大河の一滴

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(3405)クラレ/東証PR/化学(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:1333.5円(人々は、やる気出してもくじかれ散々な目にあってたが、最近少し前を見はじめてきている。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
3405 クラレ 東証PR/化学 4732.11 2023/12予
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
8100 840/10.37% 11.47%/18年 9.5 0.68
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
4.47%/17年 4.45%/17年 3.75%/16年 7.27% 6.5%/18年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
11564/17年 -10872/17年 692/17年 40.71/17年 4.7%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
12215.33 6467.5 52.9% 3.6% 34.18%

 今日は分析。日経平均225銘柄をみて気になったものをチョイスして分析。日経銘柄ぐらいみてみようという意図。諸般の事情により比較はしばらくお休み。クラレ。繊維系化学。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年06月06日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「あげ」

繊維出身の化学メーカー。

セグメント。まあ自分はそう言われてもよくわからないのですが。

(銘柄スカウターから)

主力のビニルアセテートを調べるとそれは酢酸ビニルという化合物でそうと言われてもよくわからないのですが用途が「紙容器類のコーティング材(食品包装紙や紙コップなど)、布・紙ラベルの接着剤、エマルジョン系接着剤、チューインガムベース、人工芝、サンダルの底材、バスマット、浴室掃除用ブーツ、ビート板、なわとびなど」でとても範囲広そうです。

 

で、作っているものがどういうものか分からなくてもPLは読めるわけで長期業績は以下です。

伸びる傾向が見て取れますね。

「2014年米デュポン社からビニルアセテート事業を譲受。2018年活性炭最大手の米カルゴンカーボン社を買収(1200億円)。」ということなので2015と2019は微妙ですが2022には買収効果がでてるかもしれないというか買収も含めて伸びてるは伸びてるになりますね。

また毎年増収するわけでもないけど、2011年前後に後退も見れるけど1999からみて営業赤字もなくわりと底堅いところはありますね。

純損失は2019年にあります。

2019「2018年5月に米国子会社で発生した火災事故に対する訴訟に関し、和解費用を含む合理的に見積りが可能な損失など(50,590百万円)を特別損失」でおそらく突発的な災害が理由で総体としてはかなり底堅そうですね。


ROEなどの推移。2009あたりはリーマン前後2014は期替え、2019あたりは上記災害といずれも理由はありそうで、そのようなことがなければ、ROEは7%程度は出そうでBPSくらいは伸ばせそうな雰囲気は感じます。まあROE7%とかなら高くもないですが、理由がなければ底堅く稼いで蓄財くらいは進められそうだなとは。

前期末で売り上げ利益最高で通過で計画もそれに準ずる水準が出て目先1Qも増収通過で減益は減益も計画どおりくらいでグリグリ伸びる感じではないけど堅調なんじゃないか。そんなかんじですがいちおう成長だが停滞蓄財と見てるとストレスないかもね。
あとは普通に中期計画とかも出てて数値目標もあり(2026年売り上げ7500億、営業利益1000億ROE10%等)、このへんができれば普通に企業価値向上なので当面はこのへんを基準にみていくのがいいのではないかとは。

 

財務

資産増。

(IRBankから)

2018年で財務悪化が見られる。上記の買収だね。

クラレ、活性炭最大手の米社を1200億円で買収 水処理を強化 - 日本経済新聞

一部売ったりしながらも

カルゴン・カーボン社の一部事業の売却について | kuraray

これはのちに設備強化したりしてますね。

カルゴン・カーボン社ベルギー子会社における再生炭増設設備の稼働開始について | kuraray

そういうこともありながら前期末で総資産1.2兆のうち有形固定が5100億で増えてるので、成長には投資はいるやつですね。のれんが2018年に1440億ほどから2022で1210億。そこそこ大きい規模。流動が5300億でこれも伸び。現金や手形商品がバランスよく。

という感じで、普通の化学メーカーというか問題があるようにはひとまず見えないかな。

で、2017年までは有利子負債も小さく自己資本比率も高くて財務健全でしたが、買収で財務悪化という形ですね。わりと大勝負な買収だったにはなりそうです。それで勝負中で要らないものを切ったり設備強化したりしていると。

