大河の一滴

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(4436)ミンカブ・ジ・インフォノイド/東証GR/情報通信(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:1623円(人々は調子に乗りすぎて以降ずっと反省してる。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
4436 ミンカブ・ジ・インフォノイド 東証GR/情報通信 243.06 2024/03予
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
110 10/9.09% #VALUE! 27 3.13
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
32.37%/7年 #NUM! 44.9%/6年 11.59% -17.1%/7年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
40/7年 -111/7年 -70/7年 -10.04/7年 5.52%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
165.34 77.64 47% 1.6% 43.26%

 今日は分析。2023/8/3のKABU+データで実績ROEと予想ROEを比較し向上させているかつ年初来安値から5%圏内かつROA5%以上のもの(対象61銘柄)から気になったものをチョイスして分析します。一定の優秀さ(ROA)を確保しつつ良化してる(ROE向上)のに評価が進んでない(年初来安値圏)のものを拾う意図。ミンカブ・ジ・インフォノイド。金融情報。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年08月09日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「あげあげ」

 

金融情報サービス・・・となにげにライブドアが傘下。

インフォノイドってなんだよってなりますが、「“infonoid”は、情報(information)と執着する者(noid)を組み合わせた“情報に拘る者”という意味の造語です。」だそうです。

社名変更に関するお知らせ|ミンカブのプレスリリース

 

で、ライブドアは買収で割と最近参加です。

LINE、ライブドアをミンカブに売却。71億円 - Impress Watch

それで祖業?のみんかぶとか株探もライブドアの下につけたっぽい。

以下資料はだいたい

2023 06-30発表の その他 「事業計画及び成長可能性に関する事項」から。

株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド

 

株探などをよく使う人は納得するところかもしれれませんが、AIなどを駆使して情報をすぐさままとめてニュースなどにアウトプットできると。株探の決算ニュースとかすごく早いですもんね。これは金融に大してですが他のカテゴリーでも同じことができるのでは?とはなりそうですね。

で、このノウハウを用いてるのがソリューションということになります。

例えば、みんかぶや株探で集めた情報をまとめ整理して顧客企業に提供ですね。

例えばこういう感じですかね。

投資家ならよく見るようなデータ生成にここが噛んでいると。

 

 

そういう感じで、みんかぶや株探等を運営しつつ集めたデータAIとかでメディア運営に役立てつつ、一方で情報を纏めて整理して企業に再販売というスタイルになりそうです。

 

セグメント。メディア運営でも利益を出しつつでも利益も売上もそれを再販した形になるソリューションのほうが大きくなってますね。

 

で、現在は金融が主ですが、ライブドア買ったし他のところに行きたいというのはありそうで、実際にグルメとかスポーツとか行きたがってる様子は。

その他資料からはわりと金融も絡む総合メディア企業に行きたがってる感ありますね。

その中でソリューションのほうは現状金融関連以外に行くとは現状考えてなさそうです。

 

そんな感じで業績。

売上は右肩。売上で32.37%/7年で普通に高成長。今期はライブドア加える形で計画で+60%程度。

一方利益は目先後退ですね。「営業損益は広告収入の未達と先行投資による固定費増を受け減益着地」としてます。

も、これは前期の話で2022以前は利益率15%-18%で以前はネット情報企業らしく高め。今後はライブドアも加わってどうか。


一方ROEはそんな高くなく10%前後でこれは成長性とか利益率からは低めな印象。ROAも高くはないですのでこのへんどう見るか。


そんな感じで今期は計画で大きく増収増益ですね。ただこれはライブドアが加わったことによるものだし、トータルの利益の伸びは2022-2024比較のペースで二年で2割ほどでここでみると高成長でもなく。

・・・てのもありますが、いろいろ1Qで試されそうですね。

その先にこのあたりに向かっていけるのか?みたいな視点でいいのではないでしょうか。

 

財務

資産増。目先はライブドア吸収もあってか加速。

(IRBankから)

前期末で総資産165億で有形固定は1億ないくらいでこのへんは情報企業。一方で無形固定資産が88億でのれん35億顧客関連資産33億とか前期で34億から50億以上伸びる形でここがライブドアってなりそう。

