大河の一滴

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2018年をデータで振り返る

2018年の株式市場は多くの人が波乱だったと評価しそうな感じに終了致しました。

ということで手元のデータから軽く振り返ってみようというエントリー。

その他の振り返り記事はこのカテゴリーで。

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

以下データは以下のものにより作成しています。

kamomenotoushi.hatenablog.com

kamomenotoushi.hatenablog.com

kamomenotoushi.hatenablog.com

EPS、BPSなどを拾えないものはカウントしていなかったりするのであくまでだいたいです。(それでも例えば実はPBRに誤差が1割ありましたは流石になそうです)

上記のそれぞれのツールも変更が落ち着き、またデータ取得元も以下で一貫しているのでデータは、相当以上に(軽微な数字違いはあるかも)信用できるもので特に市場全体の傾向を判断するなら大勢に対して誤差程度におさまるんじゃないでしょうか。

kabu.plus

有料サイトです。でも優良です。

 

とはいえ細かな仕様を知りたい場合とかは該当エントリーの説明みたりより正確に知りたい場合は実際のエクセルファイルで式などを確認してみることをオススメいたしますよ。日経新聞東洋経済とは自分の集計式は違うと思いますし。

2018年日本株式市場データ

実績決算値データ

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まず決算実績値から。通期実績で四半期実績値は反映されてないよ。反映するといくらか変化してくると思います。

これは日本上場企業全体の集計ですので規模が大きく債務の塊の銀行等が自己資本比率などを押し下げてます。ちな銀行と保険抜くと自己資本比率は29.3%ほどだね。

 

業績に関しては売上営業利益純利益から率まで満点での通過。素晴らしい結果と言っていいんじゃないですかね?

財務に関してもとても良い数字と言えそうです。前年割れは有利子負債の営業利益比率くらいで、これも財務健全化を示しておりかと言って有利子負債は伸びており徒にリスクを避けてるともいい難く。

実績におきましては、株価の波乱はなんだったんだ?と思えるくらい日本企業は総体としては好調です。  

ただこれは実績。 今後これらは劣化していくというのももちろんあり得るシナリオとなるでしょう。

既に株価としては劣化していくだろうというのが回答のようだね。

これをどう考えるか? 

 

どう考えますか?

 

最新計画値

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で、こちらは最新株価や予想EPS等を用いた数字。

株価の波乱ぶりが出ています。

日経平均で12%減。市場時価総額だと16.7%減。これは日経225みたいな大きな企業よりより小さい企業において大いに株価が下がったと示唆するものです。

なのではありますが、これが予想利益純資産配当さらにはROEまでにおいて、全て向上という環境の中で起こりました。

また上記の数字は予想値(純資産のみ最新値だけど)ですが今の所日本企業総体では劣化は見られない・・・こともなくて決算実績値に対して現在は予想純利益は前年割れの弱気なものとなります。ちなみに去年は38兆から45兆の弱気からの上振れ決着です。

これをどう考えるか。

また単純平均PERが高くなっています。これは一部の会社では低ROE化というか減益が進んでいるとなるかもしれないし異常値があるのかもね。みたらミニストップがPER7万近くありました。異常値ですかね?

で、PBRに関しては加重平均より単純平均のほうが高く出てます。これは時価総額が大きいところのPBRは低く、中小は高いことを示してます。成長するから中小の高PBRは肯定できる。あるいは中小のPBRはまだまだ下落余地がある。お好きなように。ちなみに2016/2/12なら単純平均PBRは1.54です。で、加重平均は0.99だね。

とりあえず2018年は企業は好調なのに株安したとは総括できます。

今後はわかりません。

企業状態が株価に追いつくか?

株価が企業状態に追いつくか?

お好きなように。

 

市場全体としてはわたくしとしては以上でございます。

 

 

なにがどうなるかは自分にはさっぱりわかりませんが、どうなったとしても最善を尽くしましょう。

2019年も(は)、みなさま、わたしにとって良い年になりますよう。

 

 

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そして今回もついで。

そんな市場の中で自分の投資はどうなったかもダイジェストに。

今年の自分のPF。

実際の数字にRAND関数で作った数字を用いた変数をかけてます。実際にはここまでの規模はないです。自分のPFの規模だとしょぼい数字になるし適当に大きくしておいたほうが企業決算っぽくて面白いのでそうしてます。だいいちPFの規模は内緒ですし。でもROEとか比率に関わる数字は実際のPFの数字になるね。また変数は去年と一緒なので実際の財務諸表の変動比率も実際の数字です。)

 

ポートフォリオに属する実績決算値は以下となります。(通期での決算結果の数字をうけたもので四半期は反映せず。予想利益と最新純資産と配当のみ最新銘柄データから。100万円以下四捨五入)

第3期PF決算

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今年は自分の保有企業は売上前年比76.89%と規模を縮小しました。

