基本データと取り上げた理由
株価:3020円(人々は、勝ったり負けたりしながらも進む感じだったが目先は大進撃となってきてる。)
基本データ
コード | 企業名 | 市場/業種 | 時価総額(億) | 決算期 |
8877 | エスリード | 東証PR/不動産 | 467.06 | 2024/03予 |
予想売上(億) | 予想営業利益(億)/利益率 | 長期平均営業利益率/年 | PER | PBR |
920 | 117/12.72% | 10.5%/17年 | 6.56 | 0.75 |
売上成長率(年複利/期間) | EPS成長率(年複利/期間) | BPS成長率(年複利/期間) | 予想ROE | 平均ROE/年 |
5.44%/17年 | 4.94%/17年 | 5.95%/16年 | 11.65% | 8.1%/17年 |
長期営業CF(億)/年 | 長期投資CF(億)/年 | 長期FCF(億)/年 | 長期平均FCF(億/年)/年 | 実績ROA |
-185/17年 | -79/17年 | -264/17年 | -15.53/17年 | 4.91% |
総資産(億) | 自己資本(億) | 自己資本比率(%) | 配当利回り(%) | 配当性向 |
1358.67 | 609.65 | 44.9% | 3.31% | 21.73% |
今日は分析。2023/10/20銘柄スカウター10年スクリーニングで10年売上営業利益更新かつ連続増収9期以上のもの(対象118銘柄)、つまりここ10年増収続きかつ営業利益も最高のものを拾う意図。エスリード。マンションデベロッパー、森トラストの子会社。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年10月20日取得。
業績財務CF推移とそれに対する分析
業績
ざっくり業績推移をみてひと言「あげ」
森トラストの子分のマンション系。
ちなみに森ビルはおじさんかおばさんくらいみたいです。
「森ビル」と「森トラスト」を分けた兄弟の理念の違い|NEWSポストセブン
ということでマンションですが、銘柄スカウターのマンション(47銘柄)の5年成長率で並べると上位11で結構好調感あります。増収や利益率のわりに比較低PBRなところもありますね。あとはAMGHとかもそれっぽい。
長期業績。特に2016年位から増収が続き利益率も安定ですが、2008‐2011は後退もしており、そして2009は赤字です。1999からみて赤字はそれだけみたいですね。
2009までもずっと増収なところあり、増収してクラッシュしてまた増収してきてる推移。
BPSなどBPS複利成長とると5.95%/16年で、ROEは平均8%ほど。近年は8%より上位で、2009年みたいなクラッシュがなければもうちょっと上にでそう。
そして2009年も案外BPS減ってないですね。
と、定量的には環境悪化で赤字もあるけど、致命傷にはなっておらず、そこから安定的に成長してきて、利益率や成長性もわりと市場上位でそこそこ競争優位性もあるような気もしたりしますね。
前期決算資料。やたら完成在庫0推し。
商品を用意してすぐ売れるってことでもちろん素晴らしいことで、このへんが競争優位性として上記のような定量的に現れてるとは解釈できなくも。
計画も増収増益で順調継続。決算資料にも!とか出してきてそういう社風か、調子に乗ってる(悪い意味ではない)感も。
マンション以外もやりたいみたいで、いろいろ意欲ありそうな雰囲気。
PBR1達成にも意欲ですね。
・・決算資料などみてると総合結構優秀な印象で、それが定量的な優秀さに繋がってるようには思えますがさて。
1Qで増収増益。この記事投下時点では2Q出てますね。計画は上ブレも下ブレも。
財務
資産増。
(IRBankから)
前期末総資産1358億で流動1234億で極めて流動より。大半仕掛販売不動産592億、販売用不動産333億現金265億で、流動の説明そして資産の説明がつく形。資産だいたい現金と商品だね。商品はそれぞれ増えてます。現金はそうでもない。
有形固定86億。近年さすがにふえてるようですが土地建物とかよりは、機械装置及び運搬具とかリース資産でこれは電力辺りかも。
負債は749億。有利子負債610億で自己資本比率も高くはないし負債の質は悪いのはあるけど、不動産販売はこんなもんだし、不動産販売にしては悪い財務ではないですね。
あとは仕掛け販売不動産≒有利子負債で、現金265億と販売不動産333億が浮く形ではあるし。
