大河の一滴

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(5406)神戸製鋼所/東証PR/鉄鋼(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:1811.5円(人々は、挫折を克服し急激に過去のしくじりを取り戻してきてる。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
5406 神戸製鋼所 東証PR/鉄鋼 7179.81 2024/03予
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
25900 1650/6.37% 4.42%/18年 5.96 0.77
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
1.81%/17年 0.53%/17年 2.29%/16年 13.13% 4.97%/18年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
22062/17年 -20572/17年 1490/17年 87.66/17年 2.59%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
28747.51 9139.57 31.8% 4.97% 29.62%

 今日は分析。ちょっと記事作成の時間をあまりとれなさそうなので二週連続分析。2023/8/10にトリガーを満たしている(専門用語)ものを市場統計推移記録表に入れて2018/12/25比較でROEが伸びてるのにPBRが下げているもの(54銘柄)からきになったものをチョイスして分析します。血のクリスマスより良化してるのに低評価になってるトリガーを満たしてるものを拾う意図。神戸製鋼所。高炉製鉄。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年08月10日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「復活?」

高炉メーカー。

データ改善の不祥事がありましたがー

神戸製鋼所のデータ改ざん、不正が「合理的」に続いた背景に日本企業の悪習 | News&Analysis | ダイヤモンド・オンライン

神戸製鋼「データ改ざん」最終報告 不正を招いた“製造業の病理”は何か? | 文春オンライン

 

2017年10月に発覚しかなりの昔からやってたかになり、相当な騒動になってた記憶ですが相当根深そうで信用失墜感もありましたが、以下の長期業績みるに2018以降でこのへんの影響をみるのは難しいかも。2020あたりはそういう影響とも見れなくもないけど、コロナあたりになりますし。

それで結局2018以降で営業赤字もなく、ここ数年はむしろ業績加速感出てきてる感じに。

ゆるされたのでしょうか。

 

純損失はそこそこあるのでROEは安定しませんが、利益出るときは比較的高いROEでてますね。2022年以降はそんなに悪くない水準。
ただ平均をとればROEは4.97%/18年とかで高いというほどでもなく、BPS成長も 2.29%/16年とかで、これまた芳しくなくこのへんは不祥事抜きにして、設備投資が大きくそして競争激しく環境にも影響を受けやすいシクリカルな感じが読み取れます。

その中で、近年は調子いいという感じですね。


不祥事に関しては2018年3月で対策に触れてますね。

2019年3月にはもう触れてなく2020以降もないので会社としては過去のものになった感ありますけど、ほんとに過去になったかはどうなんでしょうかね。

 

そんなかんじで目先2023年5月期はもう通常運転感あります。

中身は細かく突っ込みませんが資料はここ。

2022年度(2023年3月期) | KOBELCO 神戸製鋼

総合鉄鋼感あり事業範囲ひろくて詳細まで掴み難いですが、大枠順調であり今期も好調継続を見込んでるという話にはなりますね。

シクリカルは変わらないはずでいつ後退入るか?ってことにはなりますが、実は売上で前期は1999年以降で一番出ているのは留意点です。

2009年のピークをやぶり成長は成長という感じにはなってます。

それで目先1Qで非常に好調ですね。増収10%で増益+321%。

上方修正も「素材系事業での販売数量の減少などによる減益要因があるものの、上期における原料炭価格下落などに伴う鉄鋼メタルスプレッドの改善、アルミ板・素形材・建設機械での調達コストの改善と販売価格改善の進展、電力での一般炭価格の下落に伴う上期を中心とした燃料費調整の時期ずれ影響の改善などにより、第2四半期連結累計期間及び通期における営業利益、経常利益の予想を上方修正」

期ズレなどもありますし、また原材料価格などに左右されそうなのも読み取れるのでこのへんも目先の好調は認めつつ浮き沈みは考えてたほうがよさそうですね。

加えて配当性向をあげて増配に来てますね。25%から30%でそんな高くないですが鉄鋼は重厚な設備産業で投資にCF食われがちであまりCFに余裕が出にくいところはありそうでこの辺でも頑張ってるとはいえるかも。

ということもあり、好調かつ還元を強化してる低PBRとかもありこの辺も旬なんでしょうね感は。

 

 

財務

あまり資産増えてる感はない。低自己資本比率。も、近年はちょっと伸びててここは調子の良さが垣間見れる。

(IRBankから)
前期末総資産2.8兆で有形固定が1兆ほどで、比率はそうでもないけどやはり有形資産の規模は大きく設備産業感は、もっとも2008年からみて増えてる感じでもないので、既存の重厚な設備を維持してるも設備投資が進む感じではないというのは一点。

