大河の一滴

大河の一滴

まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

MENU

(4080)田中化学研究所/東証ST/化学/(比)

スポンサーリンク
f:id:kamomenotoushi:20220121220533j:plain

投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。

比較銘柄

田中化学研究所とその他

株価

1196円(人々は、上に手をかけるたびにすぐ落ちるのを繰り返してきたので足場を固めてきたけどなかなか安定しない。)

各企業の数字と比較しての感想

コード 4080 6955 6937 1807
企業名 田中化学研究所 FDK 古河電池 藤渡
市場/業種 東証ST/化学 東証ST/電気機器 東証PR/電気機器 東証ST/建設
時価総額(億) 389.09 283.54 309.63 84.88
株価 1196 821 944 2656
決算期 2024/03予 2024/03予 2024/03予 2024/03予
予想売上(億) 640.0 650.0 730.0 420.0
予想営業利益(億)/利益率 10/1.56% 5/0.77% 24/3.29% 20/4.76%
長期平均営業利益率/年 0.43%/17年 1.47%/17年 5.08%/17年 3.73%/17年
売上成長率(年複利/期間) 7%/17年 -3.6%/17年 3.7%/17年 0.7%/17年
EPS成長率(年複利/期間) 4%/17年 -1.6%/17年 #NUM! #NUM!
BPS成長率(年複利/期間) 5.5%/16年 4.2%/16年 16%/16年 9.4%/16年
長期営業CF(億)/年 179.08/17年 378.19/17年 569.59/17年 378.19/17年
長期投資CF(億)/年 -373.51/17年 -377.23/17年 -417.68/17年 -94.47/17年
長期平均FCF(億/年)/年 -11.44/17年 0.06/17年 8.94/17年 7.72/17年
PER 46.88 283.1 14.06 6
PBR 2.47 2.06 0.91 0.42
ROE 5.3% 0.7% 6.5% 7.0%
平均ROE/年 -7.42%/17年 -26.22%/16年 17.81%/17年 10.59%/17年
ROA 2.1% 0.2% 3.5% 4.2%
配当利回り(%) 0 0 2.22 4.14
配当性向 0.0% 0.0% 31.3% 24.8%
総資産(億) 400.87 471.30 632.78 322.76
自己資本比率(%) 36.6 28 53.3 59.7
メモ いちお好調。 停滞蓄財 増収蓄財 停滞蓄財

 今週は比較。2023/10/12に銘柄スカウター10年スクリーニングで10年最高益更新かつ5年売上成長率20%のもの(対象49銘柄)から気になったものをチョイスして比較します。普通に好調で成長しているもの。比較の会社と数字は上記の通り。各データは2023年10月13日取得。田中化学研究所。電池材料。比較に電池っぽい。ゲストに田中に対抗して佐藤と渡辺。

田中化学研究所(4080)

業績

電池関連並べてみますか。固定比率でソート。

固定比率は純資産に対する固定資産の比率。固定資産 がどの程度、自己資本でまかなわれているかを見る尺度。

ということでのきなみ固定比率100オーバーで、負債で固定資産・・生産設備を賄う・・のはいいんだけど、それがあまり利益率高くなくROAも低ROAな傾向が見られますね。要するに生産設備への投資が重い割にあまり儲からない傾向はありそうだと。

 

 

で、ここは「研究開発型企業としてリチウムイオン電池用正極材料(三元系正極材料、ニッケル系正極材料)、ニッケル水素電池用正極材料(水酸化ニッケル)の製造・販売。」とのことで、需要はあると考えていいのかな。

 

業績は近年ぐっと売上伸びてますね。ただ2012-2021で赤字連発で、2023で大幅増収で過去最高益といっても営業利益率3%越えた程度でここまで一気に売れてもこの薄利とはなかなか厳しい印象をうけます。

製造業はフル稼働すれば儲かるはずだけどROEは二桁に及ばず。

 

