大河の一滴

大河の一滴

まったり一滴を注ぎ続け大河になる大河をつくることを目指す投資ブログ

MENU

(9308)乾汽船/東証ST/海運/(比)

スポンサーリンク
f:id:kamomenotoushi:20180623013918j:plain

投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。

比較銘柄

乾汽船とその他

株価

1723円(人々は、平凡な生活から一変、波乱万丈な日々が続いてる。)

各企業の数字と比較しての感想

コード 9308 9119 3458 1771
企業名 乾汽船 飯野海運 シーアールイー 日本乾溜工業
市場/業種 東証ST/海運 東証PR/海運 東証PR/不動産 福証/建設業
時価総額(億) 449.24 1099.89 353.6 31.84
株価 1723 1010 1209 624
決算期 2023/03予 2023/03予 2023/07予 2023/09予
予想売上(億) 444.0 1400.0 519.0 163.3
予想営業利益(億)/利益率 128.92/29.04% 186/13.29% 67/12.91% 9.5/5.82%
長期平均営業利益率/年 10.21%/16年 8.49%/16年 11.81%/10年 4.92%/16年
売上成長率(年複利/期間) 7.1%/16年 3.5%/16年 12.5%/10年 3%/16年
EPS成長率(年複利/期間) 12.8%/16年 11.4%/16年 25.1%/10年 11.2%/16年
BPS成長率(年複利/期間) 3.4%/15年 3.8%/15年 48.8%/9年 13.4%/15年
長期営業CF(億)/年 424.18/16年 2126.9/16年 -26.81/10年 2126.9/16年
長期投資CF(億)/年 -270.18/16年 -2178.21/16年 -173.9/10年 -26.28/16年
長期平均FCF(億/年)/年 9.63/16年 -3.21/16年 -20.07/10年 3.64/16年
PER 4.55 4.9 9.9 5.23
PBR 1.28 0.99 1.04 0.39
ROE 28.1% 20.2% 10.5% 7.5%
平均ROE/年 8.04%/16年 7.29%/16年 32.21%/10年 13.75%/16年
ROA 14.3% 8.8% 3.0% #N/A
配当利回り(%) 10.27 6.14 1.99 2.24
配当性向 46.7% 30.1% 19.7% 11.7%
総資産(億) 661.37 2471.30 1182.48 #N/A
自己資本比率(%) 45.2 36.9 30.6 #N/A
メモ 停滞もできずが加速 蓄財が加速 いちおあげ あげ

 今週は比較。2023/4/9にKABU+データでROA10%以上(該当474銘柄)を市場統計推移記録表にかけ2020/3/17比較でROE向上しててかつPBRが以下なもの(該当47銘柄)から気になったものをチョイスして比較します。一定以上の優秀さ(ROA10%)を確保しつつROEを伸ばしてるのに評価が抑えられているものを拾う意図。比較の会社と数字は上記の通り。各データは2023年04月07日取得。乾汽船。不動産もやる海運。比較に物流と不動産の両刀っぽい。ゲストに乾仲間の日本乾溜工業。ちな乾留工業は地方市場で一部データなし。

乾汽船(9308)

業績

こういうの。

セグメント。海運が引っ張ってますね。

 

(銘柄スカウターから)

でも、普段は不動産が利益を引っ張る感じ。というか、海運は2018-2021で赤字ですね。赤字の本業を不動産が支える構造。

(銘柄スカウターから)

 

ということで、長期業績。成長感も微妙で2015-2017、2020-2021は営業赤字。

その中で目先は海運が弾けて以下みたいな感じ。

長期にBPSも伸びてる感じでもないですね。

IRBankからも。

(IRBankから)

赤字も多く不安定ですね。

ただ目先の業績水準は弾けてるのでこのビックウェーブ?が続くかどうかでしょうか。「ハンディ船市況の大幅な上昇等により」とかは言ってますがあまり細々考察を入れるタイプでもなく過去計画も売上はともかく利益は全然空振っててそもそも業績見通すのは難しいとなりそう。正直目先でてくる業績で判断する他ないのではないかとは。

