大河の一滴

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(7856)萩原工業/東証PR/その他製品(分)

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基本データと取り上げた理由

株価:1174円(人々は、遠く出かけてのちに家路についてるがまた出かけたくなる素振りも見せている。)

基本データ
コード 企業名 市場 業種 時価総額(億)
7856 萩原工業 東証PR その他製品 174.9
決算期 予想売上(億) 予想営業利益(億) 予想営業利益率 予想純利益(億)
2023/10予 310.0 17.0 5.48% 27.0
売上成長率(年複利/期間) EPS成長率(年複利/期間) BPS成長率(年複利/期間) 長期平均営業利益率(平均/年) 長期平均ROE(平均/年)
1.8%/16年 7.6%/16年 7.9%/15年 8.9%/16年 9.6%/16年
PER PBR 予想ROE 実績ROA 配当利回り
6.08 0.6 10.36% 2.58% 4.26%
総資産(億) 自己資本比率 長期営業CF(億) 長期投資CF(億) 長期FCF(億)
384.47 67.4% 348/15年 -224.7/15年 123.3/15年

 今日は分析。市場統計推移記録表で2018/2/25と2023/2/3比較で、2023年にROE伸びててかつ10%以上で、PBRは低くなっているもの該当179銘柄の中から気になったものをチョイスします。血のクリスマスより収益性をあげたのに評価を下げているものを拾う意図。萩原工業。ブルーシートとかメッシュシートとか。主にKABU+,銘柄スカウター,IRBank,株探からデータ取得今回データは2023年02月07日取得。

業績財務CF推移とそれに対する分析

業績

ざっくり業績推移をみてひと言「停滞蓄財?」

だいたいシート。でもごつい機械なども。

製品紹介 | 萩原工業株式会社

セグメント。だからだいたいシートだね。

(銘柄スカウターから)

 

長期に地味成長。1998年からみても赤字ないですね。ただ減益はちらちらあるし、リーマンあたりはそこそこ大きい減収もある感じで、こういうのは停滞蓄財とカテゴライズしてます。

それで近年は利益率が下がる傾向にあるのが気になりますね。


BPS右肩。BPS成長取ると7.9%/15年で平均ROE取ると9.6%/16年で悪い水準じゃなく結構堅調という印象。その中でだから利益率が落ちる形でROEが低下ですね。このへんをどうみるかがポイントかなとは。

目先2022は原価率が高く出てるのはありますが近年の利益率低下は主に販管費率の悪化によるものとなりそうです。
原価率が回復するかと販管費ですね。

(IRBankから)

その上で特に利益率が低い2022「原材料価格、海上運賃及び電力費を中心としたコストの増加、並びに機械部品のサプライチェーンの混乱が収益面へ大きな影響を及ぼしており、これらの影響への対策に注力しながら事業活動を継続〜(主力合成樹脂で)製品値上げ効果も重なり、全体では増収〜一方で、原材料価格、海上運賃、電力費等の高騰、及び円安による輸入コスト上昇の影響を受け、製品価格への転嫁に注力してまいりましたが、価格転嫁が損益に反映されるまでのタイムラグの発生及び主にシート関連、土のう、粘着原反の販売量減少により減益」

やはり原料価格や送料や電気代などのコストは掛かってるも、価格転嫁自体はできてそうでもコストがあがるのが早く減益に出たという感じでしょうか。同時にカテゴリでは販売減もあるので価格をあげると減収になる部分あるかもしれないとは。

それで目先は1Qも出ておらず今期はこれから「次期につきましては、電力費の高騰やサプライチェーン混乱の継続、及び不安定な為替動向等により引き続き不透明な事業環境が継続すると予想」と警戒含みの見通し。とはいえ増収増益に計画は出していますね。過去は売上はだいたい正確も利益は下振れも多い印象です。まあ赤字はないくらいの安定性はありますし目先も利益自体はでてるなかでどこまで悲観的にみるかですかね。

 

 

財務

(IRBankから)

資産増。自己資本比率も高めで堅実性が疑われると。

有形固定は目先137億でこれは伸びていてそして2022で大きめに伸びてますね。37億ほど増えててうち建設仮勘定で25億ほど。

中期経営計画出てますね。コロナ前に利益水準でちょっと成長くらいで無理っぽさはないですね。ここができるか?できたらどうかで見るのがいいのではないでしょうかね。

で、投資してて建設仮勘定はそれですね。

パラグアイ推しのようです。

ということでしばらく投資多めにはなりそうですね。

その他はよくある製造業のBSに見えます。資産伸びる通りで手形商品とかも伸びてて堅調なを加えても良さそうです。

それが目先投資を加速してきてるという感じですね。

 

