大河の一滴

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(3004)神栄/東証ST/卸売(比)

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投資関連で日々比較や分析したり、思ったこと感じたことを書いていく日記です。 あくまでもあとから見なおして俺って馬鹿じゃんと問題認知確認するためにやりましょうという課題ですので、ここに書いてあることを真に受けて損しても知りません。 今日は比較。業績データはだいたい銘柄スカウターさん。株価・指標データは株プラスさんで財務は最新通期実績。またIRBankさんも見ながら記事を作ってます。

比較銘柄

神栄とその他

株価

844円(人々は、発作のように暴れて、疲れてやすみまた暴れるを繰り返してるけど暴れる力も尽きて落ち着きつつある。)

各企業の数字と比較しての感想

コード 3004 7451 3143 9956
企業名 神栄 三菱食品 オーウイル バローホールディングス
市場/業種 東証ST/卸売 東証ST/卸売 東証ST/卸売 東証PR/小売
時価総額(億) 35.18 1469.38 36.23 1017.12
株価 844 3375 1150 1884
決算期 2023/03予 2023/03予 2023/03予 2023/03予
予想売上(億) 400 19900 300 7500
予想営業利益(億)/利益率 11.3/2.83% 230/1.16% 9.17/3.06% 227/3.03%
売上成長率(年複利/期間) -1.5%/16年 2.4%/15年 2.1%/15年 6.2%/16年
EPS成長率(年複利/期間) 3.2%/16年 13.1%/15年 7%/15年 7%/16年
BPS成長率(年複利/期間) -3.4%/15年 6.3%/14年 9.3%/14年 7.4%/15年
予想ROE 14.0% 9.4% 15.1% 7.6%
平均ROE/年 1.55%/16年 8.27%/15年 13.27%/15年 8.87%/16年
実績ROA 2.5% 2.6% 5.7% 2.8%
予想PER 5.72 8.63 6.04 8.8
PBR 0.8 0.81 0.91 0.67
配当利回り(%) 3.55 3.26 4.09 3.08
配当性向 20.3% 28.1% 24.7% 27.1%
総資産(億) 235.86 6651.77 105.21 4103.65
自己資本比率(%) 14.6 25.6 35 36.2
長期営業CF(億)/年 73.38/16年 2168.25/15年 14.62/15年 3546.74/16年
長期投資CF(億)/年 -39.67/16年 -986.19/15年 -10.69/15年 -3343.33/16年
長期FCF(億)/年 33.71/16年 1182.06/15年 3.93/15年 203.41/16年
一言感想 衰退散財が反転? 停滞蓄財 停滞蓄財 あげ

 今週は比較。2023/2/9のKABU+データで配当性向40%以下、ROE10%以上配当利回り3.5%以上のもの(対象164銘柄)から気になったものをチョイスして比較します。一定以上の収益性を保ちつつ、配当性向低めで配当利回り高めなのを拾う意図。比較の会社と数字は上記の通り。各データは2023年02月10日取得。神栄。主に食品を扱う商社。比較に食品卸っぽい。ゲストに食品買ってそうなバロー。

神栄(3004)

業績

商社。歴史長いやつで繊維出身みたいですが現在は食品中心。電子も利益とってますね。セグメント。

(銘柄スカウターから)

 

業績としては停滞。減収傾向もあるかもしれない。

営業赤字こそないが純損失はちらちらでBPS成長取ると    -3.4%/15年とマイナスで散財です。ただ目先は増益してきてここ数年でBPSもぐっと伸びててますね。

つまり衰退からひとまず反転の動きででていると。

赤字2020「繊維関連において不振が続いていたアパレル小売事業及びレッグウエア事業からの事業撤退を決定し、2020年2月に撤退を完了」

ここで祖業を縮小した結果利益率が反転と「特別利益として投資有価証券売却益と固定資産売却益を計上した一方で、特別損失としてフイルムコンデンサの取引に関する米国における集団訴訟に対応するための弁護士報酬や一部原告との和解金などに係る訴訟関連損失に加え、繊維関連における上記事業撤退に係る事業整理損などを計上」

これで膿出しとなったのか2021「利益面におきましては、電子関連の増収や繊維関連における不振事業からの撤退による改善のほか、全社的に取組んだ経費の削減もあり〜特別損失においてフイルムコンデンサの取引に関する米国における集団訴訟に対応するための弁護士報酬などに係る訴訟関連損失が前連結会計年度比で大幅に減少〜当期純利益は〜大幅に改善」

