大河の一滴

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(1812)鹿島建設/東証PR/建設(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:2055円(人々は、高所の疲れを癒やしたあとのまたハイペースで高嶺に挑戦しだしている。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
1812 鹿島建設 東証PR/建設 10863.88 2024/03予
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
24800 1420/5.73% 4.01%/18年 9.51 0.95
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
1.61%/17年 5.64%/17年 7.29%/16年 9.98% 10.95%/18年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
7609/17年 -4171/17年 3439/17年 202.27/17年 4.38%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
27697.18 10524.31 38% 3.41% 32.41%

 今日は分析。日経平均225銘柄をみて気になったものをチョイスして分析。日経銘柄ぐらいみてみようという意図。諸般の事情により比較はしばらくお休み。鹿島建設。ゼネコン最大手。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年06月05日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「増収蓄財」

ゼネコン。建築土木なんでもござれ感ある世界企業。

なんか調べるとこれも鹿島かあとか多めだったりはあります。多種多様でほんとになんでもできるなとは。

鹿島の実績集 | 鹿島建設株式会社

 

まあそういうことで日本を代表する建設業ではありますが、だからといって長期に成長してるか?は微妙なところで2007年からなら以下だし、1999年からみてもおおよそ2022年くらいまで水準は変わらなく足踏みかなとは。

その中で2023は1999年以降ない高水準の売り上げが出ましたが、成長か一時の好調かは視点になるかもです。


BPSくらいは右肩感が強いですが、2011年以前くらいは横ばいか微減で、多くの建設業も近い推移で、震災あたりで景色が違ってます。

震災前の環境に戻るかも?も一つの視点ですが現状は多くの建設業はBPSも増やせないくらいからは継続して利益をだして資産蓄積くらいは進めるくらいにはなってます。

その中で、2018年以降ROEが低下傾向は一つの懸念点ですね。・・ではありますがROE事態は低い水準ではなくやはり一定の優秀性は数字からも出てるのではないかと。BPS成長率をとっても 7.29%/16年で悪くもない水準。かつこれは2011年以前の期間を含むものですし。

利益率の推移。

販管費がかかる形ですね。計画では利益率反転としてるので、これが達成できるかはROE低下に歯止めをかけられるか否かで重要かもしれません。

そんな中で目先決算は増収増益。計画も増収増益。近年は計画は保守傾向がありますが過去は利益は未達多めくらい。

会社は以下のように言ってて、受注も堅調っぽくひとまず後退するという雰囲気はでてませんね。

まあシクリカルと見ておくべきだとは思います。

 

財務

蓄財。財務も改善してるね。

(IRBankから)

中身見る必要もないかなとは思う中で有形固定推移くらいみると4785億ほどで、2020年以降増えてますね。

これは成長を求めて足踏みから脱してきてるとも受け取れる部分です。目先は増えてた自己資本比率も後退。という感じに目先までニュートラルだったアクセルを踏み込んできてるようにも。このへんをどうみるか。もうちょっとちゃんと見てもいいかもね。流動も色々増えてる。手形類販売不動産開発事業支出金。

ということでアクセル踏んで来てる感じは。

これで売り上げ加速と利益率改善が同時に来るとなかなか景色変わるかもとは。

CF

 

営業CFはマイナスも・・とこれは大きな建物作らさてコストを払いながら作って支払いはあととなりがちな大手建設ではありがちな中で2011-2022は営業CFプラスで推移でこれはなかなか強さを感じる推移・・と清水建設とか大林組もちらとみたけどあんま状況変わらなかったからこんなもんかも。清水は一回CFマイナスありますね。

で、目先は営業CF赤字。売上債権や開発事業資金の影響ではありそうですが、このへんもアクセルを踏んでいるところが数字に出てる部分かもしれないとは。

そんな感じですが、懸念点というかFCFは弱いところがありそうで202.27/17年と年平均で200億程度で長期には資金繰りの弱さが見れる部分もあります。時価総額比較しても渋いですし、目先の還元水準以下でもあり、やはり建設業はCFであまり筋が良くないはありそうです。あまり建設が配当性向を上げたがらないのにも通じるかも知れません。

まあ、この200億程度は過去の低ROE時も含むので弱く出てそうですが。

ではありますが鹿島は配当性向30%程度に近年は自社株買いも絡めて頑張ってる感ありますね。

素晴らしい努力だとは思うけど、目先は財務後退して有利子負債も増やしながら最高益を叩いた2018年くらいから手持ち現金は減ってますね。

文字通り頑張ってるところあります。褒めてはないです。頑張らないで増配と現金増と財務改善を全部立てるのがやはり望ましいので。

 

月足週足日足の値動き判断

月足であげてさげてあげ
週足でもみ合いからあげ
日足であげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、月足レベルで2018年まであげてさげてからの2023に入り上昇感。一応年足レベルではリーマン以降上昇で2017年からの調整を終えて再上昇みたいなところはあるとは留意。

なので目先の上昇が年足レベルのものに発展するか?は視点として。それで目先急騰感あるも2017年の高値は越えてなくくらいです。

基準は急騰前の調整安値1247は・・すでに日経銘柄として結構遠いので現実問題日足安値1955、1788くらいが妥当でしょうか。これくらいあるいは今後の反転のどこかを基準点としてみながら2598超えを測る感じか。


ファンダ的には、建設大手世界の鹿島。土木建設なんでもござれ感ある。ではありますが、長期にあまり成長感なく足踏み感の強い業績。その中でBPS増くらいはできますねという感じでやはり停滞蓄財ではないか。・・という中で目先は増収が投資などするなかでアクセルを踏んでそうな中で来ておりあるいは成長に向かっていくかも?という気配もなくもないくらい。この辺が報われて増収と落ちてきてるROEや利益率の改善も同時に進めばステージというか会社の見られ方が変わるやもってところはあります。

一方、CFは弱めなところはありそうで、時価総額のわりにはCF弱そうだし、投資なども加速してそうな中財務悪化も来ています。鹿島がというとうよりは建設業の質とみなすべきかなとは思うところだし、現状問題があるともし難いですが、業績が崩れるとあるいは良くないかも知れない。

その中で還元なかなか頑張ってる。頑張ると財務とかCFに負担がかかり両立しないCFの弱さは感じます。だから鹿島のせいというよりは建設業のせい。

まあ懸念点はあるとは思うけど、順調な方に見えるし、建設業としてはやっぱり優秀さは感じます。ROE二桁おおよそ維持とかだし。

評価。

PER9.5のPBR0.95。出てるROEとかからはちょい低評価かなあって思えるけど、シクリカル性やCFの弱さからやはり低評価にされるだけの理由はあるとは感じます。実際問題PBR1前後は鹿島としてよくある水準くらいで、いろいろニュートラルフェアバリュー感あります。

大繁栄時代とかは織り込んでないようには思えるので、なのでアクセル踏んだがゆえの増収と利益率ROE改善などくるとだからステージがあがるかもはあるかもしれません。なくても現状程度の配当3%にBPS増8%と控えめにみて年10%をPBR1ほどはそんなに悪くないとは思えるのでだめってことはないです。といいつつPBR0.6程度もあるので市況次第というか、身も蓋もないこと言えば日経平均次第なところはありますが。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=1812

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=1812

IRBANK:https://irbank.net/1812

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

通常運転。

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

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