(6789）ローランドディー.ジー./東証PR/電気機器(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:3355円(人々は、ながらく足場の悪いぬかるみにハマっていたが、抜け出し足場を固めつつある。）

基本データ

コード	企業名	市場/業種	時価総額（億）	決算期
6789	ローランドディー.ジー.	東証PR/電気機器	413.33	2023/12予
予想売上（億）	予想営業利益（億）/利益率	長期平均営業利益率/年	PER	PBR
581	70/12.05%	10%/18年	7.55	1.19
売上成長率(年複利/期間）	EPS成長率（年複利/期間）	BPS成長率（年複利/期間）	予想ROE	平均ROE/年
2.84%/17年	2.59%/17年	1.98%/16年	16.7%	10%/18年
長期営業CF（億）/年	長期投資CF（億）/年	長期FCF（億）/年	長期平均FCF(億/年）/年	実績ROA
629/17年	-262/17年	367/17年	21.59/17年	9.72%
総資産（億）	自己資本（億）	自己資本比率（％）	配当利回り(%)	配当性向
460.27	322.9	70.2%	4.02%	30.36%

今日は分析。ちょっと記事作成の時間をあまりとれなさそうなので二週連続分析。2023/8/10にトリガーを満たしている（専門用語）ものを市場統計推移記録表に入れて2018/12/25比較でROEが伸びてるのにPBRが下げているもの（54銘柄）からきになったものをチョイスして分析します。血のクリスマスより良化してるのに低評価になってるトリガーを満たしてるものを拾う意図。ローランドディー.ジー.。大型プリンター。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年08月15日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「いちおあげ」

ローランドと言えば楽器・・・は7944で別会社ですが、元々はその7944の関連会社アムデックを由来とするようで過去はコンピュータミュージックやエレキギターの関連機器とか作ってたみたいですが、プリンターが伸びて今の形のようです。

元々親だったローランドはかなり資本関係が薄れてもう株探の大株主でも見ないくらい。

セグメントは単独ですが、主な商品構成は以下でしょうか。

VCがプリンターというか機器だけでなく印刷サービスという印象で主な商品はだからごっつい写真などをプリントする業務用プリンタですね。

デジタルファブリケーションも印刷ですね。小物のデコとか立体とかステッカーとかいわゆる平面以外のものの印刷。顧客規模も小さめで個人事業主向けとか。

デンタルは歯科向けですね。これもある意味プリンタでインプラントなどを出力するようです。

SSOはいわゆる保守メンテナンスとかソフトとか。

いわゆる大型の写真プリンタとかを安定とする一方、平面以外のいろんなものを印刷、時には立体方向とかの機器が成長領域とされてて印刷するものが多様化してるかんじにはなりそうです。あといずれも業務用ですね。

まとまってますね。

長期業績。一応目先がいちばん売れてるところがあり成長は成長ですが、2008‐2021くらいで足踏みというか後退もありシクリカルな感じの停滞企業という印象。その中でコロナ以降は順調ですが、これをシクリカルないいときでいずれまた後退するだろうとみるか不可逆な成長と見るか。

利益率も乱高下してますが営業赤字は1999年からみてもなく、以外に安定的で、利益率も高ければ20％近くで目先も10％以上でこれはブラザーやエプソンなどより一枚高い水準で専門性の高さで利益率を高く保ってる感もありですね。純損失は2010年にありますね。

で、ROE推移など。平均ROEを取れば10%/18年で低くもないという印象ですがBPS成長をとると 1.98%/16年とかでこれは低め・・

ということでIRBANKみるとBPS右肩ですね。自社株買いもしてそうです。（IRBANKは保有株式数もBPS計算式に入ってそう）これで計算するとBPS成長率は6.37%/10年まであがり配当も踏まえてわりとROEを反映してるぽい水準まで来ますね。

そういう感じでシクリカルで停滞蓄財味があるちょっと優秀な業務プリンター屋が近年停滞の壁を破って好調だくらいな印象にはなってきますね。

前期2022は増収「当社グループでは、「筋肉質な企業体質への変革」と「事業ポートフォリオの転換」を基本戦略にした3ヶ年の中期経営計画（2021年～2023年）に取り組んで」これのおかげで業績が伸びたとするか、伸びてるのは環境のせいとするかで見方が変わりそうな。とりあえず各セグメントで伸びてて順調。