不採算事業切ったのと訴訟の損失が落ち着き利益がでるようになったと。

2022では営業利益純利益共に前年割れ。膿出しの効果も「、特に食品関連における原料不足や原料高に加えて、海上運賃の高騰や円安がさらに進む中、第3四半期までは影響を受けながらも当初計画に見合う進捗を確保したものの、続く第4四半期では影響をさらに大きく受ける形で利益を圧迫する結果」

と、ひとまずここらへんで収益性が落ち着きそうな感じはします。

その中で中期計画でてますね。不採算事業切って仕切り直しというところでしょうか。

10億の経常利益が安定的にでるなら過去よりよくなってますね。

6かけで純利益6億とするとPER6のROE15%ってところくらいでしょうか。続けばなかなかですね。(まあたぶん続けばROEは落ちると思われるが)

それで3Qで結構堅調です。上記の計画もできそうな塩梅で推移で裁判も和解が成立し今後はコストも掛からなさそうですね。

いろいろ負債は精算し進みだしている感はありますね。

 

財務

前期末総資産235億で。増えてるというより減ってる。ですが2022は反転で、純資産は2021から増えてますね。このへんは上記の不採算事業撤退とか裁判費用が影響してそうです。

有形固定は一定で45億前後。流動は158億は一度へって回復下感じ。流動は商品78億手形54億とかが主でこのへんは若干有形固定多めかな?とおもうけどまあ卸のBSですね。

で、負債が重い。200億で有利子負債148億に未払い手形で36億とかで、自己資本比率も低いし財務の質もかなり悪いとなりそう。

というか利益剰余金マイナスでまでいってわりと危ないところまで行ってたようにも。ひとまずそれで上記の処置で業績回復で純資産も増えだしたってところでこのまま行けば・・明るい未来もあるかも知れないくらいでしょうか。

あとは負債はたっぷりで、これを重しと見るか伸びしろとみるか。

 

CF

卸ってことで仕方ないが営業CFはマイナスも。とはいえ長期だと    73.38/16年でプラスになりますね。投資もして一応長期FCFプラス。あまり強いCFではないですが、業績改善したのでマシになっていくのはありえそうです。

配当を再開してます。現状配当性向的には余裕ありますが、負債多いので負債返済優先になるのでは?感は。

 

三菱食品(7451)

業績

業界トップの総合食品商社。

セグメント。どれも基本仕入れて販売で付加価値において差がつけ難く定量的業績差がでにくいようには思えるので、例えば空前の加工食品ムーブとかあれば加工食品多めのここはいいねとかなるかもだけど、各セグメントのこれが多いとか少ないとかで全体の企業価値をどう見るかを大きく変化させるつまり同じバリュエーションで投資判断を変えるべきって局面が思いつかなくわりとどうでもいい情報かもしれないとは。

ここだけじゃなくて、似たような事業特性をもつセグメントで全般の話として。

 

2021まで増収傾向。も、2022で大きめの減収。

2022「「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当連結会計年度の期首より適用しており、当連結会計年度の売上高は6,210億23百万円減少し、売上原価は5,855億88百万円減少し、販売費及び一般管理費は354億34百万円減少しておりますが、営業利益、経常利益及び税金等調整前当期純利益、期首の利益剰余金に与える影響はありません。」ってことなので気にするな。

ということで長くは成長傾向ですが減収とか減益とかくらいはある一方で見る限り1997年から赤字もなくゆるく成長傾向のある停滞蓄財くらいに見ておく感じでしょうか。

BPS成長とると    6.3%/14年でなかなか悪くない蓄財ペース。ROEあたりもわりと安定的ですね。

 

それで目先好調で今期3Qで上方も入りと。「で利益面では、過去に例を見ないほどの断続的な食品価格の上昇を背景に、採算管理強化による利益率の改善や業務用取引の復調に加え、第1四半期連結会計期間より株式会社ケー・シーエスを新規連結したこと等により、各段階利益で当初の予想を上回る見込み」

値上げのどさくさで増益はこのあたりは三菱様の組織力が見えるような気もします。

あとは原価率が90%超えで高めで利益率自体は低めとかでこの辺は卸の特徴。利益率低いからって赤字に近いわけではないし実際に赤字なしなのも卸ですね。

総じて、堅調な専門商社。停滞蓄財で堅調。それが目先はわりと好調にきているくらい。

財務

前期末総資産6651億。流動5148億で売掛3015億で商品667億。未収入金524億、短期貸付6347億あたりが主な資産。

有形固定794億。増えてる感じではないですね。あとは目立つのは有価証券288億くらいかな。

で、負債は4948億のうち手形買い掛けで4024億。その他で552億。

自己資本比率は低めですが、有利子負債ゼロですね。財務は問題ないとしか。大型の貸し倒れでもなければですが。

 

