大河の一滴

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ストックの呪縛

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金融増税が話題です

政治に絡む話なんですけど、特に選挙のときなどに税金のことに触れられることも多いわけで、今回も自民党総裁選の際に高市氏が、また岸田氏が総裁になった際に政策の一つとして金融増税に触れてたこともあり株クラでも?話題になった感じです。

 

その様子を見ながら、自分の考えとか感じたことをまとめてみるという話。

今回は主題は投資家は良くも悪くも(悪くもかな?)ストックに囚われているなあというかきっとアンバランスなところがあってそれは認識し、そして気をつけてたほうがいいかなあというみたいな話。

 

まあ、金融増税となればみんな反対なわけです。

今回は1億の壁の話題とかもでたようです。

www.bloomberg.co.jp

 

画像転載するけど所得に対する税率。

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確定申告分はカウントされてないぞとか不備を指摘する声もみましたが、所得税は累進で45%まで進むのに対し金融所得税は20%で一定であること、およびホントに大きな所得の場合給与所得というより配当など金融所得所以のほうが大きくなるというか多くの大株主の経営者あたりならだいたい給与より配当などのほうが大きくなるってのは実例も多くこの種の壁は間違いなく存在するのではないかと思います。1億かどうかはずれるかもしれませんがね。

 

toyokeizai.net

「孫氏の配当含む収入の総額は195億4200万円となった。役員報酬ランキングでは176位の2億0900万円だったが、配当収入が193億3300万円」

と、孫さんだとおおよそ配当収入が100倍ですし。

 

で、その境らしきものがいわゆる1億の壁で、これだけじゃないかもですがひとまず是正されるべきものとして挙げられるものでそのために金融所得税を見直しがする・・(おそらくはなにかしらの増税)という話です。

 

で、これに対する反応は・・・

ツイッターなどのタイムラインとか検索する際での私の感覚的な話ですが総反対って感じですが、まあこれは増税されて嫌じゃない人は居ないので嫌なので反対なのは当たり前ではありますが・・・

以下はわたしかもめの1意見だということは置かせてもらいますが、あまりになんでも反対で賢い人も多そうなはずの投資家さんでもあまり冷静じゃない感情的な意見ばかりに思えてちょっとがっかりしてる次第です。

 

自分はヒトというものはそもそも道理と損得を区別できないサガをもつとは考えてますが、かなり合理的な思考ができるであろうと思われる投資家の皆様に置かれてもそこから自由でないのか・・というところにがっかりする感じです。そうであるなら自分もその鎖から逃れるのが難しいかもしれないというところも含めてね。

 

がっかりしたんです。僕もそうなりうると認めるしかなくなるからね。だって僕もヒトだからね。

 

まあでもがっかりしても認めないといけないと思うんです。

そうなりやすいと認めればこそ、そうなってないかと気をつけることができる。

コロナに決してかからないと思ってる人は、予防接種を受けないし感染対策をしないでしょう。

なるかもしれないと思うからこそそれに対策が打てると思うんです。

 

・・ある意味この記事はこれを理解して気をつけようぜ予防しようぜという結論が得られるなら用がおわるわけですが・・

 

ヒトは道理と損得を区別できない。それはかなり合理的な思考もできるであろう投資家、それも実績をあげられただろう投資家であっても変わらない。

故にその罠に嵌らぬようみずからが道理を離れてないか気をつけて行く必要がある。

 

で、いいんですが、それだけだと寂しいというかわりとこのブログで散々言ってるとことに近くなりそうなのでちょっと細かいところを広げるのが今回の副題というかタイトルだね。

 

散々言ってる。

kamomenotoushi.hatenablog.com

kamomenotoushi.hatenablog.com

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

今回の増税騒ぎ?で一つ引っかかったことにストックの呪縛があると思うんです

1億の壁とかの話の際での会話や議論を見てると、

 

1億を指してるのはストック・・資産のことを指していってると本気で思ってるように思える方が散見しました。

その中には実力者とも思われる方もいるようで。自分との会話を出させていただきますが(わるい例としてでごめんなさいね

 

このツリーでも1億の壁が、フローの話ではなくストックの話だと受け取った人は多そうだし、その中では見識優れる投資家さんも含まれるということです。

 

・・・・・一応整理というか念押ししますと。

 

1億の壁の話。この増税騒ぎのもとの理由は、1億の壁というフローの話です。

フローって年間所得です。年間所得。

 

年間所得1億くらいで課税の累進性が壊れてて歪だから改善したいからの増税の話です。

 

ストックの話は全く出てません。

資産に課税するなんて出てないし、1億の壁を解消するという目的なら年間1億以下の利益や給与所得には影響のない話のはずだし、これで増税されると貧富の差が確定だなんて(これに対しても自分はいろいろ言ってやりたいですが)言う人は年間1億以上稼がないと貧しい人は豊かになれないと言ってるのと同義です。

 

だから、資産1億になった人から3000万取り上げて7000万にしようぜって話なんて全然誰もしてません。してるならそれはあなたがその話をいきなり湧かせてしてるのです。

 

まあ一年で100万からでも1000万からでも1億稼いで億り人になるような人はスピード違反で総合課税で3000万でも4500万でもとればいいじゃんって自分は思いますけどね。

それでも貧乏な人が100万から10年かけて1億なら100倍で十分スピード違反だと思うけど、これくらいだと影響のない話のはずなんですよ。

ほんとこれくらいの皮肉はいいたくなるというか言ったんですが。

 

だからストックの話はでてないし、資産税の話もでてないからあなたが一生懸命積み上げたか積み上げるつもりかはしらないけど数千万とか数億かには年に一気にスピードを出さないのならほぼ影響もなく今まで通りです。それに金融所得税なら利確のタイミング選べるし損益通算もできますって。

 

OK?

