大河の一滴

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(9995)グローセル/東証PR/卸売(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:434円(人々は、盛り上がって傷つくの恐れて何もしないでいる。)

基本データ
コード 企業名 市場 業種 時価総額(億)
9995 グローセル 東証PR 卸売 128.2
決算期 予想売上(億) 予想営業利益(億) 予想営業利益率 予想純利益(億)
2023/03予 660.0 13.0 1.97% 11.7
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 長期平均営業利益率(平均/年) 長期平均ROE(平均/年)
1.8%/16年 8.6%/16年 2.9%/15年 1%/16年 3.2%/16年
PER PBR 予想ROE 実績ROA 配当利回り
9.17 0.5 5.13% -1% 2.76%
総資産(億) 自己資本比率 長期営業CF(億) 長期投資CF(億) 長期FCF(億)
386.82 57.6% 17/15年 -24.6/15年 -7.5/15年

 今日は分析。クオカード優待で検索して(https://www.kabuyutai.com/kobetu/kinken_quocard.html)をエクセルで拾って、KABU+データ突き合わせて配当優待利回り4%ありそうなものから気になったものをチョイスして分析します。最近オクトラ2を買ってやりたいので銘柄少ない分析にしたのと最近クオカードが減りがちなのでクオカード優待を拡大したいと思ったので。グローセル。半導体商社。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年03月01日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「停滞蓄財できず」

半導体技術商社で旧ルネサスイーストン

以下のものを仕入れて販売。

 

半導体関連で盛り上がってそうだけど、ここは逆傾向なところある。

コロナ以後でむしろ業績後退で赤字も。長期に成長してるかも微妙ですね。ただ目先は回復してきてるね。

もっと長期では2002,2009,2010と2020、2021で順当に環境悪いと赤字になってる印象。ただ赤字でも大赤字とかはなくこの辺は調子悪くても在庫調整とかでなんとかなっちゃう卸の底堅さは伺えたりはします。

BPS推移あたりも、赤字とかでてもあまり後退はなく、堅調なときの蓄積をキープできている感じ。BPS成長でも2.9%/15年でいちおう成果。高い成果ではないけど、やっぱり平均ROEとか3.2%/16年程度なので残当という印象。

それで株探でより長期のBPS変化をみると、株式分割も考慮して0.85%/20年でみるとほとんど伸びてない感じなので、あまり後退ない卸でも赤字とかは長期の企業価値向上の足を引っ張ってるところはありますね。

総じて、普段はいいけど、環境悪化では厳しくなるくらいの凡庸な専門商社。

凡庸でも大赤叩いたりはしにくい卸でもあるので悪い展開あっても配当と優待くらいのリターンはみこめるかもしれないくらい。

安定性自体は減収しても環境悪化で赤字もこの程度で済むところは評価できるところかもしれません。

 

赤字の2020「半導体市場におきましても、2019年の世界半導体売上高は前年比12.1%減と大きなマイナスとなり、ITバブル崩壊で32.0%減少した2001年以来最大の落ち込みで、リーマンショック時の2009年の9.0%減を上回るマイナス幅となりました。2020年2月では、前年同月比で5.0%増と14ヵ月ぶりにプラスに転じましたが、前月比では2.4%減と4ヵ月連続のマイナスとなり、中国市場では前月比7.5%減少し新型コロナウイルスの感染拡大の影響が半導体市場に表れる結果」で順当に赤字感。

それで半導体関連でありながら不調だった2021「半導体市場におきましては、新型コロナウイルス感染拡大影響がある一方で、新たなライフスタイルに伴う電子機器の需要増加、自動車関連市場の回復、5G需要等により、2020年の世界半導体売上高は前年比6.8%増とプラス成長となりました。地域別では、米州が前年比19.8%増、中国が同5.0%増と市場が拡大」で市場は好調も「当社主要販売先である自動車分野、産業分野におきましては、新型コロナウイルス感染拡大による影響が上半期大きく、自動車分野は2020年国内新車販売台数が前年比11.5%減となり、また米国新車販売台数も前年比14.6%減と厳しい状況」で主取引先の自動車が厳しかったのでとはいいわけできてますね。

