大河の一滴

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(4293)セプテーニ・ホールディングス/東証ST/サービス(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:378円(人々は大波に揺られて方向性無く結局進めてない。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
4293 セプテーニ・ホールディングス 東証ST/サービス 797.88 2023/12予 I変
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
367 #VALUE! #VALUE! 21.65 1.24
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
2.21%/16年 12.93%/16年 18.78%/15年 5.78% 12.3%/17年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
238/16年 -358/16年 -120/16年 -7.5/16年 8.77%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
887.31 627.06 70.7% -% #VALUE!

 今日は分析。2023/9/22に銘柄スカウター10年スクリーニングで5年売上営業利益成長率10%以上のもの(379銘柄)から気になったものをチョイスして分析します。セプテーニ・ホールディングス。ネット広告屋。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年09月22日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「しきりなおしてあげ」

インターネット広告会社。デジタルマーケティング事業(デジタル広告販売と運用、クラウドCRMサービス、電通グループとのマーケティング協業)により企業のDX支援とAIを活用したソリューション提供。で電通系みたい。

広告系は正直ピンとこない。まあこれはあまりそっち系に縁がない人生だったはあるんですけど、なにをしてるのかよくわからないところですが、それでも定量的に測ろうと試みることはできるということで。

まずは、銘柄スカウターカテで同業に分類されてるネット広告(27社)でソート。

ROAソートで上位13社。事業モデルが違いそうなジモティーやカカクコムと電通系を一緒にするのはどうか?ってところはあるけど、ネット広告カテで、ROAソートで8位でROA上位となるし、前後の顔ぶれみてもPBRのわりにROAや5年利益率高めとは読み取れるのではないでしょうか。ひとまずその質の割に低評価であるという疑い。

 

業績。2015年に大幅減収・・これは会計基準変更ではないか?と疑いつつ2015をみると・・会計基準変更ですね。

ずれてますが「が平成28年9月期より国際会計基準(以下、IFRS)を任意適用することを決定」とこのときでてて2016年で以下のIFRSとしてでてきたので減収は会計基準変更のせい。

このタイミングで増収増益だし、長期の業績推移は会計変更を通じても成長となりそうです。そのなかで2018、2019は大きめな減益。(2019は純損失も)がありますね。

2018「2018年7月26日付「2018年9月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」にて記載のとおり、当期においては競争力強化を目的としたクリエイティブに関する費用、人材投資等の費用増に対して、とりわけ国内ネットマーケティング事業における取扱高が低調に推移」とか「持続的且つ強い成長軌道に乗るための重要なフェーズであると認識し、経営基盤強化を目的とする先行的な投資を実行」とかで結局減益。これは結局のところあとから見れば報われた施策となりそうですが、2019はもっと減益ですし、あとで報われるかどうかは見極めるのが大事であるけど難しいみたいなところはありそうです。

で、さらなる減益の2019は、なにかいろいろ減損とか入ったっぽく。一方で、「経営者が意思決定する際に使用する社内指標(以下、Non-GAAP指標)及びIFRSに基づく指標の双方によって、連結経営成績を開示しております。Non-GAAP営業利益は、IFRSに基づく営業利益から、一時的要因を調整した恒常的な事業の業績を測る利益指標」でいうところの「Non-GAAP営業利益は2,065百万円(前期比104.2%増)」で、会社がいうに今期は一時的な損が嵩んだけど、本業の自力は結構回復したよ的な塩梅でしょうか。

実際に2020の「Non-GAAP営業利益は2,452百万円(前期比18.8%増)」で、上記の営業利益の大幅減は、一時的な正確が強く、日本基準でいうところの純損失に近い性質がありそう・・・

とかややこしくなるのでIFRSはきらい。

まあ総じて会計基準変更、減損なども越えて基本成長っぽい推移にきてるようではありますね。

で、ROEBPSなどの推移。これもバグってそうですね。これは確認したら実際の資産増を伴ってそうで、実際の推移ですね。


これっぽい。

電通グループ、セプテーニグループとの資本業務提携の深化で、国内事業のデジタルマーケティング分野を強化 | 電通グループのプレスリリース | 共同通信PRワイヤー

ここでごちゃごちゃ電通とその子会社と株式交換したり増資したりして、資本関係いろいろいじった結果、セプテーニ電通の持ち分子会社となると同時にセプテーニの下に電通の子会社が入り肥大化ですね。

