大河の一滴

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(9723)京都ホテル/東証ST/サービス(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:750円(人々はふらつきながらもとぼとぼ前に進んでいる。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
9723 都ホテル 東証ST/サービス 90.49 2024/03予
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
90 7.5/8.33% -2.2%/16年 16.45 4.99
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
-1%/16年 2.14%/16年 -2.91%/15年 50.28% -5.8%/16年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
102/16年 -39/16年 62/16年 3.89/16年 0.38%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
160.78 10.94 6.8% 0.4% 6.58%

 今日は分析。市場統計推移記録表で2016/2/12と2024/2/22比較で、ROE高くPBR低く配当利回りが高くなっているもの(対象160銘柄)から気になったものをチョイスして分析。日経バブル越えしたタイミングでもチャイナショック時より効率してるのに評価を下げているものを拾う意図。京都ホテル。京都の名門ホテル。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2024年02月28日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「停滞が危機から復活?」

わりとシンプルにホテル。

 

 

セグメント。レストラン宴会がわりと大きめですが、これはコロナ回復最中のものとなりそうですね。

(銘柄スカウターから)

コロナ前となりそうな2019をみると以下くらい。

その他はフィットネスクラブとかテナントのようです。

 

長期業績。は横ばいに近い中から目先は復活感。2000年くらいからおおよそ売上水準変わっていません。1998-2003,2021-2023に営業赤字があります。大きく減収したのはコロナ時だけ。純損失はその他ちらちらあります。

 

BPSなど。長期にBPSなども伸びてない感じから、コロナマイナスで大きく後退。ROEも -5.8%/16年と長期にマイナス。

総合して停滞しながらBPSも増やせられない・・ところから目先はROEがはねてBPSも増える感じも。

この辺は投資の妙というか、コロナでかなりいろいろ吹っ飛んだので残ったものに無駄なものがなくなったともみなせるかもしれないと。まあ財務レバレッジっぽさはありますが後述。

ではありますが、特別損失とかはあまり出してないですね。あまり資産面でのテコ入れが入ったわけではなさそうなのは留意点。

(IRBankから)

 

そのなかで前期2023「上期は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、引き続き厳しい状況が続いておりましたが、下期より全国旅行支援や水際対策の緩和などの後押しを受け、宿泊・レストランを中心に売上を拡大させました。宴会部門においても、感染対策が緩和されたことで需要が高まり、飲食を伴う宴会の利用が徐々に増えて〜今後の需要回復を見据えて国内外へのセールス活動を再開したほか、人員不足が深刻化する中、部署の垣根を越えた社内ヘルプ体制を強化するとともに、レストラン集中予約センターの開設やレストラン予約顧客管理システムの導入、自動掃除ロボットの導入など業務の効率化・省力化を図る取り組みにも注力」

で、コロナの正常化からの進む中で社内では効率化施策も進む感じにはなっているようですね。

 

 

それで今期計画で売上はまだコロナ前の水準に至ってないですが、営業利益では凌駕するものがでてますね。

実際に四半期レベルでもコロナ前の水準を凌駕してる実績がでてるようにも。

(株探から)

これはわりと雨降って(雨というよりは土砂降りとかハリケーンみたいなところもありますが)地固まる的な感じになってきてるかもしれません。

そういう中で、上方修正。「前事業年度までは新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、売上高は厳しい状況が続いておりましたが、2類から5類への分類変更等により国内旅行が活性化したことや、想定を大幅に超えるインバウンド需要により、当初の予想を上回ることが見込まれることとなり」

インバウンドもきてそうですね。

 

財務

総資産減、そして利益剰余金マイナス。

(IRBankから)

自己資本比率もかなり低く、端的に状態悪いですね。

総資産は前期末160億で有形固定資産129億でだいたいホテルとなりそう。この固定資産が年々減少でこれは減価償却となりそう。土地あたりはほぼ一定ですし。

一方で流動資産は30億ほどでこれは長期に伸びる傾向。現金23億に前受5億でだいたい。

負債149億で有利子負債130億。長期に有利子負債減ってないこともないけど、借金してホテル持ってる構造だと思うけど、ホテルの価格が目減りし、借金>ホテルになった状態にもみえて、不誠実な業者にワンルーム握らされた素人不動産投資家みたいなところあります。

コロナもあったのはもちろんありますがそれにしてもあまり褒められない状況。というか利益剰余金マイナス。老舗といえど長期に儲けてないとなりますね。

まあでも財務レバレッジばりばりなので、黒字ならいろいろ改善していきそうではありますがどうか。

CF

 

営業CFは2021、2022は赤字ですがそれ以外黒字。なんだかんだFCF出てるという。ただだいたい返済に回る感じですね。その意味でしんどいけどお金は稼げることは稼げるではありそうですが、それが還元に回せないどころか、ホテルが古くなるのに任せ投資も絞ってるなかで負債返済に回る状況とは。

久しぶりにこの言葉つかいますが、株主のため(還元)でも自らのため(投資)でもなく銀行のため(負債返済)にはたらく会社ですね。

 

ということで還元もCFからみて渋め。負債も返さないといけないし、ホテルにもテコ入れするべきだと思うしわりと前途多難なのでは?

 

月足週足日足の値動き判断

月足でさげてあげ
週足であげてもみあい
日足でさげてあげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、2011年から2015年まであげて276から1135。以降コロナまでに478で以降あげという感じですが年足。

乱高下してそうで一応年足レベルで2000年から高値安値切り上げで一応上昇とはなるけど、そういう見方をする人少なさそうですが年足上昇の中の週足上昇とはみれるのでこれでも入るのも。

週足でも一応上昇で840、651、826、686、813三角持ち合い味があり813とか836当たり抜けると上放たれ感、840までいくと上昇継続感でるのでこれを測りながらでしょうか。651切ると下落転換感出てくるのその辺を基準に。


ファンダ的には、京都の老舗ホテル。もともと成長もなく低ROEBPSも伸ばせるか微妙なところが、コロナでダメージから復活でいくらか筋肉質化も図られてそうで利益はコロナ前よりでてる中でインバウンドも来て業績はわりと明るい見通しもたてられなくも。財務レバレッジかかる形だがROE高く出るならBPSくらいは伸びそうであるいは雨降って地固まるも。

一方財務は劣悪で、有形資産のホテルを借りて持つスタイルはホテルとしていいですが、減価償却も進む中投資もしてなさそうな割には有利子負債は減っておらず、CFはでるも投資にも還元にも振り向けず負債返済に回りそうな構造をどう見るか。

業績は良くなってそうもあまりに財務が負担な感じというか、コロナはあれど老舗が利益剰余金マイナス。

財務わるいゆえにROE高くなるところはあるからマイナスばかりではないですが。

評価

PER16のPBR5ほど。業績改善傾向もありインバウンドど真ん中とも言える京都のホテルってところで、ちょい利益上がるとper16ほどは以外にまだまだ見れる水準にあるとはなりそう。

とはいえ同時に財務劣悪のなかのPBR5はこの見込みを外せば即超割高水準になるとも言えてレール外れるとどうなるか?みたいなところはある。まあ財務わるいもののPBRは容赦されるところはあると思うのでいうほど惨事にもならないかもですが。

でもわりとハイリスク案件ではあると思うところです。出る結果のボラティリティという意味のリスク。業績も株価も。

そのへんも踏まえて。

 

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=9723

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=9723

IRBANK:https://irbank.net/9723

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

とくになんかあるわけでもないっす。

 

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

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