流動65億。現金44億でほかは売掛金とか。

負債は86億で有利子負債75億でだいたい有利負債。これは有利子負債前期14億からどかんとふえたやつでつまり借りてライブドア買ったってことですね。

ということで、前期でわりと借りて大きな買い物の大勝負に来てるとはなります。

あと利益剰余金がマイナス。今期が普通ならプラスに転じそうだけど。配当はしてるね。利益剰余金マイナスでもする方法はあるからそれしてるとは。もうたぶん些末。

と言う感じ。ライブドアこけなきゃ大丈夫。コケたら知らない。ライブドアのせいで赤字になるとかCF出ないとかなるとわりと大変なシナリオにもなりそうにはなってる。まあだから大勝負なんだけど。

 

CF

 


2023年まで営業CFプラス。軌道に乗った情報メディアとなりそうで、このへんは順当。その中で有形固定への投資はあまりないけど無形固定資産への投資はわりとあって、FCFは出てないですね。で前期は借りてライブドアを買う大勝負。

総合、ずっと投資先行状態が続いてますね。投資を切ってFCFだすようになるとどうなるか?一つの懸念事項にはなりそう。

配当はしてます。配当性向50%程度だし会社もそれくらい目標とは言ってます。現金わりとあるのでひとまず大丈夫ですが、FCFプラスじゃないのでこのままなら財務CFで補う必要は出てくるかもですねというか現状還元<調達ですね。

 

 

月足週足日足の値動き判断

月足であげてさげ
週足であげてさげ
日足でさげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、2019年上場で1400からコロナまで下落で665も2020から2021までにかけて急騰で4985まで行くも以降は続落で目先1600まで。コロナでイキったネット系グロースによくある推移っぽく。ファンダ面の見方ですが一時はPER100以上にも。

それで目先は下落ですが、反転をみるかみないか。とりあえず4985から1600は文句なしの下落トレンドで月足から日足まで下落と見ておくべきか。反転すれば反動は大きいとして1600を基準に入るのは選択肢にはなるかもですね。

ちなみにファンダ面の見方ですけどコロナ安値上場来安値でPER23ほどで、上はPER100以上とするとコロナ反転点がまあわりと近いくらいの水準までは来てます。いや、まだ2割程度あるしPER23で反転するとも限らないですけど。


ファンダ的には、みんかぶや株探というか、それで金融情報を集めニュースを迅速に出したり、金融情報をまとめて企業に提供。企業に提供する方のほうが儲かってますがメディアでも利益は出てますね。その中で前期はライブドアを買う大勝負にきてて方向性としては総合メディア企業に向かってる感じ。企業情報提供は現状金融方面のみっぽい。

急成長にライブドア買収で加速感ありますが、急成長ではあるけど高収益であるかはROEROAなどからは微妙。なにげに投資が多くFCFも弱い印象。財務は良かったがこれは増資によるところが大きそうで、現状以外に業績以外は抜けた感じでもないのは留意か。それで金融メディア以外のメディア運営ははじめてとなりこのへんも懸念になりわりとライブドア通期参加の今期は試金石なところはありそう。

うまく転べばメディア運営も情報提供も極めて高収益になりうる事業性はあるので飛躍はあるかもしれない。同時に財務などに重しを負ったしCF案外弱いとかなので悪く出ると悪いシナリオもありえそうには。わりとハイリスクハイリターンな局面かもしれません。

評価。

PER27のPBR3ほど。高成長が続くとみるなら十分見れる評価ではあるとは。事業性はハイカラでいかにも目を引きそうできっかけ次第では高評価帯もありそうというか、PER100越えあったわけですし。同時に絶対的には普通に高評価で意外に財務CFが弱いとかだともっと下のPERに置かれても不思議じゃないとは思えるところだし、期待に反して減益とかなるとわりとメモ当てられないというかやっぱりハイリスクハイリターンではないか。

でもROE低いが意外に痛し痒しで、減益とかでも赤字で純資産ぶっとぶとかなければROE30%のPBR10越えとかよりは減益などがマシと考えられなくも。

ライブドアが酷くてのれん減損とかだとそうも言ってられないですが。

と、懸念は挙げますが可能性はありそうで、反転しグイグイいく展開になっても不思議はないとは思います。そうならないシナリオも不思議じゃないだけで。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=4436

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=4436

IRBANK:https://irbank.net/4436

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

決算だいたい終わって、日本企業は好調というしかないけどわたしの資産評価は好調じゃない。そんなもんです世の中とか。

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

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