
基本データと取り上げた理由
株価:3535円(人々は、急になる山も乗り越え続けている。)
基本データ
コード | 企業名 | 市場 | 業種 | 時価総額(億) |
9824 | 泉州電業 | 東証PR | 卸売 | 742.4 |
決算期 | 予想売上(億) | 予想営業利益(億) | 予想営業利益率 | 予想純利益(億) |
2023/10予 | 1182.0 | 78.0 | 6.60% | 55.0 |
売上成長率(年複利/期間) | EPS成長率(年複利/期間) | BPS成長率(年複利/期間) | 長期平均営業利益率(平均/年) | 長期平均ROE(平均/年) |
2.3%/16年 | 2.8%/16年 | 4%/15年 | 4.4%/16年 | 6.9%/16年 |
PER | PBR | 予想ROE | 実績ROA | 配当利回り |
11.48 | 1.4 | 11.76% | 5.93% | 2.26% |
総資産(億) | 自己資本比率 | 長期営業CF(億) | 長期投資CF(億) | 長期FCF(億) |
953.81 | 48.4% | 526/15年 | -167.9/15年 | 358.1/15年 |
今日は分析。銘柄スカウター10年スクリーニングで10年増収回数8回以上かつROIC10%以上のもの(対象305銘柄)を市場統計推移記録表に突っ込みきになったものをチョイスして分析します。収益性を維持しながら安定成長をしてるものを拾う意図。今週も引き続きオクトラ2をやる時間を確保したいのでたくさん調べなくていい分析。泉州電業。電線商社。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年03月03日取得。
業績財務CF推移とそれに対する分析
業績
ざっくり業績推移をみてひと言「あげ」
電線商社。電線だけではないみたいだけど、だいたいケーブルだけみたいです。かなりニッチな感じですね。
電線・ケーブル(機器用電線、通信用電線、電力用ケーブル、汎用被覆線、ロボットケーブル等)、電設資材、ネットワーク製品(光ファイバ、LANケーブル)で電気と通信ですね。
2010年とか落ち込んでますが、赤字自体はなく1998年からみても営業赤字純損失はなしで底堅いですね。このへんは商社感あります。追記として商社にしては利益率高めですね。
それで減収減益自体はおおいけど長期にはのびてて、利益率も伸ばす形で目先の業績が一番いいですね。ということで成長です。まあですが減収減益自体はあるのでやはり停滞蓄財の文脈でみるのが正解なきはしますね。
利益率は長期に販管費を下げてますね。ですが2009年とかは後退してますので過信は禁物というか停滞蓄財ではないか。
実際問題BPS右肩で停滞蓄財。ROEはだいたい6%前後が目先は好調で二桁乗せてきてる感じですね。 BPS成長取ると4%/15年とか若干ブーストかかってるとみるべきか。
と、長期に堅実な停滞蓄財商社が目先好調だくらいでしょうか。
この好調を可逆とするか不可逆とするか。
2021「電線業界におきましては〜銅の価格が〜48.8%上昇いたしました〜建設・電販向けの出荷量は、前期に比べ減少基調で推移〜当社グループは、〜積極的な営業展開を図りました〜2021年5月に当社沖縄物流センターを開設いたしました。〜アメリカ市場へ本格参入し、2021年8月にはアメリカ合衆国ミシガン州に現地法人SENSHU ELECTRIC AMERICA,INC.を開設」
という感じですが、原材料費高騰のなかで価格転嫁もできて頑張ったってかんじですかね。
2022も好調「半導体製造装置向け需要の増大、自動車・工作機械向け需要の回復、銅価格の上昇に伴い建設・電販向けの売上が増加」
目先1Qも好調、まだ伸びてますが前期より鈍化ではあります。まあ1Qですけど。
その中で説明としては上記のやつを繰り返してるので定型文ってところで短信からはあまり説明熱心じゃないとは感じます。
まあでも決算資料だしてますね。
2022年10月期 決算説明
http://203.183.146.56/financer/data/briefing/2022/12/202210.php
中期経営計画もありでこのへんは普通にそこそこ良いのではないかと。
財務
蓄財。
(IRBankから)
自己資本比率維持しながら順調に蓄財できましたが、目先の自己資本比率悪化をどうみるかって、有利子負債比率低いし、顧客が並んで手形率増えたとしか思えないですが。
前期末有形固定177億で投資してる感じじゃないです。流動679億で特に2021、2022で跳ねてます。手形類320億現金271億商品65億。
負債489億。手形類412億に有利子9億とかなので全然問題ないんじゃないかな。
で、やはり手形が2020の218億から356億、412億とジャンプアップでお客さんたくさん来たので取引先にツケた分が増加で財務悪化。問題ないですね。
CF
現金積んでる。
営業CF安定的で商社としては比較的珍しい。FCFもだいたい。
増配してますが、毎年のように自社株買いも入ってますね。
それを現金積みながらやってるので相当順調なように思えます。
月足週足日足の値動き判断
月足であげ
週足であげ
日足であげ
確認。
評価・売買判断
テクニカル的には、長期から短期まできれいに上昇している感ですが、いちおう2018年高値1950からコロナ安値897も通り1950を破るのは2021年となりそうで、ドローダウンとか調整がないわけじゃないです。
その中で週足日足レベルでは目先高値マークで順調な推移。これが続く限りと乗るのはありには思えます。
もうわりと遠いですが週足安値2342とか2970あたりをみながら上に抜けるのを期待ですかね。3415でもいいかもしれませんけどね。好みで。
ファンダ的には、堅調な専門商社。過去には大幅業績後退もありシクリカルはシクリカルとはなりそうだけど、リーマン以降は堅調だし、長期に赤字もなく成長感ある。
財務は健全というよりCFは商社にしてかなり優秀。お金積みながら還元を強めてる感じはあります。目先財務は自己資本比率悪化もこれは売上のびて手形などが伸びたため。
総じて利益率も商社にしてはたかくROEも安定的なそこそこ堅実な商社。ただBPS成長とかとると言うほど高くないのでそのへんどうみるか。まあこれは還元が強いためってところはありそうですが。目先も堅調も成長鈍化はありそう。
評価。
PER11.5のPBR1.3ほど。堅実で安定的でまた財務CFが底堅い目先好調な専門商社ってことで置かれる理由はわかるけど、商社としては比較的評価が高いと見ておくべきなようには。わりと評価されてるという印象。も、泉州電業としてはよくあるPERくらいで定位置といえば定位置。下はPER8切り上はPER16とかはあるようです。
ただPBRはずっと伸ばしてきてるところありで、下はPBR0.3以下とかも過去にはあるよういで、その良さがなくなる・・具体的にはROE下がるとするなら警戒するべき水準にあるかもしれません。そのへんも踏まえて。と、言いましたが好調継続なら見れるとは思いますね。目先も株高で順張り的な意味でもみれるし。
リンク
KABU+:https://kabu.plus/
銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=9824
株探:http://kabutan.jp/stock/?code=9824
IRBANK:https://irbank.net/9824
その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)
とくにございません。
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記事補足してます。
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