適正株価なるものがあります。
自分はこの適正株価という概念自体に否定的だったりします。
以前にはこのような記事も書いていたりもしますね。
今回は似たような話でもあるんですけど、自分はわりとこの銘柄、株価はこのあたりに評価をされるべきでそれより現状それからは安いから買いだみたいな発想はわりと危険かな?って考えています。
特に高成長・高評価なところでは。
・・そんな種の話。
これらも結構関係ある話。
実は自分はAIinsideを持っています。
2020年12月時点で。
少しだけどね。
そしてこういう極端なものを考える時には特に思うんですよね。
これを高いとか安いとかで捉えるべきでない。
まあ何言ってるのかわからないと思う人もいそうですが、先を聞くなら少しは自分の言う事もわかるかもしれないので先を読んでくれるとありがたいのですが。
それはすごく安くてすごく高い
これは特に高成長率で高バリュエーションのものを考えるときに鮮明になるところだと思いますが・・
実の所は自分はAIinsideならすんごく安いと考えています。
AI insideならすんごく安い。めちゃくちゃ安い。
自分はPER500だっていいと思ってます。
まあ条件もあって売上とかEPSの成長率100%くらいを5年くらい続けてくれると見込めるならばですけどね。
仮にそれぐらいの売上成長が出るとするなら5年後くらいはたぶん買値PER15前後くらいになるのではないでしょうか。
それだけ売上伸びればおそらく利益率も上がるだろうし、実際そうなるならPERはもっと低くなるかもしれないね。
同時にアホみたいに高いとも考えています。
AI insideならすんごく高い。めちゃくちゃ高い。
自分はPER30だってやだって思ってます。
まあ条件もあって売上とかEPSの長率が10%以下になると見込むならばですけどね。そうなるなら自分はPER20くらいとしたいなあ。
仮にそうなるならば、PER500だったらその瞬間に自分は25分の1まで要るとできるラインを引き下げなければならない。
まあ自分はそのシナリオなら全部吹っ飛ぶ…つまりゼロと見積るかな。どこまで残るかわからないし残ると考えても思うほど残らないかもだし。
AIinsideなら高いと同時に安い
というかそれは今後の見込める成長率次第。まあこの記事を書いてる2020年12月現在なら安いと判断してるね。
ただその前提は一瞬で変わりうる。つまり一日にして価値ゼロと見積もり直さなきゃいけないこともありうると考えてる感じ。さらには1日でいきなり変わるならマシかもしれない。よく分からないまま株価半分に下がった最後にそういうことが来るかもしれない。
だからそれらのシナリオに対する準備もしてなければならない。まあそういう考え方ですね。
それは企業の価値というか価格を構成する要因は期待できる成長率が占めるところが大きいという考え方です。
そして同時に期待成長率なるものは一瞬で大きく変わりうるものという考え方です。
自分はそういうものならそれを安いとか高いとか見なすのは危ういと思うところなんですよね。
まあ高いと見なすのはいいか。
でも安いとする発想は危うい。特にそれを安いからたくさん買うという発想をするのは危うい。
だからその安さを構成する期待成長率は一瞬で変わりうるものだからです。
例えば冴えない3Q決算でも出そうものなら消し飛ぶよね。
出された瞬間にそれは安いから何段跳びになって極めて高いにもなりうる。
そういう種のものだとみなしてるわけです。
それは極めて不安定ですぐ変わるもの
特に高成長&高評価なものにはより当てはまると考えているところです。
それは安いと同時に高い。
すごく安いと言えるけど、一瞬ですごく高いにもなりうる。
それは極めて不安定ですぐ変わるもの。
そういうものに対して、これはここが適正であるとか言ってすんげえ安いじゃん。じゃあおじさん沢山買っちゃうぞー!
なんてすることの限界。その種のものに適正やら安いやら高いやらとして扱うことの限界というか危うさを感じてるんですよね。
まあそういう話です。
まだピンと来てないかもしれない
それは見込まれる成長率が実現するならすごい勢いでEPSがあがるわけだし同じ株価ならPERが恐ろしいスピードで下がっていく。そして多くはそういう高いEPS成長を成すものは高いPERが許容される。200はわからないけど100は許容されるというかそれでもそこにリスクをとる人が尽きないかもしれない。
そして仮にEPS36%成長が実現するなら4年後にPER半分にされてもそれでも株価は倍です。
2年後にEPSが倍になるバリュー株があるなら連れてこいって話。4年で4倍でもいいぞ。
それは安いんです。というより待ってるならバリューに比べればあっという間に安くなってくる。
ただし。
それは見込まれる成長率が実現されるシナリオにおいて。
実現しなければ高いPERは高いまま。
その中で期待されるEPS成長が怪しくなればと言うより成長してないなら怪しくなるのも当然なんだけど・・そうなればPERあっという間に半分3分の1、それ以下にもなるし、そんな成長はないよねとか逆にEPSは減りましたとか赤字になりましたとかになるならば・・・
株価なんて跡形もなく吹っ飛ぶわけです。
だからそういうものなんです。
そういうものならばそういうものとして投資は組み建てられるべきだと思うわけです。
もっというなら・・
それが実際にどのくらい成長率を見せることになるのか?
