大河の一滴

大河の一滴

まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

MENU

(8244)近鉄百貨店/東証ST/小売/(比)

スポンサーリンク
f:id:kamomenotoushi:20190920200155j:plain

投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。

比較銘柄

近鉄百貨店とその他

株価

2201円(人々は。落ちぶれはしまいと抵抗をしてるけどずるずる堕ちてきている。)

 

チョイス理由とバブルチャート

 今週は比較。市場統計推移記録表で2016/2/12と2024/4/25比較でPBRをさげているもの(対象1185銘柄)からきになったものをチョイスして比較します。チャイナショック最安値時より評価が低いものを見てみようという意図。比較の会社と数字は上記の通り。各データは2024年04月26日取得。近鉄百貨店。近鉄系百貨店。比較にライバル?の阪急阪神と低PBRな井筒屋。比較に近鉄仲間の近畿車輛


一応高PBRほどBPS成長率高いけど全部5%内に収まるのと結構大きい阪急阪神と井筒屋が見る前から見なくていい予感。まあ今回が長期にPBR下げているもので凋落と裏表感ある。

 

各企業の数字とそれをみての所感

コード 8244 8242 8260 7122
企業名 近鉄百貨店 エイチ・ツー・オーリテイリング 井筒屋 近畿車輛
市場/業種 東証ST/小売 東証PR/小売 東証ST/小売 東証ST/輸送用機器
時価総額(億) 890.04 2208.55 53.73 156.47
株価 2201 1764 468 2265
決算期 2025/02予 2024/03予 2025/02予 2024/03予
予想売上(億) 1150.0 6830.0 227.0 420.0
予想営業利益(億)/利益率 53/4.61% 245/3.59% 9/3.96% 34/8.1%
長期平均営業利益率/年 1.12%/17年 2.15%/17年 2.1%/17年 3.1%/17年
売上成長率(年複利/期間) -5.5%/17年 3.3%/17年 -8.4%/17年 0.8%/17年
EPS成長率(年複利/期間) 11.7%/17年 4.8%/17年 -7.1%/17年 10.4%/17年
BPS成長率(年複利/期間) 4.4%/16年 3.4%/16年 -0.2%/16年 0.9%/16年
長期営業CF(億)/年 1128.34/17年 3564.75/17年 388.38/17年 3564.75/17年
長期投資CF(億)/年 -853.48/17年 -3183.9/17年 -76.22/17年 -203.26/17年
長期平均FCF(億/年)/年 16.17/17年 22.4/17年 18.36/17年 -1.58/17年
PER 29.3 11.31 6.62 5.57
PBR 2.36 0.77 0.48 0.48
ROE 8.1% 6.8% 7.3% 8.6%
平均ROE/年 -5.08%/17年 2.8%/17年 4.74%/17年 3.73%/17年
ROA 2.6% 2.6% 1.8% 5.0%
配当利回り(%) 0.45 1.59 1.28 2.21
配当性向 13.3% 18.0% 8.5% 12.3%
総資産(億) 1153.64 6864.23 456.80 554.88
自己資本比率(%) 32.3 36.2 24 49.2
メモ テコ入れで生存? 後退から復帰 衰退で蓄財なんとか 足踏みなんとか蓄財
近鉄百貨店(8244)

業績

あべのハルカス本店でお店が近鉄沿線主にいろいろ。草津とか和歌山は離れてますね。

モデルが変わってきてます。

中期計画。

近鉄百貨店 企業情報 | 投資家情報 | 中期経営計画

これは成長を追ってると見れなくもないけど、逆を言えば百貨店だけじゃ厳しくて百貨店は事業モデルが厳しくあるいは限界に来ているとよく言われがちな事業で、正直厳しい業績のところが多い印象。

あべのハルカスとか都会ど真ん中に旗艦店があったり注目は受けがちだけど事業環境としては小売でも苦戦しがちといえて、業績でスクリーニングをかけても小売ではあまり拾えない類・・つまり業種で低迷業界という印象。

まあ事業転身うまくいくといいですねという感じ。

百貨店を捨てて、モール化というか都市型モールになる方向性はありそうで。

 