中期経営計画。派手さはないけどセグメント分けとか経費削減やCCCの改善など。

中期経営計画 | 株主のみなさまへ | IR情報 | ローランドディー.ジー.株式会社

目先2Q。増収だが減益。まあ足踏みの範囲ですが、計画は伸びるとしており下期に加速するならこの決算で株安にでたのもあり悪くないタイミングになるかも。

過去計画は強気傾向かな。とはいえ上振れもありやはりここが環境に左右され正確な業績予測が難しいシクリカルだなってところはやっぱりあります。

財務

有利子負債とかなくなってますね。

(IRBankから)
前期末総資産460億で有形固定資産が98億。でこれは2020までずっとふえてる感じじゃなかったのが増やしてきてますね。ここにきて投資加速感。

流動324億。これも増えてますね。いろいろ全体的に。

という感じに投資を加速しながら在庫とか手形増えて事業規模も伸びてきてるみたいな動きにはなってます。

負債は137億。2020から増えてるところはありますが、2015からは減ってる感じで必ずしも財務悪化という感じでもなく、というか2015年以降は自己資本比率あがって、有利子負債もなくなりメーカーとしてはかなり財務いいになってそうです。

負債はいろいろ主なのが手形の39億とか。これも増えてて順調感。

まあ問題あるようには。

CF

営業CF弱いときもありますがだいたい出ますね。

それで投資はしてますが水準低くFCFは2014以降安定的に・・な中で2022は設備投資増える形でFCF久しぶりのマイナスですね。まあこれは投資のためなんで悪いとは。

で、過去に大きな自社株買いも。2014年に100億超。

もっともこれはTOBのためで株主還元という感じでもないですね。

ローランドDG、TOBで自社株買い成立 - 日本経済新聞

過去はわりと利益並みの配当で大きな減配も。中期経営計画では「具体的な基本方針としましては、連結利益に対する配当性向30％もしくは株主資本配当率（DOE）2％以上の両基準で算出した数値のいずれか高い金額を基準」とかは言ってるので今後は安定するかも。

月足週足日足の値動き判断

月足であげたり下げたりで近年好調。
週足であげっぽい
日足であげから頓挫？
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、2020年以降好調なところはあるんだけど、以前は2014年5080から下落でコロナ1032で長期下落の反動みたいな流れ。目先3795は2014年高値に届いてなく長期上昇ともしがたいけど、2017年とか2021年高値は破っておりコロナ以降の株高は2014年以来の高値更新してきてる感じで週足レベルでは強いと見ることもでき。

その中で週足くらいだと上昇風味で調整という感じでしょうか。ていうか安値2500、2535、2701で切り上げ高値も3795で破ってるので週足上昇ですね。

目先は決算で落ちた感ですが、3210の日足直近安値は割れてないので3210、あるいは3050をみながら週足上昇継続、月足上昇発展を期待するかんじでしょうか。

ファンダ的には、プリンタメーカー。大きな写真プリンタで高シェアから平面に限らず立体までいろいろなプリンタに多角化する方向性はだしてます。これでかは不明ですが、長らく足踏みしてる感じがコロナ以降順調で過去のピークを脱して成長感がでています。これを除けば本来というか赤字は出さないも伸びる感じでもない停滞蓄財のシクリカル企業とはなりそうですので、だからこれがたまたま調子いいいか成長かで見方が変わりそうです。

とはいえ目先は投資も進みつつ、売上も伸び流動資産もそれに見合う変化をしつつそれが投資で財務が犠牲になっている感じでもなく自己資本比率を改善しながら、有利子負債もなくしながらなので、近年の好調はかなり内容良さげ。これが不可逆で聖著と向かうなら見せ場もいろいろあるのではないか？とは思ったりします。

そういう中で目先は増収だけど抜けてる感じでもなく。計画も不安定。やっぱりシクリカル感はあります。

評価。

PER7.5のPBR1.2ほど。まずわりとPERで歴史的に低い方より。2014年以降でPER７ほどは2020以降にしかなくその中で7.5ほどは低い方。

ということで目先伸びてるけど返ってPER低くなっててつまりあまり利益が伸びると評価されてない水準でずっと来てるとはなります。それで実際に利益が伸びる形で株高してきたのがコロナ以降だとは。

なのでやはりまだ利益が伸びるとみれるか？にはなりそう。PERは2020以降でも低めな方にはなるので利益伸びるなら悪いことにはならないんじゃないかとは。

同時にPBRでは上も下も。減益とか来ると厳しい展開はありそう。このへんでも利益次第だなあとは。目先は見切る感じじゃないし会社は伸ばす目標できてますね。