大河の一滴

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まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

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(3863)日本製紙/東証PR/パルプ・紙/(比)

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投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。

比較銘柄

日本製紙とその他

株価

1247円(人々は、ずっと落ちぶれ続けた先で少し反撃を開始している。)

各企業の数字と比較しての感想

コード 3863 3864 3896 5905
企業名 日本製紙 三菱製紙 阿波製紙 日本製罐
市場/業種 東証PR/パルプ・紙 東証PR/パルプ・紙 東証ST/パルプ・紙 東証ST/金属製品
時価総額(億) 1449.7 244.74 44.05 23.05
株価 1247 547 433 1656
決算期 2024/03予 2024/03予 2024/03予 2024/03予
予想売上(億) 12300.0 2200.0 183.0 131.7
予想営業利益(億)/利益率 240/1.95% 60/2.73% 4.8/2.62% 2.06/1.56%
長期平均営業利益率/年 1.7%/10年 1.46%/17年 2.21%/12年 -0.12%/17年
売上成長率(年複利/期間) 1.3%/10年 -0.6%/17年 1.2%/12年 2.8%/17年
EPS成長率(年複利/期間) -4.1%/10年 -3.5%/17年 16.9%/12年 #NUM!
BPS成長率(年複利/期間) -0.8%/9年 -0.7%/16年 3.1%/11年 1.8%/16年
長期営業CF(億)/年 6912.53/10年 1712.21/17年 112.44/12年 1712.21/17年
長期投資CF(億)/年 -6088.67/10年 -941.88/17年 -91.14/12年 -40.16/17年
長期平均FCF(億/年)/年 82.39/10年 45.31/17年 1.78/12年 1.48/17年
PER 9.6 5.98 16.62 8.49
PBR 0.36 0.33 0.85 0.45
ROE 3.8% 5.5% 5.1% 5.3%
平均ROE/年 -0.11%/10年 -0.25%/17年 2.78%/12年 1.6%/17年
ROA 0.9% 1.8% 1.6% 1.9%
配当利回り(%) - 0.91 - 4.23
配当性向 #VALUE! 5.5% #VALUE! 35.9%
総資産(億) 16665.42 2270.58 162.73 139.44
自己資本比率(%) 23.7 31.7 30.2 36.6
メモ 停滞蓄財できず 停滞蓄財 蓄財くらいは? 蓄財くらいは?

 今週は比較。市場統計推移記録表で2023/11/10と2020/3/17(TOPIXコロナ最安値日)を比較し、ROEをあげているのにPBRをさげているもの(対象240銘柄)からきになったものをチョイスして比較します。目先状態が良くなってるのにコロナ最安値時より評価が低いものを拾う意図。比較の会社と数字は上記の通り。各データは2023年11月10日取得。日本製紙。大手製紙。比較に製紙で低PBR三菱高PBR阿波。ゲストに日本仲間の製罐。

日本製紙(3863)

業績

製紙。業界最大手。

セグメント。主力のセグメントが赤字と業界最大手でこれというか製紙業界の事業環境の厳しさは感じる数字。

(銘柄スカウターから)

というわけで前期営業赤字なんですが、営業赤字自体は2001年からみて初となりそうで、一応底堅い・・・とも言い切れず純損失はもうちょっとちらちら。

あとは営業利益にしても薄利な方で、売上も目先は伸びてるも長期に伸びてるわけでもなくやっぱり長期業績でも停滞というか事業環境の厳しさを感じる推移。

営業赤字は出てないけど、BPSが伸びてる感じでもなく平均ROE取ると-0.11%/10年でマイナス。平均ROE10年間でマイナス。

と、めっぽう厳しい。

ですが今回の厳し目の条件のスクリーニングをクリアしてるのはそうですし前期赤字で減損なども切って、今季は増収しながら赤字なので、前期あたりは最悪期でそれを脱した可能性は考えてもいいかもしれないというところで、前期2023「グラフィック用紙の需要減少への対応として、石巻工場N6抄紙機の停機を計画通り完了しました。また、将来の需要減少を見通し、グラフィック用紙の生産体制見直しとして、計画を前倒し2023年3月をもって秋田工場N1抄紙機を停機」冴えない話ですがリストラを計画的に進めたということにはなりますね。