原価率など。卸売かな?という高原価率。さすがにうれたので販管費とともに下がってますが。

大きく増収2022「EVの市場拡大が続く中、電池の 資源材料は需要の拡大や今後の供給懸念もあり高騰する動き~当社製品の主原料であるニッケル及びコバルトの国際相場が、世界的な電池需要の拡大や今後の供 給懸念、足もとでは地政学リスクも加わりニッケルが急騰するなど、いずれも上昇基調で推移したことから、それらが反映される売上高が増加し、利益で大幅な増益要因となって」で特に車載用リチウム電池向けが大きく伸びてますね。

2023「電気料金はさらに高騰し続けるとともに、 苛性ソーダをはじめ各種原材料等は依然として高い水準で推移しており、販売価格への適切な転嫁交 渉を継続的に行っております。かかる状況下、生産能力年間約5万トンに対する稼働率は5割程度と 依然として低く推移していることに加え、減価償却費及び労務費のコスト先行の状況は変わっておら ず業績採算面で非常に厳しい状況~主原料であるニッケル及びコバルトの国際相場は、当事業年度末にかけて急激に下落し、第1四半 期の最高値比でニッケルは約30%、コバルトについては約50%の下落幅となりましたが、第3四半期 までは高い水準で推移した結果、それらが反映される売上高が増加するとともに利益面で大幅な増加 要因」ニッケルとコバルトの材料費が高いほうがよいみたいですね。そしてまだ稼働率は低い。

そんな感じのなかで今期は減収増益。減収しながら増益で不調なほどではないけど計画で減益で、原材料価格に左右される感強いですね。まあ余裕ありそうな生産はまだ伸びるとしてますね。2Q減収ですが。と、このようにちぐはぐというか業績などの見通しが測りにくくていかにもシクリカルという印象をうけます。

 

 

財務

資産増。で、純資産増えず利益剰余金マイナスですね。有利子負債も2019くらいから増えてると。

ここまでで、2019くらいから借りて投資し資産規模が大きくなるも純資産は増えず利益剰余金もマイナスのままと。まあ2023は純資産増えて利益剰余金のマイナス減ってますね。

有形固定資産は2023年で191億。確かに2021からは増えてなく、目先は投資一服感あります。流動は207億。売掛61億商品とか材料等で100億程度ですかね。

負債は254億で有利子負債123億に買掛金93億とかが中心ででしょうか。

現状財務悪いですし、負債の質もよくなく反面現金など少なく業績崩れるとめっぽうしんどくなりそうですね。で、わりといつ業績悪くなるか分からぬところは。

 

CF

 

極端な営業CF。2012-2022はまともにCF出ず、2023にドカンと出た形。2019-2021で大きめの設備投資。長期平均 -373.51/17年で普通にマイナスですね。これから儲かるといいですね。

無配。利益剰余金マイナスだし。これも配当始まるといいですね。

 

FDK(6955)

業績

電池屋だけど、TOCTOBの電池を含むいろいろで、バッテリーというよりはアルカリ電池で枯れた業界寄りになってきそう。

業績も枯れてる感じ。長期に減収傾向に利益率も3%いかないことがほとんどの薄利で赤字もちらちらで、いかにも厳しめ。

 

一応BPS伸びて、BPS成長率で4.2%/16年でそこそこですが、赤字で減も多くて安定的じゃなくてこういうのは、低迷タイプの自己資本比率はも低いタイプ・・ってみると自己資本比率は低めですね。

あとは低ROEだよねって原価率などみると、ここも高原価率でしぶいですね。

総合やっぱりちょっと煮ても焼いても・・・と思わないまでもないところですが、こういうのは増収すると財務レバレッジもかかりROEはねたりするのでそういうシナリオになればあるいは。でも1Qで減収でそういう感じでもないですね。

 

財務

総資産減少傾向で、利益剰余金マイナス。もういいんじゃないかな。有形固定あたりも減っててあまり拡大意思とか

ではあるけどその中で、有利子負債減らして自己資本比率回復してBPS増ではあるので正常化には向かってますね。バリュエーション踏まえるとだからどうしたとかは思いますが。

 

CF

 

長期平均FCFは 0.06/17年ですね。衰退傾向にあり設備投資も抑え固定資産を減らしてるようなリストラ状態にある企業が。

以上。

 

古河電池(6937)