CF

営業CFだいたいでて長期のFCFもだいたいでてる。地道に稼ぎ続け自信の蓄財もしながら還元してるという感じで。

で、2022年に大型自社株買い入ってますね。還元性向100%以上になってて毎年はできないですね。配当は配当性向は高くもないし、FCFからみても普通に維持できそうです。

 

オーウイル(3143)

業績

食品原材料商社。

添加物とか乳製品とか多め。

業務カテゴリー|オーウイル株式会社

 

長期に成長。減益もあるけどおおよそ利益もついてきてるかな。近年はかなり好調感ではあるけど減収も減益もあるにはあるのであまりグロースと見ないほうが無難かなとは。停滞蓄財ってことで。

平均ROE高めで13.27%/15年とかで、BPS9.3%/14年とかなり優秀な実績には。

減収2021「外出自粛による消費低迷の影響を受け、主力カテゴリーである食品副原料、農産物加工品、乳及び乳製品の販売数量が前年に比べて減少〜売上総利益の減少分を補填することは難しかったこと、加えて、外食向け等の受注が大幅に減少し、製造販売事業において、91,224千円の営業損失」

2022は減収っぽいですが「収益認識会計基準の適用によるもの」ですね。増益も入りむしろ好調ですね。

今期は3Qで増収増益で普通に順調ですね。

総じて結構優秀に見えるし目先も好調な専門商社ですが、開示がこうですね。

あまり説明するタイプじゃないってのは留意点。いかにも東証二部的・・今はスタンダードですが、順調な二部的企業みたいな印象です。

 

財務

BPS右肩。前期末総資産105億で流動90億で手形類42億商品25億現金17億でおおよそ現金手形商品で説明できるBS。有形固定は4億なく増えてもない。

負債は67億で手形類41億有利子負債21億でだいたい手形有利子負債。

普通にまともな卸のBSですね。

三菱より自己資本比率は高いですが、質は落ちますね。とはいえ自己資本比率は改善傾向にあり純資産も右肩もあるしまともな卸にはみえます。

 

CF

営業CFは赤字混じりですが長期には14.62/15年でプラスですが、FCF4億ない程度で、CF自体は安定もしてなくあまり強くないところがあります。

このへんは卸にはなかなかありがちですね。このへんでBPS成長率やROEなどは落ちるもCFはしっかり取れてる三菱はやはり底力あるとはみれるところで、増配ペースなども三菱優位ですね。このへんどうみるか。

 

 

日足週足月足の値動き判断

月足でさげてきてさげが反転?
週足であげてさげ
日足でさげかな
確認。

評価・売買判断

神栄(3004)

テクニカル的には、2013年に急騰があり4180まで。以降はずっと下落に入ってコロナ安値で359まで。もそこかたは安値切り上げにはなっておらず、2382まで急騰して下がってるの現状730まで。

コロナ安値でトレンド転換したとみるか否か。そして転換だと2382以降の調整が730で終わったとするか。

これらクリアなら730から日足で反転感はあり日足上昇が週足に発展するのをきたいでしょうか。あとは仕手っぽい動きもあるのでまさかの急騰再現も狙えるかもしれないね。


ファンダ的には、老舗商社。ずっと停滞と言うか衰退感あり、売上にしろBPSにしろ増えるより減ってる感じでしたが、近年不採算事業を切って業績反転させてきた感は。とりあえず業績は回復一息って感じではありますが、利益はでるようになりその中で中期計画が出てひとまずできそうな推移で目先まで。

一方財務は劣悪で、自己資本比率低く、有利子負債も大きく質も悪い。利益剰余金もちょっと前までマイナス。これが目先の業績回復でひとまず良化方向。業績が安定ならばこの傾向続きそうだがまたくじけるとすぐ厳しくなりそうなところはありますのでどう考えるか。CFは強くないけどでるには出てるし利益剰余金プラスで復配もきてるけど、負債返すの優先したくなりそうなBSはしてるようには思えます。

評価。

PER5.6のPBR0.8。目先の業績というかROEを踏まえれば低評価感はあるのですが、ちょいまえは財務劣悪に業績衰退で目先の業績続かなければもっとしたに置かれて当然なところは。まあなので目先の堅調が続くとするか否かでしょうか。