意図としてはデジタルとか技術に弱かったのをセプテーニ取り込んで強化したかったみたいな感じですかね。

当感じでこれは結構変身で、電通のデジタル広告部門的なかんじになって仕切り直し感は。

そんな感じで3Qで売上横ばいの減益。Non-GAAP営業利益も減益なのでわりと厳し目のやつですかね。「主力のデジタルマーケティング事業において、リオープニングに伴う需要動向、事業環境の変化により、特に第2四半期の後半から第3四半期にかけてマイナス影響が顕在化しております。その結果として、中期的な成長のための人的投資強化によるコストの増加を吸収することができず、収益、Non-GAAP営業利益、および親会社の所有者に帰属する当期利益において、期初の見通しから乖離」と下方も。

目先は電通子会社取り込んでそれをまだ飼いならす事ができてないとはなりそう。

電通も茶々いれてきそうで、ずっと飼いならせないやもしれませんね。でも飼いならせたら面白いかもですね。

 

財務

財務が膨らみ。だから上記で電通の子会社を取り込んだせい。

(IRBankから)

前期末で総資産887億。およそ倍ですね。非流動で481億ですが持分法で会計処理されている投資が333億と是非が判断しにくいものが大きく。あとのれんが46億。

非流動は現金213億に営業債権182億。資産的には持ち分投資とのれんで400億近く乗った形で現金、債権は余り増えてなくわりと事業規模に対するインパクトが微妙かもですと、実際に3Qで増収みられないし。

ただ負債は余り増えてなく235億が259億なのでこのへんはどうか。自己資本比率は向上ですしね。

と、よくわからない投資とのれん載せられた感じですがどうであろうか。これを進歩とみるか否か。

 

CF

 

インパクト強いのが、2022の投資CFと財務CF。だいたい、株式発行収入で312億で、持分法で会計処理されている投資の取得による支出で313億。

増資してよくわからない資産を買わされたにはみえますね。

いや、このよくわからない投資がスゴイ利益とかCF生み出すかもしれないけどね。とりあえず目先はそのようになってないと。

それを除けば営業CFもでてFCFもでてそうです。

還元は余りやる気なさそう。現金ありながら低配当性向。

 

月足週足日足の値動き判断

月足で大きめにもみ合い
週足でさげてあげ
日足でいちおあげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、長期にもみ合いというか、2016年くらいまでに799まであげるも以降はずっと越えられなく、下は132くらいまでつけるもそれも割れず長期レンジ感ある。といっても132-799とか699はレンジと言っていいのか・・ってところがあり下落と上昇の転換とみるべきか。

いずれにせよコロナ132からは上昇っぽくなっていて、2022に上記699もあるし、そこから314はきついドローダウンも目先は反転で一応132以降の上昇トレンドは継続と見惚れる形。ひとまずこれが継続するかを測る感じでしょうか。いろいろ314。が基準ここを切らなければ。目先はいろいろ371とか360も基準で機能しそうではあります。

ではあるけど基本乱高下するやつでドローダウンも深くなる事が多いのでいろいろ上級者向き感はありますね。


ファンダ的には、ネット広告。会計基準変更とかIFRS導入からの減損とかで売上利益などの推移が芳しく無く見えてたっぽいけど、日本基準で営業利益にあたるNon-GAAP営業利益は安定してたし、そのようにみればコロナ越え成長にもでてて結局高利益率高収益の優秀な数字を出す企業・・・とも見れる感じのところに電通の配下でその配下になる過程で財務激変となりこれをどうみるか。現状増資して、のれんとか直接事業に関係なさそうな資産を大きく載せられた感じで、目先も規模増?の効果もなさそうな売上横ばいに減益できてる。経営も電通にいろいろ言われそうで、あまり過去の延長線上でみないほうがいいようには。別物になったと見るべきかもしれないとは。

評価。

PER27 のPBR1.3。PERで高評価・・というかこれは低ROEだからこのPBRでこの程度のPERに高く出てるとみるべきか。

そうROE5%前後でそこで落ち着くなら上記のネット広告の中で上位にはかすらない凡庸な収益性となり、PBR1.3ほどは過去のセプテーニからも低めでコロナ最安値1.05まではいかないけどほどほど近い水準であまり電通参加によって、会社がよくなるとは期待されてない評価であるかなとは。

ですが現状実はでてないけど過去のように高収益。高ROEたけるようになったら面白いかもですね。織り込んでなさそうだし。電通がうまくコントロールできるとみれるなら期待するのもいいかもですね。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=4293

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=4293

IRBANK:https://irbank.net/4293

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

調整来てますね。

どこまで掘るのやら?

厳しいですが調整は必要ですので耐えましょうと。

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

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