小売で10年売上成長、利益率でROAで上位。151銘柄で上位20位。

(銘柄スカウターから)

百貨店11社で同様のもの。。ROA2%台は凡庸だけど他のそんなもんなところが多いとするも、業界で上位にくるものがないし、利益率も凡庸なものがほとんどですが何より売上。伸びてるものがない・・これは会計とかもあるやもですが、そういう系。

丸井だけちょっと気を吐くというかたぶんクレジットカード。

(銘柄スカウターから)

 

と、いうところで業界としてしぶめの百貨店ですが、その中で事業モデルの転換を目指してどうなのでしょうかというところで業績。

 

気になるのは2020から2022の減収で一方で利益率改善。

2022「当連結会計年度の期首より、「収益認識に関する会計基準」等を早期適用しているため、当該基準等適用前の前期の実績値に対する増減率は記載しておりません。なお、当該基準等を早期適用しなかった場合の売上高は 225,706 百万円(対前年同期比 3.4%増)であります。」

ということで、これは会計基準の変更。ということもあり上記の減収はそこまで重く見る必要はないのですが、ここで前年比+3.4%ほどはコロナ前の事業規模は出てないとはなりそうで、一方で利益は、2018年以前くらいの水準は回復しており、事業モデルも変えて会計基準も変えて利益は確保、生き残りに目処くらいでしょうか。

コロナあたりは赤字も目先は回復で利益もコロナ前の平均水準より上な感じには。

コロナもありますが、BPSあたりはじわじわ増。BPS自体は 4.4%/16年でそんなに悪くもないけど、ハルカス開業2014年とみてここを起点に2013年からのBPS推移をとると、2.68%/10年ほどで現状のところ渋い水準で低ROEで蓄財もやっとな低収益企業とみなすほか。

 

そんなかんじですが目先通期は増収増益。かなりの増益ですが、ここでは2011-2020でよくある水準の範囲内。いろいろ転身も試みつつも正常水準に回復してきたとはなりそうで、計画も増益。計画水準でROE8%ほどで利益率も4%ほどでこれができると小売としては低迷ともできない水準。でも抜けた存在とするのはちょっと難しいくらい。

過去計画は上振れも下振れも。

 

 

財務

リストラしてる感。

(IRBankから)

総資産減で有利子負債減の自己資本比率増加。これは資産減でリストラ状態。とりあえず拡大で資産を伸ばす攻めの状況というよりは無駄な資産を削り最適化を測る守りの状況。

前期末総資産1153億で有形固定650億。これは2014年からは減らしており、つまりあべのハルカス立ててから積極的に拡大には向かってないとはなりますね。

流動273億、手形117億。製品62億で製品は長期に減り続けてますね。このへんは自社→テナントの動きかもしれません。

負債780億、ずっと減り続けてますね。一方流動負債733億でわりと有形固定まみれながも有利子負債や固定負債小さめ。手形191億、契約負債201億など多め。契約負債102億。これなんだろうね。

というところですが、固定よりながら借り入れなど少いし、さすがに長期リストラの成果が意外に財務はかなり健全となりそう。

 

 

CF

 

営業CFは堅い感ある。コロナで赤字のときも営業CFはプラスで、だいたいFCFもプラスというか2022はさすがにマイナスも2015年以降ずっとプラスですね。

このへんはさえない様に見えながら、現金商売の底堅さというかさえないながらしっかり稼ぐ感あります。それで一応FCFが目先過去からも高い水準。

なんだかんだ良化してるとはみれるところ。

還元渋い。やる気あるのか?たぶんないと思う推移。

たぶん還元は優待でという発想っぴく買い物10%引きカードとかもあるしいろいろ特典も多いので、割引最大活用するヘビーユーザーならわりととんでもない利回りになる。

 

エイチ・ツー・オーリテイリング(8242)

業績

阪急阪神系小売。

セグメント。百貨店よりは沿線地場のスーパーのほうが比率大きいとはなりそう。

(銘柄スカウターから)

 

