基本データと取り上げた理由
株価:2220円(人々は高く飛び上がったかと思ったら墜落してる。)
基本データ
コード | 企業名 | 市場/業種 | 時価総額(億) | 決算期 |
3856 | Abalance | 東証ST/電気機器 | 388 | 2024/06予 |
予想売上(億) | 予想営業利益(億)/利益率 | 長期平均営業利益率/年 | PER | PBR |
2518 | 158/6.27% | -3%/17年 | 5.5 | 2.6 |
売上成長率(年複利/期間) | EPS成長率(年複利/期間) | BPS成長率(年複利/期間) | 予想ROE | 平均ROE/年 |
36.09%/17年 | 27.85%/17年 | 17.7%/16年 | 53.3% | 10.2%/17年 |
長期営業CF(億)/年 | 長期投資CF(億)/年 | 長期FCF(億)/年 | 長期平均FCF(億/年)/年 | 実績ROA |
108/17年 | -411/17年 | -303/17年 | -17.8/17年 | 4.75% |
総資産(億) | 自己資本(億) | 自己資本比率(%) | 配当利回り(%) | 配当性向 |
1440.87 | 131.35 | 9.1% | -% | #VALUE! |
今日は分析。2024/3/10に銘柄スカウター10年スクリーニングで、10年売上利益成長率10%以上かつ5年PBR総体水準で10%以下のもの(対象76銘柄)からきになったものをチョイスして分析します。長期に売上利益を伸ばしてるけど、ここ5年で低い評価に置かれているものを拾う意図。Abalance。エバラ。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2024年03月13日取得。
業績財務CF推移とそれに対する分析
業績
ざっくり業績推移をみてひと言「業績噴火」
焼肉のタレでも製作所でもなく実業ってなんですかとかじゃなくて、太陽光のリアルコム。
だいたい太陽光パネル製造。
(銘柄スカウターから)
前後。
2016あたりから。セグメント売上。
ちょっとみにくいですが以前はITと建機販売と太陽光とかでシナジーもへったくれもない、ようするに儲かりそうなところにポリシーなく参入していた感あるなかで、端的には2021以降でてきた太陽光パネルでぶち当てた構造。
その恩恵かITとグリーンエネルギーも恩恵ありですね。グリーンエネルギーは端的には太陽光発電ですかね。建機は撤退かな。
で、ぽっと出てきた太陽光パネルは買収。ベトナムの発電系会社で端的にはこの買収決めてこの会社が急拡大という構図で、早くも売上の95%を占めるまでにでもう事実上AbalanceとはベトナムVietnam Sunergy Joint Stock Company(VSUN)となりそうです。
Abalance<3856>、太陽光パネル製造のベトナムVietnam Sunergyを子会社化 | M&A Online - M&Aをもっと身近に。
VSUNの躍進。
ROEとかバランス醜いですね。2021年以降のBPSの伸びがえぐい。BPS成長率をとるなら 17.7%/16年でここ数年でこの水準を叩いてしまったになりますね。
ROEなどエグいレベルで加速・・な一方でROAはそんなに高くなく凡庸。
(IRBankから)
原価率など。原価率も販管費も高め。
営業利益率も目先6%台でそんなに高くもない。
(IRBankから)
という感じで、VSUNの買収で勢いが大きく増収率やROEが尋常じゃなくでてますが、ROA低く財務レバレッジに頼るROEで利益率も低くわりと危ういバランスの上にたつ成長のようには。
もVSUN次第ってなりそう。
前期。
https://www.abalance.jp/presentation/?y=2023
エグい増収増益。
だいたいVSUNが躍進で国内はそうでもない。
そんな感じですが計画では大きな増収のターンは終わった感はありますね。
成長は成長ですが、上記のようになかなか危ういバランスの上のたった売上+16%とか増益一桁くらいであるのをどうみるか。計画ですけどね。
ではあるんですけど、VSUNでも新規工場計画はばんばんあってナスダック上場の話とかもありでこの辺が炸裂するとまだまだ大きく成長なんて見方もできますがさて。
今期1Q。
一応売上の水準ですが四半期レベルでは売上は足踏み感。一方で利益率か改善の傾向はあり、目先は前期から大きく増益。まあまだ1Qですが。
財務
ぐりぐり資産増。
(IRBankから)
前期末総資産1440億。有形固定333億で2016年で2億とかなので目先グリグリ投資してる感じ。無形固定で75億。これはのれん2021年3億で2022年46億って感じで以外にVSUNでのれんだしてなさそう。いい買い物しましたね感。