有利子負債は減ってる感じではないですが自己資本比率は改善で、勝負しながら足元は固めつつあるよは読み取れそうです。

CF

営業CF安定。このへんは業績通りで底堅さは感じます。一方で2018年以降の勝負で営業CF増に繋げられてないはマイナス点かもしれません。設備投資事態も水準は変わらずですが。今後伸びないと買収で勝負したけど財務傷ついただけとはなりますし、現状はそんな感じ。

還元は利益連動感があり減配もないわけじゃないですがだいたい安定のようには。近年は自社株買いも散発。悪い感じではないですが、ここ数年は現金を減らしてるのでその辺をどうみるか。

いろいろとやはり中期計画の通り進めるかなところは。カルゴンカーボンのテコ入れとかをうまくやってCFや利益に繋げるところまでいけるか?みたいな感じでその意味で中期計画ができそうか?が基準にできそうなところはあります。

 

月足週足日足の値動き判断

月足であげてさげてちょっとあげ
週足でもみあいからあげ?
日足であげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、月足レベルでは2017年までにあげるも、コロナ辺りまでさげて2022年までもみ合ってたが2023まできてもみ合い高値を越えたくらいで、週足レベルでは上昇感も出てきてる感じ。日足では上昇入ってる感じですね。

週足くらいの上昇をもっと長期の上昇まで発展するか測りながらでしょうか。

日足1143、1195あたりが基準になりそうです。1360はもうコロナ後高値更新で次は2450なので遠くある意味すでに青天井です。青天井に上がるなんて全然言ってません。基準が遠いとはいいました。

ちなみに年足レベルで見ると1980年くらいからおおよそレンジって感じでレンジ安値ついてまだレンジ下の方くらい。


ファンダ的には、大手繊維系化学。作ってることとかやってることの詳細はよくわからないけど、長期に営業赤字もなくおおよそ成長もしている。純損失とかはあるも、理由ありだしROE低下なども理由ありそうで大きな意味で底堅く。ただ高ROEではなく優秀とか抜けた感じはさほど。

その中でできればいいよねくらいの中期計画は出てて、目先はそれを目指して買収したりとわりと勝負に来てる感じはあります。それで財務悪化などしてますが現状CFには大きな前進は見られず(利益はあるいは貢献があるとも見れる最高益)、施策は売ってきてあるし中期計画を基準にみるのがいいのではないかとは。できればいいなくらいには思える数値目標は出ています。あるいは優秀くらいには見られる程度に前進となるかも。

財務は悪化してます。買収が主な理由。そういう無茶をしなければCFも安定的であり実際財務は健全でした。CFもまだ健全ですが目先は還元踏まえると足が出てるところある。

評価。

PER9.5のPBR0.7。PERにしろPBRにしろ高いって感じではなく低評価な方に属しそう。あまり中期計画とかできるとはみなされてない感じはいたします。・・というかコロナ以降2020年以降くらいの水準は過去からして低評価で2017年以前はPBRで1以上がデフォだったので目先は歴史的低評価に置かれていたのが少し見直されだしてるくらい。中期計画できないだろうからできるかも・・?になってきたでもいいです。できるならもっと上も望めるはありそうなシナリオだとは。できなくても成長はあるしROEも落としてないのが過去の評価水準に戻るも考えられるというか、2020以降がいろいろな銘柄が低評価に置かれてる環境なところがありますし。まあこのクラレは財務悪化があるのでそれを折り込むフェアーだとはみれなくもないですが。

このへんの要素等々を鑑みて。はい、PBR1程度まで見直しが進むは有り得そうなシナリオにはなりそうだとは思います。進まずPBR0.6以下に引き戻されるも不思議ではないですが。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=3405

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=3405

IRBANK:https://irbank.net/3405

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

ずっと比較は投じてなかったのですが、最初の方はゼルダが理由ですが後半はこのような理由が。一定の結果がでたので発表。

以下のような事がありました。リンク先ブログ記事。

寒い夏。 - 日記

展開次第では入院とかの話もでててそうなるとブログどころじゃなくなるってのもあるし、また手間のかかる比較をやる気分になれなかったってのもある。

もう来週分は分析で拾ってるので、今週末拾うやつ・・再来週に投下するもので比較復活だね。

比較はやっぱりたくさん拾って面倒なので週ごとでなんか理由あれば分析にしたがるとは思うけど。

いじょです。

 

 

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

銘柄スカウターで銘柄比較表