続くと財務悪くレバレッジが効くのでわりとROEが跳ねそうで、BPSとかぐんぐん伸びそうで現状のPBRだとわりと良い展開になるやも。とはいえBPS伸びるとROEが下がりそうですので痛し痒しだし、業績後退はわりと危機につながりそうでそのへんのリスクどう考えるかですね。

 

三菱食品(7451)

堅調な専門商社。成長感ありますが毎期増収増益ってわけでもないのでやっぱり停滞蓄財とみてるのがただしいのではないか。目先減収っぽいけど会計変更によるもので目先は価格上昇に助けられてる感もあるけど、大きく増益。好機があればうまく立ち回れる組織力はあるかもしれない。

財務は自己資本比率低いけど、これは手形漬けのためで実は有利子負債などなく財務はかなりいい。貸し倒れとかの可能性はあるとは思うけど見た目より全然健全。

CFも安定的で、還元も余裕見ながら自信は蓄財で卸の割には余裕ありそうに見えるし大きな自社株買いもつっこんできてますね。まあこれは毎年できないレベルですが。

評価。

PER8.4のPBR0.8。目先の増益はあるけどPER8台は2013年くらいからみても歴史的低水準ですね。増益の割に評価されてないはそのとおりであろうと思います。なので減益織り込んでるとは見れるの訳ですがPBRでも0.8ほどは2011年くらいからでわりと低い方。もっと低い水準がないわけじゃないけど、好調なわりに評価されてないはそのとおりですね。BPS成長6.3%/14年と配当で9%とかみてもPBR0.8は高くも見えないので化けるって感じではないけど拾ってそんなひどい目にあう可能性は低いようには。

 

オーウイル(3143)

堅調な専門商社。長期に成長感もありBPS右肩でROEBPS成長率でもなかなか高めの水準で卸としてなかなか優秀に見えます。一方でCFが三菱比較で弱いようには見えて、財務も良くはないですね。ただCF弱いは多くの卸に見られるところでもあり財務も良化はしていて問題というほどでもなさそうです。三菱比較ならそのへんの弱さが目立つかなというところ。そのへんは留意ですが結構優秀な商社にはみえます。目先も順調ですね。

評価。

PER6のPBR0.9。PERでは低めな印象。オーウィルとしても低いし、魅せてる好調さのわりには評価されてないねはそうですね。配当とBPS増みて見れるもそうですね。

PBRとしてもわりと低めでPBRでも好調なわりに評価されてないは言えそうです。

まあこういう状態と評価にある企業多そうでつまりは市場全体の傾向なんだろうなとは思うところですが。

という感じなので市場の雰囲気変わらないと評価は進まないとは思いますけどね。変わるのをお祈りして拾うのはいいとは思います。もっと雰囲気悪化するかもしれないところはありますけどね。

 

バローホールディングス(9956)

食品スーパーバローを中心ですが、ホームセンター、ドラッグストアにスポーツクラブやペットショップまでとなかなか総合小売感でてきてる。スポーツ入れると総合サービス業?

実のところ1999年から減収がなさそう。薄利ではあるけど利益率も下がってる感じでもなく小売なら低いってほどでもないわけで長期成長です。

ROEあたりも下がってる感じでもなく結果として売上EPSBPSでそれぞれ7%以上/年のペースで16年ほど。買収も含めてずっと成長してきてるはそうですね。

財務も悪化させる感じでもなく長期に規模が大きくなってる感じ。買収も多いのでFCFはタイトですね。

で、評価ですがPER9のPBR0.65ほどはバローとして歴史的低評価ラインにありそうなんですよね。PERで2015年の急騰前の2014年あたりの水準に準ずるくらい。コングロマリットディスカウントみたいにも見れますが、そういうことでないとして、まだ伸びるとするならどこかで見直しのタイミングがくると持つのもいいのではないかと思ったりします。目先3Qも増収ですしね。減益ですが。計画は増益。

参考データリンク

 銘柄スカウター:https://info.monex.co.jp/news/2017/20171026_01.html

 株プラス:https://kabu.plus

 IRBANK:https://irbank.net/

その時の感情気持ち(個人的な独断で考えたことも加えてみる)

しばらく調子良かったのが減速。

まあそんなもんだと思います。あがったりさがったりしながら結局はつくべき範囲に収まるしかないと思いますね。

 

 

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記事補足してます。

用語解説(日記比較編)

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