流動1.4兆。これは2020年までおおよそ1兆が3年で0.4兆増えてますね。増えてるのは売掛商品原材料あたり。その他は有価証券が0.2兆とか。

上記の通り、設備投資は進んでおらず事業規模が増えた感じでもないですが近年はっずっと伸びてなかった流動が大きく伸びるほど順調だは読み取れるかもしれません。

負債は1.8兆で大きめ。有利子負債が0.8兆ほど手形が0.6兆あたりが大きめ。さすがに有利子負債の規模は大きいし現金などよりも大きいですが近年含め増えてる感じではないですね。

というのもあり、近年の好調は投資も増えず財務負担もないのでかなり順調とはみれるところです。いくらか健全化も進んでます。

とはいえ絶対の財務水準はやっぱり良くないので業績がわるくなると問題にもなるかも。

 

CF

 

営業CF自体は乱れもありますが毎年出ますね。
投資は必要です。年のFCFをだすと87.66/17年とかになり、これはPCFRだすと80ほどになるので、やはり設備投資にCF取られがちでFCFに余裕があるほうではないところはあります。

還元に関しては目先増配で配当利回り5%ほどあっていかにも高配当ですが業績なりの配当で無配もちらちらで、やはりこのへんはシクリカルだしCFも余裕ない感。

 

 

月足週足日足の値動き判断

月足でさげてあげ
週足でよこよこからあげ
日足であげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、2007年リーマン前からずっと下落傾向というのはあります。2007年5210から2020年283まで。もみ合い感あるもコロナまでずっと下。

その後も2022まではヨコヨコ感あるのが2023にきて一気に上昇しているような推移。

目先はかなり順調に見えますが、長い視点だと2008-2015くらいの水準に戻ったとはなりリーマン前の水準には及んでいなく長期上昇とするのも難しくいかにもシクリカルなもののゆり戻り感はあるけど、これが長期上昇に発展すると見れるか?で。

目先の日足はいかにも順調で目先の安値1314もすでに遠めで2022年以降安値は531で遥か遠くなのでもう基準にするのも妥当じゃない感。

もう目先の目先の決算後跳ねた安値の1725くらいを基準にするしかないかも。

という感じですが、これは順調が故なので順張り系ならその順調さを測りつつ入るのもいいかもですね。


ファンダ的には、高炉メーカーで大手製鉄。不祥事は大事だったと思いますが、風化した感じもありまた業績にもあまり影響あったか不明なところもありそして近年は好調な感じになっていて目先も順調な推移。もっとも好調要因はシクリカルな要因が合わさった感がありいつでも後退もありそうなところも。

近年はかなり好調な感じですが、投資が進んでる感じでもありません。が、やはり好調でずっと資産も伸びてなかったのが近年の好調は伸びていて投資が負担になってる感じでもなく、この好調が続くとかなり財務が好転しそうなところはあります。

同時にCFはやはり投資で重そうで規模のわりにはCFに余裕がある感じではなくここはやはり重厚な設備産業感。還元も近年いい感じすが基本業績並みでいつでも減配もありえそう。

総じてやっぱり環境に左右されやすいそして重厚な設備色が強いシクリカル。ただ近年の好調はかなり好調なようには見える。続くとするならまだまだ面白いかもしれません。あと不祥事。事後報告とかも少なくあまり解決したかわからないところもあり、あるいはまた浮上したりするかもしれない懸念点になるやもしれません。

評価。

PER6のPBR0.75とか。好調なシクリカルとしてどうなのかって感じでしょうか。2022年とかにはもっと低PERな3.8とかもあるもこの好調でも好調なのでまだまだ低PERだったりはします。同時にPBRでは0.5以下とか普通にありというかPBR0.2切りもあり不調時にはとことん警戒される・・これは不祥事も理由にあったかもですが、好調が途切れるとかなりシビアに見る必要がありそうなところは。まあでも好調が続くとするとまだ上も可能性あるんじゃないかとは思えるくらいの評価で目先は大幅増益で上方の増配といかにも好調ですコンボ入ってる感じですので見方次第ではないかというか長く持つのは懸念もあるけど、様子見ながら調子いいときだけってならまだ続きもあるかもしれないとは思えるくらいには見えたりします。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=5406

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=5406

IRBANK:https://irbank.net/5406

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

もう通常運転。

先週はかなりお金減りましたが。いかにも夏枯れ感。まだへりそうですが夏枯れ。

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

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