大河の一滴

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(4917)マンダム/東証PR/化学(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:1280円(人々は山にのぼって降りた。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
4917 マンダム 東証PR/化学 617.85 2024/03予
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
727 14.6/2.01% 7.5%/17年 34.67 0.84
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
2.08%/17年 -2.35%/17年 2.45%/16年 2.55% 6.4%/17年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
1084/17年 -578/17年 506/17年 29.76/17年 1.08%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
910.05 651.26 71.6% 3.13% 108.34%

 今日は分析。ある投資系イベントに参加していろいろ聞いた銘柄できになったものを拾って分析します。マンダム。男性用化粧品。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年11月02日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「崩れて回復?」

主力商品は男性用ヘアケア製品「ギャツビー」「ルシード」(男性化粧品は資生堂と双璧)ってことで、伝統的に男性用化粧品に強い企業。

wikiで「主に男性用整髪料やフェイシャルペーパーを中心とした男性用化粧品においてシェアは国内トップに位置する。主力ブランドはギャツビー。」ってあったり、他ではトップクラスだったりで、トップは落ちたかもだけど国内男性用化粧品で首位クラスはそうだろうと。

 

マンダムレポート2023から。

国内半分くらいで女性用もやってる。国外では男性主力ともいい切れない部分ありますね。

もっと下でも触れますが、2021-2022でぐっと業績落ちてますのが目先は回復傾向。最悪期は脱したとも。

 

ということで、長期業績。2022あたりの減収が大きめ。

「主力ブランドの「ギャツビー」は、新型コロナウイルスの感染拡大による外出機会の減少に加え、最需要期である8月の前半に降雨と低温の日が多かった影響で夏シーズン品のボディペーパー、デオドラントスプレー等の売上が減少し苦戦」

やはり高価格帯ではないので、美容維持とかいうかいうよりはその場しのぎ(言い方悪いですが)で外出しないとなると使わないでいいやになりやすいところはあるかもです。そういうところは有るかもですが1999年からみて、この減収は珍しくおおよそ利益率維持で成長してきたってところはあります。

レポートにもっと長期があるね。

減収とかもあるけど基本長期にずっと伸びてきた印象で、より目先のコロナが滅多に起こらない大事件だったとはみなせるかもしれません。


資料はもっと詳しいのでここでもみて。

株式会社マンダム|IR情報|IRライブラリー|マンダムレポート(統合レポート)/アニュアルレポート

 

ROEなど。2019年くらいからROEが下がってきてる感あるのがコロナもありぐりぐりさげてのが目先2023で反転。コロナ前で収益性の低下の懸念はちらついてたところはあったかもで、そこにコロナで来てこのようだと。

・・・というところで、目先増収に展示、黒字化、ROE反転と来てる中で、どの程度回復するのか?がポイントになってくるのではないかとは。

回復してきてる2023「主として、新型コロナウイ
ルス感染症に対する様々な規制の解除とそれに伴う経済社会活動の正常化が進んだことにより、「ギャツビー」の売上高が増加したことに加えて、円安により海外子会社の売上高の円換算額が増加」

あとはインドネシア伸びてそうだから切るのもどうかとは思うけど、あまり利益率高くなくて目先もまだコロナからの赤字から戻ってないですね。

そういう状況の中で今期は「新型コロナウイルス禍から社会経済活動の回復が続くと想定~は生活者の物価高への警戒から緩やかな回復に留まると想定する一方で、インドネシアをはじめとする東南アジア各国の市場は高い成長を維持すると想定~原材料高はピークを過ぎたものの、2023年3月期以上に価格高騰の影響を受ける見通し」で回復も比較的控えめな計画で来る中で2Qで計画以上の進捗っぽくきてますが、通気では利益の下方ですね。

と、みてみたけど個別で芳しくないっぽいけど連結では堅調っぽくてちょっと読み解けなくてよく理解できませんでしたと。過去計画は保守とも強気ともいい難い。

という感じで、目先はそう順調でもなくするする過去の業績水準に向かうとも見がたい感じにはなってますね。

 