しかしながら営業利益においては104.79%と増益で特に純利益におきましては122.21%と相当の増益となりました。

またROE特にROAなどは目覚ましい伸びを記録することができました。

資産の方に目を向けると、総資産におきましては75.67%純資産も95.68%と、ダウンサイズが進んでいます。自己資本比率は改善となり有利子負債も大幅に減少。40%程度ほど削減で営業利益との比較においても前期4.2年ほどの規模から2.4年ほどと財務健全性も進むことになっています。

総体としては規模を減らしながらもそれ以上に効率化したと言えそうで利益を伸ばしながら筋肉質化が図れたと考えています。

また計画ですと今期も堅調で実績に対して12%ほどの増益を見込んでいます。

配当も去年の計画より30%ほどの増配を見込んでいます。 

 

と、とかとかいいましたが自分の保有していた企業がこのように変化成長したわけではありません。どちらかといえば株安に乗じより魅力的だと思えた企業に乗り換えたからという変化のほうが大きいでしょう。これもある意味、保有企業を伸ばすというやり方だと思うところです。実際に2017年と比べ自分の保有企業はよりよいものになったと言えそうです。そう考えると厳しい株安も悪くないと思ったりします。そんな感じです。

 

また今年も念のため。

今年も資金を追加投入してたりしますし、上記の数字は投資準備金はカウントしてないものですので、FPかもめがどの程度資産を保有してるとかそれがどの程度増えたり減ったりしたのかはやっぱり闇の中です。

あと、もう一度言うけど上の数字はランダムな変数をかけて水増しした数字。その数字は去年と同じ数字だけど。

 でPERPBRに配当利回りはやっぱり内緒。

それを決めるのは投資家だしね。自分の保有企業とは関係ないというか自分も自分の保有企業もコントロールできないものだよそれは。

けど、PERを言うなら去年より下がりました。言い換えるならより魅力的な企業をより安く持つことになったと思ってます。

 

 

あなたなら去年の会社、今年の会社、それぞれいくらで(PERでもPBRでも)買いますか?

 

と、去年と同じことを言って締めくくります。

波乱と言える2018年。お疲れまでございました。

投資と覚悟

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自分は結構脅すような記事書いていたりします 

これとか。

kamomenotoushi.hatenablog.com

 これとか。

kamomenotoushi.hatenablog.com

 

これらだって自分は例えばグロースを狙うななんて話をしたいわけじゃないんだ。

言いたいことはこれらの延長線上にある、特にグロース狙いなんてするときに頭の隅においておいたほうがいいよねと思うものについての話。

 

アベノミクス以降

日本株式市場で成長株狙いをした多くの人。

きっとかなり儲かったよね。

うん、自分も。

自分は本気でグロース狙いだしたの今2018年で2012年からなら後半戦と言える2014年待末からとなって比較的新参になると思う。

でもそれでも結構大きく利益が出た。

企業。成長してくれたからね。

 

だから別にグロース狙いはやめろなんて言わない。

このエントリーだってどちらかと言えば調子に乗る自分を抑えるために言い聞かす的な意味合いのほうが強い。

 

本来は投資、特に株式投資とかボラティリティが高いものにはそれが必要なものだと思うんだ。

成長株投資なんてものは特にそれが要求される。

自分は今後も狙っていきたいから、その必要なものは何か?と確認する。

そのようなエントリーなんだ。

 

やがてくる未来が。

例えば、ソフトバンクあたりの10年後の利益が定められた通り来る、あるいは行った大型投資が成功するかしないか定められている。そしてそれに対する投資家評価、PERも決まってるなら株価も決まってる。

そう考えるなら、投資は未来を予想するゲームになるだろうね。

そういうふうに考える人も居るかもしれないけど自分は違うんだ。

 

自分はやがて来る未来は定まってない。という考え方で投資をしているんだ。

来うる未来のその幅とかその可能性をどう考えるかには程度もあるかもしれないけど、いい未来あるいは悪い未来が来るかは常に定まってない。という立場です。

 

このような立場を取るとするならどのくらいの確率でどのくらいまでのいいことと悪いことがあるとするのか?の違いはあるだろうと思うけど、自らが投資したら悪い結果になる可能性及び被害も考えておくべきだと思うんだ。

 

悪いこと。

みんなは未来は一つと考えているのかな?

あるいは、未来は一つじゃないとしながらそれでも考えないのかな?

 

自分が投資した結果悪いことが起きる可能性及びその被害。

 

自分はむしろそれが上がるかどうかより先に考えてます。

悪いこと。つまりは”下落余地”。

だって悪いことの程度によっては自分は死んじゃうかもしれない。

だから考えてます。多くの場合において上がるかな?とかどれくらいまで上がりそうか?より先に。

 

それを多くの人は考えないのであろうか?

