大河の一滴

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(4022)ラサ工業/東証PR/化学(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:2094円(人々は、険しい道を歩いてきたが振り返れば結構進んでいる。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
4022 ラサ工業 東証PR/化学 166.35 2024/03予
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
484 36/7.44% 6.05%/18年 6.37 0.72
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
2.5%/17年 5.14%/17年 1.5%/16年 11.24% 6.12%/18年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
386/17年 -309/17年 77/17年 4.51/17年 7.22%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
475.52 231.26 48.6% 3.92% 24.96%

 今日は分析。2023/7/21に銘柄スカウター10年クスクリーニングで5年売上及び営業利益成長率10%以上かつPER10以下のもの(対象88銘柄)からきになったものをチョイスして分析します。ラサ工業。化成品メーカー。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年07月24日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「いちおあげ」

ラサ島でのリン鉱石採掘が創業起源だそうです。

結構歴史があるみたい。もう採掘してなくて無人島。

沖大東島 - Wikipedia

ラサ島鉱業所 - Wikipedia

そういう歴史の末裔だそうです。ちなみにラサ商事ってもありますがこれは「ラサ工業株式会社(東証1部)の営業部門が分離独立して設立(1939年)された会社」だそうです。今見たら資本関係はなさそうですね。

そんな工業の現在のセグメント。化成品中心。

(銘柄スカウターから)

化成品事業部 | ラサ工業株式会社

 

その他はHPでもみて。

機械事業部 | ラサ工業株式会社

電子材料事業部 | ラサ工業株式会社

 

歴史長いからか、化学系は範囲広いからか結構幅広く用途で使われてますね。

長期業績は以下。2014年くらいかたは伸びてる感ありますが、1999から確認できる過去のピークを越えたのは2022で、2021までは長期停滞と言えるし、目先は底を突き抜け成長してきてるとは見れます。

2009-2010は赤字。シクリカルなところはあります。

2009,2010で結構やられたのは注意点。

2009「予想を大幅に上回る需要の減退には抗しきれず〜市況の回復時期が不透明な、シリコンウェハー再生設備について39億79百万円の減損損失と、急激な需要減退に対応して原材料の購入契約解除に伴う和解金2億33百万円など特別損失42億59百万円を計上」

2010「主力事業であるシリコンウェハー再生事業の回復の見込みが所期の目標から大幅に遅延し不本意な結果〜期に引き続き、単価の低落傾向が続き回復時期が不透明なシリコンウェハー再生設備等について32億41百万円の減損損失などの特別損失32億49百万円を計上」

で、資産ぶっ飛ばす赤字ですね。その後はずっと堅調と言えそうで2010年からBPS成長率とると13.75%/12年とかでかなり優秀。まあこれはダメージ後の回復期を含んでそうですが。でもROEもおおよそ二桁維持でこの辺は順調な停滞蓄財でそれが目先は過去のピークを破り業績が突き抜けてきたというところでしょうか。

つきぬけの2022「売上高は、化成品事業における半導体向け・電子部品関連が堅調に推移し、また原料の高騰に対する製品販売価格の是正もあり増収。」で端的には半導体特需ですかね。化成品は好調で機械は足踏み電子材料好調という感じ。

目先2023「化成品事業における半導体向け高純度品が伸長。また、原料の高騰に対する製品販売価格の是正もあり増収。」で相変わらず半導体好調。

ですが目先はピークアウト感ありますね。これはグラフ拝借。

全体のだいたいを占める化成品が落ち込む形で後退傾向。それで機械電子も足踏みって感じ。

そんな感じで今後は後退しそうでその意味でやっぱり停滞蓄財という感じ。ということで今期計画では減収減益ですね。1Qはまだ。

とはいえ、歴史的にはハイレベルで足踏み後退も入りながら進んできてるは一つの事実で中期計画でも大きくは前進を目指しているようです。

このへんが信じられるなら拾ってみるのも。

 

財務

上記の通り蓄財。

(IRBankから)

長期に有利子負債は維持も有利子負債比率はさげて自己資本比率増加。利益剰余金マイナスに突っ込んだのも2015に解消しその後も蓄積継続。このへんはROEを維持しながらで結構偉いと思います。

自己資本比率はもっと上げる目標がでてるのでまだこの路線を続ける気とはなりそうですね。

有形固定は178億でこれは伸びてないこともないけど2019年以降はあまり変わらない水準で増収で常に投資が必要というわけでもなさそうです。

流動255億。これは前期で伸びましたね。何がと言うより全項目的に伸びてるので前期はいかにも好調だったとはなりそうです。まあ後退しそうですが。

負債243億。有利子負債半分程度でいい財務とは鳴らないかもだけど長期改善傾向のさなかで問題があるともできないかな。問題なしでは?

 

CF

 


赤字のときも含めて安定的な営業CF。投資の過多でFCFマイナスは2008,2009とかでね。そこで投資したけど2009、2010で成果に鳴らず損したって感じでしょうか。

で、その後はだいたいFCFプラス。現金は維持で有利子負債も維持なので、余裕のFCFは還元してそうですね。

2017年から配当復活。配当性向は低めではあるけど、現金増えてないし有利子負債も減ってないので増配はやっぱり増益ないと厳しいと言うか後退になりそうなので減配もあるかも感は。

(銘柄スカウターから)

 

月足週足日足の値動き判断

月足で挙げたり下げたりだけど安値は切り上げ
週足でレンジっぽい
日足でもみ合いっぽい
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、月足レベルでは吹いては戻る感じで進んでない感もあるけど、安値では2010年から、540、660、890、967、1375と切り上げっちゃあ切り上げで下げと言うよりはあげ。その中で週足は2022の1375以降で上昇ではあるので、1797,1934あたりをみながら上昇継続を狙うのも。三角持ち合いっぽくも見えるので2275、2535当たり越えるとより上昇っぽい雰囲気出るのでそのあたりのシナリオを視野に。


ファンダ的には、化成品中心の化学メーカー。リーマンあたりに利益剰余金マイナスまでの大打撃くらうも以後堅実に蓄財してかなり復活で目先は半導体活況もあり長年の足踏み圏を限界突破してきた感じですが、目先は後退で一時の特需感でやっぱり停滞蓄財かも。

蓄財自体は堅調で長期にBPS増の自己資本比率改善。中期計画でもまだこの路線を続けそうな雰囲気がでてます。CFは安定的に赤字で大損となったリーマン前後すら営業CFはプラス。それを投資しながら余裕は還元する形で蓄財。増配傾向ですが有利子負債は減らしてない現金も維持なところから、減益入ると減配に繋がりそうなところはあるかもしれない目先業績後退もあり注意。

そういう点もあるが総じて停滞蓄財の化学メーカー。シクリカルな投資してそれがしくじるとか悪いところがでないとROEも結構高く蓄財力もなかなかのようには。

評価。

PER6.5のPBR0.7ほど。蓄財力豊かなCF安定的な化学メーカーと見ると少々評価低いなとは思えるところですがラサ工業としてはわりとよくあるニュートラルな評価っぽいですね。目先業績後退で減配などの可能性も踏まえるとちょっと警戒したくなるところですが、なんだかんだいって蓄財は進みそうだし減配来たらむしろ拾うのが妙味あるかもというか減配をみてからにしたいなというかもめの感想。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=4022

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=4022

IRBANK:https://irbank.net/4022

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

とくにない。元々出不精ですがあつくてよりお外に出たくない感じ。

 

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

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