業績

長期に伸びてる。ほかはユアサとかも順調そうですね。

昔からありそうなカーバッテリーとかですね。セグメント見ると自動車中心。

過去には赤字もあるし毎年増収するほどでもないですが。まあ成長というより停滞とみるべきかな。

でもというか蓄財。BPSはずっと右肩ですね。BPS成長を複利でとると16%/16年でかなり。ただこれは過去に低自己資本比率からの財務レバレッジによる高ROEもあるので近年はもうちょっと低ROEBPS増ペースも落ちるとみておくべきか。

 

前期で売上最高っぽい中で今期1Q増収赤字。1Qは例年利益弱そうなところはありますので駄目ってわけじゃない計画は利益に関しては強気感ある。

ということでやっぱり停滞蓄財の範囲内ではないか。

 

財務

資産増。自己資本比率も改善。

(IRBankから)

もう見なくていいよね?感あって問題ないというかあるとすれば、溜め込みすぎてというか、財務レバレッジ解消からの低ROE化がちょっと。

溜め込みに関しては現金82億で有利負債59億とかで貯め過ぎだこの野郎とかいうのも死因どいので、これで正常くらいかも。自己資本比率も維持くらいになりましたし。

 

 

CF

 

ここは普通に営業CFでて投資してFCFでてますね。長期平均FCF 8.94/17年とかで普通にでてる。現金積みかたちですね。

増配傾向。配当性向低めだけど、減益してもおおよそ配当維持ですね。いや減配してるけど。

 

日足週足月足の値動き判断

月足であげたりさげたりでいちおうあげになるかな
週足であげてもさがる
日足でさげ
確認。

評価・売買判断

田中化学研究所(4080)

テクニカル的には、いちおう長期に安値の切り上げはみられる。2015で376で2020で379の2022で1026。でもそれ以上に2017年に2918とか2021の2485までいくも落ちるのを繰り返していて、上昇も渋い感じ。週足レベルでは2485から1026で三角持ち合い形成して目先は下放れ感もあるので今はどうか。日足レベルでは普通にさげてきてますね。1026切ると下放れ感が強くなるのでとりあえず目先基準はそこでしょうか。


ファンダ的には、電池材料屋。目先車載用に引っ張られる形で大きく増収してますが、原材料費などに振り回されるところも大きそうでなかなか利益が安定せず稼働率半分くらいみたいだけど、ぐっと増収してもROE二桁にも届かず。設備投資は終わったみたいで、売上規模が出れば展望もあかるやもとはみれなくもないですがどうでしょうね・・ってところは。

財務は投資でしんどくなってて、CFもずっと厳しかった感じ。というか利益剰余金はマイナス。目先はCFも入り利益も出てるので、今後は改善するだろうとしてもいいかもですが、そもそもの事業環境が厳しいようには。この会社じゃなく業界自体が。需要豊富でいかにも伸びそうというイメージはありそうですけど。

評価。

PER47のPBR2.5ほど。普通に状態からすると非常な高評価。伸びてる製造業で伸びると劇的に利益がでてROEも非常に高い水準がでるもまあ製造業あるあるなので、そのような期待を織り込んでいるとは。ダブルスコープも大幅増収で利益も大きく伸びましたし。でも、ダブルスコープもROE二桁いってないようで、このへんでもそもそもこの業界は事業環境悪すぎではないかと思ったりするところで、そういうところでバリュエーション見て安い高いと入るのはどうであろうかと。まあ普通に見たら冗談じゃないバリュエーションです。

それでも大幅増収時には株価飛んだりしててここも、2022年で大きく株高してたりするのでそういうモメンタムな発想でみたほうがたぶん近そうですかね。バリュエーションとか無視して。その意味でここは1Qは減収で通期増収といえどしんどそうな。通期増収なので今後変わるかもしれないけど、バリュエーションとか細けえことはいいんだ勢いに乗れ!みたいな感じになるようには現状ちょっと。うんだから普通にみると冗談じゃないバリュエーションです。ええ。

 

FDK(6955)

電池屋。とても伸びてそうなEV車のバッテリーとかスマホリチウム電池とかというよりはアルカリ電池とか枯れた技術寄りでしょうか。で、業績も枯れてる感じ。その中で財務改善に勤しんでる感じ。財務改善は進んでるしBPSも増えてはいるけど、投資を抑えながらCFがほぼ出てないし、だいいち利益剰余金マイナスでいろいろしんどい印象。業績反転すればみれるかもしれないけど現状そんな感じでもなく。