この話はあくまでフローの話です。だれもストックの話などしていません。

フローの話。

年間所得の話。年収とか年間配当の話です。

だから口座に書いてる資産評価額は関係ないって言ってるでしょ。

 

とりあえず整理と念押しおわり。

 

でもストックの話だと思った人いるでしょ?

合理的な方も多い投資家様に置かれてもそんなふうならまことに残念だと思うし、そうでない方が多いと信じたいですが、ストックのことだと思ってしまうならもう仕方ない。

そして実際にストックのことだとみなしてそうな人も多そうなので、自分はもうヒトがそうなのだとおもいつつあるという話ですが。

 

まあ投資家ってストックに縛られてるよね

というのが自分の今回の学びであり教訓だし気をつけるべきことだと思ったということです。

 

考えてみれば投資家はストックを基準に物事を見すぎだとは思い当たることは多いわけです。

 

目標にされるのはストックであり資産高であるし、保有資産高でいろいろなものを測る人も多いわけで。パフォーマンスにしても%にしてもかかるのはフローよりストックです。

フローというか年間所得なんて目標にしてる人はまともな投資家だとほぼいないように思えます。(初心者とかが毎日1万とかの目標をだしてることはあるね)というか年間所得なんて年末に調整したりもしてかなりコントロールしちゃうし。

 

とまあ投資家というのはあらゆる基準や行動がフローというより遥かにストックに向かってるわけです。

投資家が気にしてるのはフローよりストックなわけです。誰も彼ももというのはいいすぎかもしれないけどフローはさほど気にしてないわけです。

 

でもそれは呪縛だと思うんですよね。

その結果ストックとフローを混同したり1億と聞いてストックへの課税と聞き違えるなら囚わすぎじゃないでしょうか。

自分は囚われすぎだと思います。だって間違いですからね。

最悪誰もストックの課税なんて言ってないのにストックに囚われた投資家共が騒いだ結果、ストックに課税とは考えてなかった人たちが考え出して現実の話になっちゃうとかあるかもしれないし。・・というか現実見誤ってるならそれは呪縛でしょ。

 

で、実際囚われたていた人居ますよね?

あまりにストックしか眼中にないのでフローの話をストックの話だと勘違いした人。

 

別に責めてません。それはヒトの性質みたいなもんでいわばお腹が空いたらご飯食べたくなるみたいなことだと思うし。

ただそれはアンバランスなことだと自覚して気をつけるべきだよねって言ってるわけです。食べすぎると健康にわるいから自重したり運動しようぜって言うのと似たようなもんです。

 

どうですか?囚われてた人いませんか。

そして囚われていたのなら。あるいは簡単に囚われかねないと思うなら。

気をつけるべきだと思いませんか?

 

以上です。

ヒトは道理と損得を区別できない。それはかなり合理的な思考もできるであろう投資家、それも実績をあげられただろう投資家であっても変わらない。

故に自分がその種の罠にはまり正しく物事が見れなくなることいは常々振り返り気をつけましょうということと、そのなかで投資家なるものはストックに寄りすぎてフロー軽視になりがちというストックの呪縛があるのではないか。これも気をつけましょう。

 

その先に自分は今よりもっと客観的な思考ができるようになると思うのです。

 

人はそのままでは道理と損得を区別できない。でもそれを区別しようと努力した先に、これは道理か?自分の損得か?を区分けして行こうとする先に。

意見と事実を区分けし続けるその先に。

 

より客観的に判断をくだせる自分がある。

 

その自分はきっと投資でもよりよい結果を手繰り寄せられる気がしてるわけです。

まあこれは事実ではない自分の意見ですが。

 

という結論を持ちまして今回は終了です。

といいつつちょっと下に余談も

 

 

人は損得と道理の違いを区別できない。

そうであるならそれを区別できるような努力が必要ではないですか?

その先にある客観的思考はあなたを助けると思いませんか?

 

 

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なところですが。

余談も余談として自分の今回の増税?に関する現在の考えをなんとなく。せっかく考えたしね。

 

 個人的には一定上は総合課税の累進課税化でいいのではないか。

で、本田健ちゃんは値札を気にせずに買い物ができる所得が3000万とか言ってるので、年間所得6000万以上は半分くらい持っていってよしくらいは思ってますね。

一気に資産増する人のために数年またいでの調整があればいいのではないか。

で、安定して年一億なら60%以上くらいもっていっていいと思うんですよね。それくらいだと普通に大きな放置すべきでない格差だと思いますし。

といいますか、あまり大きな格差が加速して革命でも起きる理由になり積み上げたもの全部なくなるほうが怖いしその可能性を潰したいくらいに思うので格差を広げないようにする累進課税は自分が増税されるのは嫌ではありますが許容の範囲内です。

 

あとはそもそも自分はMMTが主張するような貨幣発行できる主体は基本的に財源という概念は気にする必要がなく、税は物価や景気や人々の行動を調整する手段として運用されるべきという立場を支持してますので、デフレてる今だと基本的にすべての増税反対ですけどね。格差拡大抑止の観点ではあってもいいかもくらい。あるいはインフレになるなら儲けてるやつは罰する必要も出てくるかもしれんなあくらい。

 

あとはちなみのちなみにだいたいの意見見てる感じだと格差を縮めようと思ってる人は皆無で、格差上等むしろ広げろとした上で持つものになりたいと言ってるようにしか思えない意見が多めという印象でした。 別にそれは間違いではないとは思います。それはただの意見で志向性。 ただ格差上等って言っちゃえばいいのに。 格差上等むしろあるべき広げるべきでその上で持つものへの道が閉ざない社会であるべきだって言っちゃえば?という感想。まあこれも一つの呪縛かもしれないね。

これでほんとに以上です。