「主に生活関連事業における売上高の増加や、前期から取り組んできた各種製品の価格修正が寄与したことなどにより、前期に比べ増収となりました。一方、これらの増収の効果をはるかに上回る原燃料価格の高騰や円安の影響などにより、当期は営業損失となりました。ただし、石炭使用量の削減などのコストダウン及び価格修正の実現により、営業損失は当第3四半期を底として、当第4四半期の赤字幅は大きく改善され」

また一方で生活関連では増収してるし価格修正も進んで増収は確保で原燃料とかコストはかかるもピークは越えた感はあり、総合してリストラを進めつつわるいところのピークは越えて増収にも向かってきてるとはよめなくも。

そんななkで2Q。堅調に増収に前期赤字から黒字復帰ですね。利益の進捗は渋いことは渋いですが、1Qから2Qも改善が進んでますね。

中期計画をもとにいろいろ施策を進めてる感じでね。グラフィック用紙事業は撤退。

中期計画。

中期経営計画|経営方針|日本製紙グループ

このへんができれば、いい感じにはなりそうなのでやはりこれを基準にできるか?をみていく感じでしょうか。

ちなみに過去の計画はあまり出来てる感じじゃないですね。

 

財務

資産横ばい。自己資本比率も低く後退傾向もあるかも。

(IRBankから)

有形固定は2021とか増えて、前期末7968億。継続的に増えるという感じでもなく横ばい感が強いでしょうか。とはいえ総資産1.66兆からは半分程度でやはり固定比率高めで重厚な製造業感はありますね。

それで目先は上記の設備投資からか有利子負債など増えて自己資本比率も悪化ですね。すぐに倒産とかはなさそうとは思いますが、資産増えず自己資本比率悪化する形で投資とかで状態自体は良くはないとはなりそう。

 

CF

営業CFはわりと安定的。

2021に大型投資。1240億とかなのでかなり大型。

日本製紙 豪州オーロラ社から板紙事業部門を買収 | 世界の古紙・板紙市況ブログ

それも踏まえて長期平均FCF82.39/10年で元来FCFは出そうなところはあるんだけど2018年以降くらいはFCF弱いところがありその中で起死回生の大勝負感はあるかも。いちおう目先増収に向かってて計画だと増益にもなるので、そうなるといいですね感。

前期は赤字で無配。

 
三菱製紙(3864)

業績

製紙メーカー、業界6位。

目先業績は回復してなくもないが、長期には足踏みもしくは後退傾向にあるのはそうでやはり厳し目の業界だなという印象。

赤字は日本製紙より多めですがおおよそ薄利ながら黒字が多い推移。

BPSも増えてるのだか増えてないのだか。ROE平均で-0.25%/17年で17年でマイナスです。長期BPS推移もマイナス。

まあ2011年以降では増えてるとはみなせなくもないけど、増えても12年で二割も伸びてなさそうで。

総合、厳しい事業環境にいる薄利低ROEで蓄財も怪しい製造業。

そんな感じですが目先は事業譲渡などリストラもこなしながら利益は結構好調で計画で2010年以降では最高益とかになるのでこれもあるいは。まあ過去計画はあまりあてにならないんですが。

 

財務

資産推移貼らない。

長期に総資産減で純資産横ばい。地味に長期に自己資本比率あげてきてて、有利子負債なども減らしてると。

つまり延々リストラしてきてるやつ。前期で有利子負債は2012年以降で初めて増加になり総資産も増となったので、あるいはリストラ一服で反撃のターンになってるのかも。

有形固定資産はまだ減ってるようです。

ちなみに絶対的な財務はよくはないです。改善はしてるので問題ともし難いですが。

 

CF

 