業績後退して回復中。結果利益率改善。

ROEとかは近年は横ばいに近い。とはいえROEは見れる水準に。

近鉄は決算説明資料なかったけどこちらはありますね。

決算短信・説明会資料 | IRライブラリ | IR情報 | エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社

減収2022はこれも会計基準変更のせいですね「「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。売上高に大きな影響が生じるため2022年3月期の売上高の対前年増減率は、記載しておりません。」

近年の推移。

売上。百貨店の減収は会計となりそう。その他スーパーが好調かなと。

(銘柄スカウターから)

利益。

(銘柄スカウターから)

利益面でみるとスーパーがコロナでむしろ加速ないっぽう百貨店が回復しきっておらずその他は不動産開発、ビジネスホテル・飲食店の運営。ここは回復がまだですね。

そんな感じですが今期3Qで百貨店は復活にその他も黒字化で完全復活した感がでていますね。

インバウンドがつよい。

と、コロナから復活しなかなか順調な感じになってきてるな感はあります。

 

財務

資産横ばい感ある。

(IRBankから)

有形固定くらい見る。

前期末総資産6864億で有形固定3032億で有形固定より。地味増え。

有利子負債は維持ですね。

 

CF

 

営業CFはしっかり出るけど、投資が多い関係でFCFは弱め。

 

井筒屋(8260)

業績

北九州市の老舗の百貨店。

小倉と山口と小型店いろいろですが2023は会計変更があるのでいいとしてそれを除いても、長期に後退傾向。営業赤字こそ2009だけみたいですが純損失はちらちらでいかにも現状維持でいっぱいのさえない小売感。

BPS増えても減るみたいな推移。減るので増えてないけどROE自体はプラスならなかなか高め。だいたい財務レバレッジのせいっぽい推移ですね。

長期平均すると ROE-5.08%/17年でマイナスです。そして近年はプラスでも水準が下がっていて、このへんは安定してきてるかもしれません。

今期通期では減収減益。ただ黒字ですね。計画もちかい。

 

 

財務

リストラしてる。

(IRBankから)

長期に総資産減で有利子負債もマイナス自己資本比率プラス。

ずっとリストラしてるとなりそうで、それでわりと改善してきてる感もありこのへんもROEが安定してきて高くはならないけどマイナスも出にくくなっているのかな?感は。というこでリストラはかなり進んだとはみれそう。利益剰余金もプラスですしね。

今後はBPSくらい増えるかも。

中身見ない。

 

 

CF

 

営業CFは安定的。そして投資を抑えFCFをだしてそれを返済に回すの図。

低迷でも現金商売で地味に立て直しが効くというのは読み取れて、このへんは小売業の底堅さ・・とは思います。

復配しましたね。まだ控えめですが優待もユーザーならお得かも知れません。

 

日足週足月足の値動き判断

月足でさげ
週足でさげてもみあってあげるもさらにさげ
日足でさげ
確認。

評価・売買判断

近鉄百貨店(8244)

テクニカル的には、長期にさげて少しあげてもまた下がるでわりといいとこなしの推移ですが、年足。

栄光は過去にありで以降ずっと下の方でレンジですかね。まあそれでも680-4295の範囲で広いですが。

その中で目先は4295から下がる方向に来てますね。下落トレンドとなりそう。というか月から日まで下落ですね。

一応コロナ安値1901は割ってないので、ここで逆張りを見ることはできるやもですが、どうでしょうね。

1901下がると長期奈落。次は680とかでしょうか。

ちなみあべのハルカス開業は2014年三月で2010-2013で株高してますね、
 
ファンダ的には、近鉄百貨店。百貨店事業モデルは業界でさえないところあるけど、事業転換というか、わりとモール化する感じでなんだかんだ良化は進んできてる印象。

目先は結構順調で計画ベースではもう低迷ともし難い感じで、かつさすが現金商売の小売でCFの筋がよく底堅さがあり、繁華街の都市部をガッツリ抑えているところもありより底堅い。そのへんの優位性を利用し長期にリストラと言うか財務改善してきてる感はある。

評価。

PER29のPBR2.3ほど。評価高いです。状態はわるくもないし良くもなってきてるし、もう低迷ともいえないけど、抜けた感じの小売でもなくこの評価は過剰というほか。

