大河の一滴

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(4686)ジャストシステム/東証PR/情報通信(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:2554円(人々は大きな山をつくるもその山は崩壊している。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
4686 ジャストシステム 東証PR/情報通信 1640.3 2023/03
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
419.5 190.34/45.37% 18.5%/16年 - 1.79
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
7.55%/16年 #NUM! 10.41%/15年 18.8% 8.8%/16年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
972/16年 -332/16年 641/16年 37.68/17年 14.43%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
994.58 836.77 84.1% 0.78% #VALUE!

 今日は分析。2024/3/10に銘柄スカウター10年スクリーニングで、10年売上利益成長率10%以上かつ5年PBR総体水準で10%以下のもの(対象76銘柄)からきになったものをチョイスして分析します。長期に売上利益を伸ばしてるけど、ここ5年で低い評価に置かれているものを拾う意図。ジャストシステム。スマイルゼミとATOK。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2024年03月07日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「あげあげも鈍化」

ATOK一太郎にスマイルゼミ。

セグメント・・も設定されておらず。

商品はここ。一太郎のイメージをお持ちの人いそうですがページトップはもうスマイルゼミで塾より低コストの通信教育。

商品・サービス | ジャストシステム

スマイルゼミ。

高校1年生コース|タブレットで学ぶ高校生向け通信教育「スマイルゼミ」|【公式】スマイルゼミ

その他ATOKを筆頭にソフトいろいろ。

基本的にパッケージソフトですが、ATOKなどはサブスク形式なので半SaaSみたいなソフト会社でしょうか。

それで開示姿勢が塩。

適時開示は決算短信だけでIRページ見ても決算資料もなく、だいたい決算短信有価証券報告書だけのストロングスタイル。

 

このへんはキーエンス流というかキーエンスに出資を受けて、それまで学校にソフトを収めてたことを軸に教育ソフトスマイルゼミをスタートさせそれが伸びてきた経緯。

ジャストシステム大復活のワケ、背景にあったのは「人への還元」 |ビジネス+IT

あのジャストシステムが大変貌を遂げていた 今や収益柱は「一太郎」「ATOK」ではない | インターネット | 東洋経済オンライン

社長もキーエンスになりました。

ジャストシステム、キーエンス出身で38歳の関灘氏が社長に就任 | 日経クロステック(xTECH)

 

キーエンスもIR姿勢は塩で今はIRページ・・IRとしては今でもないし決算説明資料もないみたいですね。でも業績で黙らせるみたいなストロングスタイルですが、ここもそれに近いというかそのもの感あります。

 

ということで業績。現社長が2016年からなので、わりと以降はグリグリ業績を伸ばしてきたのが目先は一服でさてどうかという印象。


それで2016年あたりの短信みてもあまり情報がなく判断材料に乏しいのですが、2020以降は個人法人ストックの売上は出してますのでまとめると以下。

個人とストックの伸びが著るしかったのが、鈍化し後退してそうだってところで一方で、法人向けは足踏みあるいは後退・・の中で目先反転があるかもくらい。

 

ROEなどの推移。以前から堅実みはあったけど2018くらいから加速も目先は後退。BPS成長率自体は 10.41%/15年でなかなかかだし目先ROEの水準も低くはないので、もっとROE低下が進まないとここはわりと優秀な推移しそうとは。


あとは、原価率など。このへんは優秀というか、増収に従いきっちり原価率販管費落としてて、コスト削減はしっかり励んでててしっかり事業は利益を出すという姿勢はでてそうなのでは?と。

(IRBankから)

従業員も。従業員減ってますね。そして一人あたりの数字があがる。

このへんはきっちりシビアに経営してんな感。

(IRBankから)

それで目先は減収減益。会社はなにも説明してないけどスマイルゼミはもう成熟か後退してるのは推測できそうなところで、個人及びストックが前年比後退。一方で法人向けが伸びており、このへんから個人やストック見切って法人に軸足を移してきてるのでは?感がみえます。

おそらくスマイルゼミとかは足踏みでもう伸びる感じではなさそうですが、それでも踏ん張るというか地力の高さみたいなものはかんじるところですがさて。

まあ、ほんと塩でなにも説明しないので全部憶測なんですけどね。

財務

利益剰余金マイナスだったんか。

(IRBankから)

しかしそれも昔。キーエンス流?で財務は完全復活感あります。

前期総資産994億で現金731億。負債157億も前受収益が78億。で前受収益は事実上の負債じゃないのでド健全ですね。

問題はない。とはなりますが問題はあって。その前受収益。後退してますね。

やはりスマイルゼミだと思いますが、成長が止まり足踏みあるいは後退の局面にきているかなとは。目先3Qだとちょいプラス。

 