な、ところではあるけど目先は有利子負債加速で、自己資本比率低下に有利子負債比率も上げてきてて、要するにアクセルを踏むところはあり決算資料で30周年頑張るぞでマンション以外とか周辺領域に行きたいとしてるのでそのへんも絡むのかも。
CF
営業CF長期マイナス。-185/17年で、投資もあるので当然FCFもマイナス。
CFマイナスの主な理由は棚卸し資産のせいなので、つまり商品揃えるのが先行してCFマイナスになるのは成長期における不動産販売あるあるですので問題というほどではないですが、先行してCFマイナスにして財務もリスクを負って商品を確保するのはそうなので、不動産市況の悪化には弱いは避けがたいところはある。そのリスクが顕在化したのがリーマンショックですね。
とはいえこの会社は比較的保守的に立ち回ってそうで、リーマンではあまりBPSが減らないとか致命傷はさけてますが、近年アクセル踏むのは財務面もそうですし、CFでも投資を加速してるのと財務CFでの調達を増やしてるのは確認されるところで、ここからも過去よりはリスクを取ってきてるとはよみとれるところでそのへんをどう考えるか。
還元は控えめ。配当性向で30%行かず。商品を揃えるのにお金かかるし、それで借りるし営業CFもマイナスになりがちな不動産販売は現金がきつくなりがちであるある。業績はいいので増配傾向だけど過去には減配もあり。
月足週足日足の値動き判断
月足であげ
週足であげ
日足であげ
確認。
評価・売買判断
テクニカル的には、2020までは上げてもさげるところがあったけど、2020円以降はかなり順調で特に2023に入り一方的感ある。・・し、2020までも上げ下げしながらも一応長期上昇だね。
過去傾向からはあげるとドローダウンあったりヨコヨコが長いとか調整が長くなる傾向はあるので、そろそろ調整もあることを疑いつつ目先の勢いがまだ続くのを狙うはありかもとは。
そんな感じですが目先は特に一方的で底が遠くなりさすがに2021年1519とかに設定するわけにもいかないので直近2782とかに設定しつつきらなければ週足上昇継続だねみたいな視点で扱えばいいのかなあとは。
ファンダ的には、マンションデベ。不動産販売。財務やCFみても普通に不動産販売でその特性に従うでしょうとは。突き抜けるほどじゃないけど不動産販売会社でそこそこ以上の優秀さを感じるし、目先まで好調でまた30周年かで調子乗ってるというか勢いというかやる気は感じるところ。そのへんかこれまで業界としてはわりと保守的な財務スタイルから一歩二歩アクセルを踏んでリスクをとってきてるようなところはある。これを良しとするかどうか。わりと優秀にみえるし意欲というかやる気というか活力を感じるけど、突き抜けた収益性とか成長性があるとはみない方が実際リーマンあたりでは環境悪化で赤字まで。
評価。
PER6.6にPBR0.75ほど。でている業績水準などからは見れる評価水準。やすいとみてもいい。ではあるが、過去はPER5以下とか平気でついてるというかPBR0.7ほどはエスリードとしては高い方の水準で、過去はPBR0.5以下も散発。そもそも不動産販売が警戒されやすくあまり評価が高く出にくいところはやはりあるとしてやすいと見るのは危ういかもしれないところも。
そのような感じに今年株高にきてるが、とうとうエスリードが見直されるときが来たとみるのか、定期的な循環の中でたまたま高い方にいるのかどうみるかですかね。
あとはお好みで。まあ状態のわりにはバリュエーション低いはたぶんそうで、低配配当性向のわりに高配当利回りついでに優待もあって利回り高いとか成長性もこのPBR帯では破格感もあり、業績崩れないなら結構優位性ある選択になりうるとは思ったりします。業績崩れないなら。
リンク
KABU+:https://kabu.plus/
銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=8877
株探:http://kabutan.jp/stock/?code=8877
IRBANK:https://irbank.net/8877
その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)
特にないですといいつつ決算中だったりしますが。
保有ぐらいはみてる。
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