今期は8月に上方だして2月の3Qで増収増益。ですが「ハンディ船市況は、前年を上回る水準が続いていたものの、第2四半期後半より、米中市場における荷動きの鈍化による影響が出てまいりました。また、新型コロナウイルスの感染拡大に起因した海上輸送の混乱は解消に向かいつつあり、各国各港での検疫緩和・撤廃により、港湾処理能力が改善し、輸送能力が向上したことも、運賃上昇圧力を抑える要因となり」で方向性として後退が懸念されるという局面でしょうか。

それで倉庫は空気で不動産は相変わらず堅実に稼いでる印象。

 

 

財務

資産はあまり長期動いている雰囲気がない・・はそうでもなくて。2015年に大幅資産増でえ2016で減ってるかがありますね。

2015「当社(旧イヌイ倉庫株式会社)は、平成26年10月1日付で旧乾汽船株式会社と経営統合(以下、本経営統合という。)を行っております。また、当社は、同日付で、乾汽船株式会社へと商号を変更」で統合効果ですが翌年に減損切ってますね。

くっついていならない部分をいろいろ捨てた推移ですね。

それで2022は純増ですね。増えて総資産661億。有形固定356億これは2016年以降微増ですね。船舶が188億で半分程度。流動は255億でこれは前年107億からすっ飛んでますね。現金130億増えてるのでこれは稼いだになりそう。

負債はまとめて362億。有利子負債270億とかで財務の質はあまり良くないになりそう。ただ荒稼ぎして結構マシになりましたけど。

あと今期3Qで建設仮勘定あげてて投資進めてる感じ。

 

CF

 

2022ですっ飛んでる。2022の営業CF167億がないと長期FCFがマイナスになるくらい。

と、いろいろほんとに目先の活況で当てただけ感は。

目先の配当は利益並みで減益すると減配になりそう。

 

飯野海運(9119)

業績

セグメント。不動産が牽引。

(銘柄スカウターから)

利益推移。お船が好調も不動産がリード。お船が黒字維持程度でもあり。

(銘柄スカウターから)

 

ということで、長期業績。成長感なく目先は船が弾けててシクリカルですなあって感じです不動産が支える感じなのか、1998年からみても営業赤字なし。純損失は2012年にあるね。

BPS推移あたりはもっと安定的。な、ところですがBPS成長率自体は    3.8%/15年と乾汽船とそう変わらない水準だったりするのをどうみるか。

総じて、不動産がシクリカルな船を支える形は変わらないけど、ここは不動産が強くて良くも悪くも安定的。

今期も好調。増収+42%の増益+262%で弾け飛んでる感じ。だいたい海運が引っ張る感じで「前期より好調であったドライバルク船においては当第3四半期末にかけて軟
化しましたが、当社が主力とするケミカルタンカーや、大型ガス船においては、ウクライナ情勢に起因する海上物流の変化等から高い水準で推移」

雰囲気としては海運後退しそうな感じですが目先四半期まで絶好調という推移。

 

財務

中身みんでいいでしょという推移。

(IRBankから)

有形固定だけみると1916億で長期にはじわじわ伸びる感じ。基本的に事業で儲けて不動産とか船の資産を増やして成長する感じ。

純資産増で自己資本比率も伸びて蓄財は順調だになりそう。

 

CF

 

営業CFは安定的ですけど長期FCFは    -3.21/16年でマイナス。稼ぎは投資してる図でえすね。還元は配当性向で区切ってるようですね。たまに自社株買い。

 

 

シーアールイー(3458)

業績

物流系ですね。

セグメント。物流投資(物流センター開発〜売却)と不動産管理(マスターリース/物流施設、プロパティマネジメント、建設工事、リーシング)で物流投資が引っ張る感じですね。売却なのでフロー寄りとなりそう。

2022「フロービジネスである開発物件の売却を成長ドライバーに不動産管理受託面積とアセットマネジメント受託資産残高を拡大させてストックビジネスの着実な成長を図り」とかなのでそんなかんじ。

(銘柄スカウターから)