財務

資産停滞。

2018くらいから資産増BPS増が止まっていると。一方で高自己資本比率で有利子負債もほぼないくらいの財務健全。

(IRBankから)
有形固定などみると以下の推移。2020にした過剰投資を削って来てる感はありますが、不定期に投資をやるタイプですね。

2021以降コロナなので、つまずいた感はあるけど、拡大の意思的なものはもってそうな感じはしますね。

 

ほかはみんでもいいでしょかん。

 

CF

 

赤字のときも通して堅い営業CF。FCFに関してもマイナスは非赤字の2020のみという。

このへんは、化粧品という同じ進歩もない商品を繰り返し売るという一般消費財・・ときには堀持ちの一形態ともされるしぶとさは読み取れるところで、おそらくは歴史的に類を見ない業績に対するダメージをくらいめったにない赤字まで出しながら、CFと財務にほぼダメージを負ってないどころか有利子負債などふえてないのに現金も積んできてるという感じ。

還元は。近年足がでてます。EPS以上の配当で配当性向100%超えでBPSが減る水準。・・ではあるけど、現金積んで財務もダメージ受けてなく、目先の配当性向100%超えも、もっと利益回復するぞという意思表示か、お金あるから別に配当性向100%越えでもいいやという意思表示かはしらないけど。

ともありタコ足じゃないか減配危機と避けるのも正しくない気はしたりはします。

ちなみにFCF総配当比較だと今の配当水準は余裕そうな水準には見えますね。配当性向100%超えなのに今の水準だと現金増える。

 

月足週足日足の値動き判断

月足であげてさげ
週足でさげ
日足でさげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、2013年くらいから2018年までで1000円くらいから4085まで。も2018以降はずっと続落でおおよそ2013以降の上昇を全戻ししてしまった感。

ですが週足レベルでは下げ止まった感はあるので1204を基準に週足反転、月足も反転の転換になるのを狙う感じでしょうか。底はやはり1204ではないか。ここをみながら1711超えると月足反転感もでてきますね。


ファンダ的には、男性用化粧品中心に国内とインドネシアとその他。国内は男性用化粧品特化ともし難い。インドネシアは伸びてるけど少々収益性が怪しい。長期に堅調に伸びてきたが、利益率低下懸念(たぶんインドネシアのせい)からコロナで業績的には珍しく歴史的な後退。目先コロナから復帰しつつあるが、順調ともしがたくもたついてる印象。あるいはずっともたついていくのやもしれません。

というところですが、財務は健全でそれ以上にCFが盤石で、わりと歴史的な大きな傷を業績に負ったように見える中、CF財務にほぼダメージを受けてないご様子で、シェアをとった繰り返し消耗品を売るという事業モデルの底堅さを感じるところ。

会社も理解してるのか、利益以上の配当を配る余裕ぶり。

評価。

PER33のPBR0.8ほど。現在薄利で低ROEにでてるのでPERでみるのはどうかってところで、PBRでみるとPBR0.8ほどは2010年からみて最底辺の水準帯にはありそうで、一応マンダムとしては歴史的低評価帯。もちろん業績も歴史的に悪いとなるのでそうなる理由もありある意味フェアバリューといえるし、現状だとBPSも伸ばせない配当優待配るので手一杯といえばそうなので、PBR0.8ほども見方によっては過剰・・ではあるが、さすがにここはCF財務の質がよくPBR0.8は売られすぎな気もしなくもないです。

業績が回復に向かえばPBR2程度以上の水準にむかっても不思議もなく、底堅いCF財務を盾にまだしぶい業績がもっと上向くのを待つのも悪くない戦略な気は。

配当3%に優待ありますし。これは出す余裕はあっても配当性向100%超えもあり減益くると減配もあるやもしれませんが。

ただ業績回復もたつくのが長くなるとこの辺の評価帯に貼付けされるいわゆるバリュトラップな展開はありえるとは思います。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=4917

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=4917

IRBANK:https://irbank.net/4917

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

つうじょううんてん。

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

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