大河の一滴

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まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

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(6879)IMAGICA_GROUP/東証PR/情報通信(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:623円(人々は、上に行ってもすぐ落ちるを繰り返したが今回はほどほどのレベルを選びなんとかこらえてる。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
6879 IMAGICA_GROUP 東証PR/情報通信 278.74 2024/03予
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
1000 40/4% 4.3%/17年 12.57 0.76
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
16.79%/17年 11.67%/17年 17.5%/16年 6.07% 10.5%/17年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
418/17年 -470/17年 -53/17年 -3.1/17年 4.98%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
818.88 361.06 44.1% 2.41% 30.27%

 今日は分析。ある投資系イベントに参加していろいろ聞いた銘柄できになったものを拾って分析します。IMAGICA_GROUP。映像制作サービスの大手。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年11月08日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「びあげ」

セグメント。

(銘柄スカウターから)

・映像制作サービス(映像・音声編集、CG制作等の映像加工、字幕・吹替、配信・流通サービス、撮影、中継、ゲーム制作、人材サービス

・映像コンテンツ(劇場映画・テレビドラマ番組・アニメーション作品の企画制作、広告制作、出版、音楽映像制作、メタバース/バーチャルイベント)

・映像システム(放送・映像制作機器、放送映像システムの設計〜導入、映像伝送、ハイスピードカメラ、3D/CAD、医療用動画ネットワークシステム、光学計測、画像関連LSI

ざっくり、映像コンテンツ作成と制作補助とその機材の提供・・くらいでしょうか。

 

長期業績。2012は「事業のすべてを子会社である旧株式会社フォトロン企画(現株式会社フォトロン)に移管する吸収分割、及び当社を存続会社として、親会社である旧株式会社イマジカ・ロボット ホールディングスとの吸収合併」でいろいろやってて会社としては一新した感じ。

その後も「2015年映画吹替え・字幕で世界大手の米SDIメディアを買収(178億円、2021年譲渡)、映像制作のOLMを子会社化。2016年VR事業に参入。2017年放送事業をWOWWOWに売却。2018年イマジカ・ロボットHDから商号変更。2019年映像サービスの米Pixelogic社を子会社化。2022年NTT<9432>とIOWN時代におけるリアル・サイバー融合空間で共同検討に着手。」といろいろ事業が動いたり、提携とかあるけど大枠は以下で、2017年くらいまではのびるも。以降は足踏みで利益率も高くもないくらい。2021には赤字も。


BPSも伸びてるのか伸びてないのかを続けてきたのが2021年くらいからROEも安定し、BPSものびてきてるくらい。

総合なんかいろいろやってて、停滞だったけど目先はというかコロナ後はちょい好調というか堅調で軌道に乗ってきてる感はあります。

赤字2021「新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、社会・経済活動が大きな制約を受けたことで、非常に厳しい状況が続き」全体的にコロナでイベントや映画上映等が延期などでダメージを受けた感じですね。後半は回復。

2022「映像関連事業においても、オンラインライブ市場の出現や動画配信市場の急激な拡大など様々な変化が起きています。当社グループはこのような変化を成長機会と捉え、新中期経営計画「G-EST2025」(ジーエスト2025)を策定いたしました。中期経営計画の初年度となる2022年3月期を「高収益体質のビジネスへ転換するための基盤づくり」の年と位置づけ、4つの基本戦略を軸に様々な取り組みを推進」

これみたい。

成長戦略(中期経営計画) | 株式会社IMAGICA GROUP

以下みたいな数値目標も。できると目先の利益からは倍以上でインパクトありますね。

 

 

その中に

「独自IP創出と事業展開
様々な独自IP(当社グループ企画・原作の作品)を展開し、さらなる収益基盤強化を目指してまいります。」というのがあり

今回の注目点としてこれがあり。

薬屋のひとりごと

イマジカインフォス発行のヒーロー文庫ライトノベル月刊ビッグガンガン月刊サンデーGXの2誌でコミカライズ化*され、シリーズ累計発行部数2,100万部(電子書籍含む)*を突破し、2023年にTVアニメ放送が決定しました。
*2023年2月時点での情報

薬屋のひとりごと」特設サイト
https://herobunko.com/special/kusuriya/
アニメ「薬屋のひとりごと」公式サイト
https://kusuriyanohitorigoto.jp/

 

IMAGICAの戦略の一つに独自IPの展開があり、その弾として薬屋のひとりごとが、当たるのでは?というひとつの材料ですね。

アニメ始まって評判は上々以上な印象で2クール放送みたいですし、もっと火が付けばIMAGICAの業績も上へってのはわかるシナリオですし、上記の中期計画もこれのヒットも期待のうちはそうかもしれなく、これがヒットしてくれれば中期計画の数字に近づくみたいな感じでしょうか。

ちょっとその他自社株買いの視点もあった気がしましたが失念。

自社株買い自体は行って終わってますね。

【自社株買い】IMAGICA GROUP、2023年7月は50万株を3.4億円で取得 取得上限の50万株に到達したため取得終了に | gamebiz

 

