大河の一滴

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まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

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(3181)買取王国/東証ST/小売(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:1273円(人々は、冴えない日々からいきなりスターダムにのしあげられてる。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
3181 買取王国 東証ST/小売 46.12 2024/02予
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
61.59 4.17/6.77% 4.28%/13年 16.39 1.92
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
1.34%/12年 2.22%/12年 9.58%/11年 11.73% 9.72%/13年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
26/12年 -16/12年 10/12年 0.8/12年 7.38%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
39.54 23.97 60.6% -% #VALUE!

 今日は分析。2023/6/8のKABU+データをみながら気になったものをチョイスして分析。買取王国。リサイクルショップ。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年06月14日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「業績加速」

リサイクルショップですが、色っぽいのが「パッケージメディア商品(CD・DVD・本等)からファッション・ホビー商品中心へ商品構成転換を推進。」でしょうか。

セグメント。

(銘柄スカウターから)

買い取りとかみるにいろいろ買い取ってますが、

kaitori-okoku.jp

特に専用ページと専用リンクが設けられてる以下が推しとみていいのではないか。

 

古着(ファッション)

二次元少女(フィギア)

ブランド(名のしれた高級ブランド)

ホビー(プラモとかミニカーとか実物系?)

ここが特徴的だと思ったけど、わりと細かいコンテンツ設定をして、

キングダム買取王国|ホビー買取王国

その領域に強いバイヤー(社員)をおいてその知識や熱意を売りにしている感じのスタイル。

乗りがオタクというか。そういう系。

 

これらにすべてに専用ページが設けられてて細かくてわりとビビります。

 

その他、主に古着売り専門のマイシュウサガールとか工具の売り買いの工具買取王国とかもっと高品質帯の古着屋などあるみたい。

事業内容 | 株式会社 買取王国

 

それで業績推移。2017-2021くらいまでいかにも薄利で売上も伸びない低ROEみたいな推移が目先、売上が伸びて利益率ROEが向上してきてます。明らかな復調ですね。

 

薄利脱出2020「商品政策におきましては、全体の商品調達力を高めるために、催事買取・宅配買取及び法人買取を強化〜取扱い商材に関しては、売上構成比の高いファッション・ホビー及び工具を攻めるものとして力を入れ、ブランド・トレカ・アウトレット衣料を徹底して守って〜店舗政策におきましては、業務標準化を推進してまいりました。特に、工具については、多店舗展開の加速を図るために、誰でも買取・販売・マネジメントができるように、標準化システムの構築」とか書いてますが、どこまか真に受けていいかは定かじゃないですが「主力商材のファッションが不調でしたが、工具・ホビー等が好調」で増収。

2021「全体の商品調達力を高める取組みをしております。店頭買取システムの見直しに注力し、効率アップを目指すとともに、買取専門店の出店や宅配買取・法人買取の強化などを行い、多様な調達ルートを確保」とかの効果のほどはわからないけど、原価率下がる形で増益ですね。

利益率がかなり改善した2022「商品政策におきましては、全体の商品調達力を高める取組みをしております。店頭買取システムの見直しに注力し、効率アップを目指しております。買取専門店の出店や宅配買取・法人買取の強化などを通して、多様な調達ルートを確保」の定型文はいいとして

「店舗政策におきましては、標準化システムの構築を推進しております。買取王国業態では、見やすい・探しやすい・手に取りやすいという標準化を推進する一方、各店の魅力を伝えるために、それぞれ狭属性一番化を追求いたします。工具専門店業態では、誰でも買取・販売・マネジメントができる標準化システムを構築し、常に改善を求めて」として、店舗の出退店も多くなりマネジメントが効いてきてるような・・・というのは低迷の2017とかは不採算店舗の閉店などはしてそうなのでそうともし難いですが、ざっと各期の決算短信をみるに、地味な改善策は続けていてそれが成果出て来始めてるような印象を受けたりはします。あってるかは不明。

 

で、業績がかなり改善した2023「商品政策におきましては、全体の商品調達力を高める取組みをしております。引き続き店頭買取システムの見直しに注力し、効率アップを目指してまいりました。その一環として、株式会社テイツートレーディングカードAI読取システム「TAYS(テイズ)」を順次導入し、2023年2月末時点において、21店舗の導入〜、買取予約システムを導入・一括買取を取り入れ・買取品目の幅を広げるなどの施策を実施し、待ち時間の短縮・持ち込みやすさのアップを通してお客様の利便性改善に努めて」と店舗システムの改善に務める一方、出退店リニューアルのスクラップアンドビルドは続けてる感じですね。

ということで、やることはやり続けてた印象はうけそれが数字になってきてるようには。

このムーブが企業成長とするのか、リサイクルの一時的な特需みたいでいずれ戻るものとするかを測る感じでしょうか。

 