長期平均FCFは45.31/17年で意外に結構良好。時価総額が240億ほど踏まえると、自身のCF6年で会社が買える水準にはなりこの視点では意外なほどバリュー。

ではありますが、総資産減、売上、EPS、BPS減の中での話なので美味しい話かどうかは微妙。ですが、リストラ終えて反撃のターンにまわりつつこのままCFが出るなら結構面白くなるやも感はある。いや雑に言うと年40億還元に回せるとするなら年16%ほど還元できるって話にはなるので。いや、今はほぼ負債返済に回ってますね。で、まだ負債たっぷりなのでこの水準の還元は考えにくいですけど。

 

 

阿波製紙(3896)

業績

機能紙・不織布メーカー。

紙だけどわりと高機能っぽいラインナップ。みてみて。

製品情報|阿波製紙株式会社

高機能なので、他の製紙に比べ評価高いんかなあという印象ですが、業績自体は横ばいで、営業赤字もあるにはあるし純損失ももうちょっとで別に業績がいいって感じでもない。やっぱり薄利だし。

ROEなどは通常は上のものより高めな気もするけど、二桁には届かないし、BPSも伸びてなく、やっぱり低ROEで蓄財もままならない程度ではないか?という印象。

 

ということで、高機能っぽいここもまとめて製紙は薄利低ROEで蓄財もままならないくらいの事業環境で基本厳しそうって感想になりますね。

目先2Qもそのような印象が変わるかんじでもなく。

 

 

財務

資産も増えず。自己資本比率あたりも低い。ただ有利子負債は目先返してきてるので、良化といえば良化でしょうか。

(IRBankから)

固定資産78億くらいで、有形固定比率も高めで重厚な設備業感も。ただ2018年以降から固定資産減っててリストラ感ありますね。

 

 

CF

 

 

長期平均FCFは 1.78/12年でわずかにプラス。2019-2022はわりっと設備投資抑えながらなので、それを踏まえるとリストラしてなんとかこれをひねり出したって感じで、やっぱり通常に投資をするとFCF出すのもしんどそうって印象は。設備は更新しないと行けないだろうし、ずっと設備投資抑えるリストラ続けるわけにもいかんでしょ感も。

 

日足週足月足の値動き判断

月足でもみあいからさげ
週足でさげてあげ
日足でいちおあげ
確認。

評価・売買判断

日本製紙(3863)

テクニカル的には、月足で2014‐2019くらいでもみ合いから、2022まで下落で下落トレンドとしか。もっというなら年足で2001年からずっと下落傾向。ですが、目先というかコロナ前2364から2022の846から反転は、超低PBR帯での反発もありさすがに、長期下落トレンドが転じたと見るのもできるかもしれない。週足レベルでは順調な上昇が続いてます。やはり基準は846においておきたいところですが、もう結構遠いのでそうですね。日足の6月安値1105あたりも基準にできるとは思います。これらを切らないことを確認しながら1438を越えて週足上昇が続くのを測る感じでしょうか。その先に月足あるいは年足の下落転換もあるかもしれないという。


ファンダ的には、大手製紙。中期計画に基づいていろいろ施策をすすめてるところあり、買収のような大きな手も。

そのなかで前期は原材料費高騰とかで赤字も目先は回復傾向。最悪期は脱したとも見れるなかで、回復傾向にも進んでてあるいは明るい未来も。中期計画の目標の数字が達成できれば良さそうですが過去計画はあまり出来てる感じでもないです。

また財務は悪いし、近年はFCFも渋い感じ。その中で買収も絡め大勝負してる感も。

という感じですがまだいろいろ芽が出てるともしがたいというか現状現状維持でいっぱいいっぱいの蓄財もままならない低ROEな製造業。だから状態悪いって。

評価。

PER9.5のPBR0.35ほど。評価低いです。会社も冴えない悪い状態ですが評価も十分冴えないとなりそうで、PBR0.3台は絶対的にも低評価だし日本製紙としても結構低評価。下をみればPBR0.3以下もあるけど、

