大河の一滴

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(8596)九州リースサービス/東証ST/その他金融(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:955円(人々はずっと忘れてた夢にまた取り組もうと近づいてきている。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
8596 九州リースサービス 東証ST/その他金融 247.85 2024/03予
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
320 40/12.5% 11.9%/17年 8.35 0.57
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
0.05%/17年 -1.75%/17年 8.52%/16年 6.93% 12.1%/17年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
359/17年 13/17年 372/17年 21.89/17年 3.4%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
1755.14 375.57 21.4% 2.67% 22.3%

 今日は分析。2023/10/20銘柄スカウター10年スクリーニングで10年売上営業利益更新かつ連続増収9期以上のもの(対象118銘柄)、つまりここ10年増収続きかつ営業利益も最高のものを拾う意図。九州リースサービス。九州トップのリース会社。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年10月20日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「あげ」

セグメント。リースが主だけど不動産(賃貸・投資、流動化)とかも。リース対象商品も広く、副業も広めで結構総合感ある。

(銘柄スカウターから)

リース業比較。対象13社でPBR順すると、九州リースは下から二番目ですね。で、利益率や成長率やROEなどのわりに低PBRとみれなくもないですね。

(銘柄スカウターから)

 

業績以下。2012年位まで後退から、2017年から伸びてきてるようなトレンドの中、目先計画で減収ですね。また後退のトレンドなのでしょうか。

リースは安定的な業績のものが多いですが営業赤字なら1999年からみてないですね。純損失だと2003とか1999とか。

BPSなど。ROEは10%に届かないことがおおいけど、7%程度はめっぽう安定的に出る感じ。BPS複利で8.52%/16年はなかなか。下のグラフは2008年に伸びすぎ感あるので、わりと調子が変わらない2014年以降で算出すると9.31%/9年でむしろ数字上がりますね。と、定量的にはなかなか以上順調となりそうで、上記の同業フィルタでも上位に食い好むの解せる感じで、いろいろなにげに優秀。

そんななかで減収減益ですが2021〜2024の中期計画の数字っぽいですね。

短信ではなぜこの数字になるのかはあまり説明されてない感じなので、中期計画の数字横滑りさせただけ感は。

と思ったんですが、1Qで大幅減収ですね。でも「前年同期に保有資産の入替えに伴う大口の不動産販売収入を計上」で前期が大きかったみたいです。「各セグメントにおいて環境関連分野向けを中心に営業資産の積み上げ等が順調に推移し、営業利益は1,203百万円(前年同期比5.7%増)」なので堅調になるんですかね。計画はどちらかと言えば保守的な印象で、いろいろこんなもんなのかもしれません。

 

財務

資産増。

(IRBankから)

前期総資産1750億のうち流動1328億で割賦債権227億リース債権560億営業貸付金329億転売用不動産144億あたりそれぞれ増える傾向があり。現金は60億ほど。

固定資産で426億とかで、賃貸資産313億は増える感じではないというか固定資産自体減る傾向ですね。ということで、資産は流動の貸してるものが多くなってそう。

負債は1376億。うち有利子負債1164億で自己資本比率低いし、負債の質も悪く財務は悪いという他ないんですが、お金借りて資産を調達し顧客に貸すという仕組みなので、好調(顧客が多くなる)なほど財務はあまり良くならないという構造であるのがリースみたいなところはあり。

まあリース資産増やしながら有利子負債も伸びながら自己資本比率とか有利子負債比率は下がってる感じでもないので、そんな悪いバランスじゃないのではないか。

たぶん問題ないようには。

CF

 

営業CFは2014まではプラス傾向以降マイナス傾向。営業CFマイナスは状態が悪い証みたいなところはありますがリースに関しては逆で営業CFに「リース債権及びリース投資資産の増減額」が入るので、つまり貸付資産が伸びると営業CFマイナスになり、縮むと営業CFがプラスになるところがあり、実際にだいたい業績と連動してるので、やっぱり近年好調となりますね。
2022年大きな営業CFマイナス。リース資産の増減営業貸付金、賃貸資産の取得などが重なり大きくマイナスになってますね。つまり商売繁盛となるのでいいんじゃないでしょうか。で、マイナス分を借りて補う形ですね。

業績いいので増配傾向ですが配当性向低くて還元姿勢は渋めですね。またリース各社は優待設定してるところも多いですがここはなしと、還元渋いところは。

 

 

月足週足日足の値動き判断

月足であげてさげてあげ
週足であげ
日足であげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、まずは2012年から2017年の上昇があり150円から1210円まで。以降はコロナ392円までのドローダウンしてから、以降は上昇でまた1210を試すようにきてますね。1210は破ってないので長期上昇ともしがたいですがコロナ以降週足レベルでは結構上昇感が強くこれが続くとするか。

2023安値742とか日足安値790、909をみながら1104を越えて週足上昇を続けるかみていく感じとかいんじゃないでしょうか。


ファンダ的には、堅調なリース会社。ROEなど抜けた感じではないし目立つかんじでもないが業績は底堅い感じもあり長期にじっくり企業価値を伸ばしてきてるような感じではあります。目先は減収も入るが前期好調だった反動みたいなところはありますし、長期に賃貸資産なども伸ばしててリースとして堅調という印象。

ただ、過去には後退時期もあって今後そうならないとも限らないし、もっと還元姿勢は渋いし決算説明資料などもなさそうで、あまり投資家や株主の方に向いてる感じはしないかなという印象。

評価。

PER8.4のPBR0.6ほど。リース各社比較も踏まえ状態のわりには評価低いなって印象は受ける。その差をつけるほどの状態や重篤な業績懸念もなさそうにも思えるところ。・・・ではあるが、これは還元姿勢とか開示姿勢ですかね。低評価も還元渋いので配当利回りも高くもなく、優待などもなしで、そこそこ優秀といえど突き抜けるほどでもなく色々地味でアピール点に乏しく、あまり積極的に評価が上がるポイントあるかなあ・・感は。

それでも今年は株高に出てる感じですがこれはリース全体の傾向感ありますね。リース全体上がってるので引っ張られてると。それをふまえてPBR0.6ほどは九州リースサービスとしては実は結構な高PBRで、実は高バリュエーションとみることも可能な感じ。またもっと下のPBRに置かれに行くシナリオは考えれるところで、今年あたりのリース全体の株高バリュエーション高を可逆とみるか不可逆とみるかでしょうか。

ただ状態のわりにバリュエーションは低いはそうだと思うので、まさかの還元姿勢が羽振りよくなるとか、IR姿勢がいきなり投資家好みに変わるとかのシナリオが見れるなら拾っておくのもいいかもしれませんね。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=8596

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=8596

IRBANK:https://irbank.net/8596

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

ちょい体調がすぐれぬ。でもそれぐらい。

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

銘柄スカウターで銘柄比較表

 

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