BPSなどの推移。低ROEBPSも渋い推移がROEが改善しBPSも伸びるようになってきてますね。


目先決算の計画も増収増益ですが過去は計画は上振れも下振れも。とこの辺は出てくる四半期で測るしかないかもです。売上でみるのがいい気はします。

 

財務

資産増。一応純資産で毎年伸びるくらいの堅実性は見せてましたが、2022くらいから加速感がありますね。

(IRBankから)

目先決算で総資産39億で有形固定6億ほどであまり固定比率高くないし、増えてる感じでもないんであまり店舗は自前でもってなさそうで借りてそうですね。と差入保証金とかみると2.5億とかで2017年以降じわ伸び感。

それで資産の主なものは流動となりそうで26億。商品13億現金10億それで商品が2017-2021横ばいが2022、2023で伸びだしてますね。買い取りがうまくいきだしてるともみれそうですが。いや売れなくて在庫増えてるかも知れないけどね。

負債は15億、有利子負債9億ほどでその他は未払金とか費用とか法人税とかにはなりそうですが、雑に有利子負債して商品を買っているBSとは。負債の質は有利子負債多めで良くはないですが有利子負債<現金ですし、自己資本比率低くないというか上昇傾向ですので財務に問題あるとも見にくいです。

 

CF

 

営業CFは多くはでる。マイナスは棚卸し資産の影響でありそうですね。2023は棚卸資産増やしつつ営業CFプラスだね。
これは低迷期も挟むので仕方ないところもありますが長期平均FCFは0.8/12年で平均すれば年8000万程度でわりと長期のCF渋いですね。このへんどうみるか。近年は改善してるっぽくは見れますね。

でもより還元は渋いですね。目先で1251万の支払い程度で還元は現状やる気ないとしか言えません。このへんは無配までいってて低迷への警戒気分が残ってそうなところも。

 

月足週足日足の値動き判断

月足でよこよこから噴火
週足でよこよこから噴火
日足であげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、月足レベルで2014-2022でおおよそもみ合いかレンジって感じが2022年3月264から株高に向かい出した感じ。目先1447まででかなりの変身となりそうで、これがどこまで続くか?より長期だと2013上場時に1500とかつけて2016年までに215とかまでさがりずっと足踏みした中から目先伸びてきてる感じ。推移としてはボロっぽい動きになりますがこれが実際に会社の変身を伴い中身のある変化か?を考えながら・・だとファンダ的視点になりそうですが。とりあえず週足以下はいかにも順調で、これに乗るという視点以外は目先取りにくく、やはり日足目先安値1070とか基準に見るしかないですかね。上昇起点の264ははるか下ですしね。

 

ファンダ的には、リサイクルショップ。商材は広め。近年は古着やホビー領域を力をいれつつあるというか、ずっとしてた改善策が報われてきたのか環境が向いてきたのか、低迷停滞してた業績が上向き、資産増もできなかったところから増収増益で資産増も普通にみられる状態まで。これをだから会社が勝ち取った成長とみるか環境故の一時の好調とみるか。

CFは問題あるってほどではないけどずっと弱く実績としては渋い。ただ近年は改善しつつあるような気配も。財務はなんだかんだ言いながら問題なく地味に量化し続けてきた中で業績加速で増えなかった資産が増えだしているところは。商品とか増えてるね。

総合的に状態は一気に良くなりつつあるようには。だからこれを一時とするか企業体質の変化でもっと長い変化と見るか。

評価。

PER16.6のPBR2ほど。目先の変化は企業体質の変化でこれは成長だってみておくべきか。PERはともかくとしてPBRで2022年初でPBR0.5くらいコロナ時PBR0.4切りと目先の株高前はわりと小売と見ても底辺評価されてる感じで、そこからはすでに大躍進です。現環境で小売PER15以上も結構評価進んでいる印象。増収増益が続くフジコーポとかでもPER8前後ですし。ただこれはリサイク全般近い傾向がありそうで好調そうなワットマンもPER16あたりトレジャーファクトリーでPER19とかブックオフPER13とかこのへんが参考になりそうというか、買取王国が見過ごされていて不要に安いとかは否定する見方のほうがいい気はします。好調なので好調が続けば報われるかもしれないくらいじゃないでしょうか。ありえるシナリオだと思います。

6/22追記。ここでの売上比率は把握してないけど、セクターでわりと業績を引っ張る面もあったポケカに大量偽造が発覚しそのことでここが売上比率に拘わらずテーマ化してたとするとバリュエーションの訂正はあるかもしれない。投資判断の一因として。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=3181

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=3181

IRBANK:https://irbank.net/3181

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

とくにありませぬ。

 

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

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