4年後に平均30%でるのが、50%出ちゃうのか、10%で振るわないか、あるいは逆に減らすことになるのか。
わからないわけです。
その確率がわかるなら期待値らしきものも算出できるけどたぶんそれは不可能なんじゃないかな。
どのくらいの確率でそれが起こるか?・・そんなものは誰にもわからない。
もっとさらに仮にわかったとする。そしてそれが以下の条件だったとする。
90%で10年3割成長
10%で成長しないあるいは赤字になる
これは非常に妙味ある期待値(故に凄まじい高PERも許容できるはずです)だろうと算出してそこから50%低いから安いと考えて集中するのはいいけど、その場合10%の方を引くなら全部飛ぶからね?
もっともっと言うなら、仮にEPS成長30%続けてるなら10年後ならすんげえ株高になってるはずだけど途中で株価がどういう値動きするかはわからない。途中すごく下がるかもしれない。逆に上がるかもしれない。ある未来の結果に向かう経緯が違うなら違う振る舞いをするべきだよね。
いや、確率も期待値も未来の結果も経緯もわかんないんだけど!
ごほん。つまりはわからないわけです。
それは無茶苦茶安くなるかもしれない。
それは無茶苦茶高くなるかもしれない。あるいは消し飛ぶほど高くなるかもしれない。
そういうものだと思うんです。
そういうものだとした上でどうするか決めていく。
そういうものだと思うんです。
あとは好きにすればいい。でいいと思うけど
自分は今は安いとできるけど一瞬にして価格ゼロにもなり得るとするものに集中はできないですね。
AI insideなら今の単元だと単元もやだってなるかな。いや今見せてる成長率では極めて安いと思っちゃいるけどね。
というわけでミニ株です。この記事書いた後単元にして投げてるんですが
わたしからは以上です。
と、言いながら続けますとこれは特に高成長高評価なところでより鮮明になる傾向だって思ってますが、本質的には企業評価全体に言える事だとは思うんです。
企業評価に占める構成物が変化するなら企業の価値も価格も一瞬にして大きく変わる。
その見方の中でバリューというかバリュー銘柄は構成物を変化しにくいものに置いているとは見れますね。
で、その構成物が変化しにくいものである故にこの見込み違いになった時の落差が小さくなると解釈できます。
それは変化しにくいものを見てるが故に、大きく変化しにくいしまた悪い方の限度も見定めやすい。
そこがバリューの優位性と考えています。保険つき。程度もありますけどね。
そして保険はそのバリューを選ぶことだけではないですね。たとえば自分は保険はないとしたものは量をコントロールすることで保険の代わりとする所があるね。だから安いAI insideはミニ株だね。高くなった時の保険として。
ミニ株は余談の話ですがだから自分は保険がないと戦えないと思ってるので保険をかけようとする闘い方をしてますよって事です。
まあ以上なんですが
AIinsideを例に上げましたが、繰り返すと自分はこの銘柄なら例えば目標株価とか妥当な株価とか、本質的価値とかなんでもいいけど、ここだ!みたいに定めてそこから低ければ買い。高ければ売りなんてのは危険というかあまりそぐわない発想だと思うところでしょうがいかがでしょうか。
自分は企業というものは本質的にはそういう今の見えてる価値の危うさというか不安定さがあるというか・・
それはあなたがみなす以上に変化しやすいものだ。
いい方向に。あるいは悪い方向に。
と、思うところです。よっぽどのことがない限りあまり変化しないものもあるけどね。
で、このことは特に評価の大半の成分は高成長が見込めそうだからという高成長・高バリュエーションの銘柄では気にすべきことだと考えていますし、そういう認識の中で戦い方を構築するのがいいよね?って思ってるわけです。
それはあなたがみなす以上に変化しやすいものだ。
と、するときあなたはどう戦いますか?