大河の一滴

大河の一滴

まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

MENU

(2883)大冷/東証ST/食料品(分)

スポンサーリンク
f:id:kamomenotoushi:20221221223215j:plain

基本データと取り上げた理由

株価:1913円(人々は、上に行ったり下に行ったりするのに疲れてやる気を失っている。)

基本データ
コード 企業名 市場/業種 時価総額(億) 決算期
2883 大冷 東証ST/食料品 114.94 2024/03予
予想売上(億) 予想営業利益(億)/利益率 長期平均営業利益率/年 PER PBR
303 16/5.28% 4.72%/11年 10.31 1.21
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 予想ROE 平均ROE/年
1.41%/10年 2.04%/10年 9.7%/9年 11.78% 13.11%/11年
長期営業CF(億)/年 長期投資CF(億)/年 長期FCF(億)/年 長期平均FCF(億/年)/年 実績ROA
46/10年 -4/10年 42/10年 4.19/10年 8.4%
総資産(億) 自己資本(億) 自己資本比率(%) 配当利回り(%) 配当性向
128.26 93.1 72.6% 3.14% 32.32%

 今日は分析。市場統計推移記録表に2022/12/30と2022/5/12のKABU+データをかけROE向上が見られかつ年初来高値5%圏内(679銘柄)でさらに2022/3/9より低PBRに置かれてるもの(該当156銘柄)から気になったものをチョイスして分析。業績加速が認められ(高ROE化)かつそれが株高に反映し(年初来高値5%圏)も、2022/3/9(2022年以降TOPIX安値)より低評価であるものを拾う意図。ゼルダしたいので今週も分析。しばらくかも。大冷。冷凍食品卸。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年05月17日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「停滞蓄財」

業務用冷凍食品の卸売会社。銘柄スカウター水産物分類されてますね。

カタログ見る限り他の食材もあるので水産専業ではないですが、説明文などみるに水産物が中心のようですね。

eカタログ一覧 | 株式会社大冷

 

業績は停滞と言う他なく、2021,2022の落ち込みは卸ということで外食向けが振るわなかったのではないか?みると2021「国内食品業界におきましては、巣籠もり消費により大手量販店、食品スーパー、ドラッグストア等、小売店向けの需要は安定した一方で、2度の緊急事態宣言発出による飲食店の臨時休業・営業時間短縮や消費者の外出自粛により、外食産業、観光産業向けなど業務用の需要は大幅に落ち込み、引き続き厳しい状況」でそのとおりですね。

それも目先は回復してきており2023ではあまりそいうことに触れられてもなく原材料価格値上げに対する対策が中心になってますし、売上もコロナ前まで回復してるしもうだいじょうぶなんじゃないかなとは。コストのほうはダイジョブだとは言ってませんが、目先は普通に増益の計画が出てますね。

 



BPSはわりと右肩。成長率は9.7%/9年でROEも案外低くなく二桁維持ですね。ついでに卸にしてはROAも結構高めな気は。

みると自己資本比率も高めで、稼いでいるのは総資産回転率っぽいですね。

参考:

デュポン公式 | みずほ証券 ファイナンス用語集

 

ここの総資産回転率は2022期初資産115億で2023の売上272億ほどで回転率2.36倍ほどとなりますが卸売業の平均はここで1.7ほどとなってるので

総資産回転率(総資本回転率)の目安は? 計算方法をわかりやすく解説 | クラウド会計ソフト マネーフォワード

回転率の高い形でROEを稼いでいる・・利益率も5%近くも結構高いのでそのあわせ技ですね。

と、利益率。回転率で平均より優秀で高ROEを実現してるということにはなりそうです。

 

財務

財務きれいですね。卸とするとなかなかみないかも。自己資本比率たかい。

(IRBankから)

総資産128億のうち流動116億。うち現金26億売掛46億商品27億前渡金14億で、だいたい現金商品、取引途中の処理が大体の資産。

負債も35億の半分程度18億が買掛ですね。

余計なものほとんどないタイプですね。

CF


営業CFだいたいプラスでマイナスの2022は前渡し金の影響ですね。卸にしてはかなりCF安定なようには見えます。設備投資殆どなくFCFも安定ですね。

現金は2021まで増えてましたが、目先は減って過去の水準。還元は一定感あります。このへんは2022,2023の資金繰りの関係になりそうで、堅調ならまた現金積んでいきそうですね。

というのもありますがさすがに資金繰り面ではそんなに余裕なくこの辺は小銭は入るけど大金は入ってくるのが珍しい卸感はあります。というのもありまた現金積むような感じならないと増配はどうかな?感はあります。

 

月足週足日足の値動き判断

月足で上げたり下げたりももみ合い
週足でさげてよこよこ
日足であげっぽいけどよこよこかな
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、2018年以降くらいから2200-1500くらいのレンジの中で伸びたり縮んだりしてた中で2021年以降は2000円前後で停滞が続く感じでいかにもヨコヨコな推移で現在は方向性なしという感じです。停滞ということでいろいろ値動きからは狙いにくいですが、停滞が長いので動き出せば大きくなるという見立てはできるかもしれません。そうですね。停滞高値の2038越え、あるいは停滞安値の1839とかが基準でしょうか。割らないなら下で拾い上で売る。割るならその方にトレンドが出たとみるとかはできるかもです。


ファンダ的には、水産物中心の食品卸。コロナでやられたところはありますが目先は回復。卸の割にはROEが高いのが目を引きます。財務もいい中でROE稼いでるのは回転率と利益率。これらが平均より優秀なのでROE高く出てますね。効率的な経営が得意かもしれません。効率的にやることで財務リスクを負うことなく高ROEにできてるところは見えます。とはいえ、業績は停滞感が強く成長はどうか。なかなか優秀な停滞蓄財とみてるとやっぱりそれっぽい。あとCFは多くの卸がそうであるようにわりと弱め。ただここは安定性ありそうだけど。順調なら現金積みそうで増配とかもしてくれるかもね。現状はお金は積めてなくどうだろう感はありますが。

評価。

PER10のPBR1.2。絶対的なROE水準などでは過剰感はないんだけど、専門卸はあまり評価高くならないところで、PER6のPBR0.5とかごろごろしてるところなのでこれでもその優秀さは一定の評価を受けてるとみておくべきか。ではあるんだけど大冷としてはかなり低PBRなところもありそうで利益出して資産積み上がりROEも落ちない中で株価水準が一定なのでバリュエーションがさがってるところはありますね。

どこかで見直されるとみるか、他の卸売の水準に近づいていくとみるかではあろうと思います、さてどうなのでしょうか。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=2883

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=2883

IRBANK:https://irbank.net/2883

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

通常運転・・ではないか。ゼルダをかなりしてる。

 

記事を気に入ってくださった方は↓をクリックしてくれると嬉しいです。
 にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ

 

記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

銘柄スカウターで銘柄比較表