CF

 


営業CF安定。コロナ以後は押されてる感はあります。そして目先設備投資加速させてきてますね。これでここ二年はFCFがマイナスに。財務で久方ぶりの調達に入りと。

ですがそれ以前は投資してFCFがだいたい出てるくらいで財務も放出で、営業CF回復し設備投資終わるとCF安定しそうな。そこにまたたどり着けるか?でしょうか。

あとは10年くらいで減配はなく、上記計画で還元意欲高めとなりそう。そして目先自社株買いもつっこんできて還元性向100%超えですね。

投資と還元強化でアグレッシブには来てて、悪くないですがBPSの伸びは落ちそうですね。あと上記の還元は有言実行になりそうな気は。

 

月足週足日足の値動き判断

月足であげてさげ
週足でさげ
日足でさげからあげ
確認。

評価・売買判断

テクニカル的には、月足レベルでは2009年くらいから2018年まで上昇で2099までで以後は週足レベルで下落。月足あげてさげの週足下落ですが、目先日足で反転あげ感でてます。これを週足月足レベルの反転をみるかどうか。1154から1688まであげてまた下げてたりするので、もう反転だは楽観がすぎるとは思うけど、反転可能性はもちろんみていいと思う。まあ色んな意味で986が基準ですね。ここを切らなきゃ反転だってはなしですね。


ファンダ的には、シート類とか機械メーカー。長らく堅調で長期に赤字なしで長期に成長風味。さすがに毎年増益とかではなく停滞蓄財の類になりそうも、結構堅調な方にはみえます。一方近年利益率とROEが落ちる傾向で目先はコスト増でそれが加速してるところは。その中で黒字維持は褒めるところですが、収益性後退も一つの事実。

その中で中期経営計画に従い、収益性復活を目指して投資に積極的に動いてきてるのが見受けられます。計画はそれほど大きな目標でもなさそうでちょっと成長しつつ過去の収益性回復程度。このあたりは過去にも赤字もない堅実性はでてるかもしれません。

財務はいいほうというかCFも過去安定でそこから堅実な財務を作ってきたところはあり、目先の投資も無理な感じではなく。でも久しぶりにFCFマイナスにはなっており借り入れを増やしてきてはいます。あと還元強化は掲げて実際に自社株買いもつっこんできてますね。

と、過去から堅実な停滞蓄財が、悪環境で若干追い詰められる中。過去よりはアグレッシブに回復と還元を目指して動いてきてるくらいでしょうか。

評価。

PER6のPBR0.6。「青島萩原工業有限公司が土地収用に伴い受領した収用補償金を、第1四半期連結累計期間に特別利益に計上する予定」でPERは低く出ているのは注意点。営業利益×0.6とかでみるとPER17とかになります。これは過去から高いPERでPERでは高評価だというのは頭に入れておくべきかなと。一方PBR0.6ほどは、ここ5年では低水準ですね。2013年以降で荻原工業で低い方。

つまりは低収益化の警戒は織り込んでるとみれるかな。落ちた収益性は回復しない、中期経営計画は達成できない。くらいの評価かなとは。

あとは堅調なメーカーとみてもPBR0.6は割と低い評価に思えるところ、より低ROE張り付きだと下のPBRも見えてきそうですが。

まあこの辺を踏まえて。中期経営計画できると思うなら拾っていいのではないか。そんなひどい目に合わない気はします。還元強化なのでBPS増ペースは落ちそうだし目先ふえてないけど、配当50円評価に優待もあり長期額面2000円評価すると額面6%程度以上になりそうで(他に自社株買いとかも考えられるし)そんなに悪いとは思わないです。

より低収益化来なければ。

 

リンク

KABU+:https://kabu.plus/

銘柄スカウター:https://monex.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=report_zaimu&bcode=7856

株探:http://kabutan.jp/stock/?code=7856

IRBANK:https://irbank.net/7856

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

決算終わりましたが大きな意味では大過なく。自分は決算直前に大きく入ったりしてないので大きく動きにくいところはあるのでそんなもんだと思いますが。

 

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記事補足してます。

用語解説(日記:銘柄分析記事2022/12/19以後)

この記事の表とデータとグラフは以下のツールで作成しました。

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