 

ということにもなり、減収も減益もありシクリカルと見てたほうが。

ただ赤字はないですしのびてますし利益率とか結構高め。

ROEは下がってる感じだけど、二桁だいたい維持でなかなか優秀な気は。

乱高下を許容できるなら付き合う価値も。BPS成長とると    48.8%/9年と相当。まあこれは上場前も含むで2015あたりからだと22.04%/7年でこれでも相当。

2022は大幅増収増益。物流投資で「「ロジスクエア大阪交野」及び「ロジスクエア狭山日高(準共有持分の20%)」をCREロジスティクスファンド投資法人へ売却、「ロジスクエア三芳Ⅱ」をオープンエンド型コアファンド向けのブリッジファンドに売却」で案件多そうな感じ。

そんなかんじだけど今期は売上下方利益上方。ある施設はより高値で売れて、他の施設は来期以降の売却にしたとなりで2Qで大幅減収減益ですね。売却の規模が大きいので期で大きく左右するスタイルをどうみるか。

 

財務

資産右肩。前期で総資産1182億で有形固定72億で少なめ。スタイル的に不動産と言うより建設業というか不動産販売業に近いかもしれない。

流動922億でうち仕掛販売不動産が439億に現金368億とか。その他投資有価証券84億とか。

資産的には不動産販売ですね。

負債はまとめて820億、有利子負債552億で負債の質は悪めというか、借りて物流施設を作って売るというスタイルですね。さすがに作ってから買い手を探すというものではない・・・と思うので(未確認だけどパイプラインは契約済みから着工してるしたぶん)、作って売れなくて値下げとかのリスクは比較的小さめかなと。契約してコストが上がるとか取引先がお金払えないとかはあるかもしれない。

 

CF

 

額が大きく数も少ないので営業が乱れるタイプとは。このへんは建設っぽい動き。

設備投資少なめ。FCFというか営業から    -26.81/10年とマイナス。このへんは事業性からしかたないところは。

仕方ないですが、問題が出た時見えにくいという点はありそうです。現状は目先大金入ってるしたぶん問題がある感じではない。あとは資金繰りはきつくなりがちなところはあるので配当は渋めになるというか現状しぶめ。

 

 

日足週足月足の値動き判断

月足であげてもみあい
週足であげてもみあい
日足であげてさげかもみあい
確認。

評価・売買判断

乾汽船(9308)

テクニカル的には、2013-2020でずっとヨコヨコ感あるなかで2021に急騰でおおよそ1000前後から3685まで。以降は1500-2200あたりでもみ合いですね。典型的な一発屋感はありますが、とりあえず目先はレンジ感あるのでレンジ安値1569をみて上の方で売るとかはどうか。2970とか3685超えると上昇継続とはなりますがーこの可能性も測る・・・ことはしてもいいやもですがー


ファンダ的には、重シクリカルな海運・・を不動産賃貸で支える感じ。普段はあまり儲からない海運を不動産で支える形だけどいい意味で海運のシクリカルが弾けて大幅業績向上。端的にはこの弾けた海運の業績をどれだけ維持できるか。目先まで好調も後退の影がちらついてきてるところ。

ちなみに海運が死ぬと蓄財もままならないほどの低収益。

評価。

PER4.6のPBR1.3。出ている業績ROE20%以上のものとしては過小評価と言わざるをえない。ということで今の業績は下がるに決まってるくらいの評価とは。ていうか配当利回り10%ほどで業績維持なら株価水準は安いと見るべきというか同時に維持できないだろうという評価です。

業績後退でもとに戻るとPBRで0.4程度はあるので下しかないとはなるのではあるけ2020年以前のバリュエーションは意外に低くなく以下程度で株高は純資産増に近い水準配当・・は権利日過ぎたけど10%程度もらって、業績後退するにしてもBPS10%程度増えればフェアーだなんて見方もできなくもないですが、さてどうでしょう。