長期に株価下げて下げての2022年末の反転は超低PBR帯での話で、年足レベルの株価下げて下げた末での反転とみると、まだ普通に超低評価で、目先業績も回復傾向となると復調も長くなるかもしれなく、業績回復も頓挫してもまだ意外に下はないくらいの低評価帯にはみえるので、こんな冴えない感じでもそれはそれで投資としては狙いようもあるかもとは。

 

三菱製紙(3864)

日本製紙同様に、厳しい環境にある薄利でBPS増も怪しい低ROEの製造業。それで日本製紙より環境で赤字になってるところも多そうだし、延々リストラしてて総資産も減ってる状況でつまり成長を追ってる感じは日本製紙より感じませんが、リストラ自体は進んでて、進めるほどCFの筋は良さそうで、有利子負債が久しぶりに増加になった中でリストラ一服で投資や還元が加速してくるならあるいは・・?

ってところだけどそんな感じでは現状ないですし、財務はまだまだ劣悪な部類です。

評価。

PBR0.33ほど。低評価。バブル以降延々株安してるやつ。月足で反転みられてここが超低PBRなのであるいはここが歴史的な転換点になるやもしれぬ感じで、CFの筋からこちらのほうが日本製紙よりマシかもって味方も。

とはいえ、冴えない業績でリストラ続いてるやつで基本投資家には好まれなさそうで、渋い推移の中評価低いが幾分マシになってそれでも評価低いの中で戦う感じになるやつだとはおもいますが。

 

 

阿波製紙(3896)

徳島の製紙。ちょっと高機能の紙っぽくて簡単にはかわりがいないとかのイメージでもあるのか、その辺で高PBRにでてるのかも。・・・ですが業績は伸びてるわけでもなく、やっぱり薄利低ROEBPSも伸びてない感じで、業績の渋さは上の2つと大枠では大差ないという印象。

財務も悪く、設備投資抑えて有形固定減らすようなリストラをしてやっとなんとかFCFをプラスを絞り出してる印象。負債は減ってなくもないのでわずかには財務改善してるようにはみえます。が、やっぱり厳しい事業環境にありそうで、あまりするする企業価値が伸びていくような状況にあるようには思えなく。これは今回全部ですが。

評価。

PER16のPBR0.8ほど。今回ではそこそこ超低PBRともいえない水準である意味まともに評価されてるっちゃあされてるけど、上の日本製紙三菱製紙と比較で評価に差がつくほど状態が良いともし難く。定量的には大差ないとなりそうで、そうなるとPBRで倍以上の差がある以上これを積極的に選ぶ妙味があるのか?というと疑問なところが。

まあ高機能な紙で代わりがあんまりなく業績低下リスクが低かったりするのかもとは思うけど。さてどうなんでしょうね。

 

日本製罐(5905)

スチール缶の専業メーカー。

商品でもみて。

日本製罐株式会社 | 製品情報 |

単純な一斗缶とかであまり競争優位性とかあるとは想像しにくい商品作ってる。

業績見るとその通りで目先は好調な感じはあるも利益率で2%はほぼつかず薄利で2006−2014で赤字も連発くらい。

BPSも伸びてるのか伸びてないのか。といいつつ近年はそんな高くもないけどROE5%ちょいくらいはでててこれならBPSくらいはのびなくもないかもしれないくらい。

総合して薄利低ROEの蓄財も微妙な製造業。

目先2Qでもそんな印象変わらないけどまあ薄利なりに堅調なので、低PBRの高配当利回りもあり、配当もらいながらまさかの業績加速を延々待つで案外悪くないかも・・と思ったけど、PBR0.4ほどでも日本製罐としては高評価で会社の状態も良くなってるようにもみえないので、PBR0.3きりとかに戻されて比較的ひどいめに合うとかなっちゃうかも。

 

参考データリンク

 銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html

 株プラス:https://kabu.plus

 IRBANK:https://irbank.net/

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

特になんか言うこともなく、寒くなりましたねくらい。

 

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用語解説(日記比較編)

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