CF

2016年までFCFがあやしかったのが、以降はFCF安定で特に2020以降は水準があがり現金がどんどこ積まれてる感じですね。

2019年以降増配。ただし配当性向低い水準で自社株買いもなし。

「事業拡大に向けたM&Aや新規事業の立ち上げ、商品・サービスの高付加価値化に投資し、企業価値を高めるとともに継続的かつ安定的な配当を行う」とは言ってますね。まあ買収とかしたことなさそうですし、なんかそう言っとけ感はあるかも。



 

月足週足日足の値動き判断

月足であげてさげ
週足でさげ
日足でさげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、2013年以降上昇してたところもあったが2017年くらいから本格化で特に2019年以降は躍進という感じで2014くらいで800台くらいから位から2020高値で8490。

も、以降は続落が続き目先2467はおおよそ2017‐2019あたりの水準でおおよそ2019年以降の上昇をリセットでいってこい。週足レベル以下は絶賛下げでこれがどこまで続くか?反転するかみたいな局面。

もう月足も上昇トレンドとするのも難しいのですが2018年安値1784をわらなきゃ、一応2017年以降で長期上昇トレンドは崩れてないとはなるけど、ひとまず基準は目先安値2567をみながら3390くらいは超えてくれれば週足の下落も一段落感でますがさて。


ファンダ的には、もともとATOKとか一太郎とかのソフト会社。利益剰余金マイナスとかわりと渋い推移をしてところにキーエンスから救済?でキーエンス流の経営が入り、その中で利益を出せる体質化が進み、その中でスマイルゼミをぶち当てて大きく成長。利益率やCFの質や財務体質など見違えるほどだし、定量的に極めて優秀な会社になるまで。とはいえ、会社はIRとか塩で、通期計画すら出さないと(計画してないはずがないと思うところ。)あまり投資家の方に向いてる感じがしないというか頭の中にあるのかも疑問というか多分皆無で還元は渋いし、いちいち業績とか経営の説明もしないし、いい業績を出せばよかろう?というかそうも思ってなさそうなストロングスタイル。

その中で成長を引っ張ってきたと思われるスマイルゼミはおそらく後退か足踏み局面。成長鈍化などがみられますし目先は減収減益。その中で法人が反転しており、いい業績を作るという意思は強いのでは感じるけどそれは憶測。事実は見違えるほど業績も財務CFも良くなり、販管費や原価率などがずっと下がってきてるなどですね。

まったく塩対応な会社のそういうろところをどうみるかでしょうか。まあでもやはり目先は成長とかは期待できる感じじゃないというかたぶん停滞蓄財なくらいを期待してるのがいいかも。かなり優秀な停滞蓄財になりそうですが。

評価。

PBR1.8ほど。計画もださないのでPERもなし。とりあえずPBRでここ五年でもっとも低い水準です。赤字とかになるのは到底考えにくい上に還元せず内部留保もするスタイルなのでBPSなどもへるとは思えず。ただ増益はないと前提をおくと絶対的にはまだ評価高いかなとは思うところです。

一方で実績のPERでみてこれを控えめに120億純利益とみるとPER13.8くらいまでであり、もうわりと普通に市場でも相当優秀な企業がニュートラルな水準をここにおくとしてPER15とすればその程度以下で、成長がないとしても大きな減益とかないなら、もうわりとありかな?と思える水準まで下がってきてるとも見れるところでさて。成長は止まった感はあれど尋常じゃない利益率の財務ド健全でCFも盤石な企業ではあるし。仮に還元振り切るとわりとまじで自社株買い50%位できる計算になりますし。直近3Qで。まさかの展開になりますけど。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=4686

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=4686

IRBANK:https://irbank.net/4686

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

休みだけど記事作ったので公開することに。

わりとよくあるミス。比較しんどいのでこれは休んでいいと思ってたりします。

とか思ってる中でもうこんなことを旧ブログから2014年11月からしてるので今年11月までやればブログは10年。

そして銘柄の比較を始めたのが以下の2015/1/22からみたいなのでここまでやれば銘柄をだいたい毎日挙げてなんかやって10年。

その後もどこまでできるかわからないけど、できれば死ぬまでとは思ってる。

2015/1/22 無印良品 - 大河の一滴

 

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

銘柄スカウターで銘柄比較表

 

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