2022は半導体活況も「自動車分野、産業分野におきましては、半導体不足や海外生産部品の調達難などによる自動車メーカーの減産が影響」で、回復も効果は限定的という印象。

半導体でも自動車向けが多くて自動車産業の動静に引きずられるところはありそですね。それも回復傾向は見られそうで、となればこの回復傾向続くのでは?というところで3Qで増益ですね。正常化に向かってそうな印象。

財務

(IRBankから)
はい。長期に資産増がみられなく、目先は高めだった自己資本比率も有利子負債が増える形で悪化してますね。

前期末有形固定資産10億で少なめ。前期減ってますね。事業構造改善費用で特別損失切ってますね。たぶんそのへん。

流動347億でだいたい流動です。商品157億売掛140に現金26億でだいたい。前期から商品を積んだ感じです。+50億なので一気にかなり。今期3Qでは152億なのであまり減ってないですね。一方で現金+23億で商品回転した感ありますね。半導体仕入れすぎて売れ残り警戒したくもなりますが現状はとりあえずだいじょうぶかなと。

という感じに資産はだいたい売掛商品現金の商社スタイルですね。

負債164億。固定負債12億で少なめ。流動も買掛67億、短期借り入れ69億でほぼだいたいになりそう。目先短期借り入れ加速してますね。

端的には借りて商品を揃えたとうムーブで来てます。今期3Qも短期借り入れ増やしてて同傾向ですね。お金借りて商品仕入れて売るのムーブ中。

 

CF


CFでも上記の財務のムーブがでてますね。

近年営業CFマイナスでつまり商品仕入れムーブで、財務は調達で借金して商品を仕入れている状態。投資はそもそもいらない。

というところですが、長期のFCFが-7.5/15年とマイナスなところは注意点でしょうか。これは財務カウントしてないし、投資はあまりしてないので、長期の営業CFの弱さを示してるとなりそうです。ここ二年で商品を多く仕入れたらマイナスに転じる程度の長期収益性ってことです。まあ2011のマイナスが大きそうですが。2011年見ると棚卸し資産と仕入債務の影響が強そうです。以後はずっと黒字なので、あるとしに大きく仕入れて長期にさばく感じかもしれません。

還元はこんなもん感ある。配当性向的にきつそうだけど手持ち現金はとりあえず平気。赤字でも配当は一応維持。赤字続くとちょっとわかんないけど。

 

月足週足日足の値動き判断

月足であげるもさげてよこよこ
週足でよこよこ
日足でもみあい
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、2015年、2018年に盛り上がったりしてるけど、2019年以降は400円台前後で延々もみ合ってる印象。レンジ継続前提で400切り買いの430くらいで売るとか考えてもいいかもだけど、他にいい選択もあるだろうなあとは。

あとは一応過去に盛り上がりもあるのでまさかの再現期待でのんびり待つのも手かもしれない。これも他にもいい選択ありそうな気もするけど。


ファンダ的には、半導体商社。自動車向けで半導体活況に取り残された感あったけど目先は回復してきてる。過去には環境悪そうなときに順当に業績悪化してて凡庸な商社という印象をうける。でも商社であまり財務などにダメージは受けてなくそこは商社のしぶとさがあるようには。

目先は借り入れ増やして在庫を増やすムーブ。商品仕入れすぎて売れないはリスクだけど、在庫を増やしたのは過去にもあることだし現状問題だともしにくい。

総じて目先回復傾向にあるけど赤字でダメージ受けにくいといっても長期にさほどBPSも伸ばしてもおらず、還元しながら現状維持もしくはちょっと進むのでいっぱいの凡庸な専門商社という印象。

評価。

PBR0.5。凡庸だという評価に見える。凡庸だと評価を受ける凡庸な商社。長期のPBR推移見ても2019年以降でいかにも定位置って感じです。コロナ安値で0.3台くらい。2012年以前ならもっと下もあるようですが。

一方で配当優待で額面で5%あったりしてそして単元小さいので今後の回復に期待しつつ単元もつとかはまあええんでないの感ある。

みんなで単元持ちすぎると優待廃止食らうかもしれないけど。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=9995

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=9995

IRBANK:https://irbank.net/9995

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

とくにないよ。

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

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