PBR1近辺でROE10%程度ならゴロゴロありそうですし。でも、わりと業績後退も織り込んでてそうなってもあまり被害なく、業績後退があまり進まないとわりと勝利なんてかんじやもしれません。得意な人もいるかもね。かもめは苦手なタイプですけど。

 

(IRBankから)

 

飯野海運(9119)

文字通り、シクリカルな海運を安定的な不動産で支える形。ここは海運好調も不動産が優位でしたがさすがに今期は逆転してそうな。

基本的には事業で稼いで稼ぎを投資に向けて成長するタイプ。その中で目先は海運が弾けてますが来るだろう海運後退をどうみるか。まだ来てないというか目先まで絶好調。財務は好調で加速してる印象。還元は配当性向で減益で減配は普通にありそう。

評価。

PER5のPBR1。まあ目先の業績からは低評価だというのはそうですけど、業績後退を織り込んでるはそうですね。

海運弾ける前はPBR0.4前後はあるのはそうですしもっと下はありそうで減配なども伴ってそうで後退あるとそこそこ下はありそうなのはそうですね。どうみるか。目先は絶好調ですし後退しても過去にPBR1程度もありもう織り込みきってるというみることもできなくもない・・ところではあるので、なのでどうみるか。あるいは業績好調を維持をお祈りするか。お好みで。

 

シーアールイー(3458)

物流センターなどを作って売却して、管理などを請け負う感じだけど、不動産管理で稼いでるところはあるけど、大枠は物流施設を作って販売する建設業というか不動産販売寄りのスタイルで、ストックというより遥かにフロー寄りで、事業特質は不動産販売に近いとなりそう。CFや財務などのそれっぽい感じ。

大規模な案件を少数やる形で業績が上下しやすいところは。目先は好調から後退。過去も後退があり。も、長期では成長でROEなども結構高くなかなか優秀なようには。極めてフローな感じをどうみるか。と、物流施設と特化の専門性をどうみるか。

目先はだから前期好調から後退。長期では伸びてるし案件自体は進んでそうです。財務とかCFとかはフローな建設業、不動産販売と近いリスクはありそうです。

評価。

PER10のPBR1。素直に長期の状態と成長性をみて評価は低い・・とみるのはどうだろうというか、不動産販売とか建設業とみると低い評価でなく評価されてるとは。なので成長性とか物流特価の専門性はある程度織り込まれ安いぞPER上がるぞと見るのはどうかなあ・・・とPER推移見ると過去は6程度以下とかつけられてるのでやっぱり過信は禁物でしょうか。

PBRではわりと低めのようであまりPBR1以下の水準はないみたい。成長性を信じるならわりと良い塩梅かもしれないねとは。鈍化すると厳しそうな気はするというか目先は鈍化だね。期ズレで理由はあるけど。お好みで。

 

日本乾溜工業(1771)

福岡地盤の道路工事会社。福証ですね。

わりと長期に伸びていて意外な優良企業感でてますが、2005-2006に大幅減収とかしててえやっぱりシクリカルな感じは。ただその後はリーマン時も赤字なく、ROEも二桁と代わりと出てて、地方市場のわりと優秀な企業ってのは結構その通りではないかとは。

BPS成長で3.8%/15年とかはそうでもないけどEPSなら二桁あったりするし、PBR0.4程度とみると絶対的な状態にしては高くは見えないというか、これはさすがに割安としていいのではないかとは。まあ常に低PBRなところがあり割安が定位置感なところはありますけど。

その他BPSは右肩で自己資本比率は改善が止まり仕上がってる感があるのと普通に長期にFCFプラスですね。

まあ出来高とか小さいとかありますけど、辛抱強く持ってれば報われるときはあるのではないかと思うし好みな人もいると思うのでお好みなら。

 

 

 

参考データリンク

 銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html

 株プラス:https://kabu.plus

 IRBANK:https://irbank.net/

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

ぼちぼち普通です。

 

記事を気に入ってくださった方は↓をクリックしてくれると嬉しいです。
 にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ

記事補足してます。

用語解説(日記比較編)

この記事の表とデータとエクセルの黒グラフは以下のツールで作成しました。

銘柄スカウターで銘柄比較表