ったりでブランドはいろいろ持ってる。長期に増収も利益率が下がるところがあるし、赤字も出てた所もあるが普通のときはわりと高ROEで長期にみればBPSあたりもしっかり伸ばしてて企業価値は延びているといえます。

それで目先はコロナからの回復もあると思うが利益の改善も進み目先はかなりの増益で、過去最高益の見込み。中期経営計画などみるに、売上より利益に重点をおいてきてるようには思えます。

それで、意外に財務は自己資本比率は高くなくとも健全でCFもだいたいFCFも出てる感じで、攻撃的拡大的な印象もあるやもだけど意外に足元固くしながら攻めていたところもある・・・・中で、近年は売上より利益に（も？かな）方向性が向かってそうな

その他あまり現金持たない感じはあり、自社株買いも入ったりで、資本効率も意識してそうな。

総合、利益で不安定な部分は見受けられるもなかなか優秀な印象を受けるし、実際にアパレル各社の中でも上位の収益性を持ってそうな。それがあるいは利益に重点を置きに来てるやもしれないと。

評価。

PER13のPBR2.4ほど。PERでどちらかと言えば低い方ではあるけど2022年以降に準じるPERくらいで、PBRみると2020-2022で一定くらいで、目先はPER維持しながら増益分株高した感じでBPSはそこまでのびてないので、PBRは上昇という印象で、2020年以降はずっとフェアバリューというかこの辺のPEで見られているという印象。

となると、増益すれば上も見込めますが、逆に交代すると厳しそうで結局業績をどうみるか？に帰結しそうな。目先は業績いいですね。過去は不安定なところもありました。どうみますか？というところ。