評価。

PER280のPBR2ほど。低ROEゆえの高ROEはいいとして、PBR2も普通に高評価で会社の状態踏まえるといいところがなさそうというか蓄財くらいはできてるとしても、衰退蓄財の企業にPBR2は過剰評価というボロ株評価だね。

まさかの大反撃がきたら株価すっとぶかもしれないので駄目だとかは言わないけど普通に考えたら投資妙味というのはさてどうなんでしょうかとは。

 

 

古河電池(6937)

堅調な電池メーカー。長期に成長感だけど毎年伸びる感じでもないので、停滞とみるのがいいのではないか。同時に蓄財。蓄財は堅調。実績としてはかなり早い蓄財だけど、財務改善するかたちでROE下がる感じでもありROE二桁いかない程度に落ち行きそうなところはある。

財務は自己資本比率は上げ止まりしたので完成したとみれるかも。CFは健全。

強烈な押しポイントはあまりみれないかもだけどまあ順調ですかね。

評価。

PER14のPBR0.9ほど。わりと堅調なメーカーがそれっぽい評価をされているという印象。個人的な印象ではフェアバリュー。そう思ってPBRみると上も下もある感じでやっぱりフェアバリューって感じですが、株価的には2020年に急騰して以降ずっと株安でそろそろらしいバリュエーションに戻ってきたまあ順調で問題ない企業ってところで、そろそろ調整を終える?みたいな見方はできるやも。

 

藤渡辺(1807)

道路舗装工事中心の建設会社。たぶん名前見てなんだ!?となりそうな上位の会社だと思うけど建設会社です。やる気ない名前は「2005年渡辺組と佐藤道路が合併。」という経緯からみたいですね。

業績は延々停滞してるような感じ。営業利益は結構安定してますが。2002-2005で営業赤字、2002-2007で純損失がちらちらでこのへんは建設業自体苦境なところありますので、そういうときは順当に苦しくなるシクリカルということにはなりそうです。

そういうこともありますが、BPSくらいは右肩感ある推移。BPS成長取ると 9.4%/16年でめっぽう高いですが、ROE下がる傾向も見られるのでこの調子は続かなさそうな。

で、財務これは貼るか。延々財務改善してますね。有形固定一定。

前期で時価総額84億が現金有価証券74億ほど持ってて長期平均FCF 7.72/17年とかで、かなりバリューというか現金有価証券評価すると事業評価もうほぼ無いみたいなところまで。

還元は配当性向で決めてます感強いですけど前期は純利益減る中で配当おおよそ維持して偉いくらい。

と、延々停滞しながら財務改善という蓄財して財務改善してもまだ蓄財してるような企業で市場で評価されないタイプでPBR0.4ほども残当感あるけどもうめっぽうバリューですね。減配もありえそうですがさすがに配当利回り4%でBPS増も踏まえれば低ROE化踏まえても年10%行くような気もするし、それをPBR0.4ほどは破格かも。というか流石にバリューでTOBとか還元大盤振る舞い来るかもしれないしね。

HPもアクセスできないみたいなので、かなり我慢強く待ってもその時は来ない気もしますが。

https://www.watanabesato.co.jp/

 

参考データリンク

 銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html

 株プラス:https://kabu.plus

 IRBANK:https://irbank.net/

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

記事投下時間しくじってた。21時のところ日付変更と同時になるかたち。

間合いいやと放置。その他とくにないです。

 

 

 

記事を気に入ってくださった方は↓をクリックしてくれると嬉しいです。
 にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ

記事補足してます。

用語解説(日記比較編)

この記事の表とデータとエクセルの黒グラフは以下のツールで作成しました。

銘柄スカウターで銘柄比較表

 

投げ銭。この記事やブログが役に立ったとかあったら投げてくれると嬉しいです。codocのアカウント登録とログインが必要でクレジット支払いコンビニ決済ができます。

投げ銭機能つけてみました - 大河の一滴

※有料部分の中身はありません。

この続きはcodocで購入