そんな中で、2Qで増収ですが減益ですね。映像制作で「成長投資による固定費増などにより減益」とかで、利益は後退ですが売上自体は目先堅調な推移。

決算資料からIP推し。自社グループから発掘して

以下のように育てていけたらいいなみたいな感じでしょうか。で、薬屋のひとりごとはいよいよ育って刈り取りじゃーの局面に来てるかもしれないと。

で、上の自社株価買いもそうですが、現在進んでいる中期計画に従い、いろいろ順調に回ってきてるような印象を受けます。業績全体も上向いてますし以下みたいな数値目標を出すために適切な施策を出そうとしてるみたいな感じで・・回ってる。

例えば薬屋のひとりごとが業績をおおきく動かすほどヒットするかはわかりませんが、このような数値目標に適切な施策がとぶことを期待してみるのは良いかもしれない感。

 

決算資料。

中期計画の進捗などにもしっかり触れててなかなか好印象な資料ですね。

IR資料室 | 株式会社IMAGICA GROUP

 

財務

足踏みから目先資産増。自己資本比率も改善。

(IRBankから)

前期末818億。有形固定144億はわりと目先増えてますね。リース資産とか建設仮勘定。決算資料でもいろいろやってるのでたぶんどれか。詳しく詰めない。土地建物とかはあまり増えておらずたぶん事業資産。

流動449億売掛78億棚卸資産124億とかが大きめ。まあ普通じゃない?

無形固定142億でのれんが大きめ117億。ここは若干減損などの注意要因でしょうか。

負債415億は自己資本比率は高くもないけど有利子負債は78億ほどで現金と近い水準。大きな負債はリース債務45億に手形71億契約負債76億とか大きめ。

まあでもこんなもんか感ありますし、有利子負債≒現金くらいであるし固定負債は小さめでわりと健全に見えますし。

事業を加速させながら有利子負債比率当たり落としてるのも好感ですし。

 

CF

 

おおよそ営業CFプラス。長期累積FCF -53/17年でマイナス。投資選考と言えますが、2016年に168億の連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出とかしてますのでこれなければプラスに転じる程度。

これっぽいですね。「2015年映画吹替え・字幕で世界大手の米SDIメディアを買収(178億円、2021年譲渡)」で売ってるので失敗となりそうですね。

そういうしくじりもありますが、以降も買収とかしてるけど大きくFCFをマイナスにする勝負はしてないですね。

還元はしぶくあまりやるきがなさそうなところはあります。自社株買いはしましたが、還元よりは業績でという志向性はありそうです。

月足週足日足の値動き判断

月足であがってもさがる
週足であげてさがる
日足であげてさげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、2013年位からあがることはあがるけど、続かずすぐ落ちるみたいなのを繰り返す傾向。それで2013、2015、2016、2018いずれもあげても続かずという感じが、コロナ以降はわりとまともな上昇っぽい推移で、280から1036まで。

1036以降は600近辺でもみ合ってる感じだがこれでまた1036を超える展開だといよいよまともな上昇トレンド感出てきますのでそれを期待するかどうかでしょうか。

2016、2017あたりは上昇っぽいところから落ちてるので、また落ちて結局上がってもさがるが続くかもしれませんが。

基準はやはり542を底にみながら1036超えを測る感じでしょうか。

 


ファンダ的には、映像系の制作とか。独自IPも抱える。2021年くらいまでいろいろするもあまり全体として進歩がなかった感もあり赤字もありBPSあたりも伸びてない印象が、現行中期計画での施策はいろいろ適切っぽく、業績が上向きROEも向上、BPSも増えてきてるような・・つまり数字になってきてるところがありそうです。

その中でいろいろしてますが、独自IPの発掘育成が一つの押しで薬屋のひとりごとが業績にインパクトの出るヒットになるかならないかというところはあり一つのカタリスト候補ですが、そういうことよりいろんな施策を打って実際に業績が加速してきてるような経営が回ってきてるようにも見受けられるところでこのへんをどうみるか。

一方堅調以上ではありそうで目先も増収ですが利益は常についてくる感じでもなく、キラキラグロースからは遠いのである程度の利益後退などは見込んでおくべきでしょうか。そして、財務は悪くもないけどいいってほどでもなくほどほどで、CFは堅実も強いってほどでもなく抜けた会社か言われたらNOだと思います。

評価。

PER12.7のPBR0.77。凡庸な企業くらいの評価にみえるというか、イマジカとしてもPBR0.8程度はここ5年コロナ安値も含む5年でもどちらかといえば低いPBR水準。コロナ最安値でPBR0.5ほどですね。もっと過去からみてもPBR0.8はイマジカとしてよくあるくらいの評価水準あるいはちょっと低めかくらいで、現状評価されてないとはなりそう。薬屋はヒットしない。中期計画もうまく行かないくらいの評価帯と見れなくもないです。

ということで目先それなりに好調で、中期計画も堅調に動いてそうなのもあまり織り込んでなさそうで、薬屋のひとりごとの(業績が動くほどの)ヒットとか、中期計画の筋目標達成とかは織り込んでないようにみえるので、このへん期待できるとなれば拾うのも。あまり織り込んでなさそうなので、できれば妙味ありのできなくてもそんなに被害がない案件にもみえなくもないです。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=6879

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=6879

IRBANK:https://irbank.net/6879

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

とくにございませぬ。

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

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