流動1000億。現金206億に商品で488億に前受預け金で210億程度であといろいろで、し
商品製品がグリグリ増えてるのは、成長してるから当たり前ですが、これ余らすと大変なことにはなるなとは。
負債1200億。うち有利子負債515億は増えてるけど、有利子負債比率は思ったほど高くないですね。ほかの主な負債は契約負債278億、買掛金164億あたりにその他。
意外に固定負債率低めだし財務は思ったほど悪くもないけど、自己資本比率は極めて低いし、財務は劣悪で問題あるというか、業績が渋くなると即座に問題なるようには。例えば在庫余るとか。例えば半分売れなく250億が減損されるとそれで債務超過に突入に利益剰余金も消し飛ぶとか。
業績伸びるくらいなら大丈夫そうではありますね。そして目先までは大丈夫そう。
CF
2022年までろくに営業CFマイナスが、2023は大きくプラス。前受金あたりでプラスに貢献だけど棚卸し資産増が大きいのでわりと出にくそうな。
それで投資ぐりぐりで、FCFマイナスですねというか、 長期FCF平均-17.8/17年ですね。これまでこの会社お金稼いでないです。し、目先もそうだし、むしろFCF赤字が拡大してるとはなりますね。
増配はしてるけど、配当性向は極めて低いやつですね。
月足週足日足の値動き判断
月足で噴火して崩壊。
週足であげてさげ
日足でさげ
確認。
評価・売買判断
テクニカル的には、月足レベルでは噴火して崩壊でこれは終わった銘柄というところで、また盛り上がるとするのは筋が悪いとはなりそうというか、どこからみても13620から1955まで崩壊で、1955で反転するとみるのはどうでしょうね。
一時の反転リバウンド狙いはあるかもですね。これだけ一方的な下落の中でも2861から4100までありますし。目先も1955から2596もあるわけだし。でも下落の中のリバ狙うよりは上昇トレンドが見込めるものでとろうとした方が有利な気がするところだし、かもめはリバウンド狙いのいい方法論をもってないのでここでは守備範囲外。
といいながらいちおう1955からは日足で上昇でリバウンドに向かう可能性はあるかもしれませんとかはみれなくもないのでどうみるか。
ファンダ的には、もともと何をしてるのかもわからない会社がベトナムの太陽光パネル会社を買って躍進。その効果かもともとの事業にも恩恵だけど比率的にはもうベトナムのパネル会社で浮沈はそこしだい。目先は一番大きく伸びる美味しいところは終わった感じで、売上は伸びてるけどそんな高い成長率でもなく。ただ増益には来てて、また投資計画はありこの辺がうまくいくならまた景色も・・とは。
一方で、高ROEも財務レバレッジで上がってるタイプで、ROAや利益率などは低く、現実問題危ういバランスの上に大きな増益がでたようには。それでもBPSなどは吹っ飛んでいってるので悪いことはない。
CFは劣悪。営業CFが出てるのかも怪しい投資もしてるので、FCFは普通に出ていなく。資産は増えた感じですがお金は儲けてない。財務はいうほど有利子負債も大きくなく固定資産とかのれんも大きくもなくそこまでひどくもないけど、劣悪なことには変わらずわりと危ういバランスの上にたつ業績が崩れると大惨事にもなりかねないようには。
総じて、かなり危ういバランスの上ではあるけど、業績は伸びている・・感じでは、これを乗りこなし、工場など投資をこなし利益率なども改善するなどのシナリオにでるとすごく明るい未来もありえそうですが、そのへんをどうみるか。
評価。
PER5.4のPBR2.5ほど。PERで評価低め。これは絶対的にもそうだしAbalanceとしても低PERで、なんだかんだいいながら成長意欲あり投資もしてて成長も増益もみられる企業に低いPERがついてるはそうで、うまくバランスをとって大きく増益するならかなり妙味あるし、利益維持くらいならそう下もないというかリスクリワードからは多分妙味あるというか、これは利益維持くらいの話でバランス崩れて赤字とかなるとまだまだ大惨事も有りえそうで、ここまで下がってもハイリスク案件。ハイリターンかはわからないというか。リターンが高いか低いかあるいはマイナスかもちょっと見通しにくい案件だけど、現在は高ROEな塩梅が続いてそうで維持できるならハイリターンじゃないですかね。
リンク
KABU+:https://kabu.plus/
銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=3856
株探:http://kabutan.jp/stock/?code=3856
IRBANK:https://irbank.net/3856
その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)
とくになくてへいわへいわ。
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