ハルカス開業で期待を織り込んでのちはもみ合いながら要所で株安してる途中ともみたくもなり、まだ調整が足りないとかみたくもなりますがさて。

会社は良化してるのでまったくだめとかは思いませんが妙味としてはどれだけあるか。ヘビーユーザーなら優待でお得かもです。

 

エイチ・ツー・オーリテイリング(8242)

阪急阪神のスーパーと百貨店。百貨店というよりスーパーよりなところ。コロナでいろいろやられてたがインバウンドとかコロナ後のスーパー好調とかで、全体としても結構順調ですねという感じに。投資は割とさかんでそれもあり固定資産増はみられます。一方有利子負債は増えてなくBPSなども増えてないあたりをどうみるか。

評価。

PER11のPBR0.8ほど。堅調な小売にそれっぽい評価がされているなとは。

低迷入っていたコロナあたりはPBR0.3台あたりまであったのが復調でコロナ前のよくある水準くらいに戻ってきた印象。これでも平常時?のPBR低い方なので順調さをみながら付き合うのは悪くないかも知れないね。優待もあるのでユーザーならよりいいかもしれません。

 

井筒屋(8260)

さえない小売。衰退局面にありそうで業績後退しながらずっとリストラしてる感じ。

その中でこれまでは数年利益がでても赤字になりBPSが増えないみたいなかんじだったのが、リストラ進む財務改善し、ROEは財務レバレッジ下がり低くなったけど赤字はあまり出なくなっておりリストラもかなり進んだ感。以後はなんだかんだBPSくらいは増えるかも?な空気も。とはいえまだ有利子負債も多く道半ばではありそう。

蓄財もできないから蓄財でやっとくらいに進歩するかもしれないねとは。

評価。

PER6.6のPBR0.5ほど。蓄財がやっとな地方の小売とみるとそんなもんだろなという感想になりますね。ちょい前はPBR0.2台あたりもある局面もあったのでここらはさすがに売られすぎだったのでしょうとは。PBR0.5くらいだと2018年以前ではよくある程度でわりと低いPBRとなりそう。蓄財ぐらいできればそれくらいは妙味あるかもですね。

これは意外に悪くなく近年は財務レバレッジもありそうだけどBPS二桁増もあり、気づいたらPBR0.7くらいでそうなるなかなかいい感じになるかも知れないのでこんなのでも投資にならないかというと可能性はあるとはなるのが面白いところ。

 

 

近畿車輛(7122)

鉄道車両メーカー。

見た覚えのある電車もたくさんつくってる。海外もあるで。

事業について| 近畿車輛株式会社

 

ではありますが業績はいかにもなシクリカルで重シクリカルとなりそう。赤字もあっていかにも扱いづらそうな。

これはBPSなども。BPSも長期で増えてない。事業環境が極めてきびしいという類になりそう。厳しい製造業のある意味モデルケース。営業CF2014-2019でマイナス連続とかこれはなかなか・・みたいなところも。

そんな感じですが近年は堅調で財務もかなり改善した感。当然CFもでてると。というとこもありPBR0.5くらいの評価も踏まえてこれはこれで意外に堅調さを見ながらなら。

と、週足くらいみてると実際株高してて幅も侮れなく、こういうのはなにげに狙い様とは思ったりするけど得手じゃないのでこういうのあまり拾えないんですよねというかんそう。

 

参考データリンク

 銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html

 株プラス:https://kabu.plus

 IRBANK:https://irbank.net/

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

本格決算。

それくらい。企業はだいたい順調なようには。

 

記事を気に入ってくださった方は↓をクリックしてくれると嬉しいです。
 にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ

記事補足してます。

用語解説(日記比較編)

この記事の表とデータとエクセルの黒グラフは以下のツールで作成しました。

銘柄スカウターで銘柄比較表

 

投げ銭。この記事やブログが役に立ったとかあったら投げてくれると嬉しいです。codocのアカウント登録とログインが必要でクレジット支払いコンビニ決済ができます。

投げ銭機能つけてみました - 大河の一滴

※有料部分の中身はありません。

この続きはcodocで購入