考えてないのかもしれない。

自分はいろいろみてあるいはそう思います。

 

いいことはあまり考える必要がないかなあって思ってます。

だっていいことが起きても死にはしないでしょ?悪いことだと程度によっては死んじゃうかもしれないのに対して。

 

そして”悪いこと”をどこまで考えるか。

人それぞれなんだと思うけど、自分は何度か言ってるけど、リーマンショック時程度に企業業績が傷つき、評価も準じるものになるを想定最悪ラインにしています。

そう簡単には来ないと思う。も、未確定の未来の中にはそのような未来がやってくる可能性はあると思うので想定しておかないといけないと思ってるけど。どうするかは致命傷にならない程度の大ダメージになるように頑張りそのあと再起を期すだけど。

他にも2013年以前のPER水準になるとか、2016年2月とかあたりのPER水準になるとか。この辺は来る可能性が低いとできる根拠が用意できないので結構ありえると考えている想定ラインです。すぐに来るとは言ってないからね。

個別ならグロースとされるものの成長が止まったなら。赤字を出したなら。どの程度までありえるだろう?どこまで評価を落とすのが妥当だろう?とか。

 

別にこれは、自分の考えるラインなんでそうしろなんて思わないし、各々これだって思うライン引けばいいと思うんですよね。

未来が確定してないと考えるならだけど。

だから未来が確定してると思うならやがてくる未来を当てきることに労力を費やすべきだと思うし。

 

・・・で、ここらあたりからやっと本題になってくるんですけど。

このように考えていくと必要だと思うわけです。

 

それが。

 

 認めなければならないはずなんです。

過去の悪い時期のPERあたりまで市場が落ち込めば。 

その保有銘柄の成長が止まるとするなら。

減益そして赤字になるなら。

そのときに自分が納得できる評価はどこなのか。

考えていけば見えてくるはずです。

その被害。

 

そのときにそれが必要なはずなんです。

”覚悟”が。

覚悟が必要なダメージになるとわかるはずなんです。

 

これ書いているのは2018年3月ですけど、例えば2016年2月程度の水準までPERが下がるとしたら多くの人は冷や汗が出る、あるいは顔が真っ青になる、何かはわからないけど多くの人にとっては大きな被害となるはずです。

 

未来が定められたものでないとするなら。

ありえる未来の中には、覚悟を要する大きな被害を伴う未来が含まれているはずです。

 

グレアムさんは株価は意味なく三割は動くと言ってます。

自分も資産三割減くらいならいつでもありえると思います。

資産三割減なら多くの人にとってそれなりの覚悟をしておくべき数字となると思うんだ。

 

どこまで悪いシナリオが出うるとするかはその人次第だとは思う。

2018年3月水準から2016年2月の水準までストンと落ちる可能性は低いとは思うけど、自分はゼロにはできない。

ゼロにできないのはリーマンショックくらい企業と市場が傷つくことになるもそう。

あくまで自分はだよ。

 

だから自分は覚悟が必要だと思ってる。

 

思うとおりに行かなかったときに不本意な結果を受け入れる覚悟。

 

あとは、どうするかだよね。

出目はなにが出うるか?を考える。

その中には許容できない出目があったとする。

それに向かう出目が出そうなときどうするか?

逃げるでも乗り換えるでも空売りする受け入れるでも好きにすればいいと思う。

 

もちろんね逃げる空売るにしても、自分がそうした瞬間から反転上昇だってありえる未来だからね。その可能性があることを受け入れることも覚悟が要ることだと思うよ。

 

思うとおりに行かなかったときに不本意な結果を受け入れる覚悟。

 

さあ、あなたは出うる出目に対して、どこまで酷い目があると認められる?

どこまで不本意な結果を受け入れられる?

どこまで覚悟を決められる?

 

ありえるとしか思えないけどそんな覚悟は決められない。なんて出目がある場合はその投資は見直し対策を打つべきです。

 

多かれ少なかれ株式投資というのはそういうものなんだと思うわけです。

もしかしたら覚悟なんて試されないままに利益が積み上がったかもしれないけど、それもいずれ試されると思うよ。まあだからそれはそれとしてその利益は受け取っておけばいいと思う。

 

というよりその利益は、覚悟を伴う行為をしたという対価と言えるんじゃないかな?

それは本来なら不本意なことにもなるかもしれないことを覚悟して、ほしい未来を掴みに行った結果として与えられるもの。

不本意なことも起きうるからそれを受け入れることには価値があり対価となり利益となる。 

だから甘い話はやっぱりないし、未来の株価はわからないし、不本意な未来も来うるのです。

それに気づかず利益が出てきたのかも知れないけど。いや、だからもらっておけばいいと思うよ。

 

その逆にというか、だからこそ明るい未来もあるんだと思うのです。

より輝く未来を掴もうとするなら覚悟がいる。

それはある意味当たり前の話だと思うんだ。

 

そういうことを思って、自分はあり得る未来を考えながらできる準備を考え、そして覚悟を決めながら投資に向かっていこうと思ってるわけです。 

 

未来が定められたひとつのものでないのなら

来る可能性のある未来には不本意な未来もあるはずです。

どこまで酷い目を認められますか?

